「だから」「なので」の英語表現!ニュアンスの違いや使い方【例文付き】

「だから」「なので」の英語表現!ニュアンスの違いや使い方【例文付き】

みなさんは日本語で会話をするときや日本語の文章を書くときに、理由や原因を伝える状況がたくさんありますよね。

例えば、友達との会話中に遅刻してしまった理由を伝えるとき。「ごめんね。電車が止まっていたから、遅れてしまったよ。」など。普段から頻繁に使う表現です。

では、英語で「だから」「なので」などの原因や理由を伝えるにはどのような表現を用いると思いますか?パッと思いつくものに、中学校英語で習う「because」や「so」などがあるのではないでしょうか。

実はまだまだ、英語には原因や理由を説明するときに使える表現がたくさんあるんです!しかも、それらは状況やシチュエーション、カジュアルな場のかフォーマルな場のかによって使い分けされます。

この記事では、「だから」「なので」と言う理由や原因を説明するときに使える英語表現を例文とともに紹介していきます。使用する際のニュアンスや状況にも注目して見ていきましょう。

接続詞について

「だから」や「なので」と言う言葉は、文章の前後の関係性を表すためにもち入ります。

文章1と文章2の間にこれらの言葉を入れて用います。

例えば、「I feel terribly sorry for him because I told him a lie.」の文章を見てみると、文章1に値する「I feel terribly sorry for him」と「I told him a lie.」の間に「because」という言葉が入っていますね。

この「becuase」が「なので」や「だから」と言う意味で用いられ、前後の文章を繋いでいます。この前後の文章をつなぐ役目を持つ言葉を、「接続詞」と言います。

「だから」「なので」の英語表現1:話言葉で使えるカジュアルな表現

「だから」と英語で表現する際のカジュアルな表現は、主に日本の中学英語で習う簡単な単語を用いることで完成します。

ここでは、その中でも特に頻繁に用いられる「and」「because」「so」「as」「since」の5の単語による「だから」の言い方を例文とともにご紹介します。

カジュアルな「だから」その1:「and」

「and」と聞いて、多くの人が、「あれ?andってそしてっていう意味で使うんじゃないの?」と思われたかと思います。

実は、「and」には「順接のそして」として用いる場合と「原因理由のそして」として用いられる場合があるのです。

文章や会話の中で使われている「and」が「順接」なのか「原因理由」なのか判断するためにはその会話や文章の文脈を読み解き頼る必要があります。

例文1:I met Tim at the restaurant last night and we had dinner together.

例文2:I forgot to submit the important document to the office, and my boss got upset.

例文1と例文2の「and」の使い方、意味合いの違いはわかりますか?

例文1の「and」は、「順接」の「and」

文章全体の意味を考えると、「私はティムと昨夜レストランであったの。そして、私たちは一緒にディナーを食べたよ。」と言うようにその時の状況や流れを説明していますよね。

一方、例文2は「原因理由」として「and」が用いられています。

「私が重要な書類を会社に提出し忘れたから、私のボスは怒った。」と言うふうにボスが起こった原因を「and」を使って説明していますね。

カジュアルな「だから」その2:becuase

原因や理由の「だから」を表す英語として多くの方が思い浮かぶのはこの「because」ではないでしょうか。カジュアルに用いる場合の「because」の例文を見ていきましょう。

例文1: You should bring your umbrella becuase it's raining so heavy.

例文2:I can't hear your voice becuase the my pc microphone is broken.

例文3:I don't need cookies because I'm on a diet.

上記の例文の通り、「because」を用いる際は必ず原因や理由となることがbecauseの後ろにきます。

カジュアルな「だから」その3:so

最初に紹介した「and」と同じようにマルチに使うことのできるものとして「so」があげられます。

特に「so」はフォーマルな論文やエッセイなど書き言葉で用いることは少なく、主に会話のなかで理由を用いる際に使うことができます。

例文1:I got a sharp pain on my back, so I have to have pain killer.

