留学、就職、駐在などで新生活は、少しの不安はあるもののワクワクするものです。
そして、新生活を始めるにあたって、最も重要な決断は
「住居選び」です。
なかでも、海外となると事前の情報収集が重要になります。
今回の話の舞台は、人気の高い移住先の一つ
「アメリカ」です!
日本とアメリカのアパート事情や契約方法には違いがあり、アパート選びに不安をもつ方もいらっしゃるかもしれません。
「アメリカと日本のアパート選びのポイントはなんだろう」
「アメリカの間取り・家賃・契約の注意点はなんだろう」
本記事では、アメリカのアパートの基本情報や間取り・広さ、家賃の相場と支払方法を解説します。
アメリカのアパートの部屋選びのポイントや契約の際の注意点についても詳しく解説するので、是非参考にしてください。
- アメリカのアパートとは?基本情報を解説
- アメリカのアパートとマンションの違い
- アメリカのアパートの間取りと広さ
- アメリカのアパート家賃の相場と支払い方法
- アメリカアパートの内装と部屋選びのポイント
- アパート契約と途中解約の注意点
- まとめ
アメリカのアパートとは?基本情報を解説
アメリカのアパートは、日本の賃貸マンションやアパートとは異なる特徴があります。
一般的に「アパートメント(Apartment)」は、不動産会社が運営し、プロフェッショナルな管理体制が整っています。
24時間体制のメンテナンスサービスや敷地内のジム、プール、ラウンジなど共有施設が充実しています。
また、冷蔵庫や電子レンジ、オーブン、ウォークインクローゼットや洗濯機や乾燥機などの家電がついていることが多いです。
多くのアパートはペット可やペットを洗う専用の部屋などが設けられていることもあります。
日本の賃貸住宅に比べ、居住者のライフスタイルの自由度が高いです。
アメリカのアパートとマンションの違い
アメリカでは、マンションとアパートに明確な区別があります。
英語でマンション(Mansion)とは「豪邸、大邸宅」という意味を持ち、日本のマンションとは意味が異なります。
アパートは、日本のアパートと同様に賃貸の集合住宅のことです。
日本でのマンションとは一般的に「コンドミニアム(Condominium)」と表現されます。
コンドミニアムは、分譲タイプの集合住宅を指し、日本の分譲マンションとほぼ同じ意味です。
一般的にコンドミニアムの方が内装や設備が充実し、長期居住者向けの仕様となっていることが多いのが特徴です。
アメリカのアパートの間取りと広さ
アメリカのアパートの間取りと広さについて紹介します。
アメリカのアパートの間取りは、日本のような「〇LDK」という表現ではなく、寝室の数で表現されるのが一般的です。
間取りの例は、以下があります。
間取りの名前 | 特徴 |
Studio(スタジオ) | ・寝室のないワンルームタイプの部屋 ・広さは400~600平方フィート(約37~56平方メートル) |
1BR(1ベッドルーム) | ・寝室が1部屋ある ・広さは600~800平方フィート(約56~74平方メートル) |
2BR(2ベッドルーム) | ・寝室が2部屋ある ・広さは800~1,200平方フィート(約74~112平方メートル) |
日本のアパートでの広さの表記は「〇畳」が多いですが、一畳は、約19.63sq/ftです。
アメリカのアパートは日本のアパートよりも広いことがほとんどです。
また、トイレと浴槽も間取りに表現されることが多いです。
トイレと浴槽の数 | 特徴 |
1BA | ・ユニットバス(トイレと浴槽)が1つある。 |
1.5BA | ・ユニットバス(トイレと浴槽)が1つと独立トイレが1つある。 |
2BA | ・ユニットバス(トイレと浴槽)が2つある。 |
アメリカのアパートでは、トイレと浴槽が同じ空間にあるユニットバスのことがほとんどです。
または、浴槽はなくシャワーのみの場合もあります。
アメリカでアパートを借りる際には、ベッドルームや浴室の数で表記されるので、部屋に住む人数によって間取りを決めましょう。
アメリカのアパートで間取りを決める際には間取りや広さを確認し、自分に合った部屋を選びましょう。
アメリカでアパートを探す方法
アメリカでのアパートの探し方について紹介します。
アメリカでは、日本のようにアパートを紹介してくれる仲介業者の他に、さまざまな方法があります。
その地域のアパートを統合したサイトやアプリもあるので、予定の地域を検索し、3Dの内見も可能です。
サイトやアプリ内では、アパートの内装や設備などが詳しく記載されています。
しかし、1カ月の料金の記載に光熱費が含まれていないこともあり、詳細な料金を確認するには不動産会社に問い合わせる必要があります。
アパートは、各不動産業者が管理しているため、最初から不動産業者に直接行って相談も可能です。
内見や詳細を知ってから契約したい方は、不動産会社に直接行って相談するのがおすすめです。
留学や駐在でアメリカに行くが、日本にいるうちから部屋を契約したい方はアプリなどを活用して契約をしましょう。
アメリカのアパート家賃の相場と支払い方法
アメリカのアパートの家賃の相場や支払方法について紹介します。
アメリカのアパート家賃の相場、その他の出費
アメリカのアパートの家賃相場は地域によって大きく異なります。
ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市では1BRで月額3,000ドル(45万円)以上の家賃がかかります。
