英語圏のいろいろな方言を知ろう!日本の方言を英語で説明するには?

最終更新日:2019-08-12

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皆さんの出身地に、「方言」はありますか?

日本では全国各地に方言があり、例えば語尾に「ぜよ」「ちや」などがくるのは、外国人に人気の坂本龍馬が使う高知の土佐弁です。

「今日も晴れ“ぜよ”」なんて空を見上げる龍馬の姿を想像できますね。俳優でも、東北弁や名古屋弁などいろいろな方言を上手にあやつって役作りしていて感心します。

言語学の研究では、空間において差が現れる方言に関してその地理的分布から言語の歴史・変化の要因を探る分野を「言語(方言)地理学」と呼んでいるそうです。

その地域ならではの特性があることは明確ですね。

 

さて、日本語にも地域によって方言や訛りがあるように、英語圏においても方言「dialect」は存在します。

英語を公用語としている国は多いため、それぞれの国ごとに英語の発音やよく使用される言葉などに違いがあるのです。また、1つの国の中でも地域によって差が出てくる場合もあります。

外国語、特に英語の方言について基礎的な知識から学んでいきましょう。

 

 

英語の方言や訛り、標準語をチェック!

方言は英語で「dialect」、訛りは「accent」

方言は英語で「dialect」といいます。

例えば、関西弁を英訳すると「Kansai dialect」、京都弁ならば「Kyoto dialect」です。日本語の方言という言葉がそのまま当てはまる英単語といえます。

ここで、とってもシンプルなフレーズをご紹介しましょう。

 

People who live in the Kansai region in Japan speak the Kansai dialect.
(日本の関西地方に住む人は関西弁を話します。)

 

方言としての東北弁を例にとってみましょう。

東北弁の一つ「宮城弁」は語尾に“だっちゃ”がつきます。「うる星やつら」のラムちゃんが使っていたあの言葉です。

福島弁にも「だべ」がつく特徴がありますね。方言は、東北と言っても1種類ではないのです。

しかも方言は語尾が変形するだけでなく、単語も違ってくるのでときには同じ日本語なのに理解が難しい場合があります。

例えば、標準語で「ほっとく」は放置するという意味ですね。これが関西では捨てるという意味になりかなりの違いになります。

方言は地域差が大きく、違う方言を持つ人同士の会話では意味が通じないといった影響も無きにしも非ずです。

そういった日本の方言を英語で説明する例をご紹介します。

 

There are various different dialects across Japan. Each of them usually depends on the area, even within the same region.
(日本には様々な異なる方言があり、それは同じ地域でもそのエリアによって違います。)

※depends on〜=〜によって

 

To give an example of the dialect, “hottoku” means leaving something alone or not touching in general, but it means “throw away” in the Kansai region.
(方言の例として、”ほっとく”の意味は一般的に放置する、さわらないですが、関西地方だと捨てるという意味になります。)

 

それでは、日本語訛りを英語でどのように表現するのかというと、「accent」といいます。訛りとは、普段使用している言葉がほとんど変わらないのに、言葉の強弱やイントネーションなどの発音が異なることです。そのため、方言ほどはっきりとした違いはありません。

日本語で例えるならば、標準語を話せる人は関東地方で話されている栃木弁や茨城弁などの訛りをある程度理解できます。

東北や沖縄の方言のような大きな違いがないためです。

訛りであれば、多少の慣れは必要かもしれませんが意思の疎通は可能でしょう。方言となると、上述のように使用されている言葉自体が異なるため、理解が難しくなる傾向があります。

英語圏にも方言と訛りの両方があるのです。

 

英語に標準語はあるのか

日本で標準語というと東京で話されている言葉になるでしょう。テレビのアナウンサーが話している日本語が標準語といえます。

そういった意味での標準語は英語にありません。

国の公用語が英語と定められている国や、国民の多くが英語を話す国は世界中に存在します。

イギリスやアメリカ、オーストラリアなどはもちろん、インドやシンガポールなども公用語の1つが英語です。こういった状況では、1つの標準語を整備することは難しいのかもしれません。

ちなみに、標準語は英語で「standard language」といいます。

 

世界には英語の方言や訛りがたくさん!

