セブ島から行けるフィリピンの世界遺産6選!自然と歴史の絶景スポット

セブ島から行ける世界遺産ってどこにあるの?」
「せっかくフィリピンに行くなら、特別な体験がしたい!」

そんな方のために、セブ島を拠点にアクセスできる
フィリピンの世界遺産6選を厳選してご紹介します。

実は、セブ島そのものには世界遺産はありません。しかし、少し足を伸ばせば、歴史・自然・文化の魅力が詰まった世界遺産を訪れることができます。

フィリピンには、アジアにいながらヨーロッパのような洗練された街並みや、アフリカのような大自然を体感できるスポットが豊富です。

本記事では、セブ島から行ける文化遺産・自然遺産を3つずつピックアップし、見どころやアクセス方法まで分かりやすく解説します。

セブ島滞在にちょっとプラスして、心に残る世界遺産の旅を計画してみませんか?

セブ島から行けるフィリピンの文化遺産3選

セブ島からアクセス可能な文化遺産は、スペイン統治時代の歴史や文化、建築様式を色濃く残す貴重なスポットがあります。フィリピンの多様な文化のルーツをたどることができます。

バロック様式教会群

まず最初に紹介するのは、ヨーロッパとフィリピンの特徴を兼ね備えた建築美が魅力の「バロック様式教会群」です。

こちらは16〜18世紀のスペイン統治時代にスペイン人によって建立されたバロック様式を基調とした4つの教会をまとめて世界遺産に登録したもの。

1993年にフィリピンで初めて世界文化遺産に登録されました。

これらの教会は、美しい建築美だけでなく、フィリピン特有の自然環境(地震や台風)に耐える工夫がなされている点も高く評価されています。

それぞれの教会を簡単に見ていきましょう。

1.サン・アグスチン教会(マニラ)

サン・アグスチン教会はフィリピン最古の教会の1つで、石造基調の建築美が魅力。
太平洋戦争の戦火を生き延びた不屈の歴史的建造物として国内ではシンボル的存在です。

マニラ旧市街イントラムロスに位置し、マニラ空港からは車で約30分。イントラムロスは市内観光の定番スポットでもあります。

2.パオアイ教会(パオアイ)

パオアイ教会「地震バロック」というバロック様式と耐震性を共存させた造りが特徴です。
バロックの動的な美しさは保ちつつ、高さを抑え、側部に支え柱を多く配置して倒壊予防を施した建築様式は一見の価値ありです。

マニラから長距離バスで約8時間のビガンへ。ビガンからさらにバスで約1時間ほどかかります。

3.アスンシオン教会(ビガン)

サンタ・マリアにあるアスンシオン教会は、伝統的なスペイン様式が光る建築美が特徴です。
都市部から離れたのどかな場所にあり、ゆったりとした雰囲気の中で歴史的建築を楽しめます。

マニラからビガンまではバスで約8時間。ビガンから現地バスでアクセス可能です。

4.ミアガオ教会(ミアガオ)

ミアガオ教会(サント・トマス・デ・ビアヌエバ教会)は、スペインバロックを基調とした建築物で、サンゴ礁から取れる石灰岩を利用しています。
要塞バロックと呼ばれる建築様式で、お城を彷彿とさせる重厚感が魅力的です。

マニラからイロイロまで飛行機で約1時間。イロイロ市からミアガオまでバスで約1〜2時間で到着します。

コルディリェーラの棚田群

続いては、山岳地帯一面に広がる緑に大自然の迫力を全身で感じる「コルディリェーラの棚田群」です。

こちらはルソン島北部のバナウェ周辺を含む山岳地帯に点在する5つの棚田群です。

世界最大の棚田と言われており、諸々の長さを繋げると総長で約2万kmを超えます。
その規模を持ってして、神々しく美しい景観は
「天国への階段」と呼ばれるほど神秘的な光景から、1995年に世界文化遺産に登録されました。

コルディリェーラはスペイン語で山脈という意味を持ち、周辺には1,000m級の山々が連なっていますが、山岳部に暮らす少数民族「イフガオ族」により2000年以上に渡って整備が進められているため、その景観美が保たれ続けています。

この大自然の迫力を感じるためには、まずマニラからバナウェまで、長距離バスで10時間程度揺られます。
そこからバナウェからはトライシクルというトゥクトゥクに似た乗り物で1時間程度で入口付近に到着します。

