
東南アジアの人気旅行先として注目を集めるベトナム。豊かな歴史と文化、美しいビーチ、そして美味しいベトナム料理で多くの観光客を魅了しています。初めてベトナムを訪れる方にとって、どこを観光すべきか、治安は大丈夫なのか、予算はどれくらい必要なのかといった疑問は尽きません。
本記事では、ベトナム観光の基本情報から人気スポット、安全な旅のコツまでを徹底解説します。これを読めば、安心してベトナムの魅力を満喫できる旅が実現するでしょう。
- ベトナムとは?観光の魅力と基本情報
- 人気観光スポット:北部・中部・南部別におすすめを解説
- 物価・費用目安:日常と観光サービスのコスト比較
- 安全性・治安情報:快適な旅のための心構え
- 旅行準備ポイント:時期・安全・節約の注意点
- まとめ
ベトナムとは?観光の魅力と基本情報
ベトナムは東南アジアのインドシナ半島東部に位置する国で、中国、ラオス、カンボジアと国境を接している細長い形をした美しい国です。首都はハノイですが、経済の中心地はホーチミンとなっています。それぞれの特徴をチェックして、旅のプランニングに役立てましょう 。
地理的特徴と気候
ベトナムは南北に約1,650キロメートルにわたって延びており、北部の山岳地帯から南部のメコンデルタまで多様な地形を有しています。北は中国、西はラオスとカンボジアに接し、また、南部は南シナ海にも面しています。国土の75%が山岳地帯のため、人口は平野部に集中しています。ベトナム観光の時期を選ぶ際は、北部では10月から4月、中部では2月から8月、南部では12月から4月がおすすめのシーズンとされています。
言語と時差
公用語はベトナム語ですが、地方により発音が異なります。都市部では、英語、フランス語、中国語、ロシア語も多少通じます。都市部のホテルやお店では日本語を話すスタッフもたくさんいます。日本からベトナムへは、飛行機で約6時間、時差は2時間となっています。
歴史と文化の魅力
ベトナムは長い歴史を持つ国で、中国の影響を受けながらも独自の文化を築いてきました。フランス植民地時代の建築物やベトナム戦争の遺跡など、複雑な歴史を物語る場所が数多く存在します。また、ユネスコの世界遺産に登録された遺跡や自然景観も多く、歴史好きの旅行者には特におすすめです。
人気観光スポット:北部・中部・南部別におすすめを解説
ベトナムは、地域ごとに異なる魅力があります。ベトナム旅行を100%楽しむため、それぞれの地域ごとの美しい景色や定番グルメ、人気ショップなどの特徴を押さえておきましょう。
北部エリア:ハノイを中心とした歴史と自然
ベトナム北部の中心都市ハノイは、首都として1000年以上の歴史を誇ります。
ハノイ市内には文廟や一柱寺などの歴史的建築物が点在し、旧市街では昔ながらの街並みを楽しめます。また、ハノイから車で約3時間の距離にあるハロン湾は、世界遺産に登録された絶景スポットです。エメラルドグリーンの海に浮かぶ約1,600もの奇岩群は、クルーズやボートツアーで間近に見ることができます。
近年人気が高まっているチャンアンも北部の見どころの一つです。陸のハロン湾とも呼ばれるこの地域では、ボートに乗って洞窟や渓谷を巡る日帰りツアーが人気です。
中部エリア:ダナンとホイアンの絶景とリゾート
ベトナム中部の代表的な都市ダナンは、美しいビーチとリゾート地として知られています。近年の開発により高級ホテルも増え、快適な滞在が可能です。空港からのアクセスも良好で、海外からの観光客に人気の高いエリアとなっています。
また、ホイアンナイトマーケットは世界遺産タウンとして知られています。ベトナム中部の街ホイアンは、夜になると無数のランタンが灯され、幻想的な雰囲気を醸し出します。色とりどりのランタンが店の木に無数に飾られ、実際に購入することも可能です。
南部エリア:ホーチミンの活気とメコンデルタ
ベトナム最大の都市ホーチミンは、コロニアル建築が独特の景観を生み出しています。
ホーチミンのカラフル寺院として知られるタンディン教会は、美しいピンクの教会で、フランスの統治時代に建てられました。ホーチミンで2番目に大きい教会で、バロック風の彫刻や美しいステンドグラスがインスタ映えすると大人気です。
また、ホーチミンは近年、おしゃれなショップやカフェが続々とオープンし、活気のある街になっています。 観光スポットとしては、歴史博物館や至るところに地元住民御用達のレストランや食堂、ショップが並びます。ドンコイ通りでは、センスの良い洋服店が並び、ショッピングを楽しむ観光客で賑わっています。さらに、ベンタン市場では地元の食材や雑貨を購入でき、ベトナムローカルな文化を体験できます。
物価・費用目安:日常と観光サービスのコスト比較
ベトナム観光の魅力の一つは、比較的リーズナブルな料金で楽しめることです。 円安が進行した昨今では、日本人が海外で物価を気にせず楽しめる数少ない国として、人気を集めています。
宿泊費とホテルの料金相場
バックパッカー向けのゲストハウスは1泊1,000円程度から利用可能です。中級ホテルでは3,000円から8,000円程度、高級リゾートホテルでは15,000円以上が目安となります。ダナン、ホイアンといったリゾート地では、オーシャンビューの部屋や高級スパ付きのホテルが人気です。
