
マルタは、美しい海と石づくりの歴史ある街並みが広がる、知る人ぞ知る地中海の小国です。
英語圏でありながら比較的リーズナブルな滞在費が魅力。
留学先として、また旅行先として、近年注目を集めています。
- マルタのお土産選びのポイント
- マルタのおすすめ土産:ばらまきお菓子・食品
- マルタのおすすめ土産:雑貨・コスメ
- マルタのおすすめ土産:ワイン・ビール・ドリンク
- マルタでお土産購入におすすめのショッピングスポット
- まとめ
マルタのお土産選びのポイント
マルタのお土産選びで失敗しないための鉄則は、スーパーマーケットの活用です。
マルタは物価がヨーロッパの中では比較的落ち着いていますが、空港や観光地のお土産屋さんは観光地価格に設定されています。
一方で、地元民が使う大型スーパーに行けば、同じお菓子が大幅に安く手に入るケースも珍しくありません。
以下のように、お土産の種類によって購入場所を使い分けましょう。
・マルタならではの伝統工芸品:銀細工やレースなどの伝統工芸品がほしい場合は、バレッタやイムディーナの専門店でじっくり選ぶ
マルタのお土産の相場
結論からいうと、お菓子類は日本より安く、外食や工芸品は日本と同等〜やや高いと考えて予算を組みましょう。
なお、職場や友人へのばらまき土産はひとつあたり1ユーロ〜3ユーロ(約165円〜500円)で十分に見栄えの良いものが手に入ります。
以下に、主要なお土産カテゴリ別の現地価格相場をまとめたので旅行・留学を計画する際の参考にしてください。
| カテゴリ | 代表的なアイテム | 価格目安(現地価格) | おすすめ用途 |
| 食品・お菓子 | ガレッティ、トゥイスティーズ | 0.5ユーロ〜2ユーロ | バラマキ・友人 |
| 調味料 | マルタ産海塩、トマトペースト | 2ユーロ〜5ユーロ | 料理好き・家族 |
| お酒 | チスクビール(缶)、ワイン | 1.5ユーロ〜10ユーロ | 自分用・酒好き |
| コスメ | 手作り石鹸、リップバーム | 5ユーロ〜10ユーロ | 女性・同僚 |
| 伝統工芸 | フィリグリー銀細工、ピアス | 20ユーロ〜50ユーロ | 自分・恋人 |
| 伝統工芸 | イムディーナガラス | 15ユーロ〜40ユーロ | 自分・家族 |
特に、ワイン好きの方は要チェックでマルタワインはボトル1本4ユーロ〜5ユーロ程度から美味しいものが手に入ります。
日本ではまず飲めない希少なワインですが、非常に割安なのでスーツケースの重量に余裕があればぜひ購入しておきましょう。
マルタのお土産で日本に持ち込めないもの・免税範囲
マルタで購入できるお土産の中には、日本への持ち込みが法律で禁止されている食品があります。
知らずに購入すると、日本の空港検疫ですべて没収・廃棄となるため、お金を無駄にしないよう以下のルールを必ず守ってください。
【日本に持ち込めないもの】
| 対象カテゴリ | 具体例 | 持ち込みルール |
| 肉製品全般 | 生ハム、サラミ、ソーセージ、ベーコン、ジャーキーなど | 原則は持ち込み不可で、「真空パック」や「加熱処理済み」の記載があっても没収対象となる |
【条件付き・注意が必要なもの】
| 対象カテゴリ | 詳細・条件 | 持ち込みルール |
| チーズ | ハードチーズ(パルミジャーノ等) | 申告・検査が必須で比較的通りやすいですが、「携帯品・別送品申告書」での申告と検疫カウンターでの検査が必要 |
| フレッシュチーズ | 避けるのが無難で、検査証明書がない場合、持ち込めない可能性が高い |
【免税範囲(お酒・タバコ)】
| 対象品目 | 免税となる範囲 | 備考 |
| お酒 | 3本まで | 1本=760ml程度換算 |
| タバコ | 200本まで | 紙巻タバコの場合(1カートン相当) |
「これ大丈夫かな」と迷う食品は購入を控えるか、帰国時に自分から検疫カウンターへ相談に行きましょう。
