
海外留学と聞いて、みなさんはどんなイメージを持ちますか?自然に囲まれ、おしゃれな建物が並ぶキャンパス、外国人の友人をたくさん作る、すべて英語で授業を受ける……など、華やかな印象を持つ方が多いかもしれません。
そこでこの記事では、海外留学をする具体的なメリットを紹介します。また、後悔しないために理解しておきたいデメリットもあわせて解説。
さらに、社会人や大学生など、留学した方がいい人・しない方がいい人の特徴、失敗しないためのポイント、最新の留学費用などについてもお伝えします。海外留学を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
- 海外留学で得られる4つの大きなメリット
- 後悔しないために知っておくべき海外留学のデメリット
- 海外留学が「おすすめ」な人・「おすすめしない」人の特徴
- 海外留学で失敗しないためのポイントと事前準備
- 【2025年最新】海外留学の費用相場と安い国
- まとめ
海外留学で得られる4つの大きなメリット
海外留学にはたくさんのメリットがあります。日本にいながら英語を学ぶ・身につけることもできますが、海外に行くからこそ得られるメリットには、どのようなものがあるでしょうか?
1. 徹底した環境で「使える英語力」が飛躍的に向上する
海外留学に行く最大のメリットは、やはり英語力の向上が期待できるという点でしょう。もちろん日本にいても英語力を上げることはできます。
しかし、海外である一定の期間過ごすことで、
「リアルなネイティブスピーカーの発音・アクセント・単語やフレーズの使い方が聞ける」
「英語でとっさの反応ができるようになる」
「何とかして自分の気持ちや要望を英語で伝えられるようになる」
といった効果が期待できます。
つまり、英語の試験の点数が伸びるということにとどまらず、臨機応変な対応力も含めた「総合的な英語力」、すなわち「使える英語力」が培われるのです。
2. 異文化への理解が深まり国際感覚が身につく
どこの国に留学をするにしても、日本とは多かれ少なかれ文化が異なります。また、さまざまな国や地域出身の留学生にも出会うでしょう。そのため、日本と異なる文化があることを理解したり、相手の言動の文化的背景がわかるようになります。
異文化に触れることで、多様な価値観を体感し、国際感覚が身につきます。また、海外からの視点を持つことで、逆に自国への理解が深まることもあります。
3. トラブル対応で「生きる力」がつき人間として成長できる
先ほども述べたとおり、海外留学中にはさまざまな出来事が起こります。
たとえば、寮やホームステイ先で電気がつかなくなった・シャワーが出なくなったといったトラブルが起きたとします。そんなとき、誰に・どうやって助けを求めるのかを考え、現状や何に困っているのかを英語で伝える必要が出てきます。完璧に伝えることはできないかもしれませんが、こうした経験を通じて「何とかする」力がつき、人間として成長できるのです。
また、多様なバックグラウンドを持つ人と知り合ったり、異文化のなかで過ごすことで、さまざまな価値観に触れるでしょう。そうすることで、自分の考えがより柔軟になったり、視野が広がったりするでしょう。
4. 就職活動やキャリア選択の強力な武器になる
留学した経験は、大学生の就職活動などで活かせます。単に「英語力がある」というだけでなく、「タフである・臨機応変な対応ができる」といった点も評価されるためです。
ただし、単に「留学した」ことだけをアピールするのではなく、「何を目的に留学し、留学中に何を成し遂げ、留学後にどのような変化があったのか」などを具体的に話せるとさらに良いでしょう。
また、英語力を伸ばすことで、海外の現地企業に就職したり、社会人として日本の外資系企業に転職したりと、キャリアの選択肢も広がるでしょう。
後悔しないために知っておくべき海外留学のデメリット
上記のように海外留学には多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。ぜひ、留学を決める前にこれらのデメリットも理解しておきましょう。
1. 予想以上の費用と準備期間(時間)が必要になる
留学先や期間、選択するプログラムにもよりますが、日本で英語を学ぶことに比べると、やはり海外留学は費用と時間がかかるものです。特に長期留学の場合、学費や渡航費、現地での生活費を含めると、数百万円単位の費用がかかります。留学を決めてすぐに出発できるわけではなく、費用を貯める期間や出願期間など、準備段階にも時間がかかります。
また、1年などの長期留学の場合、大学を休学したり、社会人の場合は休職・退職をしなければならないこともあるでしょう。
2. 異文化生活になじめずストレスを感じやすい
これまで紹介したとおり、留学先がどの国・地域であっても、留学中の生活が日本とまったく同じということはありません。生活のすべてが英語になるという語学面の問題だけでなく、食べるもの、飲むもの、水、家や学校の雰囲気、気候・天気、人々の対応や態度など、環境が大きく異なります。
こうした環境に、留学した直後からなじめない可能性もあります。また、はじめは新しい発見ばかりで違いを楽しめていた人でも、留学生活が進むにつれて違和感を覚えるという場合も少なくありません。これが留学で後悔する大きな要因の一つです。
また、家族や親しい友人と離れて過ごすことで、孤独感を感じやすくなるでしょう。気分が落ち込んでしまい、学校に行くのが嫌になってしまったり、勉強が億劫になってしまう可能性もあるでしょう。
3. 目的がブレると「実りのない経験」で終わってしまう
「英語力向上を目的に留学したのに、日本人とばかりつるんで日本語しか話していない」
