eTravel(旧one health pass)」はフィリピン渡航に必須?最新情報や取得手順を詳しく解説!

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フィリピンへの入国には「eTravel」への登録が必要です。

本記事では、「eTravel」の登録方法について、アカウントの開設から渡航情報の登録、オンライン税関申告まで、順を追って解説します。

以前に利用されていた「One Health Pass」との違いについても触れて解説するので、過去にフィリピンに渡航経験があり、新しいシステムについて確認したい人もぜひ参考にしてください。

eTravelとは

「eTravel(Philippine Travel Information System)」は、フィリピン出入国の旅客データを収集・管理するためのオンラインプラットフォームです。

以前は「One Health Pass」というシステムが運用されていましたが、のちに「eARRIVAL CARD」というシステムに変更され、2022年12月に「eTravel」へと変更されました。

下記に該当する人はeTravelへの登録が必要です。

フィリピンに入国するフィリピン人と外国人

フィリピンに入国する乗務員

フィリピンを出国するフィリピン人

外交官とその扶養家族や、外国要人などは登録が免除されますが、基本的に日本人もフィリピン入国の際にeTravelへの登録が必要です。

登録ができるのはフィリピン入国の72時間前からで、ウェブサイトからの登録が可能です。

eTravelの登録にはアプリも用意されていますが、フィリピンの電話番号を求められるほか、不具合が多いという声も多くあります。日本国籍の人が登録する際は、ウェブサイトからの登録がおすすめです。

eTravel登録ウェブサイト >> https://etravel.gov.ph/

one health pass はどんなものだった?

先述の通り、eTravelの運用以前は、「One Health Pass」としてシステムが運用されていました。

ウェブサイトからの登録が可能で、下記のような情報の登録を求められるものでした。

入国に関する情報

  • 入国日

  • 空港着か港着か

  • 乗客としての到着か乗務員としての到着か など

個人情報

  • 氏名

  • 生年月日

  • パスポート番号 など

滞在先に関する情報

  • 滞在先名

  • 滞在先住所 など

航空券や旅行者に関する情報

  • 利用航空会社

  • 利用便名

  • 旅行の目的

  • フィリピン国外の住所 など

ワクチンや検査結果に関すること

  • ワクチンの接種状況

  • ワクチンパスポート情報

  • PCRテストの結果

  • 過去30日の渡航歴 など

以上の情報をすべて入力し、フォームを提出すると、「Success!」の表示とともにQRコードが発行されるというものでした。

現在の「eTravel」では、One Health Passで求められていた情報とほぼ同様の内容での登録が必要となりますが、ワクチンの接種状況やワクチンパスポートのアップロード、PCRテストの結果報告は不要となっています。

フィリピンの渡航にeTravelは絶対に必要?

フィリピンでは、2023年5月1日以降、紙の出入国カードが廃止され、eTravelへの登録が必要となっています。登録の際は、税関申告もあわせて進める仕組みです。

なかには、入国の際にeTravel登録完了のQRコードの提示を求められなかったという人もいるようですが、登録が完了していないと、入国審査がスムーズにいかない可能性があります。eTravelへの登録は無料です。必ず登録するようにしてください。

eTravelの登録方法

ここからはeTravel登録のためのアカウント作成方法と渡航情報登録の手順を解説します。なお、eTravelの画面表示や仕様は変更される場合があり、この記事の内容と実際の登録画面が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。

eTravelアカウントの開設

渡航情報の登録をするために、まずはeTravelのアカウント開設が必要です。

手元にパスポートを用意したら、下記の手順でアカウントを開設してください。

STEP 1

アカウント作成の開始とメールアドレスの登録

eTravelのログインページ(https://etravel.gov.ph/signin)の「Create an account(アカウントを作成する)」から進み、メールアドレスを入れて、「Continue(続ける)」で次の画面へ。

