エジプトの年間気温は?気候の特徴やおすすめの服装など【徹底解説】

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「エジプト旅行を計画しているけど、いつ行くのがいいんだろう?」

「砂漠の暑さが心配…服装はどうすればいい?」

そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事ではエジプトの年間気温や気候の特徴、季節ごとのおすすめの服装をわかりやすくご紹介します。

ピラミッド観光やナイル川クルーズを快適に楽しむためのベストシーズンや、暑さ対策のコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

エジプトの気候の特徴

エジプトの気候は、主に2つのタイプに分かれています。

・砂漠気候(国土のほぼ全域)

・地中海性気候(北部の沿岸エリア)

国土の大半を占める砂漠地帯では、一年を通してほとんど雨が降らず、乾燥した日々が続きます。一方で、カイロより北側にある地中海沿岸では、冬になると少しだけ雨が降ることもあります。

エジプト旅行を計画するなら、この気候の違いを知っておくと役立つでしょう。多くの方が訪れるピラミッドや古代遺跡は砂漠気候のエリアにあるため、乾燥対策や寒暖差への準備が欠かせません。

訪れる都市によって気候タイプが変わってくるので、事前に確認しておくとスムーズに計画が立てられます。

それでは、それぞれの気候について詳しく見ていきましょう。

砂漠気候の特徴

エジプトの大部分を占める砂漠気候。その最大の特徴は、極めて乾燥した環境です。

カイロ、ルクソール、アスワンといった主要な観光都市は、すべてこの砂漠気候に属しています。年間降水量は50mm以下ときわめて少なく、雨が降る日はほとんどありません。

ピラミッド観光やナイル川クルーズなど屋外での活動を計画する際、雨の心配をしなくてよいのは嬉しいポイントですね。旅行中に天候で予定が狂う可能性が低く、スケジュールを立てやすいでしょう。

地域

年間降水量

カイロ(中部)

10~55mm

ルクソール(南部)

ほぼ0mm

アスワン(最南部)

2.5mm

ただし、砂漠気候には注意すべき点もあります。特に大きいのが、昼夜の寒暖差です。

日中は太陽の熱で気温が上がりますが、夜になると砂漠は熱を蓄えられないため、急激に冷え込みます。冬季(11月~3月)は、日中20℃前後まで上がっても夜間は10℃以下になることがあり、この差は15℃以上に達することもあります。服装選びに悩む方も多いでしょう。

夏季(5月~9月)は、日中の気温が40℃を超えることも珍しくありません。南部のアスワンやルクソールでは45℃以上に達する日もあります。

湿度は低いものの、この猛暑は体力を消耗させるため、こまめな水分補給と休憩が欠かせません。乾燥により喉が渇きにくく感じても、実際には脱水が進んでいる場合があるため、意識的に水を飲むようにしましょう。

地中海性気候の特徴

エジプト北部の地中海沿岸は、砂漠気候とは異なる地中海性気候が広がっています。

都市

年間降水量

アレクサンドリア

189~235mm

ポートサイド

83~112mm

アレクサンドリアやポートサイドなどの沿岸都市では、地中海の影響を受けて比較的穏やかな気候です。

最大の違いは、冬季(11月~3月)にある程度の降雨が見られる点。年間降水量は200mm前後で、砂漠地帯に比べれば多いものの、日本の感覚からするとやはり少なめですね。雨が降るのは主に冬の数日間に限られ、長時間降り続くことはまれです。

夏季は地中海からの海風が吹くため、内陸の砂漠地帯ほど気温が上がりません。日中でも30℃~35℃にとどまり、湿度もやや高めになります。この湿度の高さは、乾燥した砂漠地帯から移動してくると蒸し暑く感じられることもあるでしょう。海辺のリゾート地として過ごしやすい環境ですが、日差しは強いため日焼け対策は欠かせません。

冬季の気温は10℃~20℃と温暖で、日本の秋のような心地よさです。砂漠地帯ほど昼夜の寒暖差が激しくないため、服装の調整もしやすいでしょう。ただし冬季は雨が降る可能性があるため、折りたたみ傘や撥水性のある上着があると安心です。

地中海沿岸を訪れる予定がある方は、内陸とは異なる気候特性を知っておくと、より快適に観光を楽しめます。

季節ごとのおすすめの服装

エジプトは季節によって気温が大きく変わるため、訪れる時期に合わせた服装選びが旅を楽しむポイントになります。

冬季は日中こそ過ごしやすいものの、朝晩はぐっと冷え込むので寒暖差への対策が大切です。一方、夏季は40℃を超える猛暑となり、強い日差しから身を守る工夫が必須です。

また、エジプトはイスラム教の国なので、季節に関わらず宗教や文化への配慮も忘れてはいけません。現地の習慣を尊重しながら、自分自身も快適に過ごせる服装を選ぶことで、より充実した旅になります。

ここからは、冬季と夏季それぞれに適した服装と、季節を問わず大切な服装マナーについてご紹介していきます。

冬季(11月~3月)

冬季のエジプトは観光に最適な時期ですが、昼夜の気温差に対応できる服装を準備しましょう。

日中は20〜25℃前後まで気温が上がるため、半袖や薄手の長袖シャツで快適に過ごせます。一方、朝晩は10℃前後まで冷え込むこともあり、特に砂漠地帯では体感温度がさらに下がります。

そのため、脱ぎ着しやすい羽織りものが必須です。カーディガンやパーカー、薄手のダウンジャケットやフリースなどがあると便利ですね。重ね着できるインナーも数枚用意しておくと、気温の変化に柔軟に対応できるでしょう。

ルクソールやアスワンなどの南部は比較的暖かいものの、カイロやアレクサンドリアなどの北部では風が冷たく感じられます。地中海沿岸のアレクサンドリアでは雨が降ることもあるため、防水性のある上着を持参すると安心です。

