セブ島に台風は来る?台風に備えてできる対策も教えます!

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英語習得を目指す人達には、安くて手軽に行けるフィリピン留学は大変人気があります。

ですが、「フィリピンに大きな台風が上陸して大きな被害があった。」というニュースを聞くこともあり、不安な気持ちになることもあるかと思います。

留学ではなくとも、観光でフィリピンを訪れたいと思っている方々も、フィリピンの台風事情を把握しておきたいところです。

この記事では、フィリピンの気候について、また留学生の多いセブ島の台風事情やその対策と心構えを紹介します。

フィリピンの雨季と乾季

フィリピンの気候は熱帯性気候に属し、平均気温は26~32度と暑い日が続きます。

また、年間を通じて湿度が70~80%とかなり高く、蒸し暑い日が多いです。

日本のような四季の区分はありませんが、雨の多い雨季と乾燥した日が続く乾季に分かれます。

雨季

6月~10月

雨が多く、1か月に200mm〜500mm、特に台風の多い地域では、700mmも降ることもあります。

雨季と言っても日本の梅雨のようにしとしとずっと降り続くわけではなく、短時間に集中的に大量の雨が降るスコールが主です。

雨が降っても高温であるために、涼しくはならず、かえって蒸し暑くなります。

台風シーズンは8月~10月で、この時期は特に雨が多いのが特徴です。

乾季

11月~5月

さらに詳しく分けると、「涼しい乾季」11月~2月と「暑い乾季」3月~5月になります。

全般的に雨が少なく、湿度が低くカラッとしているので過ごしやすいシーズンです。

特に、1月~3月は気温や湿度が安定しているので、旅行に適しています。

日中は軽装で十分ですが、朝晩気温が下がるので、長袖が必要なこともあります。

ただし、日差しは強く紫外線も強いので、紫外線対策は欠かせません。

4月と5月は一番暑い時期で、雨もほとんど降らないので、水不足に悩まされることもあります。

セブ島に台風は来る?

フィリピンは日本より台風が多く、年間20くらいの台風がやって来ます。

しかし、そのほとんどはフィリピンの北側で、首都マニラのあるルソン島の方面を通ります。

南に位置するセブ島を通る台風は少なく、大きな台風がセブ島に近づくのは1年に1回程度、上陸するのは3年に1回程度と比較的少ないです。

ただし、例外もあるので油断はできません。

2021年12月にセブ島に上陸した台風は超大型で、被害も甚大でした。

日本でもニュースになりましたので、ご存じの人も多いでしょう。

このような例外的な大型台風を除けば、セブ島は一年中安定した天気で、年間を通してマリンスポーツを楽しむことができ、旅行者にも人気があります。

特に12月~5月はカラッとしていて、天気が良く過ごしやすいです。

短期留学や観光旅行の予定を立てるなら、8月~10月の台風シーズンを避けるのが賢明で、

ベストシーズンは12月~5月です。

セブ島の過去の台風被害(2021年)

