「短期の語学留学で英語力を上げたい」
と考えている人も多いのではないでしょうか。
短期でも語学留学をすれば、海外での生活を通して英語力を上げることができます。
この記事では短期の語学留学について、詳しく解説します。費用が安い国やおすすめの滞在方法も紹介するので、ぜひ内容を確認してみてください。
語学留学と短期留学の違いとは?
海外留学と一口に言っても様々な種類があります。ここでは、語学留学と短期留学について、詳しく解説していきます。
語学留学とは?
語学留学とは、語学力を上げることを目的として行う留学です。
一般的に渡航先の語学学校に通って、語学力の向上を目指します。
語学留学は、英語に限らず中国語やフランス語、韓国語など様々な言語を学べます。期間も最短1週間から数年間など、その人に合ったプランを立てることが可能です。
短期留学とは?
短期留学とは、3ヶ月以内の短期間で帰国する留学です。
日本で通っている学校と提携している姉妹校への留学や、夏休みや春休みなどの長期休暇を利用した留学などがあります。
短期留学は学業や仕事に影響を与えずに留学できる場合が多く、気軽に留学できるのが魅力です。渡航先によってはビザを発給する必要がないので、留学準備も比較的簡単に行えます。
語学留学と短期留学の違い
語学留学と短期留学の違いは、以下の表のとおりです。
語学留学 | 短期留学 | |
目的 | 語学力の向上 | 語学力の向上、異文化交流など |
期間 | 1週間~数年間 | 1週間から3ヶ月 |
通う学校 | 語学学校 | 語学学校 日本での在学校の提携先など |
必要な学歴 | なし | 通う学校によって異なる |
ビザ | 期間と渡航先によっては必要ない | 渡航先によっては必要ない |
短期留学は留学の期間による種類、語学留学は留学の目的による種類といえます。近年ではグローバルな人材が必要とされているため、「短期の語学留学」をする人も多いです。
短期の語学留学にかかる費用の目安
短期の語学留学にかかる費用は、同じ国でも滞在方法や住む都市、交際費の使い方によって個人差があります。
ここでは、おすすめの国について一般的な相場を紹介します。
短期の語学留学におすすめの国は、以下の5つです。
- アメリカ
- カナダ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- フィリピン
それぞれについて、特徴も併せて確認していきましょう。
アメリカ
アメリカへ短期の語学留学をする際の費用相場は、以下の通りです。
1ヶ月の費用相場 | 約100万円 |
学費 | 20~40万円 |
渡航費 | 10~30万円 |
生活費 | 10~30万円 |
アメリカは世界をけん引する先進国で、留学先として人気が高いです。
世界の共通語としての英語はアメリカ英語なので、本場で学べるのは大きなメリットです。また、アメリカは語学学校の数が多く、自分に合ったカリキュラムを持つ学校を選べます。
一方、都市間での生活費の差が大きく、留学費用が高額になる場合があります。
カナダ
カナダへ短期の語学留学をする際の費用相場は、以下のとおりです。
1ヶ月の費用相場 | 約80万円 |
学費 | 15~30万円 |
渡航費 | 10~25万円 |
生活費 | 10~25万円 |
カナダもアメリカ英語を学べる渡航先として人気です。
4人に1人が移民といわれているカナダでは多様性を尊重する文化が浸透しているため、穏やかな留学生活を送れます。治安も比較的良いので、海外経験が少ない人は特に安心して留学できるでしょう。
カナダに渡航する際は、渡航時期を慎重に検討する必要があります。冬は気温が氷点下になることも多いカナダでは、10月ごろから4月ごろまで厳しい寒さに耐えなければなりません。夏休みなどを利用した夏季の渡航がおすすめです。
オーストラリア
オーストラリアへ短期の語学留学をする際の費用相場は、以下のとおりです。
1ヶ月の費用相場 | 約60万円 |
学費 | 10~25万円 |
渡航費 | 10~15万円 |
生活費 | 10~20万円 |
オーストラリアは、ワーキングホリデーの渡航先として圧倒的に人気です。
留学制度も整っていて日本人留学生が多いので、安心して留学できます。オーストラリアは広大な土地を持ち自然豊かなので、留学できる都市や現地での観光の選択肢が多い留学先です。
ただし、オーストラリアは日本人の留学生が多いので、ついつい日本語を話してしまい、英語力が思ったより向上しない場合もあります。オーストラリア英語には特有の訛りがあるため、アメリカ英語をしっかり学んで使いたい人には適していないかもしれません。
ニュージーランド
ニュージーランドへ短期の語学留学をする際の費用相場は、以下のとおりです。
1ヶ月の費用相場 | 約65万円 |
学費 | 10~25万円 |
渡航費 | 10~20万円 |
生活費 | 10~20万円 |
ニュージーランドは、勉強に集中したい留学生に人気の渡航先です。
自然が多く、人より羊の方が多いといわれるほど、他の留学先に比べて人口も少ないので、穏やかな環境で勉強できます。先住民族のマオリの文化を学べるのも、魅力の1つです。
一方、日本よりも自然豊かな場所が多いため、都会的な刺激や遊びを求めている人には物足りなく感じるでしょう。オーストラリア同様、訛りやマオリ特有の言葉などがあるので、アメリカ英語を学びたい人には向かない渡航先です。
フィリピン
フィリピンへ短期の語学留学をする際の費用相場は、以下のとおりです。
1ヶ月の費用相場 | 約45万円 |
学費 | 10~25万円 |
渡航費 | 5~10万円 |
生活費 | 5~10万円 |
フィリピンは、渡航費を抑えて語学留学したい人に人気の渡航先です。
東南アジアに位置しているので日本から近く、物価が安いのが特徴です。また、フィリピンの語学学校はマンツーマンレッスンが基本で、会話力を伸ばしたい人には特におすすめです。
フィリピンへの語学留学では、寮生活が一般的です。そのため、ホームステイを通した異文化交流は難しいでしょう。また、フィリピンにはセブ島をはじめとするビーチリゾートが数多くあります。遊ぶ機会が多くなり、語学学習に身が入らないということにならないよう注意しましょう。
本当に英語力は伸ばせるのか?