背中がすごく痛むから、痛み止めを飲まないと。

例文2:I forgot to bring my lunch so I had to go get something to eat outside today.

今日はお弁当を持つのを忘れたから外に出て買わなければ行けなかった。

例文3:I want to see my bestfriend so I think I’ll skip today's class.

今日は親友に会いたいからクラスを欠席しようかな。

上記のように、「so」を用いる場合はsoの前に原因や理由となる事柄がきます。

カジュアルな「だから」その4:as

おそらく、英語の「as」ほどさまざまな用途のある単語はないと言っても過言ではありません!

「as」には今回紹介する原因・理由の機能や「〜と同等の」と言う意味、限定や比較の機能まであります。

なので、asが文章や会話に登場してきたらどう言う意味で使われているのかは文脈を読み取って判断しましょう。以下、「as」の「原因理由」として使われている例文を紹介します。

例文1:As you are the oldest of the three, could you take care of our dog while we are away?

あなたがこの3人の中で一番年上だから、私たちが留守の間犬の世話をお願いできる?

例文2:As tomorrow is Sunday, let's go see a movie together!

明日は日曜日だからみんなで映画を見にいこうよ!

例文3:As we have an entrance exam tomorrow, we should go to bed earlier tonight.

明日は受験だから、今夜は早く寝たほうがいいね。

上記のように、原因や理由を表す事柄を「as」のすぐ後に持ってくるのが一般的な使い方です。

主に口語や会話の中のカジュアルな場面や状況で用いられ、論文などの硬い表現を必要とする際には使用を避ける傾向があります。

「だから」「なので」の英語表現2:フォーマルな表現

続いて、「だから」「なので」の理由を表すフォーマルな英語表現を紹介します。

大学の授業や研究論文就職活動中のエッセイ、仕事で作成する書類などにも生かせるので、ぜひ覚えましょう。ここでは「Therefore」「as a result」

フォーマルな「だから」その1:Therefore

多くの人に勘違いされやすいのですが、「Therefore」の品詞は副詞のため文章と文章の間には用いることができません

使用する際は一度、文章にピリオドを打ち区切るようにしましょう。

例文1:I have to attend the online school tomorrow. Therefore, I will not join tomorrow's meeting.

明日はオンラインスクールに参加するので、朝のミーティングには参加できません。

フォーマルな「だから」その2:as a result

学校や研究などで研究論文を書いたことのある方は「as a result」と言う表現に親しみを感じるのではないでしょうか。

「result」という単語は「結果」と言う意味。「as a result」で「その結果」「そのため」「と言うわけで」というように物事をまとめるときやようやくする際に多く用いられる表現です。

例文1:As a result, we must protect wild animals.

そのため、私たちは野生動物を守るべきなのだ。

例文2:As a result, the number of people who are suffering from obesity have been increasing for the past few decades.

その結果、肥満に悩まされる人々の数は過去数年間の間増え続けています。

上記の例文のように、「as a result」が文頭に来て、そのすぐ後に結果どうなったかを書く場合が多いです。

特にこの表現推し方は論文やエッセイなどのらいティングの際、文章全体のまとめを書くときに頻繁に用いられます。ぜひ覚えてもらいたい表現の一つです。

理由を表す言葉を使い分けて、論文や会話に生かそう!

ここまで、「だから」「なので」と言う意味を表す英語の表現を例文とともにご紹介してきました。

「だから」や「なので」を表すことのできる英語の表現はたくさんありますが、使用する際に特に大事なのは、カジュアルな状況とフォーマルな状況で表現を使い分けること。

論文の中で「and」や「so」を多く用いることはあまり好まれませんし、反対に親しい友人や家族と話しているときに「therefore」や「as a result」などの硬い表現をたくさん使用しているのもなんだか奇妙ですよね(笑) (わざと硬い表現を用いて皮肉などのジョークを言う時などは別です)。

今回ご紹介した例文を参考に、自分が置かれた状況やシチュエーションに即した「だから」や「なので」を用いることができるようになるといいですね。