日本では多くの方が英語の能力を示すために受験をしているTOEIC。
もしこの試験でスコアアップを効率良く目指すのであれば、公式問題集を使うべきです。色々な参考書や問題集がある中で、どの本で勉強したらいいのか迷うこともあるかと思います。
そこで役立つのは、やはり「公式」と銘打っているものでしょう。ということで、今回はTOEIC公式問題集の使い方について詳しく説明していこうと思います!
なぜ公式問題集が良いのか
かなり知名度があるTOEICなら、数々の問題集が出ているので自分に合ったものを選べばよいような気もしませんか?それでもなぜ公式問題集を推すのかというと、1つ目の理由は自分に合った問題集を見つけるまでの手間を省くため、そして2つ目の理由は公式ですから効率良くスコアアップを目指すのに向いているからです。
自分に合った問題集があればそれはとても良いことですが、実際にそのような本を探そうと思ったらかなり難しいはずです。
星の数ほどあると言っていいほどの書籍の中から、自分に合うものは選べるでしょうか。それは問題集を解いてみてから合うか合わないかわかるものであって、購入前にわかるものではありません。
購入前にはなんだか良さそうと思っても、いざやってみると合わなかったなんてパターンは多いですからね。
TOEICは英語の試験ですが、しかし特徴があるのでTOEIC用の勉強をしなくてはなりません。
他の試験では通用する解き方や知識でも、TOEICでは使えなかったり、マイナーな知識でほとんど問われなかったりすることもあります。
そのため、英語力を上げるのと同時進行で、TOEICという試験に対する対策も必要なのです。そして、それにうってつけなのはやはり公式問題集というわけです。
リーディングセクションの使い方
それでは、ここからは多くの方が苦手としているリーディングのスコアアップを目指すために、TOEIC公式問題集のリーディングセクションの使い方を説明していきますね。制限時間を設けてしっかり守るべし!
リーディングセクションは以下の通り3つのパートにわかれています。
長文穴埋め問題
長文読解問題
問題形式は違うかもしれませんが、どれもリーディング能力を問うものなので、それぞれのパートではすべて制限時間をしっかり守るようにすることがコツです。
TOEICで多くの方が陥ってしまうのがタイムオーバーによる失点。焦ってしまうこともありますし、リーディング慣れしてしないと問題を解き終わる前に終了時間が来てしまいます。
それを回避するために欠かせないのがスピーディーに解くこと。そのためには毎回じっくり取り組むのではなく、制限時間を設けてそれをしっかり守ることが大切です。
これを繰り返すことで慣れていき、TOEICならではの素早い文章読解ができるようになるのです。
英語力が高くなれば自然と短時間で解けるようになるので、英語をじっくり勉強する時間と並行して解くことをおすすめします。
とにかく知らない単語をなくすべし!
リーディングセクションに挑んでいると、知らない単語も出て来ることでしょう。そのような時は、解答・解説冊子の方に書き込みをするなどして、知らない単語を減らしていきましょう。
問題の方に書き込みをすると2回目以降問題を解く際にヒントになってしまうので、書き込むなら解答・解説冊子の方をおすすめします。
また、TOEIC公式問題集の解答・解説冊子には頻出ワードがまとめられているので、そこで暗記タイムを取ることもできます。
寝る前は暗記のゴールデンタイムですから、効率的に脳に単語を定着させたいならこの時間を使ってみてください。
リスニングセクションの使い方
今度も、TOEICで苦手意識がある方が多いリスニングにいきましょう。まあ、TOEICというと受け身のテストなのでライティングとスピーキングはないのですけどね。耳慣れしていないと英語は早く聞こえますし、リーディングほど時間を取って解けないことがリスニングのネックポイントです。
では、リスニングセクションはどのようにして使えば良いのでしょうか。
先読みの練習は必須!
リスニングセクションは以下のように4つのパートに別れています。・短文の受け答え問題
・2人または3人による会話問題
・1人によるスピーチやアナウンス問題
リスニングの特徴は、一度音声が流れ始めればそれを止めることはできないという点です。
ということは、音声が流れて来る前に設問文を読んでおき、どのような問題が来るのかある程度予想を立てておくことが大切になります。これを先読みと言います。
一定以上の英語力を持っている方であれば、まるでそれを母語のように先読みせずとも問題を解けるでしょう。
しかし、まだまだ英語の能力を伸ばしている途中である方や、リスニングを苦手としている方は先読みは有効です。読みつつ聞くことになればかなり忙しく、頭もフル回転させねばなりません。
英語力をたんまり付けてからTOEICに挑んで先読みが必要にならないくらいまで上達させるか、それとも先読みというTOEICに必要なテクニックを駆使してスコアアップを狙っていくか、どちらの方法を取るか決めてみてください。
わからなかったところは日本語訳で確認!
