人気の留学先・観光先として多くの日本人が訪れるマレーシアは目まぐるしいスピードで発展を続け、年々物価が上昇しています。
そのため、一昔前の情報を鵜呑みにすると、留学資金が不足してしまう恐れがあるでしょう。
特にクアラルンプールやペナンのような都市部では、多くの生活コストが必要だと考えてください。
今回の記事では、3ヶ月のマレーシア留学に必要な費用の相場と、留学費用を節約するコツをまとめました。マレーシア留学を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
マレーシア留学のメリット
早速、マレーシア留学のメリットを解説します。 マレーシアは人気の留学先・移住先として多くの日本人が注目している国です。
留学コストを抑えられる
マレーシアも年々物価が上昇し続けていますが、イギリスやオーストラリアと比較した場合、半分以下のコストで留学を実現できます。
特に欧米諸国の留学先と比較すると、授業料・生活費を大幅に節約可能です。
つまり、同じ予算で倍の期間留学できる可能性があると言えるでしょう。
温暖で快適な気候
マレーシアは、一年を通して過ごしやすい温暖な気候です。
近年の日本の猛暑ほど温度が上がることは少なく、夜間の気温は25度程度に落ち着きます。
雨季でも丸一日雨が降り続く日は稀であり、寒さ・天候不良に耐える必要はありません。
1年中夏服で過ごせるため、留学に必要な荷物も減らせるでしょう。
特に寒さが苦手な方には、マレーシア留学をおすすめします。
観光も楽しめる
マレーシアは世界中から観光客が集まる国であり、大都市クアラルンプール以外にも非常に多くの観光名所が溢れています。
ユネスコ世界遺産に指定されたペナン・マラッカの街並みや、美しい海を楽しめるランカウィ島・レダン島など、数え切れないほどの観光スポットがあるのです。
さらに、マレーシアを拠点として、シンガポール・タイ・インドネシア・インド・カンボジア・ミャンマーなど、さまざまな国を訪れられます。 マレーシアは、旅行好きの人にぴったりの留学先だと言えるでしょう。
英語以外の言葉も学べる
マレーシアは多言語の国であり、英語はもちろん中国語・マレー語も学べます。
同時に、さまざまな国の文化に触れることができるでしょう。
それでも大半のマレーシア人は英語を流暢に話せることから、英語が通じずに困ってしまうような問題も起こりません。
異文化の中に身を置きたいと考えている方は、マレーシアを訪れてみてください。
公共交通機関が発達しており生活しやすい
特にクアラルンプールは住みやすい町として知られており、グラブ・電車・バスなどを使って町中を気軽に移動できます。
ショッピングモールも多いことから、買い物に困る心配はいりません。
また、公共交通機関の利用料金が非常に安いため、クアラルンプール探索も楽しみやすいでしょう。
日本の都市部と同じような生活ができると考えてください。
ただし、クアラルンプール以外の地域への留学では、グラブを活用した移動がメインになります。
欧米の大学に編入できる
マレーシアの私立大学に留学する場合、オーストラリアや欧米の提携校に編入できます。
マレーシアの大学を経由して別の国の大学に留学すれば、最初からオーストラリアや欧米の大学に留学するよりも費用を抑えられるのです。
長期留学を考えている方は、編入についても調べてみると良いでしょう。
3ヶ月のマレーシア留学にかかる費用目安
この章では、3ヶ月のマレーシア留学にかかる費用の目安を紹介します。 予算を考えながら、留学計画を立ててください。
費用の内容 | 費用目安 |
往復航空券 | 約6万円 |
保険 (会社によって異なる) |
約4.5万円 |
ビザ | 90日以下の場合不要 (パスポートの残存期間は6ヶ月以上必要) |
語学学校の費用 | 約23.5万円 |
宿泊費用 | 約11万円 |
生活費 | 約10万円 |
合計 | 約55万円 |
カナダ・オーストラリア・アメリカなどの留学費用が3ヶ月100万円以上であるのに対して、マレーシアであれば手頃な価格で留学ができると言えるでしょう。
マレーシア留学の費用を節約するポイント
マレーシア留学にかかるコストを節約したいと考えている方は、次のポイントを意識してください。
留学に必要なコストを抑えられれば、予算内で留学期間を延ばせる可能性が高くなります。
複数人で一部屋に滞在する
滞在費用は留学費用に大きな影響を与えます。
留学プランに個室と相部屋が用意されている場合には、相部屋を選択して滞在費を抑えましょう。
選択するプランによって異なりますが、個室より相部屋の方が毎月1万円以上滞在費を少なくできるケースが多いです。
また、滞在地域自体も家賃が安いエリアを選択することで、必要な生活費が変わってきます。
適切な生活費を考える
