ドイツ観光で訪れたい有名なお城一覧!アクセスや見どころ【徹底解説】

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この記事では、ドイツ観光で訪れたい有名な城6選のアクセスや見どころを、一覧で紹介しています。

ドイツには20,000を超える城が存在するといわれ、その数はヨーロッパにおいてもトップクラス。

また、壮大で美しい外観や歴史的背景などもドイツの城の大きな魅力で、訪れる観光客にも絶大な人気です。

ドイツに存在する数多くの城から厳選して紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ドイツに城が多い理由は?

そもそも、なぜドイツにはたくさんの城があるのでしょうか?

その理由を以下の3つのポイントにまとめました。

・外敵から守るため
・国王の権力が弱かったため
・分割相続が行われていたため

外敵から守るため

ドイツに城が多い第一の理由は、外敵から守るためです。

日本においてもそうですが、城は領主の住居や政治の拠点であるとともに、塀や石垣などによって外敵から守るためのものでもあります。

10世紀の初め、ハインリヒ1世はマジャール人による侵攻を防ぐために大規模な城塞を建築し、それによって城の建築ブームが始まりました。

多くの城塞が当時のドイツを外敵から守ってきたという歴史があるのです。

国王の権力が弱かったため

当時のドイツは国王の権力が弱かったということも、多数の城が建築された背景にあります。

というのも、ドイツ国王は諸侯(貴族や豪族)による選挙で選ばれていたからです。 貴族や豪族は互いに権力争いをして常に緊張状態にあったため、大量の城塞を建築しました。

本来は城の建築は王室が許可を出して行うものですが、上記の理由からドイツではおびただしい数の城が建築されたのです。

分割相続が行われていたため

分割相続が行われていたことも、多くの城が建てられた理由の一つです。

当時のドイツでは男系の子孫なら全員に相続権が与えられており、このような相続システムを分割相続と呼びます。

分割相続の場合、代が後になるほどに領土が狭くなっていくため、地位が低下して経済的にも困窮を招くことになります。

分割相続によって領地が分割されるたびに新たな城が建築されたため、膨大な数の城が存在するのです。

ドイツ観光で訪れたい有名なお城一覧|アクセスや見どころ

ここからは、ドイツ観光でぜひ訪れたい城のアクセスや見どころを紹介していきます。

紹介する城は以下の6選です。

1. ノイシュヴァンシュタイン城
2. ホーエンツォレルン城
3. ハイデルベルク城
4. ヴァルトブルク城
5. マルクスブルク城
6. シュトルツェンフェルス城

シンデレラ城のモデルとされる「ノイシュヴァンシュタイン城」

シンデレラ城のモデルとも言われる「ノイシュヴァンシュタイン城」は、観光シーズンになると1日6,000人もの人が訪れるドイツを代表する名所です。

ノイシュヴァンシュタイン城はバイエルン国王ルートヴィヒ2世が1864年に建築を開始し、1886年に王が謎の死を遂げたため現在も未完成のままとなっていますが、人の居住部分はほぼ仕上がっています。

ノイシュヴァンシュタイン城は19世紀に建てられた比較的新しい城であることから、長く世界遺産として登録されていませんでした。

しかし、総合芸術作品として高い評価を受け、2025年7月に世界遺産に登録されました。

■アクセス

1. ミュンヘン中央駅から乗車し、フュッセン駅(Füssen)下車:所要時間約2時間

2. 駅前から路線バスに約15分乗り、ホーエンシュヴァンガウ ノイシュヴァンシュタイン・キャッスル(Neuschwanstein Castle, Schwangau)下車:所要時間約15分

3. ホーエンシュヴァンガウの集落から徒歩(約40分)や馬車、シャトルバスなどで城まで登る

※ミュンヘンから日本語のガイドが同行した日帰り観光バスで行くことも可能です

山頂からの絶景が魅力「ホーエンツォレルン城」

山頂に高々とそびえ立つ「ホーエンツォレルン城」は、プロイセン王家発祥の地として有名で、今もなおホーエンツォレルン家の子孫が個人で所有しています。

現在の城は3代目で、最初の城の建設時期は不明ですが11〜12世紀の間には既に建てられていました。

城の中はかなりの範囲が一般公開されており、歴史的な絵画などの美術品が展示された博物館として使用されています。

また、内装は良い状態で保存されているため、かつての貴族の生活を鮮明に思い描くことが可能です。

山の頂上に位置するため窓からの眺めは絶景で、ドイツ国内でも高い人気を誇る城となっており、毎日多くの観光客が訪れます。

■アクセス

1. シュトゥットガルト中央駅から、オーレンドルフ(Aulendorf)行きIRE6(快速列車)に乗車し、ヘッヒンゲン(Hechingen)駅下車:所要時間約1時間10分

2. ヘッヒンゲン駅前バス乗り場でホーエンツォレルン城(Burg Hohenzollern)行きのバスに乗車し、ホーエンツォレルン城バス停で下車:所要時間15〜20分

電車は遅れることが多く乗り継ぎに間に合わない場合があるため、1本早い便に乗る方が良いでしょう。バスが来るまでに時間が余ったら、街を散歩してみるのもおすすめです。

庭園の散策も人気「ハイデルベルク城」

「ハイデルベルク城」はプファルツ選帝侯ヴィッテルスバッハ(Wittelsbach)家の居城で13世紀の初め頃に建てられたといわれていますが、詳しい建築時期は明らかではありません。