リスニングで聞き取れなかった問題があれば、それにチェックをしておき後で確認しましょう。解答・解説冊子には流れた音声の日本語スクリプトがあるので、それを読んでどんな内容を言っていたのか確認します。その後にまた同じ音声を聞けば「こう言っていたのか」とわかるはず。
この時、聞き取れなかったのは英語のスピードが速かったからなのか、それとも知らない単語があったからなのか、はたまた文法を理解するのに時間がかかってしまったからなのか、どれが原因なのか突き止めておきましょう。
もしスピードが問題ならばその速さに慣れるために日々同じようなスピードの英語を聞き続ける必要がありますし、単語を知らなかったことが原因なら語彙力アップをはかる必要があります。
文法理解に時間がかかって聞き取れなかったなら、当然文法を頭に馴染むまでやり切る必要があるでしょう。
このように、何が原因で聞き取れなかったのかによってその後の対策方法は異なるので、2回目で高得点が取れるようしっかり勉強しておきましょう。
できれば3周はしたい!
TOEICは、公式問題集を1回しただけで大幅なスコアアップができるほど甘くありません。ですから、解答・解説冊子をよく読み込んで単語や文法を理解した後にもう一度やってみましょう。
そこで本当に理解しているなら1回目で間違えたところはミスしないはずです。そしてダメ押しの3回目をラストとし本番さながらで挑むのです。
もちろん時間が許せば何度でもやって良いのですが、3度やるとさすがに内容を覚えてしまうのでここからやっと違う問題集を解いてみるという方法が選択肢に出てきます。
新たな問題でも、公式問題集で培った力が通用するのか、それを試す良い機会になるでしょう。よって、TOEICを受けるならその前に十分に対策できる時間を設けておくことをおすすめします。
早くスコアアップをしたいと思っても、勉強時間が不十分なら目標を達成できる確率は低くなってしまうからです。時間がないなら仕方ありませんが、余裕があるなら焦る必要はありません。
英語の勉強に費やす時間の作り方
TOEIC公式問題集なら効率的にスコアアップができるとは言うものの、毎日の英語の学習習慣がない方や、忙しくてあまり時間が取れない方の場合定着は難しくなります。その場ではわかっても、その知識がすぐに抜け落ち、また初めからやらねばならなくなるからです。
TOEIC対策で必要なのは理解と定着。理解だけしてもそれが脳に残らなければ本番で力を発揮できません。そして、定着には時間がかかることを理解し、何度も繰り返し勉強する時間を取る必要があります。
いくらTOEIC公式問題集が効率的な学習方法であると言っても、最低限の時間が取れなければスコアアップは見込めません。英語の勉強に費やす時間の作り方を知り、できるだけ決まった時間に勉強するようにしましょう。
働いていて忙しい場合は、休日に賭ける方法があります。
平日は寝る前に単語を暗記したりリスニングをしたりして10分や20分ほど時間を作り、休日にがっつりと時間を取ってリーディングセクションに取り組むなどする方法です。
これならリーディングがおざなりになることもありません。リスニングは隙間時間などにスマホから聞けても、リーディングは机に向かってやらないといけませんからね。
通勤時間で乗る電車は車の中では英語を流し、音慣れさせる時間を取ってみましょう。
英語になじみがないと耳の経験値は上がりません。リスニングが苦手な方の多くは英語を浴びた時間が圧倒的に少ないので、まずは今からでも良いのでとにかくたくさんの英語を聞いてスピードに慣れていくことが不可欠です。
TOEICに向け対策時間は十分に確保しよう!
せっかくお金を出して受験したのにスコアが伸びなければちょっとがっかりしますよね。ですから、ハイスコアを取るためにはTOEICを受験する前には十分な時間を用意し、TOEIC公式問題集を少なくとも3回はできるくらい準備をしておきましょう。
丁寧に取り組み、時間をかければかけるほどスコアは上がっていきます。焦らず、時間を惜しまず、何度も繰り返して「理解」と「定着」に意識を持って行きましょう。
準備時間が万端なら本番でも自信がついてメンタルだって安定しますよ!
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.