
念願の海外留学!しかし、現地で楽しく生活できるか不安…という方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、留学中に現地の言葉が話せないつらい経験を乗り越えるための対処法をご紹介します。筆者や友人たちのリアルな海外留学エピソードも載せています!一緒にモチベーションアップの方法を探りましょう!
この記事がみなさんの参考になると嬉しいです!
海外留学を目指す目的は人それぞれ
一言で「海外留学」といっても、目指す目的は人それぞれです。独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)による、平成30年度「海外留学経験者追跡調査」によると、海外留学の目的は、「語学を本場で学びたかったから」「海外で勉強してみたかったから」「海外で生活してみたかったから」の3つの理由が上位を占めています。
ここで、海外留学の種類を簡単におさらいしておきましょう。
語学留学(期間:数週間〜)語学留学は、文字通り「言語の習得を目的とした留学」です。
一般的に語学学校などの教育機関に通い、言語を学びます。
語学留学の目的は、言語学習です。そのため、ほとんどの語学学校では、英語力ゼロでもスタートすることができる初心者クラスが設けられています。 大学・大学院留学(期間:6ヶ月〜)
大学・大学院留学といってもさまざまな種類があります。
大学・大学院留学の形態を簡単にまとめておきます。下記以外にも、多様な留学形態があるので、興味のある方はぜひ調べてみてください!
正規留学:海外の大学・大学院に直接入学する
交換留学:在籍大学と交換留学協定を結んでいる大学で学ぶ(単位認定有り)
認定留学:在籍大学が認めた海外大学で学ぶ(単位認定有り)
休学留学:在籍大学を休学し、海外大学で学ぶ(単位認定無し)
その他:研究者として在籍大学(企業)から海外大学へ派遣される留学形態
インターンシップとは、企業で研修生として働く制度のことです。
企業によっては、語学力に加えて、実務経験が必要な場合もあります。
ネイティブスピーカーと一緒に働くので、高度な語学力が必要とされます。
ワーキングホリデー(期間:数ヶ月〜)
ワーキング・ホリデー制度とは、二国・地域間の取決め等に基づき、各々が、相手国・地域の青少年に対し、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度です。(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/working_h.html)
英語力ゼロでも挑戦は可能です。現地で仕事をする場合は、仕事ができるレベルの英語力が必要です。最初の数ヶ月間は語学学校に通いながら、仕事を探す方もたくさんいます。
他にもボランティアを目的としたボランティア留学、ダンスや飲食などの専門分野を学ぶ専門学校留学などがあります。
留学中に経験することのあるつらいこと
ここからは、「留学中に経験することのあるつらいこと」を3つご紹介します!リアルな体験談もたっぷり載せています!
ホームシック
ホームシックは馴染みのある言葉ですね。離れた地にいて、故郷か家庭が恋しくてたまらなくなることです。環境が大きく変わることで起こるストレスが原因です。留学中に「日本にいる家族や友達に会いたいなぁ…」とふと思う程度であれば問題ありません。しかし、心身に不調が出てきた場合は要注意です。
ホームシックの症状には、食欲減退、過食、倦怠感、頭痛、腹痛などの体調不良、不安に襲われる、涙が出るなどの精神面の不調が挙げられます。重症化すると、うつ病のリスクもあります。
性格が元々内向的な人や、実家で暮らしていた人は、ホームシックになりやすいといわれています。
リアルなエピソード1:天気が良くないだけでホームシック?!
イギリスで語学留学をしていた友人のエピソードです。イギリス文化に興味があり、最初の数ヶ月は、クラスメートとのランチ、パーティ、隣国への小旅行と留学生活を満喫していました。しかし、徐々に異変が…。
朝起きることがつらくなり、外出が億劫になっていきました。自分で何が嫌か考えてみたところ、なんと「毎日薄暗い!」ということにいきつきました。イギリスは曇りや小雨の日が多いことで有名。気候に気分が左右されていたのです。たかが天気?!と思いそうですが、心身に大きな影響があります。
リアルなエピソード2:SNSが楽しすぎてホームシック?!
