フィリピン・セブ移住のリアルは?生活費の目安と日本人が失敗しないための秘訣

フィリピン国旗とテキストが表示されている画像、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

コロナ以降、世界的な物価上昇やリモートワークが珍しくなくなった昨今では、日本に縛られることなく、より物価の安い海外に移住し、好きな場所で自由に仕事をしながら暮らすノマドワーカーが徐々に増えてきています。

また、格安留学で人気が出ているフィリピン留学で英語力をつけて、そのまま現地で暮らしたい人もいるかもしれません。

今回の記事では、セブ島移住について、セブ島留学、現地就職、そしてフリーランサーとして5年半生活した私の実体験を踏まえ詳しく解説します。

フィリピンのセブ移住で知っておきたいリアル

「セブ移住」と言うと、美しい海を毎日眺めながらのんびりした生活を想像する人が多いかもしれません。ですが、実際のセブ移住は必ずしもそのイメージではありません。ここでは、セブ移住のリアルについてお伝えします。

移住後の生活で感じるギャップもあり?

ネットの速度は、「Starlink」や光回線が普及したことでかなり改善されたものの、依然として遅かったり安定していないエリアもあります。また、突発的な停電や大雨により道が冠水するといった、ちょっとした不便もあります。

また、物価が激安のイメージがかつてはありましたが、それは昔の話です。コロナ以降、特に外食費は値上がりしており、生活費も上昇しています。

さらに、移民局などの役所、各種サービスの手続きや工事などは、非常に時間がかかります。

セブ島移住が向いている人の特徴

セブ島では、約束時間に遅れてきたり、突然の停電など日本人にはイライラするようなことが日常的にあります。そのようなことがあっても、笑い話にできるおおらかさのある人はセブ島移住に向いています。

また、セブ島は娯楽施設やイベントなどが多くありません。そのため、友達との食事や外出、趣味を楽しむなど地味な日常を楽しめるかがセブ島移住で満足できるかを左右します。

マニラとは違うセブ独自の住み心地

マニラは、大都会で忙しい雰囲気ですが、セブは都会でありながらのんびりしており、海や山が車で30分の距離にあります。また、セブの人は、フレンドリーでのんびりしている印象です。セブ島では、ローカルの人は、ビサヤ語(セブアノ語)を話します。現地語を話せると、ぼったくりに遭いにくく、よりコミュニケーションが取りやすくなります。

セブ移住後の生活費相場の目安

一昔前の激安感はなくなったセブ島ですが、日本に比べコストパフォーマンスの高い生活は可能です。ここでは、セブ島移住での生活費の相場について最新のレートや物価をもとに解説します。

人気コンドミニアムの家賃相場

セブシティでは、ITパークやアヤラセンターのあるビジネスパークがおすすめです。このエリアでの家賃相場は以下の通りですが、物件、部屋の設備や階数などの条件により変動します。

・スタジオタイプ: 22,000〜35,000ペソ(約5.8万〜9.3万円)
・1BR: 40,000〜60,000ペソ(約10.7万〜16万円)

海の近くに住みたい場合は、マクタン島のリゾートエリアが最適ですが、海側の部屋は家賃が高い傾向にあります。

・スタジオ〜1BR: 25,000〜50,000ペソ(約6.7万〜13.4万円)

コンドミニアムでは、管理費が別途かかる場合もあり、電気代、水道代、Wi-Fiも別のことが多いです。なお、家賃上昇と円安により、日本円に換算すると家賃は安くないのが現状です。

食費や光熱費など現地でかかるリアルな生活コスト

単身での生活費の目安は以下の通りですが、個々の生活スタイルや家族構成で大きく変動します。

■ 電気代

セブは日本並みに電気代が高く、エアコンを長時間使うと、3,000〜5,000ペソ(約8,000〜1.3万円)程度になります。私は節約して2,000〜3,000ペソ程度でした。

■ 水道代

水道代は安く、200〜500ペソ(約500〜1,300円)程度ですが、飲料水は別途買う必要があります。

■ 通信費(Wi-Fi)

プランによりますが、GlobeやSmartで、月1,500〜2,500ペソ(約4,000〜6,700円)程度が目安です。

■ 食費

自炊中心で、月10,000〜15,000ペソ(約2.7万〜4万円)程度が目安です。
外食費の値上がりで、安い外食はファストフードが中心になります。

セブ市内とマクタン島で異なる住環境

セブシティは、利便性重視の人向きです。ITパークやビジネスパークでは、徒歩で日常的な買い物を済ますことができ、タクシー移動にも困りません。

一方、マクタン島は環境重視派向けです。静かでリゾート感はありますが、市内への移動には交通渋滞の覚悟が必要です。

買い物に関しても、セブ市内には、アヤラやSMなどモールが多くありますが、マクタンはLG GardenやIsland Centralなどに限られます。

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移住に必要なビザ取得

ここでは、海外移住で必須になるビザと、銀行口座や入国管理の手続きについて解説します。

観光から就労まで滞在目的に合わせたビザの申請

海外移住では、滞在期間や目的に合ったビザの取得が必要です。ビザは多くの種類がありますが、ここでは長期滞在向けの代表的なビザについて説明します。

■ 観光ビザ (9a)

