
広大な大地と手つかずの自然が広がるカナダは、世界有数の野生動物観察の宝庫。森や山、海、氷原といった多彩な自然環境が揃い、陸上生物から海洋生物まで、季節ごとに異なる動物たちの姿を見ることができます。
今回の記事では、カナダの動物観察ツアーの魅力をはじめ、時期別の見どころやエリア別の人気スポットを詳しく解説していきます。ツアー参加時に役立つポイントなども紹介していくので、ぜひカナダ旅行の参考にしてみてください。
カナダの野生動物観察ツアーの魅力とは?
カナダの野生動物観察ツアーでは、大自然の中で動物たちの本来の姿に出会える点が最大の魅力です。国土が広く、人の手があまり加えられていないエリアが多いため、野生動物が自然な環境で生活しています。
国土の広いカナダでは、グリズリーやブラックベア、ヘラジカ、カリブー、オオカミといった陸上動物から、シャチやザトウクジラ、アザラシなどの海洋生物まで、多種多様な動物が生息しています。
地域や季節によって出会える動物が異なるため、何度訪れても新しい発見があるのも大きな魅力。ツアーでは経験豊富なガイドが同行し、動物の生態や行動の意味を解説してくれるため、ただ見るだけでなく、野生動物たちの生態やカナダの自然について理解を深められるのも特徴です。
季節や月別で狙うべき動物の見どころ時期

カナダでは季節や月によって見られる動物や行動が大きく変わります。
観察の成功率を高める鍵は、目的の動物が活発になる時期を知っておくこと。見たい動物に合わせたベストシーズンをチェックしておきましょう。
活動が活発になる春から夏のベストシーズン
春から夏にかけては、冬眠明けのクマや草を求めて移動するヘラジカなど、多くの動物が活発に行動します。特に5月から8月頃は気候も穏やかで、ハイキングやクルーズを組み合わせたツアーが充実する時期です。
また沿岸部ではクジラの回遊シーズンとなり、ホエール・ウォッチングツアーを楽しめます。
エリアによって異なりますが、一般的なホエール・ウォッチングツアーのベストシーズンは5月〜10月頃。バンクーバー近郊のツアーではクジラとシャチの両方が見れるツアーが有名で、ベストシーズンは7月〜11月末です。
冬の雪原で体験する特別なウォッチング
冬のカナダは厳しい寒さが続きますが、その分、他の季節では味わえない特別な観察体験ができるのが魅力。雪原に残る動物の足跡を追ったり、静寂の中で野生動物の姿を探したりと、幻想的な時間を過ごせます。
冬に出会える動物は、ホッキョクグマやオオカミ、ヘラジカ、カリブーなど。特にホッキョクグマ観察は、カナダの冬ならではの特別な体験として世界的に人気があります。
ホッキョクグマのツアーの催行時期は秋から初冬にかけての9月下旬〜11月中旬。海が凍るのを待つホッキョクグマが集まる様子を観察できます。
エリア別に厳選した人気観察スポットの紹介
カナダは非常に広いため、エリアごとに自然環境や生息する動物が異なります。
続いて、どんな場所でどんな動物に会えるのかを詳しく紹介していきますね。
バンフなど国立公園で出会える山の動物
山の動物を観察したい場合、外せないのがカナディアン・ロッキーです。
カナディアン・ロッキーはバンフ国立公園やジャスパー国立公園など7つの国立・州立公園で構成されており、総面積2万3000㎢にも及ぶ大自然を満喫できるエリア。道路沿いや展望スポットから野生動物を見られることも多く、初めての動物観察にも適しています。
野生動物の楽園とも言えるカナディアン・ロッキーで出会えるのが、ビッグホーン・シープやミュール・ディアー、エルク。バンフ国立公園で見ることができる他、ミュール・ディアーとエルクはジャスパーの街中に現れることがあります。
水辺付近では、マウンテン・ゴートやムースといった大型草食動物を見ることができます。他にも、ピカやアライグマ、マーモットなどの小動物、カナダ・グースといった野鳥も観察が可能です。