アメリカに休学留学していた学生のエピソードです。とても真面目で、留学前からやる気に満ち溢れていた学生でした。しかし、SNSがきっかけでホームシックになり、最終的に途中で帰国してしまいました。大学での授業についていくため必死に勉強していたときのことです。
ふとSNSを見ると、日本にいる友人たちが楽しそうに飲み会をしていたり、本格的に就活に取り組んでいたり…充実した生活をしている投稿を見て、一気に不安になったそうです。「留学して意味あるのかな?」「これだけの時間とお金を使って何か身についたのか?」と気持ちが安定しない日々が続きました。「何も成果をあげていない自分」(本当はそんなことないんですよ!)と「日本で充実した生活をしている友人」を比較してしまったときにホームシックは起きやすいです。
カルチャーショック
カルチャーショックとは、異文化に接したとき、その生活習慣や考え方の差から受ける違和感や動揺のことです。カルチャーショックの例には、以下のようなものが挙げられます。
・家の中を土足で過ごす
・チップが必要
・トイレが有料
・接客が日本のように丁寧ではない
・あらゆる場面で意見を求められる
日本は公共の場所でも清掃が行き届いており、接客サービスも丁寧なことが多いです。しかし、これは当たり前ではありません!海外では有名な観光地でもゴミが散らかっていたり、スタッフに突き放したような態度を取られたりすることもあります。
コミュニケーションの面でいうと、挨拶がわりにキスやハグをする、どんな話題でも意見を求められるなど違いを感じることが多いでしょう。
リアルなエピソード3:全部イヤ?!
筆者がイギリスで語学留学していたときのエピソードです。筆者より先に留学していた高校生がいましたが、常に不貞腐れたような態度をとっていました。先生に話しかけられても、無視…。反抗期かな?と思っていました。しかし、原因はカルチャーショックでした。
留学中のカルチャーショックが積み重なり、「イギリスがイヤ」「イギリス人がイヤ」「学校がイヤ」「先生がイヤ」「留学も何もかもイヤ!!」となっていたようです。
リアルなエピソード4:時間にルーズでイライラ?!
日本人が受けるカルチャーショックのひとつに、時間にルーズなことが挙げられます。電車やバスが遅れるのは当たり前、ひどい場合は、キャンセルになることも!お店も開店時間を過ぎているのにしゃべりながら準備をしている、閉店時間前に追い出されるケースも多々あります。時間に正確な日本の生活に慣れていると、やはりイライラしてしまいます。
現地語を話せないことによるミスコミュニケーションや孤立
留学中にぶつかるのが「言葉の壁」。初級であれば、「何を言っているかわからない」「言いたいことが言えない」ことから、コミュニケーションを取ることが難しくなります。中級・上級であっても、「自分が意図しないニュアンスで伝わってしまった」「直接的な表現を用いてしまった」など、悩みは尽きません。
リアルなエピソード5:日本での勉強はムダ?!
中学生の頃から英語がいちばんの得意科目で、語学検定でも高得点を叩き出していた大学生のエピソードです。
初めての留学ではありましたが、「英語が得意!」という自負があったので、何の心配もしていませんでした。しかし、いざ留学生活が始まると、先生の話すスピードについていけず、世界中から集まったクラスメートのアクセントに苦労し…ネイティブスピーカーのスラングには???が連発!ファーストフードの注文ですら手間取ってしましました。「日本での勉強はムダだったのか…」とすっかり自信を失い、話すことが怖くなってしまいました。
リアルなエピソード6:褒めたつもりが侮辱に?!
日本人同士で「鼻が高くて素敵!」「顔が小さくて可愛い!」といった話をよくしますよね?
