
2泊3日の子連れファミリー海外旅行を検討している方は、限られた日数で楽しめる旅行先はどこ?、現地で子どもが喜ぶことは何?、などと思いをめぐらせている方も多いと思います。
国内旅行よりもストレスが多いかも?と心配な方もいるかもしれませんが、海外旅行の体験には国内では感じることができない魅力があります。
この記事では、ファミリーの2泊3日旅行におすすめの海外旅行先と、子ども向け観光スポットや押さえておきたいポイントなどを解説します。
- ファミリー層の2泊3日海外旅行は移動距離の短さがポイント
- おすすめの旅行先|台湾・グアム・ソウルなど
- 子ども向け観光スポット|テーマパーク・動物園・水族館
- ストレスのない子連れ旅行のポイント
- 子連れ旅行であると便利な持ち物
- 現地で役立つアプリ
- まとめ
ファミリー層の2泊3日海外旅行は移動距離の短さがポイント
小学生以下の子連れファミリーの海外旅行は、2泊3日程度で行ける近い国を目的地に選ぶことがおすすめです。
海外の国に関してさまざまな知識をまだ持ち合わせていない小学生以下のお子さんにとって、海外旅行は楽しみとストレスが混ざり合う複雑な体験になるものです。
慣れない気候や食事で気づかないうちに疲れをためてしまい、腹痛や発熱などの体調不良を起こすことも少なくありません。
日本では味わえない外国のワクワク感をお子様に体験させたいという場合、2泊3日という限られた時間のなかでも現地滞在時間をできるだけ長めに確保しましょう。
そのためには、日本と現地の往復にかかる移動時間をできるだけ短くすることが必要です。
もよりの国際空港と現地空港との間の飛行時間を考えたときに、4時間程度までを目安にして選ばれる国がおすすめの旅行先となります。
それでは具体的な候補地について、このあとに続けて見ていきましょう。
おすすめの旅行先|台湾・グアム・ソウルなど
日本から4時間程度のフライトで現地に到着できる旅行先として、ここでは台湾・グアム・韓国をご紹介します。
まずは、飛行時間の目安を以下の表にまとめましたのでご覧ください。
| 羽田・成田発 | 中部発 | 関西発 | 福岡発 | |
| 台湾 | 約4時間 | 約3.5時間 | 約3.5時間 | 3時間以内 |
| グアム | 約3.5~4時間 | 約3.5時間 | 約3.5時間 | – |
| 韓国(ソウル) | 約2.5~3時間 | 約2~2.5時間 | 約2時間 | 約1.5時間 |
※新千歳空港からの直行便がある場合は、羽田・成田出発の所要時間+1時間程度が目安となります。
日本語が通じる場所も多い!気軽に行ける台湾
歴史的にも親日感情が強いといわれる台湾は、観光客が多い場所では日本語が通じることも多く、子連れの海外ツアーには向いています。
ローカルグルメは子どもが食べやすいものも多く、普段から中華料理に慣れている日本人ならば食べものに関する心配はほとんどありません。
台湾と日本との時差は1時間なので、現地到着後にも時差はそれほど気にならないでしょう。
台湾旅行のベストシーズンは、春から初夏に向かう3月~5月と、秋の旅行シーズンになる9月~11月です。
物価は日本よりも若干安く、食事や移動にかかる費用を抑えた旅行が可能です。
ビーチやプール遊びを満喫!常夏のリゾート地グアム
日本から近い海外ビーチリゾートとして有名な、マリアナ諸島のグアム。海やプールで遊ぶのが好きなお子さんがいるファミリーに向いている旅行先です。
アメリカ領なので英語圏ですが、日本語対応可能なホテルやお店も多いので滞在中も気楽に過ごせます。
泳いで遊ぶほかに、イルカウォッチングやジャングルリバークルーズなどのアクティビティ参加もおすすめです。
グアムと日本との時差は1時間なので、時差はほとんど気になりません。グアム旅行のベストシーズンは、乾季でお天気が安定する11~5月です。
物価については円安ドル高の影響もあり、日本よりもやや高いと感じるかもしれません。
K-POPやテーマパークが好きな家族向け!近くて便利な韓国
習い事でK-POPダンスをしたり、K-POPアイドルが好きという小学生が増えていたり、お子さん世代にもなじみのある韓国。
家族での旅行に向いている海外旅行先のなかでは、一番近い国です。テーマパークが好きなお子さんなら、ロッテワールドやエバーランドなどで1日過ごすのもおすすめです。
韓国は日本との時差がなく、日本の時間と同じです。ベストシーズンは、気候が過ごしやすい3月~5月と、9月~11月。
ソウルの冬は日本の本州よりも寒いので、寒さが苦手ならば特に冬の韓国旅行は避けたほうが無難かもしれません。