フィリピンに入国時には、30日間無査証(ビザなし)で入国できます。その後、現地で延長を繰り返し最長36ヶ月(3年)まで滞在可能です。私自身も、セブで退職後、3年間観光ビザで滞在していました。

■ 就労ビザ (9g)

一般の現地企業に雇用される場合に必要になるビザです。通常、会社側が書類等を準備し申請手続きをしますが、発行までに数ヶ月かかります。

■ リタイアメントビザ (SRRV)

2026年1月時点の情報で、40歳以上から取得できる長期滞在者向けのビザです。
リタイアメントビザは、指定の銀行に一定の金額(年齢により変動)を預け入れることで取得できます。

現地での銀行口座開設と注意点

フィリピンでは、ACR I-Card(外国人登録証)があれば銀行口座の開設が可能です。ただし、銀行や支店により判断が異なります。他に、パスポート、住所の確認できる公共料金の請求書もしくは賃貸契約書が手続きに必要です。具体的に必要な書類は、銀行で事前に確認することをおすすめします。

長期滞在を見据えた入国管理の手続き

入国から59日を超える場合、英語学校の留学生も含め、ACR I-Card(外国人登録証)の取得が義務付けられており、毎年、入国管理局で滞在報告と手数料の支払いをする必要があります。

また、6ヶ月以上連続滞在して出国する場合、ECC(出国許可証)の手続きが必須で、出国前に入管で手続きしないと出国ができません。私自身、ECCを取得していなかったため空港で出国できなかった実体験があります。

セブでの仕事探しと現地就職

退職後の移住ではなく、働きながらセブで暮らしたい人には、主に次の3つの方法があります。

就労ビザ取得に向けた仕事探し

フィリピンでは、日本語スピーカー向けの求人が数多く出ており、仕事を探すにはエージェントを利用するのが最も効率的です。私自身もエージェントを通し、セブ島で現地就職しました。

ただ、セブ島の求人はそれほど多くなく、語学学校、観光業、コールセンターなどに限られるのが現状です。

フリーランスが現地で働く際のリアル

フリーランスの場合、観光ビザを延長して働くことが一般的です。私自身も、フリーランスに転向後、観光ビザで滞在しながら、日本の仕事をリモートでしていました。カフェやITパークのコワーキングスペースなどで仕事をしている人も多くいます。なお、フィリピン政府が2025年にデジタルノマドビザの新設を承認し、運用が待たれている段階です。

起業や投資を検討する際のリスク管理

以前は100%外資での起業は困難でしたが、資金要件を満たせば可能な業種が増えています。ですが、依然として起業のトラブルは発生しており、信頼できる弁護士に相談することが非常に重要です。

また、実店舗を構えるビジネスは、多額の資金が必要になるため、資金計画などを慎重にする必要があります。

不動産投資の場合、完成前に購入した物件の建設が中止になるリスクがあり、信頼できるデベロッパーやプロジェクトなのか見極める必要があります。

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移住を失敗しないための治安対策

セブ島移住では、日本と同じ感覚でいるとトラブルに巻き込まれるリスクがあります。また現地ならではの事情に合わせた準備が必要です。ここでは、移住を失敗しないための治安対策と事前準備について解説します。

最新の治安レベルとトラブルを防ぐ具体的な安全対策

セブ島の2026年の治安状況は、セブ島のITパークやビジネスパーク、マクタン島のリゾートエリアなど、多くの観光客が訪れる主要な場所では比較的安定しています。ですが、依然としてスリやひったくりのような軽犯罪は発生しています。また、夜の一人歩きは危険です。

渡航前に確認すべき保険や予防接種

予防接種は必須ではありませんが、狂犬病やデング熱、また肝炎には特に注意が必要で心配であれば予防接種をしておくと安心です。

また、一般的に海外の病院は高額なため、1年程度までの滞在であれば、海外旅行傷害保険、長期の場合は、現地の民間、もしくは公的医療保険に加入することをおすすめします。

セブ島の移住にはしっかりとした準備を!

セブ島移住は、年中夏のゆったりとした環境で、のんびりと暮らせる魅力があります。温暖な気候と穏やかな時間の流れは、日本の慌ただしい生活から離れて心身をリフレッシュさせてくれるでしょう。

一昔ほどの激安感はないものの、未だハイコストパフォーマンスな生活ができる点もメリットです。住居費や食費、娯楽費など、総合的に見れば日本よりも経済的な負担を抑えられる可能性が高いです。

その一方で、日本とは違う環境、インフラやサービスが整っていないことによりストレスを感じることもあります。停電や断水といった日本では考えられないトラブルに遭遇したり、役所の手続きに予想以上の時間がかかったりすることは覚悟しておく必要があります。
また、言葉の壁や文化の違いに戸惑うこともあるでしょう。

しかし、こうした課題も事前の情報収集と心構えがあれば、十分に乗り越えられます。今回の記事を参考にしっかりと準備をして、現地の生活習慣や注意点を理解した上で、セブ島移住を実現してください。

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