2021年にセブ島を直撃したスーパー台風22号「ライ(現地名:オデット)」の被害は極めて深刻なものでした。

台風被害が比較的少ないセブ島では、「ライ」は30年ぶりに上陸した超大型台風でした。

「ライ」は2021年12月16日にフィリピンに接近し、夜8時ごろ猛烈な勢力を保ったままセブ島に上陸しました。

気象庁の発表では、「ライ」の中心気圧は915hPa、最大瞬間風速は75m/sで、シグナル4を記録しました。

比較的台風が少ないと言われるセブ島でも、決して油断できないことが分かりますね。

日本の過去の台風で最も強力だったのは1934年の室戸台風で、上陸時の中心気圧は911hP、室戸岬での最大瞬間風速は約60m/sです。

この記録から見ても、スーパー台風「ライ」は最大級の台風であったことが分かります。

被災者は約120万人、避難した人は44万人、死者は約400人となっています。

具体的な被害は、電気・水道・通信のライフラインがすべて不通となり、トイレや電話・Wi-Fiが使えなくなりました。

お店や施設はすべて封鎖、電子マネーは使えず、現金を引き出すためにATMに長蛇の列ができました。

ガソリンスタンドが閉鎖され、自動車やバイクも使えない状況が続きました。

約202万棟の住宅が被災し、11万人が避難を余儀なくされたのです。

徐々に復旧が進んでいますが、2025年の時点でも完全に回復したとは言えません。

特に貧困層や海岸部では支援が必要な状態が続いています。

こうした状況を見ると、やはり台風のための対策が必要であることが分かります。

セブ島を訪れる人は、台風シーズンを避ける、安全のための対策を立てるなどの備えをしておきたいですね。

台風対策について

セブ島では、上陸するほどの台風は少ないとはいえ、大型の台風が来ることがあることが分かりました。

ですので、台風に備えて対策を立てておくことはとても重要です。

次のような備えをすることを、おすすめします。

最新天気情報の収集

避難場所や台風マニュアルの確認

非常用品の準備

情報交換手段の確認

最新天気情報の収集

台風に備えるには、近づいている台風についての正確な最新情報が必要です。

フィリピンの天気予報はあてにならないと言われますが、信頼できる情報としては、フィリピン気象庁(PAGASA)や在セブ日本国総領事館の情報を確認するのがいいです。

英語の放送は聞き取りにくいことがありますが、台風情報はとても大事なことなので、何度でも聞いて確認してください。

特に台風の段階を示す、シグナルは重要ですから、注意して聞き取りましょう。

シグナルには1~4まであります。

2015年からはさらにシグナル5も追加され、数字が大きいほど台風の規模が大きくなります。シグナル3以上の場合は注意が必要です。

シグナル1、2

予想速度は88km/h以下の小規模台風で、被害はあまり大きくなりません。

シグナル3

予想速度が89~117km/hで中程度の台風で、電柱や木が倒れる恐れがあります。

シグナル4

予想速度が171~220km/hで深刻な被害が予想されます。

シグナル5

220km/h以上となりさらに超大型であることになります。

避難場所や台風マニュアルの確認

大型の台風が接近しているときには、安全な屋内に入るか、場合によってはより安全な場所に避難することが必要です。

留学生は、学校から緊急対応マニュアルが配られるので、事前に確かめておきましょう。

地域や語学学校などで、避難場所に指定されている場所があるはずですので、その場所や行き方を把握しておくことが大事ですね。

非常用品の準備

台風シーズンは、次のような非常用品を用意しておきましょう。

飲料水(1日分3ℓとして3日分)

非常用食品(缶詰、乾パン、レトルト食品など3日分程度)

懐中電灯、予備の電池

モバイルバッテリー、スマホの充電器、

救急セット(常備薬、救急絆創膏、消毒液など)

現金(ATMが使えない場合に備える)

防水シート、レインコート、傘

特に、貴重品(パスポート、現金、スマホ、持病薬など)は、とっさのときに持ち出せるようにリュックサックに入れて用意しておくのがいいですね。

情報交換手段の確認

外部との連絡手段を確保しておくことは、とても重要です。

停電に備え、早いうちにスマホを充電しておく、モバイルバッテリーを用意しておくのも有効です。

スマホが使えない場合は、インターネットやSNSを活用することも考えておきましょう。

家族や友人、学校などにはできるだけ定期的に連絡を取って無事を知らせておきたいところです。

台風が来たときに安全に過ごす方法

台風が近くまで来ているときは、まず自分の安全を確保し被害を最小限に抑えることが重要です。

そのためには、次のようなことに気を付けるのがポイントです。

室内で身の安全を確保

緊急連絡先を確保

家族や友人に状況を伝える

台風通過後の注意

特に被害が大きい場合の相談窓口

室内で身の安全を確保

まず、安全な室内に入ることが先決です。

風が非常に強いときには、ベランダに出ているバケツや植木鉢なども中に入れます。

窓はしっかり閉めて、家具家電品も窓のそばに置かないようにします。

窓ガラスが割れて室内に破片が飛び散ることを防ぐためにカーテンを閉め、窓に近づかないことも重要ですね。

停電が予想されるときは、家電品の電源を切り、停電復帰後の機器の故障を最小限に抑えることも必要です。

暗い夜に暴風雨にさらされると不安で外を見たくなりますが、とにかく室内あるいは避難所の中にとどまるのが最善です。

緊急連絡先を確保

スマホは、使えなくなる可能性があります。

緊急時に連絡を取るには、家族や友人、ホストファミリー、語学学校やその講師、生徒などの連絡先をメモに書いて手元におくことが必要です。

家族や友人に状況を伝える

フィリピンに留学している人がいる場合、日本にいる家族や友人が「フィリピンに大型台風が接近している」というニュースを聞けば心配になりますね。

台風接近の警報が出たら、あらかじめ自分の状況を知らせておくべきです。

定期的に無事を知らせておけば、家族や友人も安心し気分も落ち着くはずです。

「日本の家族がセブ島にいる留学生に何度連絡しようとしても連絡がつかず心配した。」というようなことだけは避けたいですね。

台風通過後の注意

台風通過後も安全確認が必要です。

洪水や土砂崩れのあった場所には近づかない、道路が寸断されている可能性がある場所には行かないのが賢明です。

外出する場合は、公共の交通機関が再開したことを確かめてからにしましょう。

飛行機は欠航や遅れが出ることが多いので、事前に確認することは必須です。

国内便だから大丈夫ということはありません。

セブ島からマニラに飛行機で移動する場合にも、十分な確認が必要です。

避難所に避難している場合は、宿泊先や学校に被害がないか安全を確かめてから、移動するのがいいですね。

特に被害が大きい場合の相談窓口

めったにないことですが、2021年のスーパー台風のような大規模被害が発生した場合、身動きが取れないこともあります。

このような場合には、日本大使館や領事館に相談することができます。

マニラの在フィリピン日本国大使館 ℡:(+63)2-8551-5710

在セブ日本国総領事館 ℡:(+63)32-231-7321

万一に備えて覚えておきましょう。

まとめ

セブ島には雨季と乾季がありますが、比較的台風の被害は少ないです。

しかし、2021年の台風22号「ライ」は超大型で、甚大な被害がありました。

フィリピンの台風シーズンには要注意です。

台風接近のときは、正確な情報を入手し安全を確保

非常用品の準備、連絡先を明確に

台風時は室内の安全なところにとどまり、連絡を取り合う

台風後は屋外の安全を確認してから行動

台風のときでも、冷静に対処してフィリピン留学や滞在をお楽しみください。

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