ダバオで学ぶ、未来への一歩。ミンダナオ国際大学の魅力を探る

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フィリピン南部のミンダナオ島最大の都市、ダバオ。ミンダナオ国際大学は、ダバオ市にあるフィリピンで唯一日本語専攻のある国際大学です。

「ダバオ市での大学留学、どんな学校が良いか分からない」
「初めてのフィリピン留学で、英語だけの生活が不安」

とお悩みの人に、ミンダナオ国際大学をおすすめします!

日本語専攻の国際学科には、日本での就労を希望する学生が集まります。親日の学生たちと知り合うことで、留学後の未来につながる経験ができるでしょう。

ぜひ最後まで読んで、ダバオでの学びにお役立てください。

ミンダナオ国際大学とは?

ミンダナオ国際大学は、フィリピンのミンダナオ島にある国際大学です。

国の基準を満たした教育カリキュラムを採用し、フィリピンの高等教育省(CHED)に認可も得ている信頼できる大学です。

日本フィリピンボランティア協会という日本のNGOが、内田あやこ教育基金を利用して2002年に設立しました。

日本とフィリピンのかけ橋となる人材を育てることを目的に、運営されています。

日本の教育基金で建てられた歴史的背景もあり、特に日本語専攻のある国際学科に力を入れています。

フィリピン国内では数少ない日本語専攻ができる大学で、質の高い日本語教育が評判です。日本への渡航経験がない学生でも、日本語能力試験一級を取得している実績があります。

日本語学科を設けているだけでなく、すべての学部で日本語と日本語学の授業が必須科目となっています。

日本についての学びが軸になっていて、語学と合わせて日本文化全般の知識も習得できるカリキュラムが魅力です。日本とフィリピンの関係を重視した、独自の教育方針を取り入れています。

卒業後、日本での就労や日系企業への就職を目指す学生がフィリピン各地から集まっています。

このため非常に親日的な学生と出会う機会が多いでしょう。さらに日本の大学や自治体と積極的に連携して、交換留学プログラムを行っている点もミンダナオ国際大学の強みです。

学部・学科の紹介

ミンダナオ国際大学の主要学部は、下記の3つです。

・教養学部 国際学科 日本語学専攻
・福祉学部 高齢者福祉専攻
・教員養成学部 初等教育科・中等教育科

他にも心理学科、起業家育成学科、IT学科といった現代社会に必要な学科も選択できます。

本記事では中心的な3つの学部について、特徴をみていきます。

教養学部(国際学科 日本語学専攻)

国際学科の日本語学専攻は、ミンダナオ国際大学のメインと言える学科です。

語学だけでなく、日本文化、歴史、社会、ビジネス慣習といった幅広い知識を習得することが可能です。日本語を学ぶフィリピン人学生はもちろん、日本からの留学生も多く在籍しています。

日本語教育の第一歩である「日本語教授法」の授業では、母語として当たり前のように使っている日本語を、1つの外国語として客観的にとらえながら教授法を学べます。

一緒に学ぶフィリピン人学生も日本語が理解できるので、将来日本語教師として日本語教育に携わりたい人や、英語だけの環境は不安という人におすすめです。

日本語を学ぶフィリピン人と過ごすことで、日本での座学より実践的な学びにつなげることができるでしょう。

福祉学部(高齢者福祉専攻)

加速する日本の高齢化社会に対応するための、人材育成を目的につくられた学部です。

フィリピンでも平均寿命がだんだん延びてきて、緩やかに高齢化問題が意識され始めています。

この福祉学部へ留学すれば、日本社会と比較しながら、フィリピンの高齢者福祉制度や政策課題について学べます。

カリキュラムの中で、介護福祉士資格のための実習体験を受けられます。

日本とフィリピンの福祉制度の違いを知ることで、福祉の世界を広くグローバルな視点から考える、良い機会になるのではないでしょうか。

今後世界規模の課題になるであろう、「高齢者福祉」に特化した専攻はフィリピン国内でも貴重な存在です。

教員養成学部(初等教育科・中等教育科)

フィリピンの教育システムで、教員免許の取得を目的とした教員養成学部です。初等教育学科(小学校)と中等教育学科(中学・高等学校)に分かれています。

教員養成においても日本語の授業がベースにあり、日本の教育制度についても同時に学べるのがミンダナオ国際大学の特徴です。

将来日本人向けの教育者として、海外の日本人学校やその他教育機関で働きたい人に特におすすめします。

卒業までに、フィリピンの学校で教育実習を受ける機会もあり、日本とは異なる教育現場で実践的な学びを深められるのも魅力です。

ダバオ基本情報

ここで、ミンダナオ国際大学があるダバオの基本情報をご紹介します。

ダバオは、フィリピン南部にあるミンダナオ島の主要都市です。2025年の時点で人口が200万人を超えており、市としては首都マニラに次いで2番目に人口の多い街となっています。

