
海外旅行や留学のたびに気になるのが、「食事が口に合うかな?」という点。
観光が目的でも勉強が目的でも、食事は毎日のことなので印象に残りやすいですよね。
観光で疲れたとき、勉強で行き詰まったとき、ちょっと落ち込んだとき......
そんなときに元気をくれるのは食事だったりします。
そこで今回は、初めてマルタ共和国へ行く方に向けて、
「マルタの食事って本当にまずいの?」
「もし口に合わなかったらどうすればいい?」
という疑問にお答えします。
マルタの食事の特徴
イタリアにほど近いマルタは、街を歩けばイタリア料理店が数多く目に入ります。パスタなどは日本でもなじみがあるため、多くの方がおいしいと感じるはずです。
とはいえ、「せっかく来たのだから、“マルタならでは”の料理を食べてみたい!」という方も少なくないでしょう。
私も同じ気持ちで、滞在中はさまざまなマルタ料理のお店を巡りました。
ここでは、その中から特におすすめしたいマルタ独自のグルメをご紹介します。
うさぎ肉
日本人にはあまりなじみのないマルタ料理といえば、「うさぎ肉」です。
グリル、シチュー、スープなど、さまざまな調理法で提供されますが、骨が多く淡泊な味わいのため、好みが分かれる料理でもあります。
それでも、せっかくマルタに来たからには一度は挑戦してみる価値があるでしょう。
首都バレッタにはマルタ料理店が豊富にあり、さまざまな調理方法のうさぎ肉を楽しめます。
スーパーでも販売されており、自炊派の方にも手に入りやすい食材です。
ただし、自炊する場合は形がはっきりわかる状態で売られていることが多いため、苦手な方はトラウマにならないようご注意ください。
パスティッツィ
パスティッツィは、リコッタチーズや豆のペーストなどをパイ生地で包んだ、マルタのソウルフードです。
「パスティッツィエリア」と呼ばれる専門店が至るところにあり、1つ50セントほどと手軽に購入できます。
マルタ人の友人いわく、「自分で作るのはとても難しいし、簡単に買えるからよく食べる」そうです。
手のひらサイズですが、かなり油っぽく、ぎゅっと詰まっているため、おやつとしては少しヘビーかもしれません。
私は滞在中、よく語学学校に行く前の朝ごはんとして、リコッタチーズ入りのパスティッツィを食べていました。
番外編:私がマルタ滞在中に一番感動したチーズ
マルタ特有の料理ではありませんが、「Manta Beach Club & Mediterranean Restaurant」で食べたブッラータチーズのサラダは、格別においしくて強く印象に残っています。
あまりの感動に、後日スーパーでブッラータチーズを購入してみたものの、やはりレストランで食べたものとは味わいが異なり、「もしまたマルタに行けたら絶対に食べたい」と思う一品です。
このレストランにはプールが併設され、プールサイドではDJが音楽を流し、首都バレッタを一望できるロケーションも相まって、とてもロマンチックな時間を過ごせます。
マルタの食事がまずいといわれる原因
「マルタ 食事」と調べると、「まずい」というキーワードがよく目に付きます。 なぜそんな評価があるのか、その原因をここで探ってみましょう!
味付けが日本食と異なる
味付けは日本より濃いめの場合が多いかもしれません。
特にマルタのソウルフードであるパスティッツィは、ペーストが重く、1つでも十分な満足感があります。
私個人としてはまったく気になりませんでしたし、普段から日本でも濃い味が好きな方には特に合うと思います。
薄味が好みの方でも、留学などでマルタに行く場合はあまり心配はいりません。
基本的には自炊生活になることが多いので、自分の好みに合わせて味付けができます。
ボリュームが多い
マルタのレストランは料理の量が多いので、食が細い方は食べきれないことが多いでしょう。
日本人女性の平均より食べる私でも、ほとんど毎回料理を残してしまうほどでした。
回転寿司なら12〜15皿は食べられる方ですが、それでもマルタでは苦戦しました。 前菜、メイン、デザートをフルで頼むと、食べきれない可能性が高まります。
まずはメインだけを注文するなど、様子を見ながら追加で頼むのがおすすめです。
私もメインのパスタだけでお腹いっぱいになり、「前菜はいらなかったな」と感じることがよくありました。
大人数で行く場合は、料理をシェアするスタイルが日本人には合っているかもしれません。
しかし、ご安心ください。
日本では食べ残しを持ち帰ることに抵抗があるかもしれませんが、マルタでは普通のことなので、遠慮なくスタッフに声をかけて大丈夫です。
私もマルタに着いてすぐ訪れた「Trattoria del Mare」というレストランで、とても美味しいパスタを食べたのですが、量が多くて食べきれず、持ち帰りができることを知らずに後悔した経験があります。
持ち帰ればよかったと思うほど、美味しい一品でした。
マルタに複数店舗を構えるカフェ「Busy Bee」のチョコレートパフェも絶品ですが、こちらもボリューム満点です。
2度挑戦しましたが、2度とも完食できませんでした。
アイス系のデザートは持ち帰りができないため、その点だけご注意ください。
選択肢が少ない
東京と比べると、マルタのレストランの数や種類は少ないと感じるかもしれません。
しかし、一つ一つのレストランが趣向を凝らしたメニューを提供しており、さらにヨーロッパ各国の料理も楽しめるため、私はまったく飽きませんでした。
レストランを選ぶ際は、評価に注目すれば大きな失敗はないので、選択肢の少なさを気にしすぎる必要はありません。
またスーパーは日本と同じくらい食材が豊富なので、自炊で工夫することも可能ですよ!