隠して持ち込むと罰則の対象になる場合があるため、正直に申告してください。
参考:輸入動物検疫に係るよくあるお問合せ(FAQ)|農林水産省
参考:Procedures of Passenger Clearance|Japan Customs
マルタのおすすめ土産:ばらまきお菓子・食品
マルタの食文化は、地中海の恵みとヨーロッパの多様な影響が融合していてユニーク。 お土産におすすめのアイテムを以下でご紹介していきます。
マルタのクラッカー「Galletti(ガレッティ)」
「Galletti(ガレッティ)」はマルタのクラッカーです。
スーパーマーケットでは1袋1.5ユーロ〜(約240円〜)ほどで購入できるため、コストを抑えたいバラマキ土産としても優秀です。
ガレッティにチーズやフムスを乗せれば簡単なおつまみに。
ワインやビールによく合いますし、ペッパー味やサンドライトマト味などのフレーバーがついたものもあります。
昔ながらの「Twistees(トゥイスティーズ)」
マルタで昔から食べられているトゥイスティーズ。
価格は小袋で0.5ユーロ〜1ユーロ前後(約80円〜160円)と非常にリーズナブル。
絶品!というよりは、なんだかクセになる味わいといった感じで、日本でいうところの駄菓子のような感覚でしょうか。
コンパクトなサイズ感で、持ち運びにもバラマキ用にもぴったりです。
マルタ産のはちみつ
マルタ産のはちみつは濃厚で甘さ控えめ。
お土産用の小瓶であれば4ユーロ〜5ユーロ(約650円〜)程度から見つけられます。
地元の花々から採ったはちみつは、自然な甘さを楽しみたい方へのお土産におすすめです。
特にゴゾ島産のものが人気となっています。
伝統的な甘味が特徴の「Nougat(ヌガー)」
マルタの伝統菓子といえば、真っ先に名前が挙がるのがヌガーです。
砂糖とはちみつ、卵白を練り上げ、アーモンドやナッツをふんだんに混ぜ込んだ粘り気のある甘いお菓子です。
マルタのお祭りの屋台では必ず売られており、現地の人々にとってはお祝いの味でもあります。
スーパーでも手に入れられ、バー1本あたり2ユーロ〜4ユーロ(約330円〜660円)ほどで購入できます。
チョコボール「Maltesers(マルテサーズ)」
「マルタのお土産だから、マルテサーズ」と考える方も多いですが、実はイギリス発祥のお菓子です。
しかし、名前の類似性とマルタ国内での圧倒的な流通量から、あえてのネタ土産として日本人旅行者に大人気のアイテムとなっています。
サクサクの軽いビスケットをミルクチョコレートでコーティングした味は日本人にも馴染みやすく、失敗のない美味しさ です。
コンビニやスーパー、空港などどこでも手に入れられ、価格は1ユーロ〜3ユーロ(約165円〜500円)程度で購入できます。
マルタのおすすめ土産:雑貨・コスメ
旅の記念に残るお土産、あるいは大切な人への贈りものとしてもおすすめの雑貨・コスメ類をピックアップしてご紹介します。
フィリグリー銀細工
マルタではフィリグリーと呼ばれる伝統的な銀細工が有名で、ピアスやネックレスなどを買うことができます。
小さなピアスなら20ユーロ〜30ユーロ(約3,200円〜)ほどから購入でき、大切な人への贈りものに最適です。
職人さんが目の前でつくってくれるお店もあり、記念になること間違いなしです。
マルタレース
マルタは伝統的な手織りのレースが有名。
コースターのような小物であれば、5ユーロ〜10ユーロ(約800円〜)とお手頃で、テーブルクロスのような大物になると数百ユーロほどします。
上品なレースでつくられていて、コースターのような小物からテーブルクロスのような大物まで、サイズの様々なアイテムが購入できます。
石鹸
現地の天然素材をふんだんに使った石鹸。
1個4ユーロ〜6ユーロ(約650円〜1,000円)ほどとお手頃で、見た目もおしゃれなので女性へのギフトに喜ばれます。
