
フィリピンにはビコ(Biko)と呼ばれる伝統的なお菓子があります。
旅行者のブログで知った人もいるでしょう。
もち米と黒砂糖、ココナッツミルクを混ぜて炊き込んで作るこちらのお菓子は、祭事や日常のおやつとして親しまれています。
この記事ではビコの基本から違いまで解説します。現地を観光予定の人はぜひ参考にしてください。
- 伝統菓子「ビコ」の基本:特徴・歴史と紫色のバリエーション
- ビコの栄養と保存:カロリー・成分・長持ちさせるコツ
- 現地での買い方と相場:市場・屋台・スーパーの活用ガイド
- 文化と食体験:フィリピンの餅「ビコ」と日本の餅の比較
- 世代を超えて継承されるフィリピンの「ビコ」
伝統菓子「ビコ」の基本:特徴・歴史と紫色のバリエーション

ビコ(Biko)とは、フィリピンの伝統的なお菓子のことです。もち米とココナッツミルク、黒砂糖を使って作って炊き上げられており、もちもちとした食感と黒砂糖やココナッツミルクの甘みを味わえます。
フィリピンでは、家庭でおやつとして作られることもあり、おふくろの味的な位置付けのお菓子ともいえます。
また、日常的なお菓子としてだけでなく、誕生日会や万聖節というキリスト教の死者をまつる日など、人が集まるタイミングで振る舞われることもあります。フィリピンを訪れる機会があれば、ぜひ食べてみてほしいお菓子の1つです。
基本材料:もち米・ココナッツミルク・黒砂糖が生む濃厚な味
ビコの基本材料はもち米、ココナッツミルク、黒砂糖、そして水です。材料自体は非常にシンプルであるため、日本でも作ることは不可能ではありません。
もち米はスーパーなどで簡単に購入できるほか、ブラウンシュガーも購入可能です。ココナッツミルクに関しても缶に入ったものが市販されているため入手できます。
また、作り方も材料を混ぜて炊き込んでいくだけと非常にシンプルであるため、調理のハードルは決して高くはないでしょう。
・もち米を炊く
・ココナッツミルクをフライパンやなべで温める
・ココナッツミルクが沸騰してきたら黒砂糖を入れる
・ドロドロになったら、炊いたもち米を入れてさらに混ぜる
地域ごとの特色:ウベ(紫芋)を使った鮮やかな紫色の由来
ビコは地域によって材料に違いが見られるケースもあります。例えば、地域によってはウベ(紫芋)を使用しているビコもあります。
ウベはフィリピンで昔から親しまれている食材であることから、ビコにも使用していると考えられます。
ウベの紫が混ざることで鮮やかな色合いになっている点が特徴です。また、紫芋の甘みが加わり、よりまろやかでスイーツ感が強くなっています。
愛される理由:日常のおやつから祭り・ギフトまで幅広く活躍
先ほども触れているように、ビコは、日常生活から祭事などさまざまな場面で食べられているお菓子です。例えば、フィリピンでは10月31日は万聖節となっています。
これは、キリスト教において、亡くなった人の魂が1年に1度戻ってくる日とされており、日本のお盆のようなものです。この万聖節でもフィリピンの人たちはビコを作り、ご先祖様をお迎えしています。
また、日本でもおやつを食べる習慣がありますが、フィリピンにもミリエンダと呼ばれるおやつの習慣があります。これは、スペインに統治されていた時代の名残であり、このミリエンダの時にもビコが食べられています。
このように、ビコはフィリピンの人たちにとって日常のさまざまな場面で食べるお菓子であり、馴染みのあるものだといえます。
ビコの栄養と保存:カロリー・成分・長持ちさせるコツ
ここではビコの栄養や保存について解説します。カロリーはどのくらいなのか気になる、保存はできるのかなど、ぜひ参考にしてください。
主な材料:もち米・ココナッツ・黒砂糖のこだわりと特徴
先ほども説明しているように、ビコはもち米、ココナッツミルク、黒砂糖、水が主な材料です。これらの材料を混ぜ煮込んで作ります。また、できあがったものに、ラティク(ココナッツカード)をトッピングするケースが一般的です。
ラティクにはココナッツミルクを加熱して作る固形のラティクや、黒砂糖を加えたラティクシロップなどがあり、好みに応じてトッピングできる点が特徴です。
また、フィリピンでは、ビラオ(竹製のトレー)に、ココナッツオイルを塗ったバナナの葉っぱを敷いて食べます。使用する食器や容器などからもフィリピンらしさを感じられるのではないでしょうか。
・甘めで濃い茶色にしたい → 黒砂糖を多め/マスコバド糖も可
・香りを強めたい → 炊き込み時にバンダンリーフを加える
・トッピングを楽しみたい → ラティクにバニラエッセンスを加える
以下の記事では、フィリピンのスイーツ事情について解説しています。
フィリピンは、ビコ以外にもさまざまなスイーツを楽しめるため、フィリピンを訪れる予定のある人はぜひチェックしてみてください。
栄養価:1切れあたりのカロリー目安と成分バランス
ビコは甘みがあり、美味しく食べられるお菓子ですが、黒砂糖やもち米など、糖分や炭水化物が多いため、カロリーが高い傾向にあります。1切れあたり550キロカロリー前後はあると考えてください。
一方で、もち米にはでんぷんが含まれており、消化吸収に時間がかかることから腹持ちがいいとされています。
さらに、ビコで使用するココナッツミルクのもとであるココナッツは中鎖脂肪酸が主な成分です。中鎖脂肪酸は比較的短い時間で体のエネルギーになるため、スポーツをする前などに栄養補給として食べるのもおすすめです。
安心の保存術:アレルギー情報と美味しさを保つ保管方法
ビコは購入・調理したら保存するよりもできるだけ食べ切るようにしましょう。