さらに、より手つかずの自然の中で動物観察を楽しみたい方には、ユーコン準州のホワイトホース周辺もおすすめ。ユーコンは人口が少なく原生自然が色濃く残る地域で、ムースやカリブー、ドールシープ、ブラックベアなど、北方ならではの野生動物が生息しています。
運が良ければ、道路沿いや川沿いでムースの親子に出会えたり、冬にはオーロラ観賞とあわせて野生動物の足跡を探す体験ができるのも、ホワイトホースならではの魅力です。
チャーチルに集まるホッキョクグマの聖地
ホッキョクグマ観察の聖地として知られているのが、マニトバ州チャーチルです。
ハドソン湾に面したこの町は「ホッキョクグマの首都」とも呼ばれ、冬には野生のホッキョクグマを高確率で観察できることで知られています。また、夜にはオーロラが出現することもあり、動物観察と幻想的な自然現象を同時に楽しめる、極北ならではの魅力にあふれた場所です。
チャーチルのホッキョクグマ観察ツアーには、大きく分けて2つのスタイルがあります。
ひとつ目は、チャーチルの町にあるホテルを拠点に参加するツアーです。日中は専用の観察車両に乗って郊外へ向かい、ホッキョクグマを探します。町に戻って宿泊できるため、快適さを重視したい方や、オーロラ観賞も楽しみたい方に向いています。
もうひとつは、ツンドラ地帯に設置された移動式ロッジに宿泊するタイプのツアーです。ホッキョクグマの生息エリアにより近い場所で滞在するため、長時間じっくりと観察できるのが特徴。自然の中で過ごす特別感があり、より本格的な体験を求める方におすすめです。
海洋生物を間近で感じる沿岸部のクルーズ
陸の動物に加えて、海洋生物を観察できるのも広大なカナダならではの魅力です。
ブリティッシュコロンビア州の沿岸部では、クジラやシャチを近くで観察できるクルーズツアーが人気。運が良ければ、シャチの群れや、大きくジャンプするクジラの姿を見ることもできます。
また同じくブリティッシュコロンビア州のトフィーノ周辺では、ラッコやアシカも生息しており、運が良ければホエールウォッチングツアー中に一緒に観察することができます。
さらに、ホッキョクグマの聖地として知られるチャーチルでは、夏季にベルーガ(シロイルカ)の観察が可能です。ベストシーズンは7月上旬〜8月下旬頃で、透明度の高い海を泳ぐ愛らしい姿を見ることができます。
目的の動物に会うための観察ガイドとコツ
目的の動物に会うためには、観察のコツとマナーをおさえておくことがポイントです。
野生動物は見られる期間が限られているので、ツアーの催行時期は必ず確認しておきましょう。
クマやヘラジカを安全に探すための知識
クマやヘラジカといった大型動物を観察する際は、安全距離を保つことが最優先です。決して近づきすぎず、ガイドの指示に従って行動しましょう。ヘラジカは一見おとなしそうですが、繁殖期や子連れの場合は特に注意が必要です。
また野生動物に出会った時は、騒いだり、走ったりしてはいけません。突然の大きな音や動きは動物たちを警戒・動揺させる危険があります。意図せず近づいてしまった時は、ゆっくり静かに距離を取りましょう。
クジラの出現率が高いエリアや時間帯
クジラは餌が豊富な海域や潮の流れに合わせて移動します。そのため、出現率の高いエリアや時間帯を把握しているツアーを選ぶことが重要です。
時間帯は、海が比較的穏やかになりやすい早朝や夕方がおすすめ。遭遇率が高く、活発に泳ぐクジラの姿を見られる可能性が高まります。
双眼鏡やカメラ機材など必須アイテムの準備
遠くにいる動物を観察するためには双眼鏡があると便利です。写真撮影を楽しみたい場合は、望遠レンズ付きのカメラがおすすめです。
天候の変化に備え、防寒具や防水ジャケット、歩きやすい靴も準備しておきましょう。
ツアーを予約するならチェックしたい項目
