
ヨーロッパの中心に位置し、歴史と文化が豊かな国、
ポーランド
その首都であるワルシャワは教育機関が充実しており、中でもワルシャワ大学は世界的に評価の高い大学の一つです。
ポーランド留学を考える学生にとって、ワルシャワ大学は魅力に溢れた選択肢となります。
学問レベルの高さに加えて、実はポーランドは日本との交流も深く、日本人留学生に適した環境が整っています。
本記事では、ワルシャワ大学の基本情報や進学方法、メリット・デメリット、生活環境、治安、観光スポットなどについて詳しく解説していきます。
ポーランド・ワルシャワ基本情報
ポーランドはヨーロッパの東部に位置する国で、歴史的に多くの国や文化と関わりを持ってきました。
公用語はポーランド語ですが、英語も広く通じるため、英語圏からの留学生にも適した環境です。
首都ワルシャワは経済・文化の中心地であり、多くの大学や研究機関が集まっています。
特にワルシャワ大学は、ポーランド国内だけでなく、世界的にも高い評価を受けています。
ポーランドはEUに所属する東欧の国
まずはポーランドについて、基本情報を押さえておきましょう。
ポーランドはヨーロッパの東部に位置する国で、歴史的に多くの国や文化と関わりを持ってきました。
ポーランドは16世紀から17世紀にかけてはなんとヨーロッパ最大の領土を誇っていた国で、その後の歴史の中で、度重なる分割と統合を経て、現在の国土に至りました。
現在はEU(欧州連合)およびシェンゲン協定に加盟しており、他のヨーロッパ諸国との往来もスムーズ。
公用語はポーランド語ですが、若い世代を中心に英語を話せる人も多いです。
首都ワルシャワは世界的にレベルの高い学術都市
首都ワルシャワはポーランドの経済・文化・教育の中心地。
世界中から多くの学生や研究者が集まる国際的な都市です。
都市の中心部に近代的なビルが立ち並ぶ一方で、クラクフ郊外通りや旧市街などの歴史的なエリアもあり、歴史と現代が融合した街並みが特徴です。
物価は西ヨーロッパ諸国と比較すると安く、留学をする際にも比較的低コストで生活できるのが魅力です。
ワルシャワ市内は交通の便が良く、市内のバスやトラム、地下鉄が発達しています。
学生向けの割引定期券もあり、低コストで移動が可能なのも魅力。
日本との時差はー8時間。
日本からのアクセスとしては、直行便は少ないものの、乗り継ぎ便を利用すれば比較的スムーズに渡航できます。
また、ワルシャワは激動の歴史を経験した都市でもあります。
第一次・第二次世界大戦で膨大な被害を受けた都市だからです。
2回にわたる世界大戦によって、「北のパリ」と言われるほど美しかったワルシャワの街はその大半が破壊され、市民約85万人が犠牲となってしまいました。
その後の復興ぶりには目を見張るものがあり、国民の努力の甲斐あって、現在は素晴らしい街並みを取り戻しました。
ワルシャワ大学概要
ワルシャワ大学は1816年に設立され、ポーランドを代表する高等教育機関の一つです。
現在では4万人以上の学生が在籍し、約20の学部を擁する総合大学として発展。
特に人文学、社会科学、自然科学の分野で評価が高く、世界的な研究者も多く輩出しています。
日本学科や日本語学科も設置されており、日本文化や言語に興味を持つポーランドの学生も多く学んでいます。
ワルシャワ工科大学やヤギェウォ大学と並んで、ポーランドのトップクラスの教育機関とされています。
キャンパスはワルシャワ中心部のクラクフ郊外通りに位置し、美しい歴史的建造物が立ち並ぶエリアにあります。
ポーランドの文化財としても知られるワルシャワ大学の建物は歴史的な価値が高く、大学構内には広大な図書館や研究施設が整備されており、学問に集中できる環境が整っています。
また、留学生にとっても嬉しい環境が整っており、英語で受講できるコースが豊富で留学生向けの英語プログラムが充実しています。
学生寮や大学のサポート施設も整っており、留学生が安心して学べる環境が整っているのも嬉しいポイントです。
ワルシャワ大学に留学するには:メリット・デメリットも
