フィリピンでの入国審査では、パスポートや航空券の確認はもちろん、滞在目的や期間についても質問されることがあります。
また、eTravelというオンラインシステムを事前に登録し、入国審査時に、QRコードを取得することが求められています。
これらの準備をしっかり整え、事前にどんな質問がされるのかを知っておくことで、入国審査をスムーズに通過することができます。
この記事では、フィリピンの入国審査の流れ、必要な書類や事前の手続き、よく聞かれる質問とその答え方を詳しくご紹介します。
セブ島ってどんなところ?基本情報
セブ島は、フィリピン中部のビサヤ諸島に位置する美しい島で、国内外の観光客に人気の高いリゾート地です。
中心都市であるセブ・シティは、フィリピンで最も歴史の古い都市の1つとして知られています。
スペインによる植民地時代の影響が色濃く残っており、街の中にはカトリック教会やコロニアル調の建物が多く見られます。特にサントニーニョ教会やマゼランクロスなどは、その歴史を物語る重要なランドマークになっています。
美しいビーチリゾートが広がっており、透明度の高い海はスノーケリングやダイビングに最適です。
世界でも珍しい「ジンベエザメと一緒に泳ぐ体験」や「イワシのトルネード」と呼ばれる大群の魚の群れを見ることができます。さらに、内陸ではキャニオニングなどのアクティビティも人気です。
食文化も非常に豊かで、セブ島は「レチョン(豚の丸焼き)」の本場として有名です。皮はパリパリで、中はジューシーなこの料理は、現地の人々にとっても特別な日のごちそうです。
また、甘くて濃厚なセブ産マンゴーや、フィリピン風のスープ「シニガン」、豚肉を細かく刻んで鉄板で炒めた「シシグ」なども有名な料理です。屋台ではトゥロン(バナナの春巻き)といったスイーツも楽しめます。
宗教的には、セブ島はフィリピンで最初にキリスト教が伝えられた場所であり、現在も住民の大多数がカトリック教徒です。
そのため、教会や宗教行事が人々の生活に深く根付いています。中でも、毎年1月に開催される「シヌログ祭」は、サントニーニョ(幼きイエス)をたたえる盛大な祭りで、伝統衣装に身を包んだ人々が街を練り歩き、ダンスや音楽であふれる非常に賑やかなイベントです。
気候は一年を通して温暖で、乾季(12〜5月頃)が旅行にはおすすめのシーズンです。
マクタン・セブ国際空港には日本からの直行便もあり、アクセスも良好です。治安は比較的安定していますが、都市部ではスリなどの軽犯罪には注意しましょう。
日本からフィリピンへの入国条件
・30日以内に出国する航空券の所持(往復または第三国行き)
・「eTravel」へのオンライン登録(入国72時間前から可能)
・15歳未満が単独渡航する場合は「WEG(特別許可)」が必要
詳しくは、次の項目でご説明します。
フィリピンへの入国に必要なものと申請するもの
まず、最も基本的かつ重要なものが「パスポート」です。
有効期限が、入国時点で残り6ヶ月以上あることが求められています。これを満たしていないと、航空機への搭乗すらできない可能性があるため、十分に注意してください。
これはフィリピンに限らず多くの国で共通のルールなので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
また、観光目的での渡航であれば、ビザは不要です。ただし、ビザなしで滞在できる期間は「最大30日間」と決まっており、その範囲内での滞在であることが条件となります。
そのため、フィリピンに入国する際には、30日以内に出国することが確認できる「往復航空券」または「第三国への出国航空券」の提示が求められます。これが確認できないと、入国を拒否される場合があるので、必ず用意しておきましょう。
2023年以降導入された「eTravel」というオンラインシステムへの登録も必須です。これは、渡航者の健康状態や滞在情報を事前に登録するもので、フィリピン入国の72時間前から登録が可能です。
登録後に発行されるQRコードは、空港での入国手続き時に提示が必要なので、スマートフォンに保存するか印刷して持参するようにしましょう。
登録サイト:https://etravel.gov.ph
