
世界的な大都市である
ニューヨークに観光で訪れたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
一方で、海外ということもあって、現地の
治安を気にしている人もいるでしょう。
ニューヨークは犯罪件数が減少するなど、治安は改善傾向にありますが、日本と比べると良いとは言えません。
そこでこの記事では、ニューヨークの最新の治安について解説します。
マンハッタンで危ないエリアはどこなのか、ニューヨークで安全なエリアはどこなのか、といった点について取り上げているため、ぜひ参考にしてください。
- ニューヨークの治安は本当に悪くなったのか?
- マンハッタンの治安マップと安全・危険エリアをチェック
- ニューヨークで治安が悪い地域と安全なエリアの特徴
- ニューヨークの治安が良い街ランキングTOP3
- 旅行者が気をつけるべき防犯対策
- まとめ
ニューヨークの治安は本当に悪くなったのか?
ニューヨークの治安に関しては、コロナ禍以降で治安が悪くなったとされています。
コロナ以前のニューヨークでも犯罪はどこかしらで起こっていましたが、それでも比較的安全な街でした。
しかし、コロナをきっかけに失業などでホームレスとなった浮浪者が目立つようになります。
また、リモートワークをする人が増えた影響で、地下鉄に乗る人が減少したこともあって、より変質者が目立つようになりました。
このような背景から、以前よりも治安が悪くなったという印象を受けやすくなっています。
一方で、ニューヨーク市における2025年7月から9月までの一般犯罪の発生状況は、前年同期と比較して減少しています。
ニューヨーク市内全域で殺人事件などの凶悪犯罪は依然として発生しているほか、不同意性交事件の数は増えているため、犯罪件数の減少が必ずしも治安が良いことにつながるわけではありません。
それでも、改善状況にあることがうかがえます。
参考:ニューヨーク安全対策情報(2025年7月~9月期)|在ニューヨーク日本国総領事館
マンハッタンの治安マップと安全・危険エリアをチェック

ニューヨークの中でも、マンハッタンは中心エリアであり、多くの観光客が訪れる場所でもあります。
ここでは、そのマンハッタンの中でもどういったエリアが危険なのか解説します。
ここで取り上げるのは以下のようなエリアです。
・アップタウン
・ハーレム地区
・ミッドタウン
・ダウンタウン
アップタウン
アップタウンは、マンハッタンの59ストリートより北のエリアのことです。
セントラルパークの両脇に位置するアッパー・イースト・サイドとアッパー・ウェスト・サイドは高級住宅地であるため、落ち着いた雰囲気で比較的安全だといえます。
一方で、セントラルパークを中心に夜になると暗くなり、人通りが減るため夜間の外出は避けたほうがいいでしょう。
ハーレム地区
ハーレム地区は、音楽文化のトレンドスポットとして有名なエリアで、こちらも多くの人が訪れます。
再開発が進んでおり、高級マンションが建設される一方で、一部エリアは治安が悪いため注意が必要です。
特に、イースト・ハーレムは薬物やギャングの抗争などもあり、避けなければなりません。
具体的には5番街から東側や、北東部などです。
それでも、大通りに沿った観光スポットであればハーレム地区でも問題なく観光できるケースが多いため、訪れる時間帯やエリアに注意するようにしましょう。
ミッドタウン
ミッドタウンは、セントラルパークの南に位置するエリアで、商業・繁華街エリアとなっています。
西側のヘルズ・キッチンよりも東側のミッドタウン・イーストの方が治安が良いとされています。
また、中心エリアは観光客が多いこともあって、比較的安全です。
それでも、深夜や早朝になるとドラッグ使用者や酔っ払いが多くなるほか、日中は観光客を狙ったスリに注意しなければなりません。
ダウンタウン
ダウンタウンは、マンハッタンの南側に位置するエリアです。
観光名所は多くないものの、高級住宅地やショップなどが並ぶ比較的安全なエリアです。
また、最南端に位置するファイナンシャル・ディストリクトは、金融・ビジネス街となっています。