イギリスの方言と訛り

イギリスの英語には、上流階級、中産階級、労働者階級という古くから存在している階級制度に応じた話し方があるとされています。

例えば、上流階級の英語は、しばしば「クイーンズ・イングリッシュ」と呼ばれます。

日本の学校教育で習う英語は、このクイーンズ・イングリッシュが基になっていると言われており、1つ1つの音をしっかりと発音するため、日本人には聞き取りやすいという人も少なくありません。

 

クイーンズ・イングリッシュは、イギリスでは「容認発音(Received Pronunciation/RP)」と呼ばれます。

公共放送であるBBCのアナウンサーはこのRP英語を使用するため、BBC英語とも呼ばれることがあるようです。

伝統的なイギリス英語であるこのRPですが、近年では話す人が減っています。

その一方で、「河口域英語(Estuary English)」という、主にロンドンの河口域で話されている英語を使う人が多くなっているようです。

河口域英語は、従来のRPと下町色の強い英語が混ざった新しい英語と言われており、若者を中心に広がりを見せています。

 

イギリス国内の方言についても目を向けてみましょう。

例えば、Northern English (北部)Southern English(南部)があります。

その違いを「Bath」の発音記号でみてみると、
北部は/æ/で短めの発音
南部では/ɑː/で/æ/より長い音
になっています。また、東ロンドンで生まれ育った人に使われているものはコックニーと呼ばれる方言です。

 

アメリカ英語と比べてイギリス英語は、いくつか特徴的な発音があります。

日本に住むアメリカ人やイギリス人と会話する機会があったり、両国へ海外旅行したりすれば、その発音・語彙の違いに気付くことができます。

また、イギリスで制作された海外ドラマや映画などを見ていると、canを「キャン」ではなく「カン」と発音していることに気付くでしょう。

canは会話でもよく使われる単語なので、アメリカ英語に慣れている人には相当違和感があると思います。

その他にも、rを発音するときに、イギリス英語はあまり巻き舌にしない傾向があります。

そのため、carなどは「カー」といった日本人にも発音しやすく聞きやすい音で発声します。この点だけ見れば、イギリス英語の方が日本人には合っているかもしれません。

 

アメリカの方言と訛り

アメリカの国土は日本の約25倍と広大です。

日本ほど人口密度は高くありませんが、その広大な国土に人種や民族的ルーツなどが異なる3億人以上の国民が居住しています。それぞれの地域に応じた方言やアクセントが生まれるのも自然な流れでしょう。

アメリカ国内における方言や訛りにおいて、特に有名なものは大都市ニューヨークの英語です。

強いアクセントが特徴で、アメリカ人であればニュースやドラマを見ても、それがニューヨーク特有のアクセントであることはすぐに分かります。

ただ、それほど大きな差があるわけではないため、英語学習中の日本人がそのアクセントの違いを認識するのは難しいかもしれません。

 

その一方で、日本人でも音の違いを聞き分けやすいのがアメリカ南部の訛りです。西部劇のファンにはお馴染みでしょうが、カウボーイたちが口を大きく開かず、こもったような発音をするのが南部訛りの英語になります。

 

特徴的な言葉の代表例には、「y’all」があります。「ヨォール」といった発音をし、youとallを組み合わせた言い方です。

そのため、「あなた」と「あなたたち」のどちらの意味も含みます。

 

方言や訛りが比較的少ないとされているのは、アメリカ中西部の英語です。

オハイオ州やイリノイ州、ウィスコンシン州など、アメリカのちょうど真ん中、五大湖に近い12州を指します。

東海岸でもなく、西部や南部でもない中央のエリアといったらよいでしょうか。平均的なアメリカ人が多く住んでいると言われており、全国展開するハンバーガーチェーンなどは新商品をこの中西部の店舗で試すことが多いようです。

 

ハワイにも特徴的な方言がありますね。皆さんご存知の「aloha (アロハ)」はハローだけでなく「ありがとう・さようなら」といった複数の意味を持つ言葉です。

その他にも、アフリカ系アメリカ人が使用する独特な言い回しやスラング、あるいはイントネーションのつけ方なども方言や訛りの1つと言えるかもしれません。

ただし、それらの英語表現は音楽や映画などで市民権を得て、地域を越えて広がる傾向があります。そして、それはアフリカ系アメリカ人に留まらず、英語圏全体で共有されることも多いです。

 

オーストラリアの方言と訛り

オーストラリアの英語はAussie Englishと呼ばれ、移民したイギリス人の英語に由来していると言われています。

知らないと意味が分からないような独特な英語表現が多いです。

例えば、「G’day, mate!(グッディ、マイト)」は、「こんにちは」といった意味合いでよく使われている表現ですが、オーストラリア以外の英語圏の国々ではほとんど使われません。「G’day」は「Good day」の省略で、あいさつのときに使います。

