イギリスの田舎町「カンタベリー」とは?観光地やグルメ、天気を解説

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「ヨーロッパの田舎」ってちょっと憧れますよね。

自然の中にひっそりとたたずむ趣あるレンガ造りの建物、地元の人たちが集まるパブ、老人がゆっくりと散歩する公園。
そんな雰囲気を、見事に表現している街があります。

それが、イギリスのカンタベリー(Canterbury)です。

田舎の雰囲気もあり、文化もありのどかで平和。まさに我々日本人が想像する「ヨーロッパの田舎」です。
今回の記事では、そんなカンタベリーの情報や魅力を徹底解説していきます。

イギリス「カンタベリー」の基本情報

まずは、カンタベリーとはどんな街なのかを見ていきましょう。

情報だけでも、のどかな場所だということがわかりますね。

・場所

カンタベリーはイギリスの南東にあります。
田舎とはいえ、首都ロンドンからは車で1時間くらいです。ロンドンに泊まって、お出かけ感覚で行けますね。

・人口と面積

人口はおよそ4万人、東京ドームが満席で55,000なので、大きな市とはいえないですね。
面積は308.84平方キロメートル、琵琶湖の半分くらいです。大きさの割には、人口は多い印象ですね。
「何もないど田舎」というわけでもなさそうです。

・気候

気候は、基本的にはひんやりしていると思っていいでしょう。
1年の平均最高気温が19℃、平均最低気温が2℃です
真夏に行っても、朝や夜は肌寒いので、訪れる際は上着を持っていきましょう。
また、3、4日に1回雨が降るので、雨用の服も持っていくと良いでしょう。

・言語や訛り

言語は当然英語です。
イギリスの田舎では、ネイティブイングリッシュスピーカーでも聞き取れないくらいの訛りで話す人もいますが、カンタベリーでは日本人でも比較的聞き取りやすいキレイな英語が話されています。

イギリス「カンタベリー」の歴史と文化

カンタベリーは歴史の古い街です。

観光だけでなく、じっくりと歴史を探索するのも楽しいでしょう。

農民と修道士によって発展した街

カンタベリーの歴史は長く、先史時代から人が住んでいたことがわかる痕跡が残っています。

その後ローマ人が統治し、発展していきました。

ローマ人が410年にカンタベリーを去った後は、わずかな農民たちだけしか残らず衰退していきました。

しかし難民の漂着や教皇による改宗を経て、キリスト教の中心地となり、都市として発展していきました。

その後も戦争や疫病の影響はあったものの、現代の2025年ではイギリスを代表する都市の1つとなっています。

キリスト教の礎

「キリスト教の中心地」と前述しました。

カンタベリーは改宗の後に修道院や大聖堂が建てられ、大司教座のある街として権威を高めました。

しかしカンタベリーがキリスト教の中心地と呼ばれるのは、その歴史のためだけではありません。

現在でもカンタベリーにある大聖堂は
「巡礼の地」とされ、日々多くのキリスト教信者が礼拝に訪れます。

1000年以上続く巡礼の歴史を考えながら大聖堂を眺めれば、キリスト教信者でなくても何か感じることがあるでしょう。

学生の街

多くの欧米諸国では数十年前まで、勉強というとキリスト教の聖書を読み解くことでした。

子供達は、教会に赴き聖書を題材に英語の読み書きを学んだのです。

その名残が残っているため、キリスト教色の強いカンタベリーは学問の町としても知られています。

カンタベリー市内だけでも57の学校があり、街には学生が多くみられます。
また、パブやクラブなどの遊び場も少なく、勉学に集中できるため、留学先としてもうってつけです。

イギリス「カンタベリー」観光のポイント

ノープランでフラッと訪れても雰囲気だけでも楽しめますが、カンタベリーの観光の目玉を抑えておいてもいいでしょう。

歴史だけじゃない!現代的な施設が充実したカンタベリー

ここまで読むと、カンタベリーは本当に何もないど田舎というように見えますが、実はそんなことはありません。

大聖堂や豊かな自然、美しい景観のため、カンタベリーは観光地としても発展してきました。

そのため、観光客向けの商業施設やホテルなどが充実しているエリアもあるのです。
ショッピングモールやレストラン、カフェなども十分にあり、ショッピングやカフェ巡りなども楽しむことができます。

