アイルランド留学に興味はあるけれど、費用や生活環境など、留学情報がなく留学準備について困っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、アイルランド留学の費用、特徴について徹底解説します。
☑️アイルランド留学の特徴
☑️アイルランド留学にかかる費用とその内訳
☑️アイルランド留学にかかる費用を節約するポイント
☑️アイルランド留学で奨学金はもらえる?
☑️アイルランドで物価が高い都市・安い都市
留学を安心して快適に過ごすためには、事前の準備が大切です。
アイルランド留学の費用を抑え、快適な留学生活を送るために、ぜひ最後までご覧ください。
アイルランド留学の特徴
アイルランドは、まだ日本人に広く知られていない穴場的な留学先。
しかし、魅力は計り知れません。
アイルランドを留学先として選ぶメリットを3つ紹介します。
英語学習に最適な環境
アメリカやオーストラリアなど、人気の留学先と比較すると、アイルランドはまだまだ知られていない留学先です。
日本人学生が少ない環境で、英語でのコミュニケーション機会が増え、自然とスピーキング力が向上します。
英語力アップが留学の目的なら、アイルランドは英語に集中できる環境として最適と言えるでしょう。
ビザ取得が他の国に比べて簡単
多くの国では、ビザ申請に時間がかかり、準備が大変というイメージがありますが、アイルランドはビザ手続きが簡単なので、気軽に留学できます。
ワーキングホリデービザを除き、事前のビザ申請は免除されています。
3ヶ月以内の短期留学であれば、ビザを取得する必要はなく、アイルランドに到着後、外国人登録(GNIB)すると、最長8ヶ月まで滞在を延長できます。
ビザの手続きに時間を費やすことなく、留学生活を満喫できます。
安全な環境で質の高い教育
海外というと治安が心配という方も多いかもしれませんが、アイルランドは日本と同様に治安が良く、安心して滞在できる国の一つです。
2024年の世界平和度指数ランキングで、アイルランドは2位という高い評価を受けています。
2024年の世界平和度指数において、日本は17位、カナダは11位、オーストラリアは19位、アメリカは132位という結果となり、日本や留学先で人気な国と比較してもアイルランドは安全に過ごせる可能性が高いです。
また4歳からの初等教育の開始や高い大学進学率など、質の高い教育システムが整っているアイルランドは、留学先として非常に魅力的な国です。
アイルランド留学にかかる費用とその内訳
留学費用は、学費だけでなく、渡航費、滞在費、生活費など、多岐にわたる費用がかかるため、高額です。 留学期間によって費用は大きく変わってきます。
そこで、今回は、留学費用1ヶ月の短期留学と留学費用8ヶ月の長期留学それぞれの費用内訳について詳しく紹介します。
短期留学の費用一覧(1ヶ月の場合)
アイルランドへの短期留学は、1ヶ月あたり平均43万円から80万円程度の費用がかかります。
短期留学は、長期留学に比べて滞在期間が短いため、滞在費、生活費など、トータルの費用を大幅に抑えられます。
しかし、アイルランドの物価は日本よりも高いため、事前にしっかりと予算を立てておくことが大切です。
支出項目 | 金額 |
往復航空券代 | 10万円〜20万円 |
海外旅行保険料 | 1万円〜2万円 |
生活費(食費・通信費・交通費・雑費) | 7万円〜13万円 |
学校授業料・入学金 | 15万円〜20万円 |
滞在先費用(シェアハウスの場合) | 10万円〜25万円 |
合計 | 43万円〜80万円 |
短期留学の費用には、ビザ費用は含まれていません。
1ヶ月以内の語学留学など、短期的な目的でのアイルランド滞在は、ビザ申請の手続きは不要であり、パスポートと帰りの航空券のみで入国できるためです。
長期留学の費用一覧(8ヶ月の場合)
アイルランドへの長期留学は、8ヶ月あたり平均210万円から345万円程度の費用がかかります。
長期留学は、毎月発生する生活費や滞在費が積み重なるため、費用が膨大になりがちです。
3ヶ月以上の留学を検討されている方は、ビザ申請が必要となります。
ビザ費用は約5万円かかるため、予算に含めましょう。
支出項目 | 金額 |
往復航空券代 | 10万円〜20万円 |
海外旅行保険料 | 5万円〜10万円 |
生活費(食費・通信費・交通費・雑費) | 40万円〜80万円 |
学校授業代・入学金 | 90万円〜150万円 |
滞在先費用(シェアハウスの場合) | 60万円〜80万円 |
ビザ申請費 | 約5万円 |
合計 | 210万円〜345万円 |
アイルランド留学にかかる費用を節約するポイント
留学費用は、計画を立てる段階からしっかりと把握しておくことが大切です。
留学先の物価を事前に調べて、工夫して生活費を抑えるために、3つのポイントを紹介します。
留学時期・期間の変更
語学学校は、年間を通して料金が一定というわけではありません。
特に、学生の長期休暇中は多くの生徒が留学するため、学校は混み合い、授業料が割高になる傾向にあります。
留学時期にこだわりがないのであれば、留学時期に最適な時期を探しましょう。
留学期間を短縮することで、授業料や滞在費といった固定費を削減できます。
多くの語学学校では、特定の期間に割引キャンペーンを実施していることがあります。
キャンペーンを活用することで、費用を抑えられます。
現地での生活費を抑える
長期留学での費用として大きな支出の生活費を抑えることが大事です。
アイルランドは消費税が23%と日本と比較して高く、物価が全体的に高め。
特に外食は日本と比べて割高なので、自炊できるものは近くのスーパーマーケットで食材を調達し、自分で料理することをおすすめします。
アイルランドでは、リープカードという交通系ICカードを利用することで、交通費を大幅に節約できます。
電車やバスに乗る際にタッチするだけで、都度切符を購入するよりもお得な料金で利用可能です。
渡航先の変更
留学先都市は、都市部と地方部で物価が大きく異なります。
首都のダブリンは、活気あふれる大都市で、多くの大学や語学学校が集まっていますが、物価は高めです。
コークやゴールウェイといった地方都市は、歴史的な街並みや美しい自然が魅力で、ダブリンに比べて生活費を抑えられます。
留学先の具体的な都市や学校が決まっていなければ費用を抑えられる地方都市も検討してみてはいかがでしょうか。
留学を個人手配する
留学エージェントを利用するメリットは、サポートが充実していることですが、費用が高くなる可能性があります。
一方、個人手配は費用を抑えられますが、自分で手続きする手間がかかります。
学校への申請書類の準備、宿泊施設の予約、ビザの申請、海外保険の手続きなど、全ての準備を自分で行う必要があります。
また現地でトラブルが発生した場合、自分で解決しなければならないため、海外での生活経験がない人にはハードルが高いです。
アイルランド留学で奨学金はもらえる?