この手の話題には、注意が必要です。褒めたつもりが、侮辱したことになる可能性があります。こちらが、羨ましい!素敵!というポイントでも、相手からするとコンプレックスかもしれません。
日本と比較して褒める文化はありますが、容姿について直接言及するのは危険です!
話せなくて辛い経験への対処法
話せなくて辛い経験への対処法をご紹介します!留学生活は大きく環境が変わり、ストレスも感じやすいです。自分に合ったストレス解消法をみつけておきましょう!
・留学の目的を確認する機会を作る
留学の目的を確認する機会を定期的に作りましょう。語学能力の進捗は、なかなか見えづらいもの。「できないこと」より「できたこと」に目を向けましょう!
・留学先の文化を学ぶ
「英語 言ってはいけない言葉」などで検索すると、たくさんの情報が出てきます。おすすめは、バイリンガルが解説している動画です。わかりやすく、日英のニュアンスの違いも知ることができます。事前知識があると安心です!・留学先で会える知人を見つける
現地でランゲージエクスチェンジをやってみましょう。日本語を学びたいネイティブスピーカーを見つけて、お互いの言語を教え合うことができます。「この表現は合ってる?」と気軽に聞けますよ!語学力アップに加えて、生涯付き合える友人と出会えるかもしれませんよ!・留学先の先生やスタッフに相談する
留学先の先生やスタッフに、話せなくて辛いという状況を相談してみましょう。レベルに合った授業や、おすすめのアクティビティの提案が期待できます。さらに、精神面のサポートをしてくれるカウンセラーがいれば、一度コンタクトを取ってみましょう。「何かあれば相談できる人がいる!」と思うだけで心が落ち着きます。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、留学中に現地の言葉が話せないつらい経験を乗り越えるための対処法をご紹介しました。
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参考文献:
独立行政法人日本学生支援機構 海外留学経験者の追跡調査 https://www.jasso.go.jp/statistics/ryugaku_abroad_tsuiseki.html
Oxford University Press Oxford ADVANCED LEARNER’S Dictionary
明鏡国語辞典 大修館書店
◇経歴
大学生時代に語学留学と学部留学を経験。大学卒業後、教育機関で留学アドバイザーとして、大学生の留学生活全般をサポート。『英語+α』を目指し、特許法律事務所に転職。弁理士のアシスタントとして海外クライアントとのやりとりなどを担当した。現在は、育児をしながら経理事務・ウェブライターとして活動中。バイリンガル育児にも興味があり、子供と一緒に楽しみながら英語を学んでいる。
◇資格
IELTS 6.0(学生時代に受験) 現在は、新たな目標に向けてやり直し勉強中!
◇留学経験
イギリスで約1年間の語学留学。生粋のLondoner夫婦のもとでホームステイ
スイスで約1年間の学部留学(人文科学系学部)。学生寮で世界中から集まった留学生と暮らした
◇海外渡航経験
イギリス、スイス、フランス、ドイツ、イタリア、リヒテンシュタイン、オランダ、オーストリア、バチカン市国、デンマーク、ハワイ、サイパン、韓国
語学留学中に仲良くなったデンマーク人の友人と会うためにデンマークを訪れました。友人宅に滞在し、地元の公園で語らい、「現地の暮らし」を体験しました。卒業から15年以上経った今でも連絡を取り合う大切な友人です!
スイスでは、アートイベントで使用するパンフレットの翻訳に携わりました。アートにも翻訳にも無縁な人生でしたが、スイスでの出会いが貴重な経験に繋がりました。
◇自己紹介
子供の頃に映画で観たロンドンの街並みに魅了されてから、英語学習が人生の一部になりました!趣味は、語学学習(英語・ドイツ語・韓国語)、旅行、世界の料理を作ることで、滞在先で食べた料理を食卓に出しては、家族に当時の思い出を語っています!
新しい言葉や表現を知れて楽しい!という気持ちを大切にしています!一緒に英語学習を頑張りましょう!