過去と現在、1つの町に共存している感覚を味わってみるのもいいでしょう。

自然の中でリラックス

カンタベリーには、自然を堪能するために訪れる人も多くいます。

ロンドンからバスで向かいカンタベリーに降り立つと、その瞬間からレンガ造りの建物とともに自然が目に飛び込んできます。

その中でも、カンタベリー公園は特に人気で、観光客に限らず地元の人も散歩やピクニックに出かけるスポットです。

夏になると、街を流れる小川をボートで渡ることができます。
ガイドさんに案内してもらい、自然を満喫するのもいいでしょう。

歩いての移動が簡単

カンタベリーは一カ所に集中しており、徒歩での移動が簡単です。

旅行で困るのが、公共交通機関のややこしさですよね。

その国や地域独特のルールがあり、それを知らないと行きたい場所に行けなかったり、時間やお金を無駄にしてしまうこともあります。

また、悪徳タクシーなどによる強盗やボッタクリなども、日本人が巻き込まれがちな事件の1つです。

その点カンタベリーでは、たいていの場所は歩いて回れるので、そのような人災に巻き込まれる可能性が低くなります。

そもそもカンタベリーは、世界基準ではかなり治安のいい場所です。
気軽に歩き回れる観光を楽しめるのも、カンタベリーの魅力の1つです。

イギリス「カンタベリー」のおすすめ観光スポット

カンタベリー大聖堂

カンタベリーの1番の見どころは宗教施設、特にカンタベリー大聖堂です。

イギリスのキリスト教教会の総本山とも呼ばれる場所で、世界遺産にも登録されています。
6世紀に聖アウグスティヌスがイングランドで初めて布教活動を行った場所であり、イギリスにおけるキリスト教始まりの地といってもいいでしょう。

宗教に関係なく、カンタベリーを訪れた際は足を運んでおきたいですね。

ウエストゲート・ガーデン

ウエストゲート・ガーデンは、カンタベリーの自然を感じられるスポットです。

静かな川に沿って四季折々の花や石造りの建物が並んでおり、絵画のような美しい景色が楽しめます。

ここでは、飲み物を片手に散歩やピクニックを楽しむのがおすすめ。
カンタベリーの中心部からすぐ近くなので、ぜひ気軽に行ってみてください。

イギリス「カンタベリー」の天気

基本的に気候が穏やかな西欧諸国ですが、カンタベリーの気候はどんな感じなのでしょうか?

旅行の際は特に着る物などに気を使いたいですよね。

基本的に涼しい

軽く触れましたが、カンタベリーは基本的に涼しいです。

11月から3月まではだいたい5℃から8℃で、4月から10月は10℃台を行き来します。
夏は涼しく冬も極寒というわけではないので、日本よりは過ごしやすいですね。オールシーズン、上着は必須でしょう。

ただ雨量が多めなので、雨の備えは充実させていきたいですね。

日照時間が少ない

気温以外に日本との大きな違いは、日照時間の短さです。

夏場は日本とそんなに変わらないのですが、カンタベリーの冬場は日の出が8時前で日の入りが16時ごろと、日照時間が極端に短くなります。

冬に観光の計画を立てる際は、明るい時間が少ないことを念頭に置いておきたいですね。
また長期的に滞在する人は、自律神経が崩れやすくなるので気をつけましょう。ただでさえ曇りが多い地域なので、心身の調子の変化には敏感になっておくことです。

イギリス「カンタベリー」のベストシーズン

カンタベリーのベストシーズンは6〜8月です。

気温は涼しいし、日照時間は長く、自然も生き生きとしているので、観光もはかどるでしょう。
ただ、その分観光客は多いので人混みや飛行機のチケット代に注意です。

イギリス「カンタベリー」の食べ物

「食べ物がまずい」ということで知られているイギリスですが、カンタベリーもそうなのでしょうか?

カンタベリーの食べ物について見ていきましょう。

イギリスでも食べ物は美味しい

カンタベリーは、イギリスの中でも観光地に分類される都市です。

そしてホスピタリティに富んだ場所なので、食べ物のクオリティーが高いのです。
レストランやカフェ巡りなどを通して、グルメ散策ができるのもカンタベリーのアピールポイントと言えます。

カンタベリーで食べておきたい料理

ここで、カンタベリーを訪れた際に食べておきたいイギリス料理を紹介します。

・じゃがいもと玉ねぎのパイ

カンタベリーは気候が安定しているため、美味しい野菜がたくさん採れます。
カンタベリーのじゃがいもと玉ねぎを使ったパイは、ヘルシーかつ食べ応えたっぷりなカンタベリー名物です。

・プルドポーク・バーガー

豚肉を甘辛いソースでじっくりと時間をかけて煮込み、細かく割いて野菜と共にパンに挟んだ、ハンバーガーのような料理です。
柔らかな豚肉と甘い風味のソースとパンが絶品の、イギリスのソウルフードの1つです。

・プランプ・ピルグリム

「太った巡礼者」という意味のカンタベリー発祥のお菓子です。
ティータイムによく出されるお菓子で、スコーン風の生地にドライフルーツが入っています。

カンタベリークライストチャーチ大学について

カンタベリークライストチャーチ大学は、1962年創設の大学・専門学校です。

人文科学、英語教授法、健康福祉学、応用社会科学など文系に特化した学部が多いのが特徴です。
カンタベリーの治安がいいことから、世界中100ヵ国以上から留学生が集まります。

まとめ

まさに「ヨーロッパの田舎」の街カンタベリーですが、ただのどかな田舎、というだけでなく、歴史や文化、観光が十分に楽しめる場所なんですね。

気候も良くてご飯も美味しい、歴史的に興味深いスポットもあるし、ショッピングも楽しめる、そして自然の中でリラックスできる。

複数人で訪れても、みんなが楽しめそうな街です。
ちなみにですが、カンタベリーは観光地とはいえ田舎なので、日本語が通じる人がほとんどいません。

ガイドさんがいればいいですが、せっかく安全な国だから、ガイド無しで行ってみたいですよね。

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