マレーシアってどんな国?気候・言語・食文化などの特徴を徹底解説!

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みなさんは、マレーシアという国にどんなイメージを持っていますか?

「国名は聞いたことがあるけれど、マレーシアについて詳しくは知らない」
「マレーシアにはどんな文化がある国なのかよくわからない」

こんな方も多いのではないでしょうか?

本記事では、マレーシアの特徴を、地理や気候、民族・言語、食文化、習慣、治安、住宅環境など、さまざまな角度から詳しく紹介します。

マレーシア滞在中に役立つ基本的なマレー語のあいさつも紹介しているので、マレーシアへの渡航を考えている方やマレーシアに興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。

マレーシアの基本情報

マレーシアの概略を知るために、以下に基本情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 マレーシア連邦(英語・マレー語の表記はともに Malaysia)
面積 約33万㎢(日本の面積の約90%)
首都 クアラルンプール
人口 約3,470万人
公用語 マレー語(準公用語:英語)
中国語やタミール語を母語とする方もいる
宗教 イスラム教(国教)・仏教・ヒンドゥ教・キリスト教など
気候 熱帯気候
国花 ハイビスカス

以下の章では、マレーシアの特徴についてカテゴリ別により深く紹介します。

マレーシアの特徴①:地理・気候・国花

まずは、マレーシアの地理や気候、国花についてチェックしていきましょう!

地理

マレーシアは、赤道近くのインド洋と南シナ海の間、まさに東南アジアの中心にあります。

マレー半島とボルネオ島の一部から構成されています。タイとインドネシア、ブルネイとは陸で国境を接しており、海を隔ててフィリピンやシンガポールと近接しています。

面積は約33万㎢で、日本の約90%ほどの国土を持っています。また、国土の約60%が熱帯雨林で覆われており、白く美しい砂や多種多様な島々、雄大な山々など自然も豊富です。

特にチェックしてほしいのは、タマンネガラ国立公園。マレー半島の中央部にある、1億3000年前以上の長い歴史を持った世界で最も古いジャングルが見られます。

公園内ではトレッキングはもちろん、動物観察やラフティングといったアウトドアアクティビティなどを手付かずの自然の中で楽しめます。

一方、首都クアラルンプールは非常に近代化が進んでおり、政治、文化、教育の拠点として機能しています。特に有名なのが、ペトロナスツインタワーとクアラルンプール・タワー。いずれも首都クアラルンプールを代表するシンボルとなっています。

気候

マレーシアは赤道に近いため熱帯雨林気候で、一年を通して降水量が多く暖かく、常夏の気候です。

首都・クアラルンプールの平均最高気温は31℃~33℃、平均最低気温は22℃~23℃。なお、日中の平均気温は27~33度で、年間を通じて変化がほとんどありません。

4月や11月は雨が特に多めですが、一日中降るのではなく夕立として降ります。また、雨が降ると気温が下がって過ごしやすくなることもありますが、基本的には湿度が高く蒸し暑さを感じる日も多い気候です。

国花

マレーシアではハイビスカスを国花として制定しています。

ハイビスカスの5つの花びらが国の方針を示していると言われています。

・神への信仰心
・国王・国家への忠誠
・憲法の遵守
・法による統治
・良識ある行動・徳性

マレーシアの特徴②:民族・言語

以下では、他民族・多言語国家であるマレーシアの民族構成や言語を紹介します。

民族構成

マレーシアの人口は約3,470万人(人口密度は98.5人/km)で、65%がマレー系、24%が中国系(華人系)、8%がインド系(印僑)となっています。

少数ではありますが、そのほかの民族も暮らしています。ちなみにマレー系の中には、イバン族やビダユ族(サラワク州の)、カダザン族(サバ州)、オラン・アスリ (orang asli:西マレーシア) などの先住民も含まれており、それぞれの文化や習慣、宗教に則って生活しています。