登録のアドレスは、携帯のキャリアメールよりも、Gmailやhotmailなどのフリーメールの利用をおすすめします。

STEP 2

ワンタイムパスワードの入力とパスワード設定

登録したメールアドレスに届いたワンタイムパスワードを入力します。

ワンタイムパスワードが承認されたら、そのままパスワードを設定しましょう。

STEP 3

個人情報の登録

写真のアップロードや氏名、生年月日、パスポート番号などの登録をします。

日本国籍の場合は、「FOREIGN PASSPORT Holder(外国パスポート保有者)」にチェックを入れてください。

入力が完了したら、「Next(次へ)」を押して登録を進めます。

STEP 4

永住国情報の登録

日本の永住者なら日本の住所を入力します。

入力が完了したら、「Next(次へ)」を押して次の画面に進みましょう。

STEP 5

最終確認と提出

個人情報と永住国情報の入力内容の確認画面が表示されます。内容に誤りがなければ、「Submit(提出)」を押してフォームを提出します。

提出完了後、管理画面が表示されればアカウント開設完了です。

フィリピン入国の72時間前になれば、渡航情報の登録を進められます。

eTravelへの渡航情報登録

アカウントの開設が済み、フィリピン入国の72時間前(3日前)になると、渡航情報の登録が可能となります。

まずは下記のものを手元に用意し、登録を始めましょう。

【渡航情報登録に必要なもの】

パスポート

フライトチケット(eチケットデータ)

滞在先のホテルや留学先の学校の住所

渡航情報の登録からQRコード発行までの手順は、以下の6つのステップで進めます。

STEP 1

アカウントへのログインと申告の開始

アカウント開設から手順を進めるか、開設済みのアカウントにログインします。

「New Travel Declaration(新規渡航申告)」より手続きを始めましょう。

STEP 2

基礎情報の登録

渡航情報の登録では、自身の情報のほかに、同行する家族の情報を代理で登録することも可能です。

自身の情報を登録する場合は「FOR ME(Current User)」を選択、家族の情報を登録する場合は「FOR OTHER(Family Member)」を選択します。

フライトでのフィリピン入国であれば「AIR」を選択し、到着のための手続きなので「ARRIVAL」を選択して入力を進めましょう。

STEP 3

フライト情報の登録

渡航の目的や利用航空会社、出発の空港名や便名を入力します。

入力が完了したら「Next(次へ)」を押して登録を進めましょう。

STEP 4

健康状態の申告

過去30日間の渡航歴の入力は任意です。過去30日で病気の症状があった場合は情報を入力します。

STEP 5

入力情報の確認と確定

登録した情報の確認画面が表示されたら、内容を確認し、問題なければ「submit(提出)」を押します。

もしも入力内容に誤りがあった場合は、「Previous(前へ)」を押して前のページに戻り、修正しましょう。

STEP 6

QRコードの発行

提出内容に問題がなければ、緑の文字とともにQRコードが発行されます。入国の際に求められたら、このQRコードを提示しましょう。

続いて、税関のオンライン申告も進めましょう。

オンライン税関申告

QRコードの下に表示される「For Customs Online Declaration, CLICK HERE(税関のオンライン申告はこちらをクリック)」のボタンから進んで、税関申告をします。

税関申告は以下のステップで進めましょう。

STEP 1

税関情報の確認とチェック

税関情報に関する内容が表示されるので、内容を確認し、申告する荷物や通貨がある場合は「Yes(はい)」を、ない場合は「No(いいえ)」を選択します。

「Yes」を選択した場合は、別の画面で商品や金額の申告が必要です。

STEP 2

旅行者情報と荷物の数を登録

パスポートや同伴する家族の情報、荷物の数を入力します。

STEP 3

署名

入力内容を確認し、問題なければ署名し、「Submit(提出)」ボタンを押しましょう。

QRコードが表示されて完了です。

税関で止められた場合は、表示されたQRコードを提示するとスムーズです。

申請時の詐欺に注意!

eTravelの申請については、フィリピン入国管理局より詐欺サイトに関する注意喚起が出されています。

先に解説した通り、eTravelの登録ではオンライン決済の手続きはありません。それにもかかわらず、詐欺サイトでは、クレジットカード番号の登録を要求し、そのまま登録料として金銭をだまし取ろうとします。

こういった詐欺サイトは、「One Health Pass」が運用されていたときにもあり、他の国への電子渡航認証登録でも同様の問題が報告されています。

正規のサイトは下記のリンクのものです。

■ eTravel登録ウェブサイト >> https://etravel.gov.ph/

eTravel登録の際は、登録サイトが正規のものか確認することが大切です。あるいは、信頼できる旅行代理店による登録代行サービスなのかをしっかり見極めましょう。

≪まとめ≫

「eTravel」への登録は、ワクチンやPCRテストなどの情報登録が不要となりましたが、基本的には、過去に運用されていた「One Health Pass」や「eARRIVAL CARD」と同様、指示に従い必要な情報を入力するだけです。

ただし、登録の際は、サイトのリンクをよく確認し、詐欺サイトに登録しないよう注意しましょう。

最新情報をチェックしてeTravelへの登録を進め、安心してフィリピン旅行を楽しんでください。

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