「パリミュージアムパス」を購入する必要はある?使い方・購入方法・メリットなど【解説】

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パリ市内や近郊の美術館・観光スポットを複数回る予定がある方には、「パリミュージアムパス」の活用が選択肢のひとつです。自分の旅程に合うかどうか、事前に確認しておくと便利でしょう。
この記事では、パリミュージアムパスの対応施設・種類・料金・購入方法・注意点についてまとめて解説します。

パリの「パリミュージアムパス」とは?

パリの伝統的なアーケード(パッサージュ)を歩く、後ろ姿の女性。高いガラス屋根から光が差し込み、左右にはクラシックなデザインの店舗の入り口とアーチ型の装飾が続いています

パリミュージアムパス(Paris Museum Pass)とは、フランス文化省が発行するパリの美術館や博物館への入場パスです。ルーヴル美術館オランジュリー美術館といった世界的に有名な美術館や、凱旋門ヴェルサイユ宮殿といった人気の観光スポットなど、パリ市内やパリ近郊にある50以上の美術館、博物館、記念日、宮殿、城などの施設へ入場できるパスです。

パリミュージアムパスが使える主な施設

ノートルダム大聖堂の内部。青い天井には金色の星が散りばめられ、精巧な彫刻が施された高い祭壇が青い光に照らされています。手前には礼拝用の木製の椅子が並んでいます。

パリミュージアムパスを使える美術館や博物館などの観光施設の数は、全部で55カ所(2025年10月現在)です。ここからはカテゴリー別に、パリミュージアムパスが使える施設をご紹介します。

芸術の都パリを満喫できる美術館

「芸術の都」とも呼ばれているパリには、世界三大美術館の一つでもあるルーブル美術館をはじめ、世界的な名作を収蔵する美術館がたくさんあります。パリ市内にあり、パリミュージアムパスが使える美術館は以下の11カ所です。

・ルーブル美術館
・オランジュリー美術館
・ニシム・ド・カモンド美術館
・ジャン・ジャック・エンネル美術館
・ドラクロワ記念館
・ポンピドゥーセンター/国立近代美術館
・ピカソ美術館
・ロダン美術館
・クリュニー中世美術館
・ギュスターヴ・モロー美術館
・オルセー美術館

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多民族の文化に触れられる美術館や博物館

パリ都市圏は、ヨーロッパの中でも多民族化が最も進んでいるエリアのひとつで、アラブ系、アフリカ系、アジア系の移民も多く住んでいます。多民族の芸術や文化に触れられる美術館や博物館は、以下の4カ所です。

・アラブ世界研究所
・ギメ美術館/東洋美術館
・ケ・ブランリー美術館
・ユダヤ教芸術歴史博物館

ヨーロッパを代表する歴史的建築

パリにはゴシック様式、古典主義様式、ネオ・ルネサンス様式など、さまざまな建築スタイルの歴史的建造物があります。パリミュージアムパスは、以下の8カ所の歴史的建築の見学にも利用できます。

・凱旋門
・サント・シャペル教会
・贖罪礼拝堂(シャペル・エクスピアトワール)
・パンテオン
・ノートルダム寺院の塔
・コンシェルジュリー
・ノートルダムの考古学クリプト(シテ島地下遺跡納骨堂)
・オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ (旧フランス海軍省)

フランスの歴史を学べる博物館

フランスの歴史を学びたい方には、以下の5カ所の歴史博物館がおすすめです。

・軍事博物館/ナポレオンの墓所
・レリーフ地図の博物館
・シテ建築遺産博物館/建築・文化財博物館
・レジスタンス解放博物館
・移民史博物館

その他の文化施設

科学技術・産業、音楽、映像美術など、特定の分野にフォーカスをあてた施設も充実しています。パリミュージアムパスを使って入場できるのは、以下の6カ所です。

・装飾芸術美術館
・科学産業博物館
・音楽博物館 (シテ・ドゥ・ラ・ミュージック)
・シネマテーク・フランセーズ映画博物館
・工芸院博物館
・パレ・ド・ラ・デクベルト(科学技術博物館)

パリ近郊にある施設

パリミュージアムパスはパリ市内だけでなく、パリ郊外にある施設でも利用が可能です。パリから少し足を延ばして、自然の中にたたずむ宮殿、城、修道院なども訪れてみませんか?パリミュージアムパスが使用できるパリ近郊の施設は、以下の21カ所です。

