
「セブ島からボホール島への行き方は?」
「タグビララン港ってどんな場所なんだろう?」と考えている方もいるでしょう。
タグビララン港はボホール島の玄関口であり、美しい自然や観光スポットへ向かうためのスタート地点です。セブ島からフェリーでアクセスできるので、初めての旅行者でも訪れやすいでしょう。
この記事では、ボホール島やタグビララン港の基本情報や、セブ島からボホール島への行き方、フェリーの利用方法などを詳しく紹介します。チョコレートヒルズやターシャ(メガネザル)など、ボホール島で楽しめる魅力的な観光スポットもあわせて紹介します。
この記事を読めば、ボホール島旅行のイメージがぐっと広がり、素敵な旅の計画を立てやすくなるはずです。
ボホール島とは
ボホール島は、フィリピン中部のビサヤ諸島に位置する島で、フィリピン国内で10番目に大きな面積を誇ります。セブ島の南隣、ミンダナオ島の北に位置し、ボホール州全体を島と周辺の小島で構成しています。島の約7割が石灰岩のカルスト地形に覆われ、丘陵地帯が連なる独特の地形は、ここでしか見られない絶景を生み出していることが特徴です。
人口はおよそ139万人(2020年時点)で、州都のタグビラランは主要都市として栄えています。タグビララン港はセブ島などへの海の玄関口として利用され、観光や経済活動の拠点としても有名です。
気候は年間を通じて温暖な熱帯性気候で、平均気温は26〜27℃ほど。12月から4月頃までは乾季にあたり、晴天が続くためマリンアクティビティを楽しむのに最適とされています。一方、6月から11月は雨季で、スコールや台風の影響により高速船が欠航となることもあります。
ボホール島は「神の小さな楽園」とも称されており、神秘的な自然美と多彩な観光スポットが点在している魅力的な観光地です。
ボホール島のタグビララン港とは
タグビララン港(Tagbilaran Port)は、ボホール島の主要な港で、同島の玄関口として多くの旅行者に利用されています。
港はセブ島やネグロス島ドゥマゲッティを結ぶ航路の中心で、特にセブ島への高速フェリーの発着地として有名です。オーシャンジェットやスーパーキャットといったフェリー会社が運航しており、セブ市内からはおよそ2時間でアクセス可能。
港内には飲食店や土産物店があり、待合室では生演奏が行われることもあります。
<スポット情報>
項目 |
詳細 |
名称 |
タグビララン港(Port of Tagbilaran) |
住所 |
Tagbilaran Wharf Road, Tagbilaran City, Bohol, Philippines, 6300 |
主なフェリー会社 |
オーシャンジェット(OceanJet)スーパーキャット(SuperCat) |
セブ島からボホール島への行き方
セブ島からボホール島へは、フェリーが最も一般的な移動手段です。所要時間は約2時間で、日帰り旅行も可能なアクセスの良さが魅力です。出発はセブ市内のピア1やピア3からで、到着港はボホール島の玄関口となるタグビララン港が中心となります。なお、一部の便はチュビゴン港に到着することもあります。
運航するフェリー会社はいくつかあり、選択肢によって料金や所要時間が異なります。最も便数が多く利用者が多いのは「オーシャンジェット」で、1日約16便が早朝から夕方までほぼ毎時間運航。ツーリストクラスやビジネスクラスを選べるため、予算に応じて快適に移動できます。同じく人気の「スーパーキャット」は運賃が手頃で、比較的新しい船が多いのが特徴です。一方、より安価な「ライトシッピング」は所要時間が4時間ほどかかりますが、コストを抑えたい方に適しています。
利用時にはオンライン予約が推奨されています。また、週末や連休は特に混雑するため、早めの手配が安心です。
なお、セブ島からボホール島へ空路で訪れる場合は、セブ島から小型飛行機セスナを利用する方法と、マニラ経由でパングラオ国際空港を利用する方法の2つがあります。船酔いが気になる方は、空路での行き方を検討しても良いでしょう。
セブ島からボホール島行きのフェリーの乗り方・流れ
ここからは、セブ島のピア1からボホール島のタグビララン港までのフェリー利用の具体的な流れを順を追って紹介します。渡航前に確認しておくとスムーズに乗船できるので、ぜひ参考にしてください。
<セブ港>
<フェリー乗船>
チェックイン後は指定された待合室で出発を待ちます。売店や飲食店もあり、快適に過ごせます。出発時間が近づくと乗船が始まるので、搭乗券に記載された座席に着席しましょう。船内はエアコンが強めに効いていることが多いため、上着の持参をおすすめします。船酔いしやすい方は酔い止め薬を事前に服用すると安心です。
<タグビララン港>
なお、セブ島からボホール島へフェリーで移動する際には、以下の点に注意しましょう。