「mate」はアメリカ英語ではほとんど使いませんが、イギリス英語では友人に対する呼びかけのときにしばしば使用されます。

その他にも、「No worries.」という表現もしばしば用いられます。

これは、「問題ありませんよ」といった意味合いで、いろいろな状況で応用できる表現のため、オーストラリアへ行く予定の人は覚えておくと便利でしょう。

「Don’t worry.」や「You’re welcome.」、「Sure.」の代わりに、「No worries.」でも大丈夫です。

 

日本の方言について英語で説明するには

dialectの使い方

日本の方言について英語でうまく説明するのはどうしたらよいのでしょうか?
最初は、あまり難しく考えずに、方言を意味するdialectの使い方を覚えるのがおすすめです。

Japan has many dialects.
(日本には多くの方言があります。)

Sometimes people make a joke like “I need a sub title because I don’t understand what you are speaking!”
(話してることが分からないから字幕が必要!なんていうジョークを言うことがあります。)

※関東の人が沖縄の人のしゃべっていることが分からなかったり、イギリス人が北部ニューキャッスルの人の方言や訛りを理解できないときに使う共通のジョークですね。

Many Japanese people are used to the Kansai dialect, because a lot of comedians from Kansai area appear on TV and speak in Kansai dialect.
(多くの日本人は関西弁に慣れています。なぜなら、関西地域出身のたくさんのお笑い芸人がテレビで活躍し、関西弁を話しているからです。)

 

日本でもっともよく耳にする方言といえば関西弁ではないでしょうか。関西出身の芸人をテレビで見ない日はないほどです。

日本語を勉強してから日本にやって来た外国人にとって、関西弁を聞き取るのは簡単ではないでしょう。

アクセントやイントネーションは異なりますし、日本語学習のための教科書には載っていないような表現もあります。そういったことを絡めて日本語の方言について説明すると、有益な情報になるでしょう。

 

日本語の標準語とは

日本では明治から昭和にかけて、東京山の手に暮らす教養層が使用している言語をもとに標準語を整備する機運が高まりました。

しかし、その試みはあまりうまくいかず、標準語というよりは共通語として東京の口語がテレビなどで使われ始めたようです。

そのため、現在の標準語は東京の口語とは多少異なっており、どの地域の日本語が標準語となっているのかを厳密に断定することはできません。

このあたりのことを英語で説明するのは大変でしょう。時代を経ることで自然に定まってきた事柄も多分に含むため、これが事実だと断定しにくい部分があります。基本的な情報を説明するに留めた方が無難と言えます。

 

Standard Japanese was developed from the Japanese language that was spoken in Tokyo.
(標準日本語は東京で話されていた日本語から出来上がりました。)

You speak standard Japanese.
(あなたは日本語の標準語を話すんだね。)

He speaks in standard Japanese to us, but to his family he speaks in Kansai dialect.
(彼は私たちには標準語で話しますが、家族には関西弁で話します。)

 

英語を母国語としない人の増加

世界では約17億人が英語を話していると言われています。

全人口の4分の1~5分の1となるため、英語を話すことができればコミュニケーションを取ることができる相手が大幅に増えるのは間違いないでしょう。

そして、そのうちでネイティブ・スピーカーと言われる母国語として英語を話す人は4億人程度だと言われています。

17億人のうちの4億人ですから、4分の1以下の数字です。思ったよりも少ないと感じませんか?

 

世界を見渡すと、母国語ではなくて学習によって英語を身につけた人の割合が多いのです。

それらの人たちの多くは、学校などで共通語としての英語を学びます。その結果、地域性を反映した英語の方言を身につける機会は少なくなっていると言えるでしょう。

 

まとめ

世界の国々や地域には、現在においても興味深い方言や訛りといった英語表現があります。こういったことに関心を持つことで、英語学習の楽しみが増えるのではないでしょうか。

英語力がついてきたようならば、日本語の方言や訛りについても外国人に教えてあげましょう。自分の英語力強化になるだけでなく、日本文化の奥深い一面を外国人に紹介することにもつながります。

ネイティブキャンプには様々な国の講師がいます。

フィリピン人の講師しか取っていない場合、いきなりイギリス人の講師を受講すると発音の違いに驚くこともあるはずです。
しかし、聞きやすい講師ばかりを取るのではなく、早口な講師やイギリス発音の講師など、様々な講師を取ることをお勧めします。

ぜひ色々な講師に出会ってみてくださいね!

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