ワルシャワ大学に留学する方法
ワルシャワ大学に留学する方法はいくつかあります。
一つは、交換留学制度を利用すること。
ワルシャワ大学と提携している大学の場合、交換留学制度を利用して一定期間留学できます。
この方法では学費が免除されることが多く、単位互換も可能です。
たとえば慶應義塾大学や北海道大学などの日本の大学との交換留学制度を通じて、短期間のプログラムなどでも留学が可能です。
さらに、難易度は高いですがワルシャワ大学に直接出願する方法もあります。
学士課程や修士課程に直接入学する場合、ワルシャワ大学の入学試験や英語・ポーランド語の語学要件をクリアする必要があり、英語で授業を受ける場合にはIELTSやTOEFLのスコアが条件となり、提出が求められます。
ワルシャワ大学に留学をするメリットはたくさん
教育レベルが高く、街並みも美しいワルシャワで学ぶメリットは多くあります。
まずは質の高い教育。
ワルシャワ大学はポーランドでもトップレベルの教育を提供しており、世界的な研究者も多数在籍しています。
次に、英語での授業が充実していることも留学生にとっては嬉しい点でしょう。
英語学科や日本学科、政治学部、社会学部など、多くの学部で英語での授業が提供されており、英語圏の学生にも適したコースが開講されています。
実際に生活することを考えると、物価が比較的安いのも魅力。
ポーランドは西ヨーロッパ諸国より比較的物価が安く、学生の生活費も抑えられます。
食費や交通費、家賃なども比較するとリーズナブルと言えるのでおすすめできます。
また、歴史が好きな人にとってはたまらない環境も大きな魅力。
ワルシャワ歴史地区では、その街並みからポーランドの復興の歴史を肌で感じることができます。
さらに、音楽が好きな人にもワルシャワはおすすめです。
有名な作曲家の一人であるフレデリック・ショパンは、その生涯の大半をワルシャワで過ごしており、彼の音楽遺産は今でも重要視され、しばしば公演が行われています。
ワルシャワ大学で気をつけたいデメリットもチェック
数多くのメリットがある一方で、知っておきたいデメリットもあります。
ただし知っておけば対策できる部分なので、念の為確認しておくようにしましょう。
一つは、英語環境としてベストとは言い難い点です。
どうしても公用語はポーランド語なので、時にはポーランド語が話せないことによって日常生活で困ることもあるでしょう。
次に、忘れてはならないのが厳しい冬の寒さ。
日本からの留学生にとっては慣れるのが難しいこともあるので、事前に知った上で準備しておきたいところです。
具体的に気温で言うと、暖かい季節は5月末〜9月頭で、1 日平均の最高気温は 19°C 。
1年で最も暑い時期は 7月で、平均最高気温は 24°C、最低気温は 14°C となります。
11月〜3月あたりの寒い季節には、1 日の平均最高気温は 5°C 未満まで下がります。
最も冷え込む 1月には、平均最低気温は -4°C、最高気温は 1°C 程度。
日本、特に東京で過ごす感覚とは大きく異なるので気をつけましょう。
ワルシャワの治安について
ワルシャワはヨーロッパの中でも比較的治安の良い都市とされています。
とはいえ大都市である以上、基本的な防犯対策は必須です。
観光地や繁華街ではスリや盗難が発生することもあり、特に公共交通機関や人混みの多いエリアでは貴重品の管理に注意が必要です。
また海外で過ごす際には常識ですが、ATMでの現金引き出し時には周囲を確認しながら、不審な人物には警戒を怠らないようにしましょう。
夜間の外出についても注意しましょう。
特に女性の一人歩きは避けるのが賢明。
ワルシャワの一部エリアでは夜になると治安が悪化することもあるため、事前に安全なエリアを確認しておくことが大事です。
ローカルの人々と交流することで、最新でリアルな治安情報を得ることもおすすめですよ。
行ってみたい観光スポット
ワルシャワには数多くの魅力的な観光スポットがあります。
数日では回りきれないほど歴史的スポットがあるので、留学のタイミングで観光するのがおすすめです!