ダバオの歴史

ダバオの歴史は、日本と深い関係があります。

ダバオでは第二次世界大戦前から、日本人移民によって「マニラ麻」と呼ばれるアバカの栽培が盛んに行われてきました。

勤勉な日本人移民の功績で、ダバオは世界でも有数のアバカ生産地として知られるようになったと言われています。

その後1930年にはアジア最大の日本人街が形成され、多くの日本人が移住し生活していた歴史があります。

第二次世界大戦中に、日本軍はダバオを重要拠点として占領しました。激しい戦闘が起き、現地のフィリピン人も大きな被害を受けました。

戦後は反日感情を持つ人が増えたことで、ダバオに住む日系人が迫害を受けた時期もあります。

このような歴史から、今でもダバオには日系人が多く残っており、日本文化が広く受け入れられています。

ダバオの気候

フィリピンは、全国的に通年高温多湿の熱帯雨林気候に属します。

ダバオも高温多湿ではありますが、比較的気候の変動が少ない地域です。平均気温は27〜30℃くらいで、日本の夏の猛暑と比べると過ごしやすい気温であることが分かります。

年間を通して降水量が多く、夕方にかけてゲリラ豪雨のようなスコールが降る日もあります。

フィリピンは海に囲まれ、台風が多いイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。

台風が発生しやすい海域よりも南に位置するダバオでは、直接的な影響を受ける可能性は低いです。

総じて気温や気候の変動が少なく安定しているため、常夏の環境が好きな人には非常におすすめの場所です。

ダバオへの行き方

日本からダバオへの直行便はなく、マニラもしくはセブにて国内線で乗り継ぎが必要です。マニラからは約2時間、セブからは1時間ほどで到着できます。

マニラは乗り継ぎ便の選択肢が多いので、中部国際空港、福岡国際空港といった、東京以外からの乗り継ぎに便利です。

フィリピン航空を利用する場合、マニラのニノイ・アキノ国際空港での乗り継ぎ時に、ターミナル1から国内線専用のターミナル2へ移動が必要になります。時間に余裕を持って移動できるフライトを計画してください。

セブのマクタン・セブ国際空港は、成田と関空から直行便があり、乗り継ぎもマニラよりスムーズです。利用空港のスケジュールに合わせて、両方検討してみてください。

ダバオの治安

最後に、気になるダバオの治安について確認しておきましょう。

ダバオの治安対策

現在のダバオ市は、フィリピン国内では治安が良い都市として知られています。

2016年から2023年までフィリピン大統領を務めたロドリゴ・ドゥテルテ氏は、大統領になる直前まで、22年以上にわたってダバオ市長を務めていました。

そのロドリゴ・ドゥテルテ氏がダバオ市長だった時代に、「ダバオ方式」と呼ばれる厳しい治安対策を徹底して行ったことで有名です。

最も効果を発揮したのが「麻薬撲滅戦争(War on Drugs)」というものです。警察官が取り締まる際に、麻薬の密売人と使用者の殺害を事実上許可する声明を出し、実際に数千人以上の人が殺害されました。

この政策に関しては国際人権団体からの批判を多く受けていますが、ダバオの治安改善に貢献したという評価もあります。

その他、公共の場での喫煙禁止、深夜の飲酒制限、横断歩道以外での道路横断の禁止など多くの罰則規定を設けました。

ダバオ市は警察の定期的な巡回や監視カメラの設置といった安全対策が、他の都市よりもしっかり行われています。

フィリピンではよく問題になる、ぼったくりや強盗といった犯罪も少ない傾向にあり、外国人にとっても比較的安心して滞在できる街です。

ダバオの海外安全情報

ダバオ市は治安の良い街ではありますが、スリや置き引きといった軽犯罪にあう可能性はあります。

日本人が外国人としてフィリピンで生活するうえで、最低限の注意は怠らないようにしましょう。

他の都市と同様、夜間に人通りの少ない場所へ一人で出歩くのは避けたほうが良いです。

ダバオ市があるミンダナオ島の西部では、イスラム教の過激派が活動しています。過度に恐れる必要はありませんが、テロ事件や国軍との武力衝突が発生している地域もあります。

日本外務省が出している最新の海外安全情報を、定期的に確認するようにしてください。

参考:外務省|海外安全ホームページ

万が一フィリピンでトラブルに遭遇した場合は、自分だけで解決しようとしないで、日本総領事館へ連絡しましょう。

在ダバオ日本総領事館

まとめ

日本人がフィリピンの留学先として選ぶ都市として、マニラ、セブ島の次に注目され始めたダバオ市。日本とは深い歴史的関係があり、親日の人が多いことでも知られています。

そんなダバオにある、ミンダナオ国際大学について特集しました。ミンダナオ国際大学は、フィリピンでは有数の日本語教育と日本文化研究に力を注いでいる大学です。

大学卒業後に日本語教育や高齢者福祉関連の仕事に携わりたい人や、日本文化を学ぶフィリピン人学生と知り合いになりたい人におすすめです。

ダバオは1年を通して気候の変化が少なく、フィリピンの中では治安も良い非常に過ごしやすい都市です。マニラやセブといった大都市に比べて、物価上昇が緩やかで低コストで生活できるメリットもあります。

ダバオには他にも、アテネオ大学やフィリピン大学のミンダナオ校、ミンダナオ大学といったフィリピンでトップクラスの大学がそろっています。気になる人は、ぜひダバオ市での大学留学を検討してみてはいかがでしょうか。

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