・ヴェルサイユ宮殿とトリアノン
・マルメゾン城
・ランブイエ城
・シャンティ城
・シャン城
・メゾン城
・ピエールフォン城
・シャアリ修道院
・ルネッサンス博物館/エクアン城
・仏米協力博物館/ブレランクール城
・ポール・ロワイヤル博物館
・ムードン・ロダン記念館
・航空宇宙博物館
・ヴィレル=コトレ城
・コンピエーニュ城
・サヴォア邸
・セーブル陶磁器博物館
・サンジェルマン・アン・レイ
・ヴァンセンヌ城
・サンドニ大聖堂
・フォンテーヌブロー城

パリミュージアムパスを使うメリット

パリの街角にある緑色の屋根の露店(ブキニスト)。ノートルダム大聖堂やエッフェル塔を描いた多数の絵画やポストカードが展示され、左奥には紺色のコートを着た男性が立っています。

パリ観光で美術館や博物館を訪れる予定の方は、パリミュージアムパスの購入を検討してみてください。パリミュージアムパスを使うメリットをご紹介します。

各施設でチケットを購入するよりも割安になる

パリミュージアムパスを購入すると、パスの期間中は複数の施設へアクセスできます。複数の施設を訪れる場合は、各施設で入場料を支払うよりも、パスを購入した方がお得に入場できます。

パリミュージアムパスを購入する方が各施設の入場料よりもお得になる目安は、2日券の場合は4施設以上、4日券なら5施設以上、6日券なら6施設以上です。

チケットを購入する手間が省ける

パリミュージアムパスを購入しておけば、各施設へ入場する前にチケット売り場に並ぶ必要がありません。人気の高い施設ではチケットを購入するのにも長蛇の列になっていることも多いですが、パスを持っていればチケットの購入は不要で、すぐに入場できます。

パス専用の入り口から優先的に入場できる

多くの施設では、パリミュージアムパスの所有者専用の入り口を設けています。一般入場者の長い列に並ぶことなく優先的に入場できるので、時間を節約して、効率的に観光できます。

人気の観光スポットでもパスが使える

美術館パスや観光パスを発行している街は日本にも世界にも多くありますが、パリミュージアムパスを購入する最大の魅力は、対象施設の多さと質の高さです。パリミュージアムパスが使える施設は全部で54施設あり、その中にはルーブル美術館、凱旋門、ヴェルサイユ宮殿など、パリ観光で外せない人気の施設も含まれています。

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パリミュージアムパスの種類・料金・有効期間

ルーヴル美術館のナポレオン広場にあるガラスのピラミッドと歴史的な宮殿の建物。手前の水面に建物が鏡のように反射しており、晴天の下でシンメトリーな光景が広がっています。

パリミュージアムパスの種類は従来の紙のチケットとeチケットの2種類があります。紙のチケットは、名刺サイズで裏側にはバーコードが付いています。eチケットの場合はアプリをダウンロードすると、QRコードが表示されます。

パリミュージアムパスの期間は、2日間、4日間、6日間から選べます。それぞれの料金と有効時間をご紹介します。

2日券
料金:70ユーロ(約12,500円)
有効期間:48時間

4日券
料金:90ユーロ(約16,000円)
有効期間:96時間

6日券
料金:110ユーロ(約19,500円)
有効期間:144時間

パリミュージアムパスの料金は変動することがあります。最新のパスの料金は、公式サイトからお確かめください。

パリミュージアムパスの購入方法

モンソー公園の池のほとりで、キャンバスに向かって絵を描く2人の女性。背景にはコリント式の柱が並ぶ半円形の回廊(ナウマキア)と、新緑の豊かな木々が写っています。

パリミュージアムパスの購入は、公式サイトから直接購入する方法、パリミュージアムパスを正規輸入販売している日本の代理店から購入する方法、パリの空港や対象施設など現地で直接購入する方法の3つがあります。

公式サイトから直接購入

フランス文化省管轄のパリミュージアムパスの公式サイトから、パリミュージアムパスを購入できます。オーダーフォームは、フランス語、英語、スペイン語、オランダ語、ドイツ語、イタリア語の6か国語に対応しています。英語やフランス語での購入が問題ないという方は、公式サイトから直接購入するのがおすすめです。

公式サイト:https://www.parismuseumpass.fr

日本正規販売店で購入

日本語のサイトから公式価格でパスを購入したい場合は、日本の正規販売店のサイトからの購入がおすすめです。パリミュージアムパスを正規輸入販売しているサイトは、パリミュージアムパスジャポンで、パリミュージアムパスに関する日本語の情報が盛りだくさんです。