短期間の語学留学で本当に英語力が伸びるのか、不安に感じる人も多いのではないでしょうか。短期間であるため、大幅に英語力を伸ばすことは難しいですが、生活を送るのに問題ない程度まで英語を話せるようになることは可能です。
英語力を大きく伸ばすことは難しい
英語でコミュニケーションをうまく取れない状態から、ネイティブレベルで英語を話せるようになるのは難しいです。
一般的にどんな言語でも、初心者がネイティブレベルに話せるようになるには1年以上かかると言われています。短期間で英語力の向上は見込めますが、大きく伸ばすことは難しいです。
英語力の大幅アップは難しいですが、留学期間の過ごし方で上達の個人差が大きいのも事実です。現地で日本人同士で遊び、日本語ばかり話している人よりも、勉強に集中して積極的に英語を話そうとしている人の方が、英語力は向上します。
また、渡航前にある程度英語の勉強をしておくことで、現地での英語力向上を後押しできます。日本にいる間から文法や単語の勉強をしていれば、現地ではリスニングや会話の授業に集中することが可能です。渡航前の英語力を上げておけば、短期留学でも高い英語力をつけられます。
英語での生活に慣れることは可能!
語学留学は言語習得以外にも、外国の文化や英語を使った生活に慣れる目的があります。大幅な英語力の向上が難しくても、実際に英語を使いながら生活すれば英語話者の価値観を学ぶことが可能です。
また、英語での生活を体験すると英語への苦手意識がやわらぎ、英語を勉強するモチベーションが高まります。短期の語学留学をきっかけに、日本での英語学習を続けることができ、次の留学や移住の機会へつなげられるでしょう。
短期の語学留学おすすめの滞在方法
短期の語学留学でおすすめの滞在方法には、以下の5つがあります。
- ホームステイ
- 学生寮
- ホテル寮
- シェアハウス
- アパート
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
ホームステイ
語学留学で一般的な滞在方法として、ホームステイがあります。
ホームステイとはホストファミリーといわれる現地の一般家庭で、一緒に生活させてもらう滞在方法です。
ホームステイは比較的費用が安く、ホストファミリーが食事を出してくれる場合が多いので食費の節約にもなります。一方、その家のルールに従う必要があるので、ホストファミリーとの相性が合わないと留学生活がつらくなる場合もあります。
学生寮
学生寮はホームステイ同様、一般的な滞在方法として留学先の語学学校から提供されます。
学校の近くにあることが多いので、通学に便利なのが特徴です。
学生寮では、ルームメイトと1つの部屋を共有して生活する場合が多いです。他国の学生と交流できる機会になる一方、生活習慣の違いでトラブルが起こることもあります。
ホテル寮
留学先の語学学校によっては、ホテル寮を提供している学校もあります。
ホテル寮とは語学学校がホテルと提携し、宿舎として利用する滞在方法です。
ホテル寮はホームステイや学生寮に比べると費用がかかりますが、ランドリーや清掃などのホテルのサービスを利用できるので快適な留学生活を送れます。生活のルールもないので、自分のライフスタイルでの生活が可能です。
シェアハウス
シェアハウスは、他の人と1つの物件をシェアする滞在方法です。
語学学校が寮やホームステイを提供していない場合、シェアハウスを利用すればアパートを借りるよりも安く滞在できます。
シェアハウスに滞在すれば、語学学校以外の交友関係を作れます。アパートのように自分で契約する場合が多いため、語学力を上げる機会にもなります。一方で、学生寮と同じように共同生活となるので、プライベートが確保できない場合があります。
アパート
留学中にアパートを借りて滞在する方法もあります。
長期間の留学や現地でアルバイトをするために住所が必要な場合などは、アパートを借りて生活します。
アパートで滞在する場合は、日本で一人暮らしをする時と同じように、自分で物件を探して契約する必要があります。現地での契約が必要となる上、他の滞在方法と比較すると費用がかかるため、短期の語学留学ではほとんど利用されません。
まとめ
この記事では短期の語学留学について、おすすめの国や滞在方法をご紹介しました。渡航先や滞在方法にはいくつか選択肢があるので、自分に合ったものを選んで留学生活を充実させましょう。
短期の語学留学でおすすめの国には、以下の5つがあります。
- アメリカ
- カナダ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- フィリピン
特に、オーストラリアやニュージーランド、フィリピンは比較的安く留学できます。費用を抑えながら留学して、英語力をアップさせましょう。
◇経歴
学習塾での英語指導経験、英語を使用した外国人への日本語指導経験あり
◇資格
TOEIC 835点、英検準1級
◇留学経験
フィリピン・セブ、3週間、IDEA ACADEMIA
◇海外渡航経験
旅行で台湾、韓国、語学留学でフィリピンへの渡航経験あり
2025年8月にニュージーランドへ移住予定
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
小学校のALTがきっかけで英語に興味を持ち、英語の専門学校へ入学。
在学時から学習塾で子供たちに英語を指導してきました。
現在は日本語教師として英語で外国人に日本語を教えながら、私生活では海外移住に向け英語を勉強中。