
普段あまり知る機会がないベトナムのお菓子。
ベトナム土産のお菓子をもらって「フィリピンやタイと似ているのかな?」と想像したり、旅行のお土産探しで「ベトナムらしいお菓子とは?」と疑問を持ったり、ということはありませんか?
日本ではベトナム料理があるカフェやレストランが増えていますが、お菓子はあまり見かけないかもしれません。
この記事では、筆者が現地で知ったベトナムの定番お菓子や人気のスイーツをご紹介します。
- ベトナムのお菓子は優しい甘さが特徴
- ベトナムの伝統的な定番お菓子
- ローカルマーケットで買えるお菓子
- スーパーでも買えるお土産におすすめのお菓子
- 現地カフェで人気の「チェー(ベトナム風ぜんざい)」
- まとめ
ベトナムのお菓子は優しい甘さが特徴
最近のベトナムでは、どんなお菓子が人気だと思われますか?
ここでは現在のベトナムのお菓子事情を簡単にご紹介したあと、ベトナムで伝統的に愛されているお菓子の「優しい味わい」の特徴をご紹介します。
【最新】ベトナムのお菓子事情
ベトナムは、比較的若い世代の人口比率が高い国です。
若者たちの興味や人気を反映しているかのように、スーパーやコンビニには韓国や東南アジア諸国からの比較的安い輸入菓子やヨーロッパ諸国のクッキーなどがあふれ、街には美味しいケーキやドーナツなどを売るカフェやベーカリーが急増しています。
一方で、本来のベトナムならではの定番お菓子やスイーツの人気が衰えるわけではなく、ベトナム人が好むお菓子やスイーツのバラエティが豊かになっているという印象です。
ベトナムならではのお菓子やスイーツの特徴
ベトナム人に長く愛されてきた定番のお菓子やスイーツは、素材本来の甘さを活かした優しい味わいです。
メインとなる素材には、米粉・豆類・いも類・ココナッツ・フルーツなどが多く使われています。
また、練乳がよく使われることも特徴的です。
伝統的なお菓子やスイーツには、おもに4つのタイプがあります。
以上のようなタイプのお菓子やスイーツを具体的にご紹介していきますので、ベトナム旅行を予定している方はお土産や食べ歩きのプランの参考にしてみてください。
ベトナムの伝統的な定番お菓子
ベトナム旅行のお土産やローカルグルメでおすすめの定番お菓子から4種類選んでご紹介します。
ここでご紹介するお菓子の名前の頭に付いている「バイン」は、粉を使って作る食べものの名前に付くベトナム語です。
お菓子、パン、ケーキ、軽食、麺など調理方法を問わず、さまざまな食べものが「バイン○○○」という名前で呼ばれています。
餅菓子「バイン コム」
お餅の中に緑豆のあんが入った、緑色の四角い餅菓子バイン コム。
もち米がまだ緑色のうちに早く収穫して使用しているため、お餅の部分の緑色はお米由来の色です。
生菓子なので、日本に持ち帰りたい場合は必ず賞味期限を確認しましょう。
餅菓子「バイン フー テー」
バイン フー テーも、もちもち・ぷるぷる食感のお菓子です。
米粉を使用する場合や、タピオカ粉を使用する場合など、地方によって作り方やできあがりサイズも異なりますが、中身に緑豆のあんが入っていてココナッツも混ぜ込まれていることは共通しています。
包んでいる葉には、バナナの葉、ココナッツの葉、パイナップルの葉などが使用されています。
結婚式のお祝いの席でふるまわれたり、引き出物として配られたりすることが多いので、夫婦餅とも呼ばれているお菓子です。
緑豆のお菓子「バイン ダウ サイン」
緑豆を粉状にして砂糖や植物油などを混ぜ、キューブの形に固めたお菓子バイン ダウ サイン。
口に入れるとほろほろと崩れて、きな粉にも似ている味わいです。
小さな四角いお菓子が丁寧に包まれている素朴な様子からも、古き良きベトナムらしさが感じられます。
口の中に粉が一気に広がる食感なので、飲み物を用意して食べてみてください。
揚げバナナ「バイン チュイ チェン」
<バナナを縦半分に切り、平たく伸ばして揚げたバイン チュイ チェン。
カリっとしたフリッターのような食感で、中のバナナはクリーミーです。
路上の屋台で売られている定番おやつなので、宿泊しているホテルの近くで探したい場合はホテルのフロントスタッフに売っている場所を聞いてみましょう。
練乳入りプリン「カラメン(バイン フラン)」
日本のプリンと同じ見かけのカラメン。
カラメンという名前は首都ハノイを中心としたベトナム北部の言葉で、ホーチミンがあるベトナム南部ではバイン フランと呼ばれています。
食感や甘さの違いがそれぞれのお店のカラメンの特徴となる、シンプルなベトナム定番スイーツです。
プリン単品で食べるほか、「チェー」に入れる食べ方もあります。「チェー」については、この記事の中でのちほど詳しくご紹介します。
ローカルマーケットで買えるお菓子

ベトナムのローカルマーケットでは、大きな市場の建物の中だけでなく、その周辺の道に出店する多くの店も合わせた地域一帯を市場と呼んでいます。
ベトナム人の食材の宝庫となっている市場でよく売られているベトナム人の定番お茶菓子を、ここでは3種類選んでご紹介します。
ドライフルーツ
ベトナムは南国フルーツが豊富なので、さまざまな種類のドライフルーツがあります。おもな種類を挙げてみましょう。
筆者のおすすめはマンゴーのドライフルーツで、甘みも香りも一番おいしく感じます。
その他の種類では、日本で見かけないものや独特な香りがするものもあるので、市場で買う前には少し試食させてもらうことをおすすめします。
オーマイ(フルーツの砂糖漬け菓子)