パリミュージアムパスジャポンで購入:https://www.parismuseumpass.fr

旅行代理店などで購入

旅行代理店やチケットサイトからも、パリミュージアムパスは購入できます。価格はサイトによって多少異なり、公式サイトよりお得に購入できる可能性があります。

現地で購入

パリに到着してからパリミュージアムパスを購入することも可能です。空港のツーリストインフォメーションデスク、パスの対象施設のチケット売り場、パリ市内の観光案内所などで販売されています。現地についてから観光プランを立てたい人、急な予定変更でパリに立ち寄ることになった人も、現地でパスを購入してその日から使えるので便利です。

パリミュージアムパスの使い方・注意点

ルーヴル美術館に展示されているカノーヴァ作「アモルの接吻で蘇るプシュケ」の彫刻。翼を持つアモールが横たわるプシュケを抱きかかえる姿が、窓からの白い光に照らされています。

賢く使うとパリの美術館や博物館をお得に巡れるパリミュージアムパスですが、どのように使えるのか知りたいという方も多いはず。また、パスを利用する際の注意点もご紹介します。

パリミュージアムパスの使い方

パリミュージアムパスの使い方はいたってシンプルです。パスの対象となっている美術館や博物館への入館時に、紙のチケットか電子チケットのQRコードを提示します。使用期間は初回訪問時から開始されます。

注意点① 各施設に入場できるのは1回のみ

パリミュージアムパスは50以上の施設で使用できますが、パスを使って各施設に入場できるのは1回のみです。パスの期間中であっても、同じ施設を再訪したい場合は個別に入場券を購入する必要があります。

注意点② 事前予約が必要な場合もある

パリミュージアムパスの対象施設のほとんどは予約不要でアクセスできますが、一部の人気施設では事前予約が必要です。2025年10月現在、予約が必要な施設は以下の8カ所です。

・シテ建築遺産博物館
・コンシェルジュリー
・オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ
・ユダヤ歴史博物館
・オランジュリー美術館
・ルーブル美術館
・サント・シャペル
・ベルサイユ宮殿トリアノン

上記の施設への予約は、各施設の公式サイトから行えます。

注意点③ 有効期間は日数ではなく時間

パリミュージアムパスは2日券、4日券、6日券として販売されていますが、有効期間はそれぞれ48時間、96時間、144時間です。パスを使い始めた1つ目の施設の入館時間が記録され、それから2日券なら48時間、4日券なら96時間、6日券なら144時間と利用できます。

例えば、2日券で水曜日の14:00に最初の施設に入館した場合、有効期間は金曜日の13:59までとなります。

注意点④ 常設展のみ有効

ミュージアムパスで入場できるのは、基本的には常設展のみです。各施設で行われている特別展、企画展、ガイド付きツアーなどは対象外となります。

注意点⑤ 18歳未満の方はパス不要

フランスの美術館や博物館の多くは、18歳未満は無料で入場できるので、パリミュージアムパスを購入する必要はありません。入場時に年齢が証明できる証明書(パスポートなど)の提示を求められることがあるので、用意しておきましょう。また、18歳未満で入場料が無料の場合でも、ルーブル美術館などの時間枠の予約が必須となっている施設では、オンラインで時間枠を予約する必要があります。

まとめ

パリミュージアムパスはパリ市内や近郊の50以上の美術館や博物館などにアクセスできるパスで、パリ観光に欠かせないルーブル美術館や凱旋門などの人気施設も対象となっています。各施設で毎回チケットを購入する手間が省け、多くの施設を訪れれば訪れるほどお得になるという、美術館や博物館が好きな方には嬉しいパスです。

パリ観光でいろいろな施設を訪れたいという方は、ぜひパリミュージアムパスの購入を検討してください。

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yukib

◇経歴
東京出身。アメリカの大学を卒業後に現地企業にて12年勤務。子育てを機に退職し、現在はフリーライターをしています。

◇英語に関する資格
英検準1級
TOEIC875点

◇留学経験
アメリカ高校交換留学、アメリカの4年制大学卒

◇海外渡航経験、渡航先での経験内容
アメリカに住んで20数年!アメリカ以外にもカナダ、イタリア、フランス、スペイン、モロッコ、メキシコなど旅行経験あり。

◇自己紹介
高校での交換留学を機に、アメリカの大学へ進学、そのままアメリカで就職し、いつの間にかアメリカ在住20数年。趣味はガーデニングと美術館巡り。