マルタのお土産の中でも人気で、可愛らしいデザインのものが豊富にあります。
日焼け止め
夏のマルタでは必需品の日焼け止めですが、現地ではその種類が豊富。
日本ではあまり見かけないアイテムもあるので、ぜひ見てみてください。
焼きたい!という方にはサンオイルもおすすめです。
イムディーナガラス
マルタを代表する伝統工芸品といえば、地中海の海や太陽をイメージさせる鮮やかな色彩が特徴のイムディーナガラスです。
すべて職人によるハンドメイドで、ひとつとして同じ模様がない一点物である点が最大の魅力です。
光に透かすと宝石のように輝くため、インテリアのアクセントとして非常に人気があります。
自分用にはもちろん、結婚祝いや新築祝いなどの特別なギフトにも最適です。
イムディーナガラスは、加工の形状によって以下のように価格が大きく異なります。
| アイテム | 特徴 | 現地価格目安 |
| 小皿・灰皿 | かさばらず、小物入れとしても使える定番品 | 10ユーロ〜20ユーロ |
| 香水瓶 | 光を反射するデザインが多く、ドレッサーが華やかに | 25ユーロ〜45ユーロ |
| 花瓶(Vase) | 存在感抜群で部屋の主役になる美しさ | 30ユーロ〜100ユーロ |
| クリスマス飾り | 丸いガラス玉などがあり、冬の旅行者に人気 | 8ユーロ〜15ユーロ |
おまけ:猫グッズ
マルタは「猫島」としても知られているほど、街を歩いていると猫にたくさん出会います。
そんなマルタ猫たちの写真が使われているカレンダーがよく売られているので、猫好きにはおすすめ!
美しいマルタの街並みに佇む猫たちに癒されることができます。
マルタのおすすめ土産:ワイン・ビール・ドリンク
以下では、マルタのお土産におすすめなワイン・ビール・ドリンクを紹介します。
チスク(Cisk)ビール
マルタを代表するローカルビール「Cisk(チスク)」は、すっきりとした飲み口で大人気。
スーパーでは1缶1〜1.5ユーロ(約160円〜240円)ほどで売られており、水と同じくらい安いのも驚きです。
種類も豊富で、ライトタイプやプレミアム、フレーバービールなど選びがいがあります。
アルコールフリーのものもありますよ。
キニー(Kinnie)
マルタでしか見ない炭酸ドリンク、「Kinnie(キニー)」。
500mlのペットボトルなら1.5ユーロ前後(約240円)とお手頃です。
マルタに来たからにはぜひ一度手に取っていただきたいアイテムです。
味わいはエナジードリンクのようにややクセがあり、好き嫌いは分かれるかもしれませんが、オレンジやハーブが爽やかに香ってマルタの気候にぴったりのドリンクになっています。
マルタの夏のお供にぜひ試してみていただきたいです。
マルタワイン
マルタは地中海の太陽を浴びた良質なブドウの産地であり、古代ローマ時代から続くワインづくりの歴史があります。
しかし、国土が狭く生産量が少ないため、ほとんどが島内で消費されてしまう現地に行かなければ飲めない幻のワインです。
大型のスーパーマーケットやワイナリー直営店で販売されており、価格は4ユーロから10ユーロで購入できます。
マルタでお土産購入におすすめのショッピングスポット
マルタでお土産を探すなら、ローカル色あふれる市場や観光客にも人気のショッピングモール、そして便利なスーパーまで、多彩な選択肢があります。
お土産屋さんもいいですが、市場やスーパーで地元の人たちが普段使いするようなものを買うのもいいですよね。
ここでは、お土産探しにぴったりの店舗やスポットをいくつかご紹介していきます。
The Point Shopping Mall(スリーマ地区)
スリーマ地区にある「The Point」は、マルタ最大級のショッピングモールです。
多くの店が集まるこの施設では洋服やコスメ、雑貨、グルメ食品まで、なんでも手に入れることができます。
観光客向けの商品も多く、涼しい屋内で落ち着いて買い物を楽しめるのも魅力!