ワルシャワ旧市街 (王宮広場)
ユネスコ世界遺産に登録されている歴史的なエリアで、美しい街並みが特徴。
ワルシャワの中心地にあり、ワルシャワといえばここ、という絶対に訪れるべき人気の観光スポットです。
世界大戦で破壊された街並みを、ワルシャワ市民が忠実に蘇らせた、という逸話で有名。
その歴史に価値があるとみなされ、世界遺産にも登録されています。
王宮広場は旧市街の入口です。
旧市街広場
上記に挙げた、旧市街の中心広場です。
この広場にはレストラン、カフェ、お土産屋さんなどがあり、中世ヨーロッパのような雰囲気の建造物が並んでいます。
バルバカン
旧市街を囲む市壁を強化するため、16世紀中頃に建設されたバルバカン。
赤れんが造りの円形状の砦で、旧市街を囲む市壁に付随しています。
現在は民芸品などを扱うお土産屋さんなどがあります。
ワジェンキ公園
ワルシャワで最も美しい公園と言われているワジェンキ公園。
広大な緑地が広がる公園で、ショパンの像があることで有名です。
静かで自然豊かなこの公園は、人の少ない比較的穴場なスポット。
水上宮殿の景色は絶景です!
夏にはショパンコンサートが開催され、多くの観光客が訪れます。
ワルシャワ蜂起博物館
第二次世界大戦時のワルシャワ蜂起について学べる施設。
ワルシャワ蜂起とは、第二次世界大戦後期、ナチス・ドイツ占領下のポーランドの首都ワルシャワで起こった武装蜂起のことです。
ワルシャワの街が崩壊したその背景を追体験できるような、当時のことを学べる貴重な博物館となっています。
上記のスポットの他にも、ワルシャワは街を歩くだけで発見のある街です。
留学の際にはぜひ足を伸ばし、文化と歴史を楽しむ旅をしてみてください。
まとめ
ワルシャワ大学への留学は、質の高い教育を受けながら、ポーランドの文化や歴史に触れる絶好の機会。
英語での授業も充実しているため英語圏の学生にも適しており、留学生へのサポートも手厚いです。
費用面でも比較的リーズナブルで、日本人にとっても安心できる留学先と言えるでしょう。
特に東欧のポーランドならではの歴史を体感できるのは、ワルシャワ留学ならでは!
ワルシャワの魅力を存分に楽しみながら学問と異文化交流を深められるよう、ぜひ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
◇経歴
幼稚園時代をシンガポールで過ごし、現地の友達と英語でよく遊んでいました。小学校からは日本で暮らし、中学生の時にカナダにホームステイした経験から海外での暮らしに魅了され、東京外国語大学に進学。
在学中にバンクーバーへの留学を経て就職し、新卒で入った会社では外資系クライアントと英語でやり取りをしていました。
現在は仕事で英語を使う機会はほとんどないものの、趣味として楽しく勉強し続けています!
◇資格
TOEIC940点、TOEFL iBT 90点
◇留学経験
バンクーバー(カナダ)、半年間、ILSC vancouver
◇海外渡航経験
・シンガポール(居住・旅行)
・マレーシア(旅行)
・モルディブ共和国(旅行)
・サイパン(旅行)
・カナダ(ホームステイ・留学)
・グアム(旅行)
・タイ(旅行)
・ドイツ(旅行)
・イタリア(旅行)
・トルコ(旅行)
・インドネシア(旅行)
◇自己紹介
英語が話せるだけで、世界中の「私が自分の言葉で会話できる人」の母数がぐんと広がったことが、私にとってはいちばん面白いポイントでした!これからも英語を通じていろんな地域のいろんな文化や人に触れ、知らないことを知っていきたいと思っています。