みなさん、海外旅行では何をしたいですか?ご当地の食べ物を楽しむ。洗練された街並みや文化に感銘を受ける。大自然に身を置き英気を養う。いずれにしても日本では味わえないことを経験したいですよね。
そんなあなたに フィリピンの世界遺産巡りをお勧めします。実は、フィリピンにはアジアにいながら ヨーロッパのような洗練された街並みや、 アフリカさながらの大自然を体感できるスポットがあります!
ということで今回は、セブ島からも行ける世界遺産を紹介し、フィリピン旅行の魅力をお伝えします。
- セブ島から行ける世界遺産:フィリピンのバロック様式教会群
- セブ島から行ける世界遺産:フィリピン・コルディリェーラの棚田群
- セブ島から行ける世界遺産:ビガンの歴史地区
- セブ島から行ける世界遺産:トゥバッタハ岩礁自然公園
- セブ島から行ける世界遺産:プエルト・プリンセサ地下河川国立公園
- セブ島から行ける世界遺産:ハミギタン山地野生生物保護区
- まとめ
セブ島から行ける世界遺産:フィリピンのバロック様式教会群
まず最初に紹介するのは、ヨーロッパ×フィリピンの特徴を兼ね備えた建築美が魅力の「バロック様式教会群」です。こちらは16〜18世紀のスペイン統治時代にスペイン人によって建立されたバロック様式を基調とした4つの教会をまとめたものです。
建物の芸術性のみならず、フィリピンの気候的特徴(暴風雨や地震)に配慮された設計が評価され、1993年にフィリピン史上初となる世界文化遺産に登録されました。それでは、それぞれの教会を簡単に紹介します。
1つ目はフィリピン最古の教会の1つで、石造基調の建築美が魅力のサン・アグスチン教会です。太平洋戦争の戦火を生き延びた不屈の歴史的建造物として国内ではシンボル的存在です。
2つ目はパオアイ教会(サン・アグスチン教会)です。「地震バロック」というバロック様式と耐震性を共存させた造りが特徴の教会です。バロックの動的な美しさは保ちつつ、高さを抑え、側部に支え柱を多く配置して倒壊予防を施した建築様式は一見の価値ありです。
3つ目は、伝統的なスペイン様式の建築美が光るアスンシオン教会(サンタ・マリア教会)です。アスンシオン教会があるサンタ・マリアは都市から離れており観光客も少なく、のどかでゆったりした雰囲気の中、観光できる点も魅力の1つです。
4つ目はミアガオ教会(サント・トマス・デ・ビアヌエバ教会)です。スペインバロックを基調とした建築物で、サンゴ礁から取れる石灰岩を利用しています。要塞バロックと呼ばれる建築様式で、お城を彷彿とさせる重厚感が魅力的です。
以下、各教会の所在地やアクセス方法の簡易まとめですので訪れる際は参考にしてみてください。
所在地 | アクセス | 一言特徴 | |
サン・アグスチン教会 | ルソン島 イントラムロス |
マニラ市街 | フィリピン最古 国民のシンボル |
パオアイ教会 | ルソン島 パオアイ |
マニラ→ビガン (8時間/バス) ビガン→(バス) |
バロック×耐震性 |
アスンシオン教会 | ルソン島 ビガン |
マニラ→ビガン (8時間/バス) ビガン→(バス) |
建築美 のどかで落ち着きあり |
ミアガオ教会 | パナイ島 ミアガオ |
マニラ→イロイロ (1時間/飛行機) イロイロ→(バス) |
石灰岩を使用 お城のような荘厳さ |
セブ島から行ける世界遺産:フィリピン・コルディリェーラの棚田群
続いては、山岳地帯一面に広がる緑に大自然の迫力を全身で感じる「コルディリェーラの棚田群」です。
こちらはルソン島北部のバナウェという山岳地帯の東斜面に広がる棚田地帯です。世界最大の棚田と言われており、諸々の長さを繋げると総長で約2万kmを超えます。その規模を持ってして、神々しく美しい景観は「天国への階段」と呼ばれるほど神秘的な光景から、1995年に世界文化遺産に登録されました。
コルディリェーラはスペイン語で山脈という意味を持ち、周辺には1,000m級の山々が連なっていますが、山岳部に暮らす少数民族「イフガオ族」により2000年以上に渡って整備が進められているため、その景観美が保たれ続けています。
この大自然の迫力を感じるためには、まずマニラからバナウェまで、長距離バスで10時間程度揺られます。そこからバナウェからはトライシクルというトゥクトゥクに似た乗り物で1時間程度で入口付近に到着します。日本では中々感じることができない圧巻の自然美をぜひ体験してみてください。
セブ島から行ける世界遺産:ビガンの歴史地区
続いては、スペイン統治時代に築かれた洗練された街並みをそのまま残す生きる歴史標本「ビガン地区」です。
ビガン歴史地区はルソン島北部のビガンに位置する、スペイン統治下時代にスペインとの交易の拠点として整備された港町です。建造物の多くがヨーロッパ的な特徴とフィリピンの特徴を融合させた芸術性と実用性の高さが魅力の1つです。フィリピンにいながらヨーロッパの息吹を感じられたり、ヨーロッパの中にフィリピンの活気を感じたり、様々な表情を見せてくれる点から観光客から好評です。
スペインの特徴としては、街の区画が碁盤の目のように整理され、街並みの洗練さが磨かれます。フィリピン的には建造物の材料に、木骨の煉瓦を用いたり、上階の風通しに配慮した設計を行っている点が特徴です。
このような街としての洗練さに加えて、建造物の保存状態の良好さからヨーロッパ植民地時代の貴重な研究資料として評価され1999年に世界文化遺産に登録されました。そんなビガン地区には、石畳のメインストリート、颯爽と走る馬車、歴史情緒漂うショップに教会、すべてを見晴らせる高台など観光におすすめなスポットが沢山あります。