これは、もち米をはじめとした米類は冷凍・冷蔵保存にあまり向いていないためです。
・冷蔵:デンプンが劣化しやすい
・冷凍:水分が凍って米の細胞が壊れやすい
→ できるだけ早めに食べ切るのがおすすめ
また、アレルギーに関しては、ココナッツミルクを使用しているため、ココナッツでアレルギー反応が出る人は注意が必要です。
現地での買い方と相場:市場・屋台・スーパーの活用ガイド
ビコはフィリピンの各家庭で調理されるだけでなく、市販されているものであるため、 旅行で訪れた際にも現地で購入することができます。
ここでは現地での買い方などについて解説します。
市場・屋台での購入:現地流の選び方と鮮度の見極め方
フィリピンでは市場や屋台で買い物をするケースが一般的です。 これらのお店は、ふらっと気軽に立ち寄ることができる点が特徴であり、 比較的安く食事を楽しめるのが魅力です。
現地の人たちが利用するお店ということもあって、ローカルな雰囲気を楽しめるでしょう。 また、支払いは現金払いが多くなっています。
お店によってはビコを購入できるケースもあります。
一方で、衛生面に関しては日本とは感覚が異なるため注意が必要です。 購入する前に屋台の様子を見て、綺麗であるかチェックしておきましょう。
スーパー・ベーカリー:手軽に買える場所と一般的な価格帯
ビコはスーパーなどでも購入できるケースがあります。 お店によって異なりますが、 1個あたり15ペソほど(日本円で約40円)です。
日本の物価を考えるとかなりリーズナブルであるため、 気軽に購入しやすいお菓子といえるでしょう。 以下の記事ではフィリピンのスーパーで購入できるお土産を紹介しています。
ビコ以外にもスーパーにはフィリピンならではのさまざまなものがあるため、ぜひチェックしてみてください。
旅行者のための手引:お土産用の包装と持ち帰りの注意点
フィリピンに旅行などで訪れる人の多くは、お土産を購入して帰るでしょう。
お土産を購入する際にはいくつかの点に注意しなければなりません。
日本での入手方法:通販・専門店でビコを探すためのヒント
フィリピンのビコを日本の友達や家族にも食べてもらいたいと考える人もいるかもしれませんが、 持ち帰りには保存面で不向きなため、現実的とはいえません。
かわりに、自分で作ってみるのもおすすめの方法です。 ビコは、もち米、ココナッツミルク、黒砂糖といった日本でも購入できる材料で作れるため、ぜひ試してみてください。
どうしても本場のビコを日本で食べたい場合は、フィリピン料理店を訪れてみるとよいでしょう。 お店によっては、ビコを提供している可能性があります。
以下の記事では、フィリピンのデザートを紹介しています。
ビコ以外にもさまざまなスイーツやデザートがあるため、ぜひチェックしてみてください。
フィリピンの有名なデザートは?冷たい系から揚げ物系まで、たっぷりご紹介!
文化と食体験:フィリピンの餅「ビコ」と日本の餅の比較
ビコはもち米を使用していることもあって、 日本の餅に近いイメージを持つ人もいるかもしれません。
ただし、文化的な位置づけや食べられる場面には違いがあります。
ここではビコと餅の特徴について比較しながら解説します。
伝統的な食べ方:行事の定番シーンと家庭での楽しみ方
ビコは先ほども説明したように、 祭事や人が集まる場面で振る舞われるほか、 家庭のお菓子として日常的に食べられるケースもあります。
一方で、日本の餅はお正月をはじめとした年中行事で食べられています。
日常的に食べる人もいるかもしれませんが、 日常食としては一般的ではないと考えられるでしょう。
日本とフィリピンの「餅」比較
ビコも餅ももち米を使用しているため、柔らかくてもちもちとした食感は共通しています。
一方で、ビコはココナッツミルクと黒砂糖を使っているため、より甘みが強い点が特徴です。そのため、スイーツに近い感覚で食べられます。
餅に関しては、食べ方はさまざまであり、ぜんざいやおしるこのように甘味として食べることもできれば、醤油で食べるなど塩気を楽しむこともできます。
そのため、バリエーションという意味ではビコよりも餅の方が幅広いといえるでしょう。
世代を超えて継承されるフィリピンの「ビコ」
今回はフィリピンの伝統的なお菓子であるビコの概要や材料などについて解説しました。
ビコはもち米と黒砂糖、ココナッツミルクを混ぜて作るフィリピンのお菓子です。祭事から日常生活までさまざまな場面で食べられています。
日本の餅と似たような食感ですが、黒砂糖やココナッツミルクを使用していることから、よりスイーツらしさを感じられる料理です。
フィリピンを訪れる際はぜひ試してみてください。
◇経歴
・イギリスに半年間留学
・イギリスでサッカーの指導者ライセンスを取得(指導の試験などは全て英語)
◇資格
・特になし
◇留学経験
・イギリス:2013年4月〜9月、The English Studio
・ドイツ:2019年9月〜、大学院留学(英語ではなくドイツ語です)
◇海外渡航経験
イギリスにはサッカーの指導を勉強するために留学しました。半年間現地の日系チームに所属し、指導者として活動しながらイギリスの指導者ライセンス取得に向けてコースにも参加していました。また、平日は語学学校に通い、英語の勉強をしていました。
◇自己紹介
ドイツの大学院に留学中のライターです。イギリスに半年間の留学経験があるほか、ドイツには現在も留学中で6年目を迎えています。現在はドイツ語学習がメインですが、英語も勉強しなおしており、語学力をさらに伸ばすことを目標にしています。