なお、15歳未満の未成年が保護者なしでフィリピンへ入国する場合には、「WEG(Waiver of Exclusion Ground)」と呼ばれる特別な手続きが必要です。同行者の有無や滞在の目的によって異なるため、事前に在日フィリピン大使館や旅行会社などに問い合わせましょう。
なお、2025年4月時点では、フィリピン入国に際してワクチン接種証明書や陰性証明書の提示は不要ですが、今後の情勢によっては再び条件が変更される可能性もあります。出発前に、フィリピン政府の公式サイトや在日大使館の最新情報を確認することをおすすめします。
フィリピンの入国審査について知っておくべきこと
■ 入国審査の流れ
飛行機を降りたあと、案内表示に従って「Immigration(入国審査)」へ向かいます。日本のように自動ゲートは基本的になく、係官による対面での審査が行われます。
まず、入国審査官にパスポートと、事前に登録したeTravelのQRコードを提示します。
このQRコードはWebサイトのスマホ画面でも大丈夫ですが、ネット接続が不安定な場合もあるので、事前にスクリーンショットを取っておくか印刷した紙を持参しておくと安心です。
その後、審査官からいくつかの簡単な質問がされます。
「何日間滞在しますか?」「どこに泊まりますか?」
「帰りの航空券は持っていますか?」
といった内容です。英語で聞かれることがほとんどですが、難しい英語ではないので、事前に準備しておけば問題ありません。滞在先のホテル名や住所はメモや予約確認メールをスマホで見せる準備をしておきましょう。
入国審査を無事に終えると、パスポートにスタンプ(滞在許可)が押され、手荷物受取エリア(Baggage Claim)に進みます。
預けた荷物を受け取ったら、次は税関(Customs)に向かいます。ここで、持ち込み禁止品や申告が必要な品がある場合は、申告用のレーンを利用します。
特に何もなければ「申告なし(Nothing to Declare)」のゲートを通れば入国ができ、全ての手続きが完了します。
■ 入国審査で知っておきたいポイント
パスポートの残存有効期間は6ヶ月以上必要です。これを満たしていないと入国できません。
30日以内に出国する航空券(往復または第三国行き)を提示できるようにしておきましょう。
eTravel登録は必須です。フィリピン到着の72時間前から登録可能で、QRコードを提示する必要があります。また、15歳未満が単独で入国する場合は、「WEG(Waiver of Exclusion Ground)」の事前申請と書類が必要になります。
入国審査では、簡単な英語で質問されることがあります。正確に、落ち着いて答えましょう。審査官に対しては丁寧な態度で対応しましょう。冗談や不適切な行動はトラブルのもとになります。
入国審査エリアでは写真撮影や通話は禁止されていることが多いので、注意が必要です。
よく聞かれる質問
訪問の目的は何ですか?
観光です。
ビジネスです。
この質問は、滞在目的を確認するために行われます。観光目的なら「tourism」もしくは「sightseeing」と答え、ビジネス目的なら「business」と答えます。シンプルに正直に答えれば問題ありません。
どのくらい滞在する予定ですか?
10日間滞在します。
2週間滞在する予定です。
この質問では、フィリピンに滞在する予定の期間を確認します。滞在期間は、入国時に航空券やホテルの予約内容を基に確認されることもあるため、しっかりと覚えておき、すぐ答えられるようにしておくことが重要です。
どこに泊まりますか?
[ホテル名]に宿泊します。
[ホテル名]に予約があります。
宿泊先を聞かれることがあります。この情報は旅程を確認するために使われます。事前にホテルの予約確認書や、宿泊先の名前と住所をメモしておくとスムーズです。
帰りの航空券はありますか?
はい、[日付]の帰りの航空券があります。
はい、[日付]に[国名]行きの便があります。
フィリピンに入国する際、30日以内に出国する予定であることを確認するために聞かれます。英語で答えるのが難しければ、航空券の予約確認メールやスクリーンショットを提示しましょう。帰国便のチケットを持っていることが確認できれば問題ありません。
滞在中のお金は足りていますか?