スライスしたフルーツをシンプルに乾燥させたドライフルーツに対して、オーマイはスライスせずに乾燥したフルーツを丸ごと砂糖漬けにしたものです。
そのため、オーマイに使われているフルーツはころころとした形の果実が多く、プラムやアプリコットの他に、梅も定番となっています。
甘い・酸っぱい・塩辛い・辛い・生姜味など、同じ果実でも味付けのバリエーションが豊富です。
ベトナム人が来客をもてなすお茶菓子として出すことが多いオーマイは、特に来客が増えるお正月前によく売れています。
ナッツ
ドライフルーツやオーマイを売っている市場のお店で、よく一緒に売られているのがナッツ類です。
ナッツはお茶菓子にもおつまみにもなり、カシューナッツ、ピスタチオ、アーモンド、マカデミアナッツなど、さまざまな味付けをされたものが並んでいます。
特に生産量が世界ランキング3位であるカシューナッツは、ベトナムの名産品です。
また、カフェでコーヒーを飲みながらひまわりの種を食べているベトナム人をよく見かけます。
ひまわりの種にも塩味やココナッツ味などがあり、ベトナム定番のお茶菓子として好まれています。
スーパーでも買えるお土産におすすめのお菓子
初めてのベトナム旅行の場合は、価格交渉が必要な市場での買い物は少しハードルが高いと感じる方が多いかもしれません。
前述のドライフルーツ・オーマイ・ナッツ類は、スーパーでも買うことが可能です。
最新のスナック菓子から伝統菓子まで、さまざまなお菓子が売っているスーパーで、個包装のばらまき土産を選びたい方におすすめのお菓子をご紹介します。
ココナッツクラッカー
ベトナムのココナッツクラッカーは、ココナッツ由来の優しい甘さとクリスピーな食感が、一般的なクラッカーとはまったく違います。
日本で輸入菓子を多く取り扱うカルディでも「タイビン」ブランドのココナッツクラッカーが売られていたことがあったようです。
現地スーパーにあるいろいろなブランドの商品のなかで、筆者は「TOP COCO」をおすすめします。
オリジナル・ゴマ・ピーナッツなどのフレーバーがあり、どれを選んでも美味しいです。
ケオラック
ケオラックは、ピーナッツやゴマを飴で固めたお菓子です。
東京土産として有名な雷おこしと比べると、ケオラックはピーナッツがごろごろとぎっしり詰まっているのでボリュームがあります。
見かけどおりの素朴な味わいで、ベトナムらしいお菓子としてお土産におすすめです。
ココナッツキャンディ
ココナッツキャンディは、ココナッツミルクで作ったキャラメルのようなソフトキャンディです。
日本ではあまり味わえないココナッツの甘さが特徴となっています。ベトナム南部の特産品ですが、ベトナム国内では全国的に売られています。
現地カフェで人気の「チェー(ベトナム風ぜんざい)」
ベトナムの代表的なスイーツに「チェー」があります。ベトナム風ぜんざいと言われることも多いようですが、日本のぜんざいとはまったく似ていません。
豆類やいも類を煮たもの、フルーツ、白玉、ゼリー、タピオカ、豆腐などの具材が白いココナッツミルクの中に入っているのが、ベトナムのチェーです。
お店によっては、プリンを入れることもできます。
注文するときにトッピングを選ぶ場合もあれば、あらかじめ具材の組み合わせを決めたメニュー表が作られているお店もあり、具材選びが楽しいスイーツです。
ベトナム南部は年間を通して暑い気候ですが、四季があるベトナム北部でも夏になると特に高温多湿になります。
そんな気候のなかで食べるチェーには、クラッシュアイスを加えることが一般的です。
しかし、旅行者の皆さんのなかには、氷が心配だという方もいらっしゃるでしょう。
チェーは屋台で売られていることも多いのですが、氷を使うことに衛生面の心配がある場合は、カフェのように比較的きれいなお店で食べるほうが安心です。
また、ベトナム北部の冬は、ときどきコートが必要なほどに寒い日もあります。そのような時期には、ほっとする温かさのチェーもおすすめです。
まとめ
ベトナムのお菓子は、甘みが優しい素朴な味わいのものが多く、ローカルスイーツグルメもベトナム旅行が人気を集める理由のひとつです。
物価が安いベトナムではカフェスイーツも安く食べられるので、ローカルグルメに重点を置いた旅行なら旅費の節約は比較的簡単です。
お土産の調達に現地のスーパーに行くと、ベトナム人が普段どのような食品を買っているのかがわかり、興味深く見て回ることができます。
ベトナム定番のお菓子を探しながら、お菓子売り場に占める輸入菓子の多さもぜひチェックしてみてくださいね。
◇経歴
銀行の外国為替業務で英語を使用した仕事の経験があります。
◇英語に関する資格
TOEIC 860
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容
・海外駐在帯同家族としての長期滞在:アメリカ4年、インドネシア5年、ベトナム3年
・旅行経験:アメリカ、インドネシア、ベトナム、中国(香港・マカオ)、マレーシア、シンガポール、タイ、モルディブ、オーストラリア、カナダ、バハマ、フランス、スイス、ニューカレドニア
◇自己紹介
学生時代から英語は好きで、さまざまなタイプの英会話レッスンを受けた経験があります。
アメリカに滞在した4年間は子育てに専念。子どもたちを現地の幼稚園や公立小学校に通学させるなかで、保護者としてボランティアなどを経験しました。
インドネシア語とベトナム語は現地で学習。英語が通じない現地の人とのコミュニケーションに役立ちました。
帰国後に取得した資格:インドネシア語検定C級、ベトナム語検定6級