筆者は、ホーチミンで1泊60,000円の高級リゾートホテルを予約しましたが、プール付きで8部屋以上あり、東京では到底考えられない価格で宿泊できるので、コスパよく富豪気分を味わうことができました。
交通費と移動手段
ベトナム国内の移動は、飛行機、バス、タクシー、バイクタクシーなど様々な選択肢があります。ハノイ-ホーチミン間の国内線航空券は7,000円から15,000円程度です。市内ではタクシーやグラブ(東南アジア版Uber)の利用が便利で、短距離であれば数百円で移動できます。また、自転車の前に座席をつけた人力車であるシクロは、異国情緒を味わえる人力車として人気です。ベトナム映画にもよく登場し、移動手段としてだけでなく、観光の思い出になるかもしれません。
食事とベトナム料理の費用
ベトナム料理は世界的にも人気が高く、ヘルシーなローカルフードが欠かせません。野菜たっぷりのフォーやバインミーなどの定番料理は、屋台や地元の食堂では、200円から500円程度で味わえます。また生春巻きやバインセオ、コムタムといった地元の料理をおしゃれなレストランで味わうこともでき、お腹いっぱい食べても1,000円を超える事はないでしょう。
安全性・治安情報:快適な旅のための心構え
ベトナム観光において治安は事前に必ず調べておかなければならない重要なポイントです。全体的に見ると、ベトナムは東南アジアの中では比較的安全な国で、重大犯罪に巻き込まれる事は少ないですがスリなどの軽犯罪に注意が必要です 。
一般的な治安状況
ベトナムの治安は年々改善されており、重大な犯罪に巻き込まれる可能性は低いとされています。しかし、観光客を狙ったスリなどの軽犯罪は発生しています。リュックは前向きに背負い、財布は後ろポケットに入れないといった基本的な対策は必須です。皆さんが訪れるであろう、ホーチミンやハノイなどの大都市、観光地では注意が必要です。
地域別の安全対策
北部のハノイでは、旧市街での夜間の一人歩きや貴重品の管理に注意しましょう。中部のダナンやホイアンは比較的治安が良好ですが、ビーチエリアでの荷物の放置や夜間の海岸散歩は避けた方が安全です。南部のホーチミンでは、バイクタクシーの利用時や市場での買い物時に特に注意が必要です。
トラブル回避のコツ
現金は小分けして持参し、高額な現金や貴重品はホテルのセーフティボックスに保管しましょう。また、夜間の一人歩きは避け、公共交通機関やタクシーを利用することをおすすめします。またベトナムは社会主義国家なので、公安や監視体制が敷かれている場所もあります。政治に関する言動には注意しましょう。
旅行準備ポイント:時期・安全・節約の注意点
ベトナム観光を成功させるためには、事前の準備が欠かせません。ビザの取得から持参品まで、チェックポイントを確認しておきましょう。
ビザと入国手続き
日本国籍者がベトナムに観光目的で入国する場合、15日以内の滞在であればビザは不要です。ただし、パスポートの残存期間が6か月以上必要です。またこれはマストではありませんが、観光目的で入国の際は、新型コロナウイルスの治療費を払うための保証額10,000 USドル以上の海外旅行保険への加入が推奨されています。
最適な旅行時期とシーズン
ベトナムは南北に細長い国土のため、地域により最適な観光シーズンが異なります。全体的には11月から3月が乾季で観光に適していますが、北部では涼しく、南部では暑い時期となります。雨季でも一日中雨が降り続くことは少なく、1時間や2時間で雨が止むことが多いです。
持ち物と準備
ベトナムでは日焼け止めと虫除けスプレーが必需品です。また、雨季に備えて折り畳み傘も持参しましょう。服装は軽装で問題ありませんが、教会や遺跡見学時は肌の露出を控えた服装が求められる場合があります。
クレジットカードは、ホテルやレストラン、お土産物屋などでは使える場合が多いですが、ローカルの市場や屋台などは現金のみしか使えないことが多いです。現地通貨のベトナムドンは事前に少額両替しておくと便利ですが、米ドルも広く利用できます。
日帰りツアーやクルーズの予約は現地でも可能ですが、人気のツアーは事前予約がおすすめです。特にハロン湾クルーズや世界遺産巡りのツアーは、日本語ガイド付きのものを選ぶと理解が深まります。
まとめ
ベトナムは他のアジア諸国と比べて物価が安く、日本人から人気の旅行先です。
数多くの歴史的建造物や遺産、メコン川クルーズなどの自然体験や、バインミーやフォーといったヘルシーなベトナム料理、街に花開くカフェ文化。これらがベトナムが世界中の多くの観光客に支持される理由です。
現地の文化や食事、人との触れ合いを楽しんでください。事前に基本的な情報を調べておくことで、旅先での不安を軽減し、素晴らしい思い出を作ることができるでしょう。
◇経歴
海外営業の仕事を2年間経験
◇資格
TOEIC850点
◇留学経験
経験なし
◇海外渡航経験
旅行でスペインなど4カ国
◇自己紹介
海外旅行、英語でいろんな人とコミニケーションを取るのが好きです。英語に関連した面白いと思ってもらえる記事を書いていきますので、よろしくお願いします!