ボホール島の観光スポット・アクティビティ
最後に、ボホール島の観光スポットやアクティビティを3つ紹介します。
チョコレートヒルズ
フィリピンターシャ&ワイルドライフサンクチュアリー
ロボック川
どこもボホール島ならではの観光や体験ができるスポットです。
チョコレートヒルズ
チョコレートヒルズは、ボホール島の中央部に広がる1,200以上の円錐形の丘が連なる自然景観です。乾季になると丘の草が茶色く枯れることから「チョコレートヒルズ」と呼ばれ、ボホール島を代表する観光名所となっています。
丘は約30メートルから120メートルの高さで、約50平方キロメートルにわたって広がります。これらの丘は数百万年にわたる石灰岩の侵食と風化によって形成されたとされ、地質学的にもユニークな地形です。地元では、二人の巨人が戦った結果として丘が生まれたという伝説も残されています。
観光では、チョコレートヒルズコンプレックスの展望台から丘を一望できるほか、ジップラインやATVライドなどのアクティビティも楽しめます。
見頃は乾季である11月から5月の間で、茶色に染まった丘の連なりは壮観です。ボホール島のユニークな自然を体感できる、必ず訪れたいスポットです。
フィリピンターシャ&ワイルドライフサンクチュアリー
フィリピンターシャ&ワイルドライフサンクチュアリーは、ボホール島コレラ地区に位置し、絶滅危惧種であるターシャ(メガネザル)を保護するために設立された自然保護区です。ターシャは体長わずか10〜12センチメートルで、大きな目が特徴の夜行性の小型霊長類です。主に昆虫を食べ、非常に敏感でストレスを受けやすいため、観察時には特別な配慮が求められます。
保護区内では、ターシャが自然に近い環境で生活する様子を観察できます。訪問者はトレイルを歩きながら、木にしがみつくターシャの姿を見つけることができ、周囲の豊かな自然も楽しめます。ターシャを観察する際は、距離を1メートル以上保ち、静かに観察すること、フラッシュ撮影や接触を避けることがルールとして定められています。
入場料は約60ペソ(約140円)、営業時間は8:30〜16:00で、タグビララン市から車で約30分のアクセスです。保護区内ではターシャに関連したお土産も販売されています。
ロボック川
ロボック川はボホール州中央部に位置する美しい川で、観光名所として有名です。川の源流はカルメン町にあり、約1.5キロメートル西へ流れた先でボホール海に注ぎます。エメラルドグリーンに輝く水面が特徴で、「オリエンタルアマゾン川」とも称されるほどの景観を楽しめます。
ロボック川の最大の魅力は、屋形船でのロボック川クルーズです。クルーズでは、フィリピン料理のビュッフェを楽しみながら、川沿いの自然を眺められます。さらに、地元の人々による伝統的な音楽やダンスのパフォーマンスもあり、観光客は文化と自然の両方を体感できます。クルーズ中には川沿いの豊かな緑や、運が良ければ野生動物の観察も可能です。
クルーズはロボック村を出発点とし、タグビララン市から車で約30分でアクセスできます。年中運行されていますが、乾季(11月から5月)が特に訪れるのに適した時期です。
まとめ
この記事では、フィリピン・ボホール島の玄関口である「タグビララン港」について紹介しました。セブ島からボホール島へは、フェリーで2時間ほどでアクセスできます。
ボホール島にはチョコレートヒルズやフィリピンターシャ&ワイルドライフサンクチュアリー、ロボック川クルーズなど、自然の美しさや文化を体感できるスポットが豊富に揃っています。
また、旅行の思い出をより充実させたい方は、出発前にトラベル英会話を学んでおくことをおすすめします。トラベル英語を効率良く学びたい方は、オンライン英会話スクール「ネイティブキャンプ」の受け放題レッスンをぜひご検討ください。
フィリピン講師も多く在籍しているため、現地の情報をたくさん聞けるのもメリットです。
無料体験レッスンも受付中で、旅行前の準備にも便利です。
ボホール島は自然と文化が融合した観光地として、訪れる価値の高い島です。アクセスや現地情報をしっかり押さえ、快適で思い出に残る旅を楽しみましょう。
◇経歴
・アメリカLAにてアパレル勤務
・英会話スクールに10年ほど勤務
◇留学経験
アメリカのLAのコミュニティカレッジに入学・卒業。
OPT VISAを取得し、LAのアパレル会社に1年間勤務。
次なる目標は、娘との親子留学。
◇海外渡航経験
留学:アメリカのLAに4年間留学
海外旅行:ドイツ・フランス・スイス・メキシコ・イタリア・グアムなど
◇自己紹介
英語関連の記事を中心に執筆するWebライター。中学生で日本を出ることを決意し、高校卒業後に渡米。アメリカではさまざまな国の学生と、濃い海外生活を送る。現在は関東の田舎でのんびり生活。今後の目標は、娘との親子留学と夫婦でのクルーズ旅行。