ビガン地区を訪れるには、マニラのバスターミナルから直行便で片道10時間程度でアクセスできます。お金をかければ、マニラ→ラオアグ空港まで1時間のフライトとビガン行きのバスで2時間程度で訪れることもできます。
セブ島から行ける世界遺産:トゥバッタハ岩礁自然公園
続いては、岩礁とサンゴ礁が織りなす海洋生物の楽園「トゥバッタハ岩礁自然公園」です。
フィリピン南西部「パラワン島」から船で東に10時間程度のところに位置するトゥバッタハ岩礁海中公園は島一帯が岩礁とサンゴ礁でできている海の生き物の楽園です。3つの環礁、岩礁から構成される海洋生物の聖地は延べ面積約9.7万ヘクタールと東南アジア最大のサンゴ礁で、その希少性の高さから1993年に世界自然遺産に登録されました。
元来、貴重な自然資源であるサンゴ礁を保護する目的で作られた同公園は、北の環礁は、海鳥の聖地として「バードアイランド」、南の環礁には灯台がそびえ立つ「ライトハウス」と呼ばれています。圧巻の海中環境、透明度の高い海水、そして所狭しと集まるサンゴ礁を中心に織りなすその壮大な自然美は世界中のどこのリゾート地にも勝るとも劣らない魅力があります。生態系も当然豊かで種々の魚類はもちろん、ウミガメ、ジンベイザメにも会える可能性があります。
この海洋生物の楽園でダイビングの聖地には、まずマニラからパラワン島の州都まで飛行機で1時間かかります。そこから自然公園の玄関口であるサバンまではジープニーという小型の乗り合いバスのような交通手段で3時間程度でアクセスできます。
セブ島から行ける世界遺産:プエルト・プリンセサ地下河川国立公園
続いては、鍾乳洞と地下を流れる巨大河川が謎を呼ぶフィリピン最後の秘境「プエルト・プリンセサ地下河川国立公園」です。パラワン島の中心部「プエルトプリンセサ」から北東へ75kmのところに位置します。
パラワン島、セントポール山地の鍾乳洞内を流れる川幅120m、高さ60m、長さ8,000mを超える世界一大規模な地下河川と202km2という大迫力の自然環境が魅力の1つです。この地下川は海につながっており、潮と混ざることで独特の生態系を形成するその希少性の高さから1999年に世界自然遺産に登録されました。
同公園の魅力は何といってもここにしかない原生林と希少種、固有種のハーモニーです。加えて、鍾乳洞の巨大な洞窟が生み出す神秘性の高さです。大自然とミステリーを両方楽しみたい方はぜひ訪れるべき場所です。
そんなフィリピン最後の秘境には、マニラからプエルトプリンセサ国際空港まで飛行機で70分、空港から市街地まで車で1時間程度でアクセスできます。
市街に着いてからは現地のツアーに参加し、自然美を体感することができます。
フィリピンにしかいない希少種たちやミステリーハントに興味がある方はぜひ旅行先に検討してください。
セブ島から行ける世界遺産:ハミギタン山地野生生物保護区
最後に紹介するのは、標高75mから1,637mまで幅広い生息域を保持する陸の生物の楽園「ハミギタン山地野生生物保護区」です。ミンダナオ島、ブジャダ半島のハミギタン山に位置する同保護区は2014年に世界自然遺産に登録されました。
標高1,637m のハミギタン山を中心とした「東ミンダナオ生物多様性回廊」とも呼ばれる自然保護区域には、標高75mの熱帯雨林から1,637m の最高地点まで植生が生い茂り、多くの固有種、希少種が生息します。生息する種の数は絶滅危惧種を含め、動植物は総勢1,300種以上で、そのうち300種がフィリピンの固有種という多様性、希少性の高さにおいては世界屈指の自然保護区です。
標高幅が大きい分(生物の垂直分布)、多様な生態系の形を見せるその特有の自然環境が何よりの魅力で、フィリピンの国鳥であるフィリピンワシ(世界最大のワシ)を目撃することができるのはフィリピンでここだけです。
この希少種の宝庫には、まずマニラからダバオ国際空港までは1時間45分のフライトになります。そしてそこからアクセスの拠点となる「マティ」という街へ、ダバオ国際空港からバスで約3時間の旅路になります。
ぜひ、世界中でここでしか見れない貴重な生物たちとの出会いを楽しみましょう。
まとめ
以上、セブ島からもアクセス可能なフィリピン世界遺産を紹介してきましたが、いかがでしたか?
海も山も、そしてヨーロッパの文化にフィリピンならではの特徴と、魅力が詰まった目的地であることは間違いないですね。日常から離れて大自然に癒されたい、洗練された建造物で感性を磨きたい、ヨーロッパとアジアの文化の交流点を目撃したい、、そういった思いがある方はぜひ、フィリピン旅行の準備を始めてください!
人生という旅の中に、フィリピン世界遺産の光景が刻まれることを楽しみにしています!

①経歴(英語を使用した経歴)
>交換留学、インターンシップ、現職
②英語に関する資格(資格、点数など)
>TOEIC 955
③留学経験(渡航先、留学期間、学校名)
>ケニア 10か月間 ナイロビ大学
④海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、旅行など)
>ニュージーランド 語学留学
>ベトナム 企業インターンシップ
>ケニア 交換留学
⑤自己紹介
初めましてRockeyです。ありがたいことに学生時代より海外渡航の機会に恵まれてきました。その時の経験や、アップデートし続ける情報を生かし、読者の方が海外経験を身近に感じ、思わず日本を飛び出したくなるような記事を発信していきます!