はい、滞在中のお金は十分です。
この質問は、フィリピン滞在中に生活費や旅行費用が足りるかを確認するためのものです。通常、入国審査時に証明を求められることは少ないですが、十分な資金があることを伝えることが大切です。
フィリピンには以前訪れたことがありますか?
はい、昨年フィリピンを訪れました。
いいえ、初めてです。
過去にフィリピンに訪れたことがあるかどうかを尋ねられることがあります。過去に訪れている場合、滞在した地域や期間について簡単に答える準備をしておきましょう。
職業は何ですか?
私は教師です。
私はソフトウェアエンジニアです。
申告するものがありますか?
いいえ、申告するものはありません。
はい、[アイテム]を申告します。
税関を通過する際、持ち込み禁止品や制限品がないかを確認するための質問です。特に何もなければ「Nothing to declare(申告なし)」と答えれば大丈夫です。
まとめ
セブ島は、美しいビーチリゾートと歴史的な街並みが魅力的なフィリピンの観光地で、観光、食文化、アクティビティが豊富です。
フィリピンへの入国には、パスポート、航空券、eTravel登録などが必要で、入国審査では滞在目的や期間、宿泊先などの簡単な質問がされます。
事前準備をしっかり行い、質問に落ち着いて答え、スムーズに入国手続きを行いましょう。

◇経歴
大学では教育学部英語科を専攻し、3年生の時にアメリカのディズニーでの大学生インターンシップに参加。
コロナの影響で途中帰国となりましたが、その後ホテルのフロントに就職し、サービス業の経験を積みました。
卒業後は、カナダでコープ留学を経て、再度アメリカのディズニーで1年弱勤務。
その後、ディズニー社とフリーランス契約を結び、アジア各国でイベントの仕事を行う一方で、オンライン英語コーチング塾のコーチとしても活動しています。
◇資格
・TOEIC 950点
・英検 準1級
◇留学経験
・Walt Disney World インターナショナルカレッジプログラム
→(アメリカ フロリダ州)コロナにより1ヶ月で帰国
・SELC College 語学学校2ヶ月+コープ留学1年
→(カナダ ブリティッシュコロンビア州)
・米国三越 CRプログラム
→(アメリカ フロリダ州)
◇海外渡航経験
学生時代はバックパッカーに夢中になり、1人旅や友人とともに約20カ国を訪れました。カタール、ミャンマー、ラオス、カンボジアなどの珍しい国も旅しました。また、イタリアでは1人で自転車を使って縦断旅行をするなど、どれも素晴らしい経験となりました。アメリカでの留学では、ディズニーでエンターテイメント関連の仕事を経験し、2度目の留学ではレストランサーバーとして働きました。カナダのコープ留学時も、現地のステーキハウスでサーバーをしました。
◇自己紹介
中学時代にアメリカの映画に触れたことがきっかけで英語を学びたいと思い、大学では英語系の学科に進学しました。
時間の余裕がある大学生活の中で、何か心が踊る特別な経験をしたいと探し求め、バックパッカーとして野宿をしたり、自転車で旅をしたりするなど、数々の冒険を通して視野を広げました。
その経験から留学を決意し、憧れだったディズニーで働ける大学生インターンプログラムを見つけ、見事合格。夢にまで見たアメリカディズニーで働くことができましたが、コロナの影響で1ヶ月で帰国せざるを得なくなりました。
帰国後はTOEICや英検の資格を取得し、就職後もディズニーで働く夢を諦めきれず、カナダに留学してさらに英語を学びました。その後、形は違えど再びディズニーで働くことができ、現在はディズニー社とフリーランス契約を結び、アジア圏でのイベント業務を行いながら、英語コーチとしても活動しています。
英語を学んできたことで自分の見る世界が広がり、夢を掴むことができました。今後は、自分自身が学び続けるとともに、他の人が英語を通して人生を豊かにするお手伝いをしていきたいと考えています。