ナイル川クルーズに参加する場合は、デッキに出る際の防寒着も忘れずに。船上では風が強く、体感温度が下がります。足元は歩きやすいスニーカーに加えて、夜間用に靴下を履けるシューズがあると暖かく過ごせます。

遺跡観光では砂埃が多いため、洗濯しやすい素材の服を選ぶとよいでしょう。また、ストールやマフラーを一枚持っておくと、首元の冷え対策にもなり、宗教施設訪問時にも活用できます。

夏季(5月~9月)

夏季のエジプトは40℃を超える猛暑となるため、暑さ対策を最優先にした服装選びが欠かせません。

通気性の良い綿や麻などの天然素材を使った服を選びましょう。

カイロでは日中40℃以上、ルクソールやアスワンでは45℃を超えることもあり、熱中症のリスクが高まります。体温調節がしやすく汗を吸収する素材が最適です。ポリエステルなどの化学繊維は汗が乾きにくく不快感が増すため避けてください。

トップスは薄手の長袖シャツやブラウスを選ぶと、直射日光から肌を守りながら風通しも確保できます。白やベージュなどの淡色系の服は熱を吸収しにくく、暑さ対策に効果的です。

帽子やサングラス、日焼け止めは必携アイテム。砂漠地帯では日陰がほとんどないため、つばの広い帽子で頭部と首筋を保護しましょう。首に巻けるネッククーラーや冷感タオルも持参すると、屋外での観光時に役立ちます。

足元はサンダルよりも、砂が入りにくく歩きやすいスニーカーがおすすめです。ただし、ホテルや屋内用に履き替えられるサンダルもあると快適に過ごせるでしょう。

また、冷房の効いた屋内施設との温度差が激しいため、薄手のストールやカーディガンを持ち歩くと体調管理に役立ちます。

博物館やレストランでは冷房が強く効いていることが多く、外との気温差が20℃以上になることも。こまめな水分補給とともに、体力を消耗しない服装を心がけてください。

季節を問わず宗教に配慮した服装を

エジプトではイスラム教の文化を尊重し、肌の露出を控えた服装を選ぶことがマナーです。観光地であっても、過度な肌の露出は現地の人々に不快感を与える可能性があります。

女性の場合、ノースリーブやショートパンツ、ミニスカートなどは避け、膝下まで隠れる丈のボトムスや袖のあるトップスを着用しましょう。ワンピースを着る場合も、膝が隠れる長さで肩が出ないデザインを選んでください。

特にモスクなどの宗教施設を訪れる際は、肩や膝が隠れる服装が必須となります。大判のストールを持参しておくと安心です。入場時に髪を覆うよう求められる施設もあるため、薄手のスカーフを常に携帯しておくと便利ですね。

男性も同様に、タンクトップやハーフパンツは避け、襟付きのシャツや長ズボンを選ぶと現地に溶け込みやすくなります。膝上丈のハーフパンツは観光地でも好ましくないとされています。

ビーチリゾートでは水着の着用が認められていますが、ホテルの外では必ず服を着用してください。プールやビーチから離れる際は、必ず上着を羽織ることを忘れないようにしましょう。

宗教的配慮は単なるマナーではなく、現地の人々との良好な関係を築くためにも大切なこと。カイロやルクソールなど観光客が多い場所でも、地元の人々の服装を観察し、それに近い装いを心がけるとよいでしょう。

文化の違いを理解し、敬意を持った服装選びを心がけることで、より豊かな旅の体験が得られるでしょう。

気候から見たエジプト旅行のベストシーズン

エジプト旅行のベストシーズンは、11月から3月の冬季です。この時期は日中の気温が20〜25℃前後と過ごしやすく、ピラミッド観光やナイル川クルーズなど屋外での活動も心地よく楽しめます。

朝晩は10℃前後まで冷え込みますが、日本の秋のような爽やかな気候で、観光には理想的な季節ですね。砂漠地帯では昼夜の寒暖差が大きくなるものの、日中は晴天が続き、遺跡の見学にぴったりです。カイロのギザのピラミッドや、ルクソールの王家の谷など、主要な観光スポットをゆっくり巡れます。

一方、5月から9月の夏季は気温が40℃を超える日も多く、観光にはかなり厳しい環境となります。特にルクソールやアスワンなどの南部では、日中の外出が困難なほどの猛暑になる日も少なくありません。熱中症のリスクも高まるため、体調面を考えると、この時期の旅行は避けた方が安心でしょう。

4月と10月は中間期にあたり、冬季ほどではありませんが比較的穏やかな気候です。ただし日中はやや暑く感じることもあるため、冬季ほどの快適さはありません。

なお、3月下旬〜4月は季節風「砂嵐(ハムシーン)」が吹く時期ですが、航空便に影響が出るほどの日は年に数日程度です。南部では日本の夏くらいの暑さで、湿度が低く意外と過ごしやすい時期でもあります。

冬季ならのびのびと観光を楽しみながら、エジプトの壮大な歴史遺産を心ゆくまで堪能できるでしょう。

まとめ

この記事では、エジプトの年間気温や気候の特徴、季節ごとのおすすめの服装について解説してきました。

エジプトは砂漠気候と地中海性気候により年間を通じて乾燥しており、夏は猛暑、冬は快適な気温となります。観光のベストシーズンは11月~3月で、ピラミッドやナイル川クルーズも過ごしやすい気候の中で楽しめるでしょう。

一方、夏季は40℃を超えるため、熱中症対策が欠かせません。季節に応じた服装と、イスラム教の文化に配慮した装いを準備することも大切です。

この記事を参考に、ぜひ快適で思い出に残るエジプト旅行を楽しんでみてくださいね!

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