日中は多くのビジネスパーソンが行き交いますが、夜になると人が少なくなるため注意してください。
ちなみに、ダウンタウンの南東に位置するイースト・ビレッジとロウアー・イースト・サイドは夜遊びエリアです。
夜は酔っ払いが増えるため注意が必要です。
ニューヨークで治安が悪い地域と安全なエリアの特徴
ここでは、ニューヨークの中で治安が悪いとされるエリアについて解説します。
ここで取り上げるのは以下の通りです。
・マンハッタン区
・クイーンズ区
・ブラウンズビル(ブルックリン)
・ブロンクス区
・地下鉄
マンハッタン区
マンハッタン区は、タイムズスクエアやセントラルパークがあるエリアです。
先述の通り、ニューヨークでも最も有名なエリアであり、多くの人が訪れます。
一方で、観光客が多い分、観光客をターゲットにした犯罪が発生しているのも事実です。
例えば、スリや詐欺、写真撮影を装って高額なチップを請求する、ものの強引な売り付けなどが挙げられます。
また、ホームレスやアルコール中毒者、ドラッグ中毒者などが居座っているケースもあり、罵声を浴びせられる恐れもあるでしょう。
そのため、人通りの少ないところは避けてください。
クイーンズ区
クイーンズ区に関しては、クイーンズボロ橋を渡った先のエリアの治安が悪いとされています。
また、ジョン・F・ケネディ国際空港周辺には、ぼったくりのタクシーが多いため、タクシーを利用する際は注意してください。
空港からホテルなどへ移動する際は、個人タクシーではなく、正規タクシーであるイエローキャブを利用するようにしましょう。
空港内外で偽の制服を着て声をかけてくる人もいるため、タクシー乗り場に行き、イエローキャブが来るのを待つ、配車アプリを利用するなどしてぼったくりタクシーの被害に遭わないようにしてください。
ブラウンズビル
ブルックリンのブラウンズビルは、ニューヨークの中でも特に治安の悪いエリアとして知られています。
住宅街が立ち並ぶエリアで、一見すると安全そうに思えるかもしれません。
しかし、貧困層が多いエリアということもあって、強盗やドラッグ、銃撃などの犯罪が発生しています。
同様に、ブラウンズビル近隣のイーストニューヨークやクラウンハイツ、ベドフォードスタイブサントといったエリアもできるだけ近づかないようにしてください。
ブロンクス区
ブロンクス区も治安が悪いエリアとして有名です。
麻薬取引が盛んに行われていた場所であり、現在でも凶悪犯罪が発生することがあります。
ブロンクス区の中でもサウスブロンクスは、メジャーリーグのニューヨークヤンキースの本拠地があるエリアということもあって、試合日には多くの人が訪れます。
しかし、スタジアムがあるエリア自体が危険とされる地域であるため、試合が行われる際は細心の注意を払ってください。
また、試合後はできるだけ早く移動するようにしてください。
地下鉄
そのほかにも、特定のエリアではありませんが、地下鉄を利用する際も注意が必要です。
24時間運行しており、タクシーと比べても価格が安いことから、ニューヨーク観光の際には、地下鉄を利用する人も多いでしょう。
一方で、地下鉄で犯罪が発生することもあるため、利用時には注意が必要です。
特に深夜や早朝のタイミングは利用客自体が少なく、ホームレスや酔っ払い、不良グループなどが多いため、できるだけ利用しないことをおすすめします。
犯罪を回避するためにも、地下鉄は日中の利用のみにとどめるようにしてください。
ニューヨークの治安が良い街ランキングTOP3
ここまでニューヨークの治安の悪いエリアなどについて解説しましたが、治安が良い街・エリアもあります。
ここではニューヨークの中でも治安が良いとされるエリアTOP3を紹介します。
これからニューヨークを訪れる予定のある人は、ぜひ参考にしてください。
アッパー・イースト・サイド
アッパー・イースト・サイドは、マンハッタンにある高級住宅街です。
セントラルパークの東側にあり、ニューヨークの中でも特に治安が良いとされています。
博物館や美術館もあるなど、文化地区でもあり、富裕層や家族連れが多い点が特徴です。
また、デパートや名門校などが多く、周囲では警察の巡回も頻繁に行われているため、安心感があります。