ここでしか手に入らないマルタならではのデザインアイテムも豊富で、特に女性におすすめのスポットです。
バレッタの共和国通り(バレッタ)
首都バレッタのメインストリートである「共和国通り」には、伝統的な工芸品店や銀細工、レースなどの専門店が並んでいます。
おしゃれなカフェやギャラリーも多く、散策しながらショッピングが楽しめる、街歩きにぴったりの楽しいエリア。
現地の職人が手掛けた一点物のアイテムは、自分用にぜひ買って帰りたいお土産です。
サンデーマーケット(マルサシュロック)
日曜日限定で開かれるマルサシュロックのマーケット。
マルサシュロックはマルタ島南部にあるマルタ島で一番大きな漁村で、毎週日曜日の朝にオープンマーケットが開催されています。
このマーケットではバラマキ用の小物やチョコレート、ジャム、パンなどの食品を豊富に揃えることができます。
価格もお手頃で、地元の人とのふれあいも魅力のひとつ!
マルタのリアルな日常を体感しながら、ローカルな味を見つけられる絶好の機会となっています。
Pavi、Green、Tower Supermarketなど(チェーンのスーパー)
マルタを代表する大型スーパーマーケットチェーンの名前をいくつか挙げてみました。
かつては個人経営の小さな商店が中心だったマルタでも、近年は
Tower Supermarketのように規模の大きなスーパーが増えてきています。
店内には自然派食品やマルタ産のワインなど、地元らしさを感じる商品が豊富。
ローカルな暮らしを感じるお土産をリーズナブルに手に入れたい方には、スーパーでの購入がおすすめです!
聖ヨハネ大聖堂(バレッタ)
マルタに来るなら絶対に外せない、マルタを代表する観光スポットの聖ヨハネ大聖堂。
ここでもお土産を買うことができます。
大聖堂の中にマルタ騎士団に関連するグッズや伝統工芸品、食品などを扱うお店があり、さらに大聖堂の周辺にもお土産屋さんが多くあります。
まとめ
マルタでの旅行や留学の思い出を彩るおすすめのお土産をご紹介しました。
マルタならではの魅力が詰まったアイテムがたくさんあったかと思います。
お土産選びは単なる買い物というわけではなく、現地の文化や人々とのふれあいを通して思い出を形に残す経験でもあります。
ぜひ用途に合わせて、自分用にも大切な方へのギフトにも、ぴったりな品を見つけてください。
ショッピングを楽しみながらマルタの伝統や味を持ち帰り、帰国後もその思い出をゆっくりと味わいましょう。
マルタで見つけたとっておきのお土産が、あなたの毎日をちょっと豊かにしてくれますように!
◇経歴
幼稚園時代をシンガポールで過ごし、現地の友達と英語でよく遊んでいました。小学校からは日本で暮らし、中学生の時にカナダにホームステイした経験から海外での暮らしに魅了され、東京外国語大学に進学。
在学中にバンクーバーへの留学を経て就職し、新卒で入った会社では外資系クライアントと英語でやり取りをしていました。
現在は仕事で英語を使う機会はほとんどないものの、趣味として楽しく勉強し続けています!
◇資格
TOEIC940点、TOEFL iBT 90点
◇留学経験
バンクーバー(カナダ)、半年間、ILSC vancouver
◇海外渡航経験
・シンガポール(居住・旅行)
・マレーシア(旅行)
・モルディブ共和国(旅行)
・サイパン(旅行)
・カナダ(ホームステイ・留学)
・グアム(旅行)
・タイ(旅行)
・ドイツ(旅行)
・イタリア(旅行)
・トルコ(旅行)
・インドネシア(旅行)
◇自己紹介
英語が話せるだけで、世界中の「私が自分の言葉で会話できる人」の母数がぐんと広がったことが、私にとってはいちばん面白いポイントでした!これからも英語を通じていろんな地域のいろんな文化や人に触れ、知らないことを知っていきたいと思っています。