また、先住民以外では、ババ・ニョニャ(華人系の混血)やチッティ(インド系とマレー系の混血)、ユーラシアン(ヨーロッパ系移民とアジア系の混血)といった異なる民族同士の混血グループである少数民族も住んでいます。

ちなみに、首都のクアラルンプールに住んでいるのは約180万人。人口の大部分を占めるマレー系の人々は、古くからこの地に住んでいた人々です。次に多い中国系やインド系の人々は、19世紀に移民としてわたってきた人々を祖先としています。

公用語

マレーシアの公用語はマレー語ですが、それ以外にも中国語やタミール語、英語なども話されています。

中国系が多く暮らす社会では中国語、インド系が多く暮らす社会ではタミール語というように、民族によって話す言語が異なるのです。

また、19世紀にマレー半島全体がイギリスの植民地支配を受けていたことから英語もよく使われており、 民族間の共通語としての役割を担っています。

特に観光やビジネスの場面では英語が使われています。ちなみに、テレビや映画、街の看板などは多言語となっていることが多いです。

ちなみに、公用語のマレー語の名称については、長年「マレー語」「マレーシア語」どちらが適しているのか議論されています。広い意味での「マレー語」はインドネシア語などの他の言語を含む場合があるからです。

なお、英語は1967年まではマレーシアの公用語でしたが、今では準公用語として制定されています。

マレーシアの特徴③:多種多様な食文化

以下では、マレーシアの多種多様な食文化を紹介します。マレーシアでは多様な民族が暮らしているので、さまざまな料理を楽しめます。

イスラム教が国教のマレーシアですが、多民族国家のためムスリムではない中華系や外国人はお酒を飲んだり、豚肉を食べたりできます。

マレー料理

マレー料理では、ココナッツミルクや唐辛子、パンダンリーフやターメリックなどのハーブ、タマリンドなどの香辛料を使うことが多く、辛みと酸味、甘みが調和した濃厚でスパイシーな味わいとなっています。

主にイスラム教徒であるマレー系の方向けに作られた料理のため、料理に豚肉と酒を使わない「ハラル」の調理法に則っています。

サテー(串焼き)、ナシゴレン(マレーシア風チャーハン)、ナシレマ(朝ごはんの定番)、ラクサ(スープの麺料理)などが代表的なマレー料理です。

屋台も多いので、リーズナブルな価格で様々な料理を気軽に楽しめます。

中華料理

マレーシアの中華料理は、広東・福建・客家をはじめとした中国の華南地方で作られている料理を基本に、現地の食材や調味料、スパイスなどをミックスして独自に発展してきました。

バクテー(肉骨茶)やホッケンミー、チキンライス、チャークイテオ(焼きそばに近い)などがマレーシアを代表する中華料理です。

インド料理

南インドからの移民者が多かったことから、マレーシアのインド料理は南インドの食文化を色濃く受け継いでいます。

比較的さらっとしたスープのようなカレーが多く、鶏や魚、イカ、エビ、豆など、現地の食材を活用して発展してきました。

マレーシアで特に人気があるのが、南インドのミールスに似たバナナリーフカレー。そのほか、ロティチャナイ(マレー風クレープ)、タンドリーチキンなども有名です。

レストランはもちろん、屋台やローカル食堂でも気軽にインド料理を楽しめます。

ニョニャ料理・クリスタン料理

上記の3つに比べるとややマイナーですが、ニョニャ料理やクリスタン料理もあります。

それぞれ、異なる食文化が混ざり合ってできたフュージョン料理です。

ニョニャ料理は中華系移民の子孫であるニョニャがマレー系住民と結婚したことで生まれた料理で、中華で使われる食材をココナッツミルクやハーブなどで味付けしています。

ハーブや発酵させた小エビのブラチャンの香りが特徴で、マイルドでまろやかな味わいを楽しめます。代表的なニョニャ料理は、ニョニャ・ラクサやサテなどです。

一方、クリスタン料理とは、16世紀にマラッカを制圧して移住したポルトガル人の子孫であるユーラシアン・クリスタンが受け継いできた料理です。

酢やトマトを使ったポルトガルのシチュー料理、マリネの手法などに、タマリンド、ココナッツ、醤油など、マレーシアらしい調味料を加えることで、新しい風味を持つ料理となっています。