しかし、中西部などの地方都市では同じ1BRであっても800~1,200ドル(12万円~18万円)程度の物件もあります。
契約時には通常、家賃1カ月分の敷金(Security Deposit)が必要です。
アメリカでは電気代、インターネット代、水道代、ごみ収集代などの光熱費が家賃に含まれることもあります。
しかし、家賃に含まれていない場合は、家賃以外の出費が必要となるので契約時は注意が必要です。
また、アメリカの賃貸に住むには、契約時に家財保険に入っている必要がある場合もあります。
家財保険の中には火事や盗難、水漏れなどの被害があった場合の所有物(家具、衣類、電化製品など)に対して補償されます。
※2025年時点の為替レートの151円で計算します。
アメリカのアパートの支払い方法
アメリカのアパート支払いは、さまざまな方法があります。
家賃の支払いについては、クレジットカードやオンラインでの支払いがほとんどです。
クレジット決済の場合、手数料が必要となってしまうことがあるので注意が必要です。
アメリカアパートの内装と部屋選びのポイント
アメリカのアパートは、多くの場合、キッチン設備と浴室設備以外は基本的に家具なしの状態です。
冷蔵庫、電子レンジ、食洗器などの大型家電は標準整備されており、自分で購入する必要はありません。
日本では、家電付きのアパートもありますが、家電が付いていないことが一般的なので嬉しいポイントです。
入居前に不動産会社が家電やその他の設備が正確に機能しているか確認してくれます。
しかし、内見や入居時には家電が正常に機能しているか、傷などがないか事前に確認しておくことも大切です。
また、部屋選びのポイントとして、以下の点が挙げられます。
防犯設備(24時間セキュリティや入館システム)、駐車場の有無、公共交通機関へのアクセス、スーパーマーケットなどの生活利便施設との距離などをチェックすることが重要です。
アメリカには治安が良くないエリアもあり、近所の治安の見極めや防犯システムは非常に大切なポイントでしょう。
また、宅配物の管理方法も確認しておくと安心です。
車社会のアメリカでは、一部の地域以外は屋内駐車場やガレージが付いているアパートもあります。
公共交通機関は、一部の地域では日本のように発展していないためあまり重要ではないこともあります。
留学では、車を購入せずに大学の近くにある学生寮や、学生用のアパートを選ぶ人も多いです。
仕事や長期滞在の方は、車を購入することも多く、職場まで車で通える距離の治安の良い地域を選ぶと良いでしょう。
子どもがいる方は、子どもが学校に通うことを考慮して物件を選ぶことが多いです。
また、冬の厳しさが厳しい地域では、暖房システムの種類や効率性も重要な選択基準となります。
アパート契約と途中解約の注意点
アパートの契約と途中解約の注意点について紹介します。
アパートの契約時に、クレジットスコアのチェックや収入証明が求められます。
アメリカのアパート契約は基本的に12カ月の定期契約が一般的ですが、契約する時期は3カ月、6カ月、12カ月、24カ月などの期間も選択できます。
契約期間を破り、早期に引っ越すと違約金が発生するだけでなく、他者からの信頼性が下がってしまいます。
アパートを勝手に出てしまい、契約破棄してしまうとアメリカで重視されているクレジットスコアに傷がつきます。
クレジットスコアに傷がつくことでビザやグリーンカードの申請に大きく影響してしまうので注意が必要です。
解約時の内装について注意すること
解約時には部屋の原状回復が求められ、経年劣化は許容されますが、部屋の原状回復ができない場合は追加請求がされる可能性があります。
入居前に、部屋に傷や汚れがないか確認し、写真などでしっかりと記録を残すようにしましょう。
また、自分が求める部屋の内装や設備であるかしっかりと見極めることが大切です。
物件の下見をしっかりと行い、どのような設備か、料金が発生するかなど細かく確認しましょう。
まとめ
アメリカのアパート探しは日本と異なるシステムがありますが、基本的なルールを理解していれば難しくありません。
自分の求める理想の部屋に出会うため、自分の予算に合った物件を見つけることで契約内容をしっかりと確認することが大切です。
海外の部屋探しでは、オンラインに掲載されている写真と異なることもあるので、しっかりとした見極めが大切です。
物件の下見や契約時の確認をしっかりと行い、自分のニーズに適したアパートを見つけましょう。

◇経歴
・高校留学を目指して英語科のある高校に進学し、英語中心の生活を送る。
・高校2年生で交換留学プログラムでアメリカ長期留学を経験。
・留学先で出会った彼(夫)と7年間の国際恋愛を経て結婚。
・夫はアメリカ人で日本語が話せないので英語中心の会話。
・現在、アメリカ移住に向けて準備中。
◇資格
・英検準2級
◇留学経験
・アメリカ合衆国ノースダコタ州、10か月、レッド・リバー高校
◇海外渡航経験
・中学2年生で初めての海外旅行でハワイ・グアムに行く
・高校2年生で10か月間のアメリカ留学
・アメリカ人彼氏に会うため、毎年、最短2週間、最長2か月間の渡米
(コロナ禍は2年間は渡米していません。)
・現在、アメリカ移住の準備中
◇自己紹介
普段は翻訳などの仕事をしていますが、Webライターとしても活動しています。
興味の幅が広く、様々なテーマで記事を書いています。
皆様にとってわかりやすく面白い記事を書けるよう頑張ります。
よろしくお願いいたします。