南国の楽園として知られるフィリピンのセブ島。
この美しい島を訪れる際には、現地の通貨や支払い方法について事前に知っておくと便利です。
この記事では、セブ島で使われているお金の種類から、日常的によく使う紙幣・硬貨、便利な支払い方法、そしておトクな両替方法まで詳しく解説します。
これからセブ島へ旅行を計画している方は、ぜひ参考にしてみてください。
フィリピン・セブ島の基本情報
南国の魅力あふれるセブ島はフィリピン中部のビサヤ諸島に位置する島です。フィリピンの主要観光地として世界中から多くの観光客が訪れます。
美しいビーチや豊かな自然環境、そして世界レベルのマリンスポーツに加え、フレンドリーな島民性も魅力の一つです。
観光だけでなく、語学留学先としても人気が高まっているセブ島。プライベートリゾートが集まるマクタン島や、ショッピングモールや飲食店が充実するセブシティなど、エリアによって異なる魅力を持っています。
気候は一年を通じて温暖で、特に12月から5月頃までの乾季が観光シーズンとして人気です。
雨季は6月から11月で、スコールのような短時間の激しい雨が降ることもありますが、すぐに晴れることが多いです。
セブ島への入国には、基本的に30日以内の滞在であれば観光ビザは不要です。
ただし、パスポートの残存期間が滞在予定日数プラス6ヶ月以上あることが条件となります。
セブ・マクタン国際空港は、日本の主要都市から直行便も出ています。空港はマクタン島にあり、セブ本島とは橋で繋がっています。空港からホテルまではタクシーやホテルの送迎サービスを利用するのが一般的です。
セブ島の公用語はフィリピン語(タガログ語)と英語です。観光地では簡単な英語が通じることが多いですが、現地の人々はセブアノ語という地方言語も話します。日本人観光客向けに日本語対応しているホテルやお店も増えています。
セブ島で使われている通貨について
セブ島を含むフィリピン全土で採用されている公式通貨はフィリピンペソ(Philippine Peso)です。
国際的な通貨コードは「PHP」で表されます。
紙幣と硬貨があり、1ペソは100センタボ(Centavo)に分けられます。
為替レートは変動しますが、1ペソは約2〜3円程度で推移しています。ちなみに「ペソ」という通貨名はスペイン統治時代の名残であり、フィリピンの歴史を反映しています。
フィリピンの紙幣は20ペソ、50ペソ、100ペソ、200ペソ、500ペソ、1000ペソの6種類です。
それぞれ色が異なるため、慣れれば簡単に区別できます。
20ペソ札は緑色で、マゼラン海峡の発見者として知られるフェルディナンド・マゼランと先住民族の指導者ラプラプの戦いが描かれています。小額決済やチップに便利なサイズです。
50ペソ札は赤色で、フィリピン革命の英雄セルヒオ・オスメーニャの肖像と、セブ島の象徴でもあるマゼランクロスが描かれています。
100ペソ札は紫色で、フィリピン初代大統領のマヌエル・ケソンとマラカニアン宮殿が描かれています。 日常的な買い物でよく使われる金額です。
200ペソ札は黄緑色で、政治家のディオスダド・マカパガルとチョコレートヒルズが描かれています。
500ペソ札は青色で、第5代大統領ベニグノ・アキノとバナウェの棚田が描かれています。
1000ペソ札は水色で、3人の英雄ホセ・リサール、アポリナリオ・マビニ、フアン・ルナと国鳥のフィリピンワシが描かれています。
買い物中によく使う紙幣と硬貨
セブ島での滞在中、どのような紙幣や硬貨が実際によく使われるのか見ていきましょう。金額別に使用場面や特徴をチェックしていきます。
日常的によく使う紙幣
20ペソ札は、ジプニー(現地の乗り合いバス)の乗車料金やちょっとしたお菓子の購入、小さなお店での買い物などによく使います。また、小額のチップとしても活躍するので、いくつか持ち歩くと便利です。
50ペソ札は、ファストフード店での食事や短距離のタクシー移動、土産物店での小物購入などに適した金額です。
100ペソ札は最も汎用性が高く、レストランでの食事やスーパーでの買い物、中距離のタクシー移動など、様々な場面で使います。観光客が最も頻繁に使用する紙幣なので、複数枚持っておくと安心です。
200ペソ札と500ペソ札は、ショッピングモールでのまとまった買い物や長距離のタクシー移動、レストランでの複数人での食事などに便利です。
1000ペソ札は、高級レストランでの食事やホテルでの支払い、高額な土産物の購入など、まとまった金額の支払いに使います。ただし、小さな店舗では釣り銭の準備がないことがあるため、大きな店舗で使うことが多いです。
硬貨の活用シーン
セブ島で見かける硬貨は主に「1ペソ、5ペソ、10ペソ」の3種類が中心です。
その他に「1センタボ、5センタボ、10センタボ、25センタボ」もありますが、実際の流通量は少なめです。
