英語でシビアってなんていう?使える英語表現を紹介します!

シビア、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

シビアの英語表現

日本語でもカタカナ言葉としてすっかり定着している「シビア」。

「あの人はシビアだ」

「今月はお金がなくて生活がシビアなんだ」

「シビアな意見を言われちゃったよ」

「そんなにお金にシビアにならなくても」

「日本経済はシビアな状況だ」

などなど、日常生活からビジネスシーンまで、本当によく使われる言葉です。

多くの国語辞典・辞書にも、「シビア」は既に日本語として解説されています。「要求や条件などが過酷である様子」「批評・言動などが容赦ない、あるいは手厳しいこと」などと、その意味が説明されています。

では、この「シビア」という表現。英語だとなんというのでしょうか?

Severe

日本語の「シビア」の元になっている英単語は形容詞の「severe」です。

発音記号は | sɪvɪ́ər |。あえてカタカナで書くならば「スィヴィア」という感じで、後ろの「ヴィ」のところにアクセントがあります。日本語だと「ビ」ですが、英語だと「ヴィ」というように、下唇に上の歯を当てる発音ですね。

スペルにも注意しましょう。「e」が3つ入っています。「i」は使いません。

また、比較級や最上級に変化する際も注意が必要です。「severe」の比較級・最上級はそれぞれ「severer」「severest」でもいいのですが、実は一般的には、比較級ならば「more severe」、最上級ならば「most severe」というように、「more」や「most」を使う方が好まれます。比較的短い単語なのですが、「more」や「most」を使う方がわかりやすいようです。

Severeの意味

多くの使い方において、英語の「severe」は日本語の「シビア」と意味が似ています。ただ、英語の「severe」の意味の中には、日本語の「シビア」とは全く違うものがあったりもします。

以下、英語の「severe」の主な意味や使い方について、多くの英語例文を交えながら解説・説明していきましょう。

厳しい

「severe」の意味の1つ目は「厳しい」です。以下の例文を見てもわかるように、日本語の「シビア」と共通して、いろいろな場面・ニュアンスでの「厳しい」を表現することができます。

George is severe with his son.

ジョージは息子に厳しい。

The teacher is not severe on students.

その先生は生徒に対して厳しくない。

上の2つの例のように、人が人に対して厳しいという場合は、「severe with〜」「severe on〜」といった英語フレーズがよく使われます。

The event went ahead despite the severe weather.

厳しい天候にもかかわらず、イベントは予定通り行われた。

There are a lot of severe economic problems.

厳しい経済問題が数多くあります。

Severe punishment will go on him.

彼には厳しい処罰が下されるだろう。

She looked at him with a severe expression.

彼女は厳しい表情で彼を見た。

There's no need to be so severe about money.

お金に関してそんなに厳しくなる必要はありません。

深刻な

「severe」「深刻な」と翻訳される場合も多いです。文脈によっては、上の「厳しい」や次の「重度の」といった日本語と置き換え可能な場合もあります。

I was so relieved to hear I didn’t have a severe disease.

深刻な病気ではないと聞いてとても安心しました。

Food shortages were a severe problem in the country.

食糧不足はその国で深刻な問題となっていた。

The situation is severe.

事態は深刻です。

重度の

「severe」「重度の」あるいは「重い」と訳すのが適切な場合もあります。病気やけがの状態を表す場合が多いです。やはり、上の「深刻な」という日本語と、文脈によっては置き換え可能です。

She has a severe allergy to pollen.

彼女は花粉に対して重度のアレルギーを持っています。

You may develop severe side effects.

重度の副作用が起こる可能性があります。

The accident caused him severe damage.

その事故で彼は重い傷害を負った。

過酷な

「severe」「過酷な」という意味で使うこともできます。文の内容によっては、「厳しい」などの日本語訳と置き換えることもできます。

Even children had to work under such severe conditions.

子供たちでさえ、そのような過酷な状況下で働かなければなりませんでした。

He seemed to have experienced a severe tragedy.

彼は過酷な悲劇を経験したようだ。

No one was able to endure the severe torture.

誰もその過酷な拷問に耐えることはできなかった。

地味な

これまで見てきたように、英語の「severe」と日本語の「シビア」は、意味や使い方、使うシチュエーションがとても似ています。

しかし、英語の「severe」には、日本語の「シビア」にはない意味もあります。それが、「地味な」「簡素な」といった意味です。人や物の見かけを表現する時に使われます。

What happened? She is in such a severe dress today.