「インターンシップやボランティアをする予定だったのに、結局遊んでばかりいる」
など、留学の目的がブレてしまうと、せっかく時間とお金をかけて行った留学が実のある経験にならないこともあります。
もちろん、留学中に新たな発見や出会いがあり、目的が変わるということもあるでしょう。また、無理をしてまで当初の目的にこだわる必要もありません。しかし、「自分はなぜ留学しているのか」を忘れてしまうと、得られるものが少なくなることに注意が必要です。
海外留学が「おすすめ」な人・「おすすめしない」人の特徴
ここからは、海外留学をした方がいい人、しない方がいい人の特徴を紹介します。ご自身の性格や状況と照らし合わせて、留学がおすすめかどうかを検討してみてください。
海外留学をした方がいい人(おすすめな人)
・英語力を含め自己成長したい人
留学では、英語で授業を受けたり、身の回りの生活がすべて英語で行われたりと、英語に囲まれた日々を過ごします。そのため、「総合的な英語力」を伸ばしたい人にはぴったりでしょう。
また、とっさのトラブルや出来事に対して、完璧ではなくても「何とかする力」がつきますので、自己成長したい人にも向いています。
・どんな経験も前向きに捉えられる人
留学中には、言いたいことが英語で言えなかったり、相手の話が聞き取れなかったりといった出来事もあるでしょう。また、海外生活でうまくいかないこともあるはず。そうした困難な経験を前向きに捉えられる人は海外留学に向いています。
海外留学をしない方がいい人(おすすめしない人)
・目的がはっきりしていない人
何のために留学するのか、留学をしてどんな成果や結果を出したいのかという目的がはっきりしていないと、留学が実のある経験になりません。留学中に目的を見失い、後悔する可能性が高くなります。
・大きく生活環境を変えたくない人
日本と大きく異なる生活環境に身を置くことに不安がある方は、無理をして留学する必要はありません。海外生活がストレスになってしまうことがあるためです。英会話学校に通う、オンラインレッスンを受ける、参考書を使うなど、日本にいても英語力を伸ばす方法は多くあります。
海外留学で失敗しないためのポイントと事前準備
最後に、海外留学で失敗しないためのポイントを紹介します。
1. 留学の目標・目的を具体的に「明確」にしておく
海外留学する目的をはっきりとさせておくことが大切です。たとえば、
「留学前後でTOEICの点数を○○点上げる」
「留学後のキャリアにつながる人脈づくりを行う」
「自分の専門分野を英語で学ぶ」
などです。目的を明確にしておくことで、留学中の生活で毎日何をすべきかが自然と見えてくるでしょう。
2. 留学先の国の文化・生活やリスクを把握しておく
留学する国を決める際には、あらかじめその国の文化や生活、そして治安などのリスクを調べておくことが大切です。
また、留学先が決まったあとも、留学中の生活がどのようなものになるのか、できる限りの情報収集をしておくことが大切です。
そうすることで、留学前と留学中のギャップをできるだけ減らすことができます。大学が主催する留学プログラムの場合、事前学習や準備のオリエンテーションなどが行われることも多いので、積極的に参加しましょう。
【2025年最新】海外留学の費用相場と安い国
「海外留学」とひとことで言っても、短期なのか長期なのか、語学研修のみなのかインターンシップやその他の課外活動もあるプログラムなのかなどによって大きく費用は異なります。費用を抑えたいのであれば短期・語学研修のみなどを選ぶといいでしょう。
【国別 1年間の留学費用相場(目安)】
| 国名 | 1年間の留学費用(目安) | 費用の傾向 |
| アメリカ | 400〜700万円 | 学費・都市部の物価が高いため、レンジ上限は大きくなりやすい |
| イギリス | 400〜700万円 | ロンドンなど大都市部では授業料・生活費ともに高め。 |
| カナダ | 350〜450万円 | 教育水準が高く治安も良い。都市・州により差が出やすい。 |
| オーストラリア | 300〜400万円 | ワーホリ制度による就労可能性を活用できるケースも。 |
| ニュージーランド | 200〜300万円 | 比較的抑えやすい国の一つ。自然環境の良さも魅力。 |
| フィリピン | 125〜250万円 | 授業料・滞在費が比較的安い。短期留学に人気。 |
| マルタ | 200〜250万円 | ヨーロッパ圏内で比較的費用が安い。 |
※上記は2025年時点の相場であり、学費・居住費・生活費・渡航費を含んだ目安です。為替や個人の生活スタイルによって大きく変動します。最新情報はエージェント等にご確認ください。
また、国や地域によっても費用に差があります。アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドといった人気の留学先は比較的費用が高い傾向があります。一方、英語圏であってもフィリピンやマルタなどは比較的費用を抑えながら留学できる、費用が安い国として人気があります。
まとめ
いかがでしたか?この記事では、海外留学のメリットを中心に紹介しました。海外留学は華々しく良いイメージがあるかもしれませんが、後悔しないためにはデメリットも把握しておく必要があります。
また、日本と大きく異なる環境に身を置くことから、海外留学に向いている人・向いていない人の両方がいます。社会人や大学生など、ご自身の状況と照らし合わせ、海外留学を検討する際には、ぜひこの記事で紹介した内容を参考にしてください。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.