英語で「やっぱり」はどう言うの?使えるフレーズやスラングを紹介

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「やっぱり」の意味を持つ英語はたくさんある

英語で会話をする時に、意外と多く使うのは「やっぱり」という表現です。自分が思っていた通りだったと言いたい時、日常会話ではよく使うので英語でどのように表現するのか覚えておきましょう。一口に「やっぱり」と言っても色々な表現の仕方があるので、シチュエーションに応じて使い分けることが重要です。以下で「やっぱり」の意味を持つ英語をチェックしてきましょう!

やっぱりの英語表現1:「やっぱりそうか」の表現

ではまず、「やっぱりそうか」と一言で言ってのけられるような表現を見てみましょう。口癖のように使っていくことで定着するので、このフレーズを使うシチュエーションが来たらぜひ言ってみてくださいね。他にも、洋画や海外ドラマの中で使われていたら意味がわかって自信になります。

I knew it

こちらは「やっぱりそうか」といったニュアンスで使える表現です。とても短く、中学生で習う単語しか使っていないため簡単ですね。

直訳すると「私はそれを知っていた」ですが、日常会話で使う英語「やはり」や「やっぱり」となります。思っていたことが現実に起き、それに対して言う時に使います。

例えば、独学で英語学習をしていた人が試験で思ったような結果が出せなかったとき「やっぱり英語は難しい」と想定内だったことを言うシーンもあるでしょう。予想通りであることを強調したい時には、knewにアクセントを置いて強く言うと「やっぱり」感が出ますよ!

例文

・I knew it! I told you he was cheating!

「やっぱり! 彼、浮気しているって言ったでしょう?」

That’s what I thought.

こちらも「やっぱりそうか」という意味で、I knew it.とほぼ同じ意味合いです。直訳すると「それが私が思っていたことだ」になりますね。どちらも日常会話で使えるカジュアルな表現です。ただ、I knew it.と若干違うのは事実を教えてもらう前から知っていたことに対して使う表現だということです。あまり厳密に使い分ける必要はないかもしれませんが、なんとなくのニュアンスまで込みで使いたいなら覚えておきましょう。

例文

・She grew up in America? That’s what I thought. No wonder her English is really good.

「彼女ってアメリカで育ったの?やっぱりね。だから英語が上手なんだ。」

I thought so

That’s what I thought.と似たような表現ではこちらもあります。「そう思ったよ」、「私もそう思っていた」というような意味合いになりますね。このフレーズもやっぱり英語としてネイティブスピーカーによく使われます。

I figured

こちらはちょっと聞き慣れない言い回しかもしれませんが、主にアメリカ人がよく使います。「~だと判断する」や、「~だと考える」という意味のfigureを使って、「そう考えていた」と言い表すことができます。つまり、「やっぱりそうか」という意味になるわけです。

やっぱりの英語表現2:「やっぱり○○が一番」の表現

思っていた通りという意味で使う「やっぱり」とは少し異なるのが、「やっぱり○○が一番」という表現ですね。この場合でも日本語では「やっぱり」という単語を使うので、日本語を習っている外国人の方は混乱してしまうかも。別の言い方をすれば、「結局○○が一番」だったり、「なんだかんだで○○が一番」と言ったりもしますね。英語では以下のような言い回しになります。

after all

これは学校では熟語として「なんだかんだ言っても」や「結局」という意味で習ったかもしれません。こちらを使えば、「やっぱり○○が一番」という意味を示すことができます。このフレーズは通常、文末に使うことが多くあります。例文で確認してみましょう。

例文

・I like this song, after all.

「やっぱり、この曲が好き!」

・After all, I love him.

「やっぱり、彼が好き。」

It’s gotta be ~!

「やっぱり」の英語のなかでもスラングを紹介しましょう。よりカジュアルでスラング的な表現が良いならこちら。

スラングはごく親しい友人同士で使う言い回しなので、英語で「やっぱ」「やっぱね」というニュアンスになりますが、ネイティブスピーカーでない英語学習者が使うとちょっと違和感を感じられることもあるので注意しましょう。聞いて理解する分には良いので、最初はリスニングで理解するために使われる表現になるかもしれません。

例文

・It’s gotta be Coca Cola.