アッパー・ウエスト・サイド
セントラルパークの西側にあるアッパー・ウエスト・サイドも住宅エリアであり、こちらも治安が良いとされています。
綺麗な石造りの住宅が並び、家族世帯が多いこともあって、犯罪率も低い点が特徴です。
また、自然史博物館やリンカーン・センターといった文化施設もあることから、落ち着いた雰囲気となっています。
公園や学校も多く、子どもも多いことから、滞在先としてもおすすめです。
グリニッジ・ヴィレッジ
マンハッタンの南西部に位置/span>するグリニッジ・ヴィレッジは、ニューヨーク大学のキャンパスがあるエリアです。
ワシントン・スクエア・パークを中心に学生や若者で賑わっており、明るい雰囲気を感じられます。
また、以前はヒッピー文化の中心地だったこともあり、さまざまなコミュニティがあり、自由かつ芸術的な雰囲気もあるエリアです。
このような背景から人通りが多く、ニューヨークの中でも安全なエリアだといえます。
ただし、バーやライブハウスなども多いエリアであるため、夜になると酔っ払いが増えるため注意してください。
旅行者が気をつけるべき防犯対策
ニューヨークは危険なエリアもありますが、安全なエリアもあるため、過ごし方に気をつければ旅行を十分楽しむことができます。
ここでは旅行者向けに、現地滞在中に気をつけるべき防犯対策を紹介します。
貴重品はしっかりと管理する
貴重品をどのように管理するかは防犯対策として非常に重要です。
具体的には、現金を持つ際は、いくつかに小分けにして別々に保管する、多額の現金は持ち歩かない、貴重品は肌身離さずに持っておくといったことが挙げられます。
もし多額の現金を持っていると、支払いの際に財布を出した時に紙幣が見えてしまい、スリに狙われる恐れがあるためです。
また、万が一スリに遭ったとしても、小分けにしていれば、被害を最小限に抑えられます。
1人でエレベーターに乗らない
エレベーターを利用する場合は、できるだけ1人で乗ることは避けてください。
乗っている最中に別の人が乗ってきて、物を取られたり、暴行を受けたりする可能性はゼロではありません。
また、ホテルの場合、エレベーターから降りてそのまま部屋までついて来られる恐れもあります。
一人でエレベーターに乗った時に別の人が乗ってきた場合は、本来降りる予定ではない階で降り、自分の部屋がバレないようにしてください。
居眠りをしない
地下鉄やバスを利用する際は、居眠りをしないようにしましょう。
寝ている間にスリなどの被害に遭う可能性があるためです。
日本だと、バスや電車で居眠りしていても大きな問題になることはあまりありません。
しかし、ニューヨークだと、例えば先ほども説明しているように、地下鉄は治安があまり良くないため、犯罪の被害に遭う恐れがあります。
睡眠をしっかりととり、外出中に居眠りをすることのないようにしてください。
まとめ
今回は、ニューヨークの最新の治安状況について解説しました。
ニューヨークは、犯罪数の減少など、治安改善の兆しは見えるものの、依然としてさまざまなタイプの犯罪が起こっています。
観光客をターゲットにしたものもあるため、訪れる際は細心の注意が必要です。
また、エリアによっても治安の良し悪しが異なるため、今回の内容を参考に、滞在先や訪れる場所などを検討してみてください。
◇経歴
・イギリスに半年間留学
・イギリスでサッカーの指導者ライセンスを取得(指導の試験などは全て英語)
◇資格
・特になし
◇留学経験
・イギリス:2013年4月〜9月、The English Studio
・ドイツ:2019年9月〜、大学院留学(英語ではなくドイツ語です)
◇海外渡航経験
イギリスにはサッカーの指導を勉強するために留学しました。半年間現地の日系チームに所属し、指導者として活動しながらイギリスの指導者ライセンス取得に向けてコースにも参加していました。また、平日は語学学校に通い、英語の勉強をしていました。
◇自己紹介
ドイツの大学院に留学中のライターです。イギリスに半年間の留学経験があるほか、ドイツには現在も留学中で6年目を迎えています。現在はドイツ語学習がメインですが、英語も勉強しなおしており、語学力をさらに伸ばすことを目標にしています。