「マレーシアの生活費は日本の3分の1」と言われていた時代とは異なり、今では多くのものが日本と同程度の物価に変わっています。
特にクアラルンプールはマレーシアの中でも物価が高く、注意しなければ日本以上の生活費がかかってしまうでしょう。
外国人向けではなく現地の人が好む場所で買い物・食事をすれば、比較的生活費を抑えられます。
学費がリーズナブルな学校を選ぶ
留学に必要な費用は、学校により大きく異なります。
予算を設定した上で、学費がリーズナブルな学校を選択しましょう。
ただし、授業の質に問題がないかは事前に調べておいてください。
実際に留学を経験した方の口コミを参考にすると良いです。
ハイシーズンを避ける
旅行と同じように留学にもハイシーズンがあります。
夏休みなどの休暇を活用した短期留学はハイシーズンを避けることが難しいですが、3ヶ月の留学はタイミングを考えると良いでしょう。
ハイシーズンの留学は、航空券・滞在費が高額になる傾向があるのです。 自分のスケジュールを調整できる場合は、留学開始時期をベストなタイミングに変更してください。
長期割引を使う
大半の語学学校の授業には長期割引があり、1ヶ月よりも3ヶ月の方が手頃な価格設定になっています。
特別な理由がない限りは途中で語学学校を変更せず、一つの学校の長期割引を活用した方が良いでしょう。
また、留学には航空券代や保険代もかかるため、複数回短期留学をするより長期留学を選んだ方が全体のコストを抑えられます。
奨学金制度を活用する
マレーシアの大学に留学する場合は奨学金制度を活用できるケースがあります。
奨学金は「全額返済不要の給付型」「貸付型」の2種類が存在するため、条件をクリアできる場合は給付型を選択すると良いでしょう。
審査項目・条件や奨学金の金額は留学先の大学により異なります。事前に問い合わせてみてください。
マレーシア留学の注意点
マレーシア留学を考えている方は、次の注意点を知っておいてください。
事前に注意点を把握しておくことで、トラブルが発生するリスクを減らせます。
マレーシアの英語には独特の訛りがある
マレーシアの英語には独特な訛りがあり、「マングリッシュ」と呼ばれることもあります。
英語に慣れていても聞き取りにくいと感じる方も多いようですが、次第に慣れてくるでしょう。
積極的に現地の方と英語で話すようにすれば、より短い時間でマングリッシュを聞き取れるようになります。
可能な限りネイティブのような英語に触れていたいと考えている方は、マレーシアの中でも英語ネイティブ教師がメインの語学学校・大学を選択してください。
しかし、実際には英語が話せない日本人が短期間でネイティブのような英語を話すことは困難であるため、マレーシアの英語の訛りを気にする必要はないと考えるべきです。
日本よりも湿度が高い
マレーシアは1年中温かいだけでなく、基本的に湿度が高いです。
夏の湿度は東京都と同程度ですが、その湿度が一年中続くと考えてください。
そのため、思わぬ場所にカビが発生する可能性があります。
日本と同じような生活を送っていると、衣類や本などをカビだらけにしてしまうリスクが高いのです。
宗教・文化の違いに理解が必要
マレーシアの国教はイスラム教です。
人口の半分以上がイスラム教徒であることから、相手に失礼な行為をしないためにイスラム教について多少の知識を身につけておくべきでしょう。
例えば、イスラム教の方は、ハラル認証を受けた食品のみを口にできます。
イスラム教の方と食事をする・食べ物をプレゼントする時には、十分な配慮が必要だと考えてください。
また、イスラム教徒の女性はヒジャブという頭部を覆うスカーフをつけています。宗教上のルールに従い、家族以外の男性はイスラム教徒の女性に触れてはいけません。
相手が子どもの場合でも、日本と同じ感覚で過ごさないようにするべきです。
現地でアルバイトをしてはいけない
日本人はマレーシアで90日まで観光ビザで滞在できます。観光ビザの取得のために特別な申請は不要です。
入国後、そのまま90日までマレーシアに滞在可能です。
もちろん、観光ビザでの就業は認められていないため、マレーシアでアルバイトをしてはいけません。
また、マレーシアでは学生ビザを取得しても就労は許可されないことを知っておいてください。 マレーシアでお金を稼ぐためには、雇用パスなどの就労ビザを取得する必要があります。
まとめ
マレーシアの物価は年々上昇していますが、オーストラリアやカナダなどと比較して、非常に手頃な価格で留学を実現できます。
また、マレーシア留学であれば、生の英語に触れながら同時に中国語やマレー語も学べるのです。
マレーシアには魅力的な観光スポットも多いため、学びと一緒にさまざまな経験を楽しんでください。
ただし、マレーシアの宗教や文化について事前に学び理解しておくことが大切です。