結論
「マルタの食事が美味しくない」という声を聞くことがありますが、2か月間滞在した私の経験では、食事に困ることは一度もありませんでした。
せっかく海外に来たのですから、味付けや食材の違いを楽しみ、新たな好みの味を発見してみるのもいいですね。
日本人にも合いやすいマルタの食事
日本と同じ島国であるマルタは、海鮮料理が豊富で日本人の口に合いやすいでしょう。
新鮮な魚介を買って持ち帰り、ボンゴレなどの自炊に挑戦するのも良いでしょう。
また、周辺には海鮮料理のレストランがたくさんあり、マルタ伝統のフィッシュスープ「アルジョッタ」を味わうこともできます。
新鮮な魚介の旨味が凝縮されたトマトベースのスープです。
マーケットやレストランが大変混雑するため、時間をずらすか、事前に予約しておくことをおすすめします。
これは余談ですが、マルサシュロックに友人と行く際は、お互いがいつでも連絡を取れる状態にしておきましょう。
露店が立ち並ぶ通りは身動きが取れないほどの人で賑わうため、途中ではぐれてしまう可能性が十分にあります。
幸い見つかりましたが、貴重な時間を無駄にしてしまいますし、海外で冷や汗をかくことになりかねません。
マルタの食事が合わないときの対処法
マルタ料理には独特なものもありますが、決してまずいわけではありません。
ただ、「長期滞在するから食事が心配」「普段から好き嫌いが多い」という方のために、対処法を2つご紹介します。
日本食レストランに行く
マルタにも日本食レストランはいくつかあります。
Googleマップで「マルタ 日本食」と検索すれば、評価を参考に店を選ぶことができます。
私が通っていた語学学校はヨーロッパ人が多く、やはり寿司が人気のようでした。
寿司の食べ放題に誘われたこともありましたが、日本と比べて倍以上の値段がしたので私は行きませんでした。
しかし、日本食が恋しくなったときにいつでも頼れる店がある、ということを知っておくだけでも気持ちが楽になるはずです。
アジアンスーパーに行く
レストランと同じように、アジアンスーパーもいくつかあります。
私は日本人のスクールメイトと一緒に「AROMA ASIAN SUPERMARKET」という比較的大きなスーパーへ行き、お好み焼きや餃子の材料を買って、同じ寮に住む外国人に日本食を振る舞いました。
調味料などは問題なく揃えられますが、割高な上に好みのものが売っていないことも多いです。
韓国や東南アジアの食材も手に入りますし、お米も売っているので安心です。
留学で来られる方は寮に炊飯器がない場合が多いと思いますが、鍋で簡単に炊けるので問題ありません。
日本食を振る舞うと、ルームメイトが自国の料理でお返ししてくれることもあり、マルタ料理だけでなく多国籍の料理を楽しむきっかけになります。
ぜひアジアンスーパーを活用してみてください。
余談1:ヨーロッパ人にこぞってすすめられたパスタ
ヨーロッパのスクールメイトのほとんどから「RUMMO」というパスタをすすめられ、スーパーで購入しました。
もちもちしていて、たしかにおいしかったです!他のパスタに比べて少しだけ値段が高いのですが、パスタであれば日本人にもなじみがありますし、お土産としてもおすすめですよ。
余談2:食材の管理に注意
私の寮では、以前の滞在者が置いていった調味料や食材が残されていて、自由に使える状態でした。
お米や塩など、ありがたく使わせてもらいましたが、誰も管理していないため、賞味期限切れには注意が必要です。
また、体調に変化はありませんでしたが、戸棚を大量の虫が這っていたのを見てルームメイトと大騒ぎした経験があります。
自分の食材だけでなく、共有スペースの食材も管理に気をつけましょう。
まとめ
マルタへ初めて渡航する方で、食事に不安を感じている方もいるかもしれませんが、ご安心ください。
マルタ料理は意外と日本人の口に合うものが多く、適応できるものです。
様々なネットの情報に不安を感じるかもしれませんが、心配しすぎずに色々な料理に挑戦してみることをおすすめします。
マルタはヨーロッパの中では比較的物価が安いと言われていますが、外食は日本と比べると高めです。
旅行で訪れる方はレストランが中心になるかもしれませんが、留学の方は自炊を8割程度で考えておくと良いでしょう。
インスタントのお味噌汁やお茶漬けは軽くてかさばらないので、多めに持参すると異国の地でホッとできるかもしれません。
◇経歴
31歳のときに「be動詞って何だっけ?」というところから勉強を始めました。年齢を重ねてからの学習に、難しさや焦りを感じている方の背中を押せたらと思っています。
◇英語に関する資格
TOEIC830点
◇留学経験
セブ島3か月、マルタ共和国2か月
◇海外渡航経験
マルタ共和国滞在中にイタリア人と仲良くなり、お家に招待いただきました。英語学習を始めたころ、海外とは無縁だった私にとって想像もしていなかった経験です。イタリア国内を案内してもらうだけでなく一人でベネチアやヴェローナなどを巡り、度胸もつきました!
◇自己紹介
元々勉強が好きではなかったので、英語も全くと言ってよいほどのレベルでした。でも「英語を勉強する!」と決めてからは、時には泣きながら時には貴重な経験を得ながら、毎日少しずつ努力をしてきました。
今では、英語学習の大切さを日々実感するとともに、一念発起した過去の自分に感謝しています。
これまでの努力を無駄にしないよう、今後も楽しく英語を勉強していきます。