1ペソコインは銀色で小さめ、公共トイレの使用料や少額の買い物のおつりとしてよく目にします。
5ペソコインは銀色で1ペソより大きく、コンビニでの少額商品購入やおつりの調整によく使われます。
10ペソコインは金色で大きめのサイズ、市場での少額の買い物やサービス従業員への小額チップとして重宝します。
25センタボは銀色で最も小さく、おつりの微調整に使われることがあります。4枚集めれば1ペソになります。
なお、1センタボ、5センタボ、10センタボはほとんど流通していないため、観光中に見かけることは稀です。もし見つけたら、ラッキーな記念品として持ち帰るのもいいでしょう。
硬貨を見分けるコツは、サイズと色、そして刻印されている肖像や模様です。慣れるまでは一度取り出して確認するとよいでしょう。
セブ島で利用できる支払い方法について
セブ島では、基本的には「現金決済」です。特に小さな店舗やローカルマーケット、タクシーなどでは現金が必須となることがほとんどです。そのため、ある程度の現金は常に持ち歩くことをおすすめします。
クレジットカードは大型ショッピングモール(アヤラセンター、SMシティセブなど)や高級ホテル、観光客向けレストランで広く利用できます。 VISA、MasterCard、JCBなどの国際ブランドのカードなら安心でしょう。
ただし、利用時には3〜5%程度の手数料が上乗せされることがあるため、事前に確認してみてください。
デビットカードも海外対応のものであれば、クレジットカードと同様の場所で使えることが多いです。ATMからの現地通貨引き出しにも便利です。
旅行者用プリペイドカードは、セキュリティ面で安心な上、為替レートが固定されているものもあります。
電子決済サービスも普及しつつあります。GrabPayやGCashなどのアプリを使った支払いは、特に都市部の店舗で対応されつつあります。
ただし、観光客が短期滞在で利用するには登録や設定が必要なため、少し手間がかかる場合があります。
米ドルは一部の高級ホテルや大型店舗で受け付けられることもありますが、レートが不利になることが多いため、あらかじめペソに両替しておくことをおすすめします。
セブ島での両替方法
セブ島で円からペソへ両替する方法はいくつかあります。場所によって交換レートや手数料が異なるため、状況に応じて選ぶといいでしょう。
主な両替スポットとそれぞれの特徴
セブ・マクタン国際空港の国際線ターミナル到着口には複数の両替所があります。24時間営業で便利ですが、一般的に市内よりもレートが悪いことが多いです。
ただ、夜間到着時など緊急に現金が必要な場合には重宝します。少額だけ両替して、後日市内で追加両替するのがおすすめです。
セブ市内のアヤラモールには複数の両替所があり、レートも比較的良好です。特に2階にある両替所は人気があります。空港より良いレートで両替できることが多く、モール内なので買い物のついでに利用できる利点もあります。
営業時間はモールに準じ、通常10時〜21時頃までです。
マクタン島のニュータウン周辺には地元民も利用する両替所があります。観光客価格ではないため、レートが良いことが多いです。宿泊先がマクタン島なら便利でしょう。
マクタン島のマリバゴ地区にも観光客向けの両替所があります。リゾートホテルが集まるエリアなので、ホテル滞在中に利用しやすいです。
両替時の注意点
両替前にいくつかの両替所でレートを比較すると良いでしょう。たった数%の違いでも、大きな金額を両替する場合は差が出ます。
また、両替後はその場でしっかり金額を確認しましょう。
後から「足りない!」と言っても対応してもらえないことがあります。
大金の両替は人目につかない場所や時間帯を避け、できれば複数人で行くとより安全です。
日本国内ではあまり意識したことがないかもしれませんが、海外では偽札への注意も必要です。
紙幣の透かしや質感をチェックし、不安な場合は別の紙幣と交換してもらいましょう。
ホテルでの両替は便利ですが、一般的にレートが良くないことが多いので注意が必要です。
ATMでの現地通貨引き出しも便利ですが、手数料が発生する場合があります。
事前に自分の銀行の海外ATM利用条件を確認しておくと安心です。
まとめ
セブ島での通貨事情について、ご紹介しました。フィリピンペソの基本知識から紙幣・硬貨の特徴、実際の使用シーン、そして両替方法まで幅広く解説しました。事前に準備をしておくと現地での金銭トラブルを防げるでしょう。
特に覚えておきたいのは、100ペソ札が最も汎用性が高いこと、小さな店では大きな紙幣の利用を控えること、そして両替は空港よりも市内の方がお得なことです。
素敵なセブ島の旅に、この記事がお役に立てば幸いです。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。