「やっぱり、コカ・コーラじゃなきゃね!」

やっぱりの英語表現3:「やっぱり~にします」の表現

次は、「やっぱり~にします」と意見を変えるときに使う、英語で「やっぱり」のフレーズをみていきます。こうしてみると、日本語での「やっぱり」には意外と色々な意味が入っていることがわかりますね。普段何気なく使っていると気付きませんが、言語を学習するとなると意識するものです。このようなシチュエーションで使える表現はこちら。

Actually

この単語も既に学生の時に習うものでそう難しいものではありませんが、「やっぱり」という訳で覚えた人は少ないのではないでしょうか。「実際は」という訳の方が聞き馴染みがあるかもしれません。Actuallyは、気が変わった時に文章に付け加えることで「やっぱり~にします」という意味を付与してくれます。「やはり、こちらにします」などと海外のお店でする英語でのやりとりにピッタリです。

例文

・Can I get a hot coffee? Actually, an iced coffee, please.

「ホットコーヒーをください。いや、やっぱりアイスコーヒーでお願いします。」

・Actually, can we visit Italy instead of Spain?

「やっぱり、スペインの代わりにイタリアに行かない?」

・Actually, we will order some pizza or something.

「やっぱりピザか何か注文しよう。」

on my second thought

この表現もactuallyと同じような使い方ができますよ!直訳すると「2番目の考えで」という意味になるのですが、「考え直してみるとやっぱり~」というニュアンスで使います。カジュアルさで言えば短くて言いやすいactuallyになるのですが、別の言い回しも知っておきたいという場合はこちらを使ってみてください。

やっぱりの英語表現4:「やっぱり~すればよかった」の表現

後悔と共に「やっぱり~すればよかった」と言いたい時、英語ではまたまた別の単語を使います。別の選択肢を選ぶべきだったと言いたい時に使えるので、ちょっぴり後悔していることを相手に伝える時に便利です。

should have + 過去分詞

さあこちらはスラングや言い回しというよりも文法チックなものが出てきましたよ!見覚えはありますか?助動詞と現在完了を組み合わせた英文法は高校生の時に習っているはずです。ここで復習しておきましょう。「should have + 過去分詞」は「~すべきだった」という意味です。口語では短縮形を使うことも多く、「should’ve + 過去分詞」と言います。ぜひこの使い方を覚え「やっぱり」「やはり」の英語の幅を増やしましょう。

例文

・I should have done it.

「やっぱり、やっておけばよかった。」

・I should have studied harder.

「やっぱり、もっと勉強しておけばよかった。」

・I should have brought the book.

「あの本を持ってくればよかった。」

ちなみに、「やっぱり~すべきではなかった」と言いたい場合は、「should have + 過去分詞」を否定形にするだけで大丈夫です。後悔をするという意味では同じですが、「すべきだった」と後悔することと、「すべきではなかった」と後悔すること、両方言い表せるようにしておけば表現の幅も広がりますね。

例文

・She should not have done it.

「やっぱり、彼女はそれをすべきではなかった。」

やっぱりの英語表現5:「やっぱりいいです」の表現

気持ちが変わり「やっぱりいいです」と、一度口に出したことをキャンセルするような表現も日々の生活の中でよく使います。自分が言ったことを相手が聞き取れておらず、聞き返された時に「やっぱりいいや」と言うようなシチュエーションですね。英語では以下のような表現を使います。

Never mind

こちらは直訳すると「気にしないで」という訳になりますから、意訳で「やっぱりいいです」になることがわかりますね。「気にする」はmind、「決して~ない」はneverです。日本語で「ドンマイ」と言うことがありますが、あれはDon’t mind.のことで、やはり「気にしないで」という意味合いになります。

It’s nothing

こちらは「なんでもないです」という意味ですね。やはり「やっぱりいいです」という意味として使えます。単体で使える表現ですから、とっさに言えるようになると英会話はかなり上達したことになりますよ?ちなみにこちらはもっと略してNothing.と言っても通じます。スラングや日常でよく使う表現はこうして略されてより使いやすいようになっていく傾向がありますよね。それは日本語でも同じことでしょう。

「やっぱり」の英語表現はニュアンスを使い分けることが大切

「やっぱり」という表現は日本語で分けてみると結構あることがわかりましたね。思っていた通りであることを伝える表現として使うこともあれば、意見を変える時に使うこともありますし、「結局」という意味で使われることだってあります。それぞれのニュアンスに応じて英語の表現を使い分けることが大切になるので、あまり日本語を意識せず、英語は英語で理解できるようになると良いでしょう。自然と口をついてシチュエーションに合った言葉が出て来るよう、練習を繰り返してみてくださいね!