日常では出会えないスケールの自然と、人の営みがつくり出した景観美をぜひ体感してみてください。

ビガンの歴史地区

「ビガン歴史地区」はルソン島北部のビガンに位置する、スペイン統治下時代にスペインとの交易の拠点として整備された港町です。

建造物の多くがヨーロッパの特徴とフィリピンの特徴を融合させた芸術性と実用性の高さが魅力の1つです。

フィリピンにいながらヨーロッパの雰囲気を感じられたり、ヨーロッパの中にフィリピンの活気を感じたり、様々な表情を見せてくれる点から観光客に人気です。

街としての洗練さに加えて、建造物の保存状態の良好さからヨーロッパ植民地時代の貴重な研究資料として評価され1999年に世界文化遺産に登録されました。

ビガン地区には、石畳のメインストリート、颯爽と走る馬車、歴史情緒漂うショップに教会、見晴らしのいい高台など観光におすすめなスポットが沢山あります。

アクセスは、マニラからバスで約10時間。飛行機を利用する場合は、マニラからラオアグ空港まで約1時間、その後ビガンまでバスで約2時間で訪れることができます。

異国情緒あふれる歴史の街で、フィリピンの新たな一面を発見してみましょう。

セブ島から行けるフィリピンの自然遺産3選

ダイナミックな自然景観と豊かな生態系を誇る自然遺産は、フィリピンならではの魅力。セブ島を起点に、手つかずの大自然を満喫できるスポットへ足を延ばしてみてください。

トゥバッタハ岩礁自然公園

続いては、岩礁とサンゴ礁が織りなすダイビングの聖地「トゥバッタハ岩礁自然公園」です。

3つの環礁、岩礁から構成される海洋生物の聖地は延べ面積約9.7万ヘクタールと東南アジア最大のサンゴ礁。その希少性の高さから1993年に世界自然遺産に登録されました。

もともと、貴重な自然資源であるサンゴ礁を保護する目的で作られた公園で、北の環礁は、海鳥の聖地として「バードアイランド」、南の環礁には灯台がそびえ立つ「ライトハウス」と呼ばれています。

圧巻の海中環境、透明度の高い海水、そして所狭しと集まるサンゴ礁を中心に織りなす壮大な自然美は世界中のどこのリゾート地にも勝るとも劣らない魅力があります。
生態系も当然豊かで種々の魚類はもちろん、ウミガメ、ジンベイザメにも会える可能性があります。

トゥバッタハ岩礁自然公園へ行くには、まずマニラからパラワン島の州都まで飛行機で1時間。そこから港へ移動し、クルーズ船でおよそ10時間かけて自然公園に到着します。

アクセスのハードルは高いですが、それを超えるだけの感動が待っています。
フィリピンが誇る海の奇跡に、ぜひ出会ってみてください。

プエルト・プリンセサ地下河川国立公園

続いては、鍾乳洞と地下を流れる巨大河川が神秘的なフィリピン最後の秘境「プエルト・プリンセサ地下河川国立公園」です。

パラワン島の中心部「プエルトプリンセサ」から北東へ75kmのところに位置します。

パラワン島、セントポール山地の鍾乳洞内を流れる川幅120m、高さ60m、長さ8,000mを超える世界一大規模な地下河川と202km2という大迫力の自然環境が魅力の1つです。

この地下川は海につながっており、潮と混ざることで独特の生態系を形成します。
その希少性の高さから1999年に世界自然遺産に登録されました。

周囲には手つかずの原生林が広がり、フィリピン固有の希少動植物が生息。原生林と地下の神秘、両方を一度に味わえるのはこの場所ならではです。

マニラからプエルトプリンセサ国際空港まで飛行機で70分、空港から市街地まで車で1時間程度でアクセスできます。

市街に着いてからは現地のツアーに参加し、自然美を体感することができます。

フィリピンにしかいない希少種やミステリーハントに興味がある方はぜひ旅行先に検討してみてください。

ハミギタン山地野生生物保護区

ミンダナオ島の東端、ブジャダ半島に位置する「ハミギタン山地野生生物保護区」は、標高75m〜1,637mという広い高低差にわたる、陸の生物の楽園です。

2014年に世界自然遺産に登録されました。

この地域には、「東ミンダナオ生物多様性回廊」と呼ばれる広大な自然保護エリアが広がっており、1,300種を超える動植物が生息。そのうち約300種がフィリピン固有の種です。

多様性、希少性の高さにおいて世界的にも貴重な自然環境として注目されています。

特に有名なのが、フィリピンの国鳥「フィリピンワシ」。世界最大級のワシであり、この地でしか見ることができない貴重な存在です。
こうした固有種たちは、熱帯雨林から高山帯にいたるまでの生物の垂直分布によって多様な生態系を育んでいます。

アクセスは、まずマニラからミンダナオ島のダバオ国際空港まで飛行機で約1時間45分。そこから保護区への拠点となる街「マティ」まで、バスで約3時間の移動です。

このハミギタン山地野生生物保護区では、他では見られない自然の営みや、フィリピンの生物多様性の奥深さを感じることができるでしょう。

まとめ

セブ島から行ける世界遺産は、フィリピンの多様な魅力を存分に味わえる特別なスポットばかりです。
ヨーロッパの影響を色濃く受けた歴史的な街並みや、山岳地帯に広がる壮大な棚田、貴重な海洋生物が息づくサンゴ礁地帯、そして固有種にあふれた原生林など、地域ごとにまったく異なる表情を見せてくれます。

セブ島の美しいビーチリゾートを楽しむだけでなく、少し足を延ばして世界遺産を巡る旅に出かければ、フィリピンという国の奥深さをより実感できるはずです。

自然や歴史、文化に触れる体験は、
きっとあなたの旅をさらに思い出深いものにしてくれるでしょう。

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