野生動物を観察する場合は、ガイド付きの観察ツアーやサファリツアーの利用がおすすめです。
カナダでは野生動物保護のためのルールが定められており、野生動物に一定の距離以上近づくことが禁止されています。また野生動物の生息地を守るために立ち入りが制限されている場合も少なくありません。
安全に、そしてルールを守りながら動物観察を楽しむためには、現地の規則や動物の行動を熟知したガイドが同行するツアーに参加するのが安心です。
動物観察ツアーを選ぶ際は、ぜひ以下の項目をチェックして選んでみてくださいね。
送迎の有無や日本語ガイドによる安心のシステム
宿泊先からの送迎が含まれているか、日本語対応のガイドがいるかは重要なポイントです。
野生動物を観察できるスポットは街中から離れている場合がほとんどなので、ツアーの出発地は必ず確認しておきましょう。宿泊先からの送迎があると、目的地まで安全に到着できるので安心です。
また、ガイドは日本語対応がおすすめ。言葉や移動の不安が少ないことで観察そのものに集中できますし、解説を聞きながら理解を深めることができます。
野生動物を組み込んだおすすめのモデルプラン
都市観光と動物観察を組み合わせたプランは、初めてのカナダ旅行にもおすすめです。自然と文化のどちらも体験することで、カナダの多様な魅力を満喫できます。
滞在日数や興味に合わせて、国立公園でのハイキングや海洋生物ウォッチングクルーズを組み込めば、移動やスケジュールに無理のない、満足度の高い旅行が叶います。
<モデルプラン>
① バンクーバー+クジラウォッチング(5〜6日間)
1〜2日目:バンクーバー市内観光
スタンレーパーク、グランビルアイランド、ガスタウン散策など
3日目:クジラウォッチングクルーズ
船からシャチやザトウクジラを観察!
4日目:近郊自然公園やビクトリア日帰り観光
5日目以降:自由行動・帰国
日本からの直行便があるバンクーバーはカナダ旅行の拠点にピッタリ。市内観光も見どころが多く、日帰りでクジラウォッチングツアーにも参加できます。都市と海洋生物観察のどちらも楽しみたい方におすすめのプランです。
②カルガリー+バンフ国立公園(5〜7日間)
1日目:カルガリー到着・市内観光
2〜4日目:バンフ/ジャスパー国立公園
シカ、ビッグホーンシープなど、カナディアンロッキーの野生動物を観察
レイクルイーズや氷河観光もおすすめ
5日目:カルガリーへ戻り帰国
カナディアン・ロッキーで陸の野生動物を観察したい方には、カルガリーを拠点にしたプランがおすすめです。落ち着いた雰囲気のある都市カルガリーと、雄大な自然をバランスよく楽しめます。
カナダ旅行で動物観察ツアーに参加しよう
カナダの野生動物観察ツアーは、広大な自然の中で動物たちのありのままの姿に出会える、特別な体験が魅力です。
季節やエリアによって見られる動物が異なるため、目的に合わせた計画を立てることがポイント。国立公園での陸上動物観察や沿岸部でのクジラウォッチング、冬限定のホッキョクグマ観察など選択肢も豊富なので、ぜひ自分の興味や旅のスタイルに合わせて、理想の野生動物観察を叶えてみてくださいね!
◇経歴
英語使用歴:6年
Webライターとして言語学習や海外生活に関する記事を執筆しています。
◇留学経験
メキシコシティでスペイン語留学
◇海外渡航経験
・英語圏含む30ヶ国以上への渡航経験あり
(アメリカ、カナダ、オーストラリアなど)
・海外在住歴:4年
◇自己紹介
海外旅行にハマり英語の必要性を実感したことをきっかけに、一念発起しNativeCampで英語学習をスタート。
オンラインレッスンを繰り返し英会話を身につけました。その後言語学習に興味を持ち、メキシコ国立自治大学が運営する語学学校CEPEでスペイン語を学習。
現在はメキシコシティで英語とスペイン語を使いながら生活しています。