マレーシアの特徴④:宗教・習慣

マレーシアではイスラム教が憲法上の国教となっていますが、多民族国家のため信仰の自由が認められています。 イスラム教のなかでもほとんどが穏健なイスラム教徒です。

なお、イスラム教徒の間ではいくつかの風俗・習慣があります。 外国人として従う必要はありませんが、以下を覚えておくとよいでしょう。

・不浄と考えられている左手では握手や物の受け渡しはしない
・酒や豚を口にしない
・子どもも含め、人の頭はなでない
・男性から女性には握手も含め触れない
・日没から夕方に祈りの時間が始まるため、日没後1時間くらいは訪問および電話は避ける

なお、マレーシアは多民族国家のため、仏教やヒンドゥー教、キリスト教、道教、シーク教なども信仰されています。人々はそれぞれの宗教をお互いに尊重しあって、暮らしています。

マレーシアの特徴⑤:治安

マレーシアは、東南アジア諸国の中では治安が良いことでも知られています。

銃の個人所有が禁止されていたり、薬物などの取り締まりもしっかりしています。

ただし、日本よりは犯罪発生率は高いため、特に観光地や都市部ではスリやひったくり、置き引きなどの軽犯罪の被害に遭わないように十分警戒しましょう。

また、「日本を手本にした国造りをする」という「ルックイースト政策(東方政策)」を実施していたことも。親日国としても知られており、日本製品や日本食への信頼も厚く、人気があります。

マレーシアの特徴⑥:家・住環境

以下では、マレーシアの家や住まいの特徴を都市部と郊外・田園地帯に分けて紹介します。

都市部

クアラルンプールやジョホールバル、ペナン島などの都市部では、高層マンションや近代的な住宅コンプレックス(住宅複合施設)が揃い、数も増えてきました。

設備は近代的で、コストも日本と比べるとリーズナブルです。

ほかに、ショップハウスと呼ばれる一階部分がお店、二階以上が住宅になっている家もあります。また、テラスハウス(リンクハウス)はマレーシアで最も一般的で、日本でいう長屋のような低層の住居が隣接し並んでいる地域もあります。

郊外・田園地帯

郊外や田園地帯では、都市部とは異なり自然に近いゆったりとした風景が広がっており、マレーシアの伝統様式のひとつである木製のカンポンハウス(高床式住居)が見られます。

湿度や洪水、大雨などから住居を守るために、地面から1mほどの高い位置に家が建てられており、風が通り抜けやすいのが特徴です。大家族で住むのが一般的ですが、近年では若者が都市部に出てしまい、高齢者のみで住んでいる場合もあります。

おまけ:知っておきたいマレー語の基本挨拶

最後に便利なマレー語の基本挨拶をいくつかご紹介します。

日本語 マレー語
おはよう Selamat pagi(スラマット パギ)
こんにちは(正午) Selamat tengah hari(スラマット タンガ ハリ)
こんにちは(午後)
※こんばんはも兼ねる
Selamat petang(スラマット プタン)
ありがとう Terima kasih(テリマカシ)
どういたしまして Sama sama(サマサマ)
さようなら(去る人に対して) Selamat jalan (スラマット ジャラン)
さようなら(とどまる人に対して) Selamat tinggal(スラマット ティンガル)

これらの表現は日常生活でよく使うので、ぜひ覚えてみてくださいね。

まとめ

マレーシアはとても魅力的な国ですが、宗教や食文化など、無用なトラブルなく滞在するためには、注意点や知っていた方がいいことはたくさんあります。ぜひ、本記事を参考にしてみてくださいね。

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