韓国料理は辛いものが多いのでは?とお子さんの食事が心配な場合、プルコギ(肉と野菜の甘辛炒め煮)や、サムギョプサル(豚バラ焼き肉)、ケランチム(蒸したまご料理)などのような辛くない料理もあるので事前にチェックしてみてください。
物価は韓国でも上昇傾向であり、日本とほぼ同じくらいと考えていいでしょう。
子ども向け観光スポット|テーマパーク・動物園・水族館
大人だけの旅行なら、現地の名所めぐりやショッピング、ローカルグルメなどで1日があっという間ですよね。
しかし、子連れ旅行ではお子さんが喜ぶテーマパーク・動物園・水族館などを旅行プランに含めることがおすすめです。
台湾(台北)で大人も子どもも楽しめる観光スポット
台北の旅行プランに欠かせないのが、ランドマークと呼ばれている「台北101(タイペイ101)」です。
地上101階建ての高層ビルは、地下1階から地上6階までがショッピングモールで、89階展望台からは台北の街が一望できます。
また、動物が好きなご家族ならば「台北市立動物園」もおすすめです。台北の中心からMRTで行ける都市型動物園ですが、園内の展示エリアはとても広く1日かけて楽しむことができます。
人気のジャイアントパンダが、日本の上野動物園のような長い待ち時間もなく比較的ラクに見ることができ、お土産向けのパンダグッズも盛りだくさんです。
グアムの充実した3大ウォーターパーク!
さまざまなアクティビティやウォータースライダーなどが集まり、お子さんも大興奮の1日を過ごせるウォーターパークが、グアムには3か所あります。
【PIC(パシフィックアイランドクラブ)】
テーマパークリゾートとも呼ばれる、ホテルにテーマパークを併設したPIC。
ウォーターパークゾーン、マリンゾーン、スポーツゾーンなど、アクティビティの種類は実に豊富です。PICに宿泊する場合、テーマパークの利用は無料となります。
宿泊先がPIC以外のホテルという場合でも、PICのウォーターパークに入場できますが、「PIC一日会員コース」を旅行代理店やオプション申し込みサイトなどを通じて事前に購入することが必要です。
【星野リゾート リゾナーレグアム】
ホテルに併設されたウォーターパークに、ウォータースライダーや流れるプール、ウェーブプールなどがあります。
宿泊者は無料で利用可能ですが、他のホテルに滞在されている方もウォーターパーク受付にて入場料金を支払うことで利用可能です(4歳以下は無料)。
子ども向けのクラブマンタ(体験プログラム)では、言語の壁を越えて子どもたちが一緒に楽しめるゲームをプールのスタッフが盛り上げてくれます。
【ターザ レイジーリバー】
グアムプラザリゾートに併設されたターザは、グアムプラザリゾートの宿泊者のみが利用でき、お部屋のカードキーで入園できます。
流れるプールやウォータースライダーなど、宿泊しているホテル内でゆっくり楽しみたいファミリーにおすすめのウォーターパークです。
韓国(ソウル)の人気テーマパークや水族館
ソウルの都心型テーマパーク「ロッテワールドアドベンチャー」は、ソウルを訪れる家族旅行では人気ランキング上位の観光スポットです。
アトラクションやパレード、夜の3Dマルチメディアマッピングショーなど、大人も子どもも存分に楽しめます。
また、ソウルの中心から1時間ほどの場所にある郊外型テーマパーク「エバーランド」は、絶叫マシンのアトラクションやサファリワールドなど、遊園地と動物園が融合した施設です。自然の中で楽しめる体験プログラムが充実しています。
水族館が好きなお子さんがいる場合には、ロッテワールドアクアリウムや、シーライフ COEX ソウルアクアリウムを訪れてみてはいかがでしょうか。
いずれも大型ショッピングモールに併設されているので、さまざまなショッピングや食事などもご家族の好みに合わせてチョイス可能です。
ストレスのない子連れ旅行のポイント
ファミリーでの2泊3日海外旅行の現地滞在中は、できる限り家族全員がストレスなく過ごせることが大切です。
ここでは、子連れ旅行で押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
フライト・移動
フライトはできれば日系の旅行会社を選ぶことがおすすめです。
言葉の心配もなく、困ったことがあればすぐにCAが助けてくれるホスピタリティは、子連れでのフライトのストレスを最大限に軽減してくれます。
タイムスケジュールとしては、日本を午前中に出発して、現地のホテルのチェックイン時間にちょうどよく到着できることが理想です。
現地空港到着後の移動については、送迎サービスを事前手配しておくとストレスなくホテルまで移動できます。
帰国の際も、現地のホテルに最終日午前中まで滞在し、チェックアウト後に空港へ直行、その日の夜までに日本の家に帰宅できれば最も疲れが少ないでしょう。