かつて隆盛を誇った城は30年戦争で多大な被害に見舞われ、さらにプファルツ継承戦争でも被害を受けました。

2度の戦禍に遭ったハイデルベルク城は再建を目指しましたが、その途中で落雷によってさらに被害を受けたため再建を断念。

廃墟のまま維持されて、現在に至ります。

しかし廃墟となってもなお歴史を物語る魅力と荘厳な美しさを残す城は、現在も多くの人々を魅了しつつ、静かに佇んでいます。

ハイデルベルク城は丘の上に位置するため、町全体を見下ろす景観は絶景ポイントとしても知られています。

敷地内には美しい庭園もあり、自然を楽しみながら散策するのもおすすめです。

■アクセス

1. フランクフルト中央駅からDB(ドイツ鉄道)のICまたはICEに乗車し、ハイデルベルク中央駅下車:所要時間約48分

2. ハイデルベルク中央駅東口から20番か33番のバスに乗車してケーブルカーが発着するRathaus-Bergbahn 停留所で下車:所要時間15〜20分

3. ケーブルカーに乗りSchloss駅(ひとつ目の停車駅)で下車し、徒歩でハイデルベルク城まで:所要時間約10分(600mの上り坂)

世界遺産にも登録された「ヴァルトブルク城」

ドイツの中部に位置するアイゼナハの山上にそびえる「ヴァルトブルク城」は、世界遺産にも登録されているドイツが誇る古城です。

現在残っている主な部分は1170年に建築されましたが、その後も何度か増改築が行われ、現在に至ります。

この城では騎士や宮廷歌人が集まっては詩歌を競い合い、歌合戦の場になったことでも知られています。

ここから生まれた数々の文化はドイツ文学や芸術などの多方面に影響を及ぼしました。

ワーグナーが19世紀に作曲したオペラ「タンホイザー」の劇中では、ヴァルトブルク城が登場するほどに重要な場所です。

ヴァルトブルク城にはコンサートなどにも使用される音響効果に優れた部屋があります。

また、鮮やかな色合いのモザイクが敷き詰められたエリザベートの間も必見です。

■アクセス

1. アイゼナハ中央駅から3番バスに乗車し、Eisenach, Wartburgバス停で下車:所要時間約20分

2. バス停から徒歩でヴァルトブルク城へ:所要時間約10分

ヴァルトブルク城方面へのバスは1時間に1本しかないため、時刻表の確認が必須です。

時間に余裕を持って行動しましょう。

中世の面影を今に残す「マルクスブルク城」

「マルクスブルク城」は、1200年頃にエプスタイン伯爵によって建てられた城塞です。

当初は現在の城の下部分だけが存在し、ブラウバッハ城という名でした。

しかし、1231年にロマネスク様式の城として全貌が完成し、マルクスブルク城と呼ばれるようになりました。

この城は三角形を成しており、中心にある大塔は高さが39メートルあります。

また、出入り口は地上よりも8m高い3階にあり、梯子を掛けて上り下りする必要があるなど、要塞としての守りの堅さがうかがえます。

城壁の内側は博物館として使用されており、ローマ時代から近代までの鎧をまとった人形などが展示されています。

砲台からは街を一望でき、自然豊かな美しい風景が広がっているのも見どころです。

■アクセス

1. コブレンツ中央駅からリューデスハイム(Rüdesheim)またはフランクフルト方面(Frankfurt/Main)行きへ乗車し、ブラウバッハ駅(Braubach)で下車:所要時間約13分

2. 徒歩でマルクスブルク城へ:所要時間約20分

新ゴシック様式の建築美が特徴「シュトルツェンフェルス城」

シュトルツェンフェルス城は、ライン川の宝石とも呼ばれるシュタイン・アム・ラインという街に佇む、美しくも荘厳な雰囲気にあふれたお城です。

シュトルツェンフェルス城は、そもそもはライン川を航行する船から関税を徴収するために13世紀に建築された税関城でした。

さらに、対岸にはラーンエック城があるため領土争いから防衛する役割も兼ねていました。

17世紀にはフランス軍からの攻撃により損壊したため放置されていた期間もありましたが、19世紀に入ってから新ゴシック様式で再建され、現在の美しい姿となって生まれ変わりました。

城内は豪華な装飾品や繊細なステンドグラスなどに彩られた美しい空間です。 また、丁寧に手入れが施された庭園も見逃せません。

ライン川と城の見事な調和や、春や夏に咲き誇る花々を見ながら散策するのもおすすめです。

■アクセス

1. コブレンツ中央駅から670番のバスに乗車し、Koblenzer Burgpfadで下車:所要時間約15分

2. Koblenzer Burgpfadから徒歩:所要時間約20分

まとめ

この記事では、ドイツ観光でぜひ訪れたい城を6選紹介し、それぞれのアクセスや見どころを解説しました。

2000年を超える歴史を持つドイツには、美しく荘厳、ロマンチックでさらに力強さまで感じさせる数多くの城があります。

また、それらの城を取り囲むすばらしい自然の風景や街並みも大きな魅力だといえるでしょう。

記事内で紹介した以外にもドイツには素晴らしい数々の城があるので、興味を持たれた方はぜひ調べてみてください。

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