どうしたんでしょう。彼女は、今日はすごく地味な服装をしているわ。

関連表現

次に、「severe」の派生形、類義語、対義語など、「severe」に関連する表現を見ていきましょう。

Severeの副詞形・名詞形

Severely

「severe」の副詞形は「severely」です。「厳しく」「厳格に」「ひどく」「著しく」といった意味になります。「地味に」「簡素に」という意味もあります。比較級は「more severely」、最上級は「most severely」です。

The teacher marked down the student’s answers so severely.

先生は生徒の答えをとても厳しく採点した。

Severity

「severe」の名詞形は「severity」です。「厳格さ」「厳しさ」「深刻であること」「重症であること」といった意味になります。抽象的な意味の単語であり、日常会話の中で登場することはそれほど多くはないかもしれません。

発音は、あえてカタカナで書くならば「スィヴェラティ」という感じです。「ヴェ」の部分にアクセントがあります。

The artist was known for his severity to everything.

その芸術家はあらゆることに対しての厳格さで知られていた。

Severeの類義語

「severe」を別の英単語で言い換えるとしたら、どんな言葉が使えるでしょうか。類語辞典を見ると、「severe」が多くの場面で使えることを反映しているかのように、実にたくさんの類義語が掲載されています。ここでは、それらの中から、特によく使われるものをピックアップしてみました。

Strict

人や物に対して「厳しい」という時によく使われるのが「strict」です。また、規則などが「厳密な」「厳重な」といった意味でも使われます。

Associate Professor Nancy is very strict with her students.

ナンシー准教授は学生に対して非常に厳しいです。

The factory has a strict rule against smoking.

この工場では喫煙は厳しく禁止されています。

Serious

「シリアス」はカタカナ言葉として日本語としても定着しています。元になっている英語の「serious」「severe」の類義語であり、また、「severe」と同様に多くの場面で使われる便利な言葉です。意味は、「深刻な」「重大な」「重い」「重要な」「まじめな」「本気の」「きまじめな」などです。

発音は、あえてカタカナで書くならば「スィアリアス」という感じ。最初の「スィ」にアクセントがあります。カタカナ発音で「シリアス」と言っても通じない可能性が高いので注意しましょう。

Serious problems came up one after another.

深刻な問題が次々と発生しました。

The doctor said it was a serious infection.

医者はそれが重い感染症だと言いました。

Harsh

「harsh」は、状況や気候などが「厳しい」「過酷な」、態度などが人に「厳しい」「残酷な」といった意味で使われます。

The weather seems to be harsh tomorrow.

明日の天気は厳しそうだ。

I got harsh criticism at the conference.

私は会議で厳しい批判を受けた。

Rigorous

「rigorous」「厳密な」「厳格な」「厳重な」といった意味です。規則や分析・検査手続きなどについて述べる際によく使われます。

According to their rigorous studies, this theory may not be correct today.

彼らの厳密な研究によれば、この理論は今日では正しくないかもしれない。

On top of that, the standard is rigorous.

それに加えて、基準は厳格です。

対義語・反対語

「severe」の対義語・反対語にはどのようなものがあるでしょう?これまで見てきたように、「severe」はいろいろな場面で使える便利な言葉ですが、その対義語・反対語を考える場合は、それぞれの場面に合った適切な言葉を探す必要があります。

例えば、「severe」「人に対して厳しい」ということを表している場合には、「優しい」という意味の「gentle」が対義語・反対語として考えられるでしょう。

The teacher is gentle.

その先生は優しい。

また、「severe」「重い病気」などを表す場合は、病気が「軽い」ことを意味する「slight」などが対義語・反対語として考えられます。

I got a slight cold.

軽い風邪を引きました。

このように、「severe」がいろいろな場面で使える分、その対義語・反対語は、意味をよく考えて選択しなければなりません。

まとめ

いかがでしたか? 今回は「シビア」の元になっている英単語「severe」について、その意味や使い方、類義語・対義語などを、多くの英語例文を交えて解説・説明しました。

いろいろな場面で使えるとても便利な言葉です。ぜひ自分のものにして、コミュニケーションの幅を広げていきましょう。

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