まだお昼寝が必要な小さなお子さんがいる場合、できれば2歳未満であってもお子さんの航空券を手配して座席を確保し、機内で寝て過ごせるようにお昼寝の時間帯とフライトの時間を合わせることもおすすめの方法です。
ホテル選びは立地・設備重視で
お子さんは慣れないタクシーや送迎車の移動で車酔いなどの心配もあります。
できるだけ車での移動時間を短くするために、ホテルを選ぶ際は空港から近いことや、旅行中のメインの目的となる観光施設に近いことなどを重視して検討しましょう。
特にテーマパークやウォーターパークなどが併設されているホテルを選ぶことによって、移動による疲れやストレスがなく現地滞在を満喫できます。
子連れ旅行であると便利な持ち物

ファミリーでの海外旅行の持ち物について、着替え・パジャマ・水着・サンダルなどの定番の持ち物に追加したいグッズを挙げてご紹介します。
出発前のチェックリスト作りの参考にしてみてください。
【天候・紫外線対策】
折りたたみ傘・帽子・日焼けどめ・日よけカバー
【食事】
ミルク・離乳食・使い慣れたストロー付きコップ・スプーン・フォーク
【衛生用品】
おむつ関連・除菌ウェットティッシュ・ビニール袋・ジップロック・常備薬・絆創膏・虫よけ
【退屈しのぎグッズ】
おもちゃ・絵本・タブレット
現地で役立つアプリ
海外旅行では、現地で便利に利用できるスマホアプリを事前にインストールして使い慣れておくだけで、滞在中の快適さがアップします。
ここでは、現地で役立つアプリを挙げていきます。
Googleのアプリ
以下の2種類のGoogleアプリは、海外旅行の際には特におすすめです。
【Google Maps】
現地で訪れたい場所を事前にマークしておけば、移動の際のルート検索などもできます。海外旅行時に限らず、日本国内でも便利なので普段からおすすめの地図アプリです。
【Google 翻訳】
人との会話の音声や、画像の文字情報、Webサイトの情報などを、即時に翻訳できます。
掲示物やメニューなどにカメラをかざして日本語にしたり、現地の人に何かを伝えたいときにアプリのマイクで日本語を話して、翻訳が表示されたスマホ画面を相手に見せて伝えたり、たいへん便利に活用できるアプリです。
配車サービスアプリ
配車アプリを現地で使いたい場合は、旅行先で多く使われているものを事前にダウンロードしてアカウント設定しておきましょう。
たとえば台湾ではUber、グアムではStroll(ストロール)、韓国ではカカオタクシー(Kakao T)などが最も普及しています。
メッセージアプリ
レストランやアクティビティの予約をしたいときなど、電話では言葉のコミュニケーションの問題がある場合にスマホのメッセージアプリが役立ちます。
英語で伝える内容を整理することが苦手な場合は、前述のGoogle翻訳を利用して、出てきた英文を貼り付けて送信することも可能です。
日本でよく使っているLINEのほかに、Facebookのメッセンジャーや、WhatsAppなども使えると便利です。
韓国ではKakaoTalk(カカオトーク)が主流なので、旅行先に応じて現地でよく使われているメッセージアプリをダウンロードしておくことをおすすめします。
まとめ
2泊3日の子連れファミリー海外旅行をテーマに、お役立ち情報をまとめてお伝えしました。
少し短いようにも思える2泊3日ですが、タイムスケジュールをうまく組めればストレスも少なくとても充実した旅行になります。
特に滞在2日目は、旅の一番の思い出になる1日です。事前に必要な予約手配や荷物の準備、アプリの活用などによって、楽しかった思い出をいつまでも家族で語り合えるような旅行にしてくださいね。
◇経歴
銀行の外国為替業務で英語を使用した仕事の経験があります。
◇英語に関する資格
TOEIC 860
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容
・海外駐在帯同家族としての長期滞在:アメリカ4年、インドネシア5年、ベトナム3年
・旅行経験:アメリカ、インドネシア、ベトナム、中国(香港・マカオ)、マレーシア、シンガポール、タイ、モルディブ、オーストラリア、カナダ、バハマ、フランス、スイス、ニューカレドニア
◇自己紹介
学生時代から英語は好きで、さまざまなタイプの英会話レッスンを受けた経験があります。
アメリカに滞在した4年間は子育てに専念。子どもたちを現地の幼稚園や公立小学校に通学させるなかで、保護者としてボランティアなどを経験しました。
インドネシア語とベトナム語は現地で学習。英語が通じない現地の人とのコミュニケーションに役立ちました。
帰国後に取得した資格:インドネシア語検定C級、ベトナム語検定6級