アイルランド留学で利用できる奨学金制度は、大きく3つに分かれています。
①アイルランドの各大学が設けているもの
②アイルランドの政府が設けているもの
③日本の民間団体が行なっているもの
それぞれの奨学金には応募条件や必要な書類が異なりますので、事前に各機関のウェブサイトで詳細な情報を収集するようにしましょう。
アイルランドの各大学が設けているもの
大学によって、奨学金の対象となる学部や、必要な資格などが異なります。
また、募集期間も限られているため、早めのチェックがおすすめです。
「奨学金」「Scholarships」といったキーワードで検索すると、専用のページにたどり着けます。
アイルランドの政府が設けているもの
Government of Ireland International Education Scholarships (GOI-IES) (アイルランド政府奨学金)と呼ばれる奨学金制度です。
アイルランド政府国際教育奨学金(GOI-IES)プログラムは、世界中の優秀な人材をアイルランドへ招き入れ、国際的な交流を促進することを目的としています。
より詳しい情報が必要な場合は、Higher Education Authority(アイルランド高等教育局)に問い合わせを。
日本の民間団体が行なっているもの
日本の民間団体の奨学金制度には、2つあります。
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金制度・文部科学省が提供する「トビタテ!留学JAPAN」の制度です。
日本学生支援機構では、海外の大学や大学院へ留学したいと考えている日本の学生に対して、経済的な支援として奨学金を貸与しています。
海外留学のための貸与奨学金には、留学の目的や留学期間によって、異なるため注意。
文部科学省は、2013年から「トビタテ!留学JAPAN」というキャンペーンを開始し、日本の若者たちの海外留学を積極的にサポートしています。
アイルランドで物価が高い都市・安い都市
首都のダブリンは国際都市として発展しており物価が高めである一方、コークのような地方都市は生活費が比較的抑えられます。
それぞれの特徴について紹介します。
ダブリンについて
アイルランドの首都ダブリンは、歴史と活気が交錯する魅力的な都市です。
かつてのイギリス統治の痕跡を残しつつ、現代的な都市として発展を続けています。
ダブリンはパブ文化が根強く、街中に数多くのパブが点在。
旅行者に人気の観光地であるため、ビールなどの飲み物や食事の値段も高めに設定されていることが多いです。
ダブリンは、生活費が高い都市として知られており、留学や移住を検討する際には、十分な予算を確保しておく必要があります。
コーク
コークは、アイルランド共和国の南部、マンスター地方に位置する都市。
アイルランド南部のコーク市内に位置する港町、コーヴは、1912年にタイタニック号が最後の寄港地となったことで知られる歴史深い場所で有名です。
アイルランド第二の都市であるため、ダブリンほどの国際的な都市としての側面がなく、物価が一般的に抑えられています。
現地の生活費を抑えたい人にはおすすめ。
まとめ
この記事では、アイルランド留学の特徴や留学費用・エリア別の情報について解説しました。
アイルランドは、英語学習に集中できる環境、ビザ取得の容易さ、そして安全で質の高い教育環境など、留学先として多くの魅力を持っています。
アイルランド留学は、人生の貴重な経験となる一方で、高額な費用がネックとなる方も多いでしょう。
短期留学で43万円〜80万円、長期留学で210万円〜345万円という金額は、決して安くはありません。
アイルランド留学の費用は、奨学金制度の利用はもちろん、留学先の都市や学校、滞在方法、そして留学期間など、様々な要素によって大きく左右されます。
アイルランド政府、大学、日本政府が提供する奨学金制度がございますので、自身の条件が合致するか、確認してみてください。
事前にしっかりと計画を立て、費用を抑える方法を検討することで、充実した留学生活を送れます。
自分にあった留学プランを選びましょう。