「フィリピンのスパルタ式学校は、いくらかかるの?」
フィリピンのスパルタ式学校は短期間で英語力を伸ばせる環境が整っており、アジア各国から多くの留学生が集まる人気の留学先です。結論、1ヶ月の留学費用は約38万円、3ヶ月では約103万円が目安となっています。
この記事では、フィリピンのスパルタ校に向いている人の特徴や費用の内訳、留学費用を抑えるコツを具体的に解説します。あなたの適性と予算がマッチするかを確認して、留学の第一歩を踏み出しましょう。
- フィリピンならでは!スパルタ式とは?
- スパルタ式学校のメリット・デメリット
- スパルタ式学校が向いている人
- フィリピン留学スパルタ校の費用目安
- フィリピン留学スパルタ校の費用内訳
- フィリピン留学費用を抑えるコツ
- まとめ
フィリピンならでは!スパルタ式とは?
スパルタ式は、朝から晩まで英語漬けのコースで、毎日英語漬けの環境で自分を追い込みたい人におすすめです。
フィリピン留学だけに存在する特別な教育システムで、短期間での英語力向上を目指す味が各国の学生に人気があります。
スパルタ式の特徴3つ
スパルタ式留学には以下3つの特徴があります。
スパルタ式では、基本的に平日は外出禁止です。1日最低8時間以上の授業で、早朝から夜間までのレッスンを1日10コマ以上こなすことになります。
早朝クラスではCNNニュースなどのリスニング強化や単語テストを行い、夜間クラスでは課題のための義務自習の時間を設けている学校もあります。
1日のスケジュール
一般的なスパルタコースの1日の流れは、以下のとおりです。
時間 | 内容 |
6:20-7:00 | 早朝クラス/単語テスト |
7:00-8:00 | 朝食 |
8:00-11:50 | 午前クラス(4コマ) |
12:00-13:00 | 昼食 |
13:00-16:50 | 午後クラス(4コマ) |
17:00-18:00 | 夕食 |
18:00-19:00 | 選択授業(1コマ) |
19:00-20:00 | 義務自習(1コマ) |
朝食前にもレッスンや単語テストが入っており、単語テストに合格できないと休日も外出禁止となってしまう厳しい学校もあります。
平日は毎日10コマ+α(早朝クラスや義務自習)を英語学習にあてるため、英語漬けで自分を追い込みたい人にはぴったりな環境です。
スパルタ式学校のメリット・デメリット
スパルタ式学校には短期間で英語力の底上げができ、高い学習効果が期待できるメリットがありますが、デメリットも存在します。
自分の性格や目的に合った学校を選択するため、両方を把握しておきましょう。
メリット①厳しく徹底したルールで集中できる
スパルタ式学校では厳しいルールにより、英語環境を長時間確保できるため、英語力を効果的に高められます。
早朝から夜間までスケジュールが組まれ、母国語の使用禁止ルールが徹底されているため、嫌でも英語に触れる時間が長くなります。
英語のシャワーをたくさん浴びると共にアウトプットする量も必然的に増えるため、「会話のラリーが増えてきた」「自分の思っていることを伝えられた」と実感する場面も多くなるでしょう。
メリット②多国籍な学習仲間ができる
アジア各国の高い学習意欲を持つ学生と交流ができることも、スパルタ校の大きな魅力です。
同じ目標を持つ仲間との出会いは、英語学習を続けるモチベーションとなるでしょう。
韓国や台湾、ベトナムなどのさまざまな国籍の学生が集まり、English Only Policy と呼ばれる母国語禁止のルールがあることで、全ての生徒が英語で話そうと努力します。
真面目に英語学習に取り組む学生が集まる傾向があるため、周囲からの良い影響を受けやすくなるでしょう。
デメリット①自分のペースで勉強できない
スパルタ校では1日のスケジュールが厳格に決められているため、自分のペースで勉強を進められません。
レッスンでの理解が不十分な部分があっても、スケジュールに従って次の授業に進まなければならないストレスを感じることもあるでしょう。
自主学習の時間を活用して、講師や他の学生にわからない内容を質問するなど、自分から積極的に学ぶ姿勢が必要となります。
デメリット②モチベーションが低いと挫折しやすい
「英語力をアップさせて〇〇を実現する」などの強い目的意識がないと、長時間の英語学習と厳しいルールを乗り越えるのは困難です。
息抜きの時間は休日に限られており、普段は日本語で会話できないため、ストレスが蓄積しやすく精神的な負担が大きくなることもあります。
留学前に「なぜ英語が必要なのか」「英語力向上で何を実現したいのか」を明確にして、モチベーションを維持できる目標を設定しましょう。
スパルタ式学校が向いている人
生半可な気持ちでスパルタ式学校へ留学してしまうと、途中で挫折してしまう可能性が高まります。
スパルタ式学校が向いている人の特徴を押さえて「自分は向いている」と確信を持てた人は、本格的に留学への準備を進めていきましょう。
特徴①英語学習が好きな人
英語が好きで成長を実感しながら学習したい人は、スパルタ校は理想的な環境です。英語でのやり取りで「伝わった」「聞き取れた」と喜びを感じられ、厳しいスケジュールでも楽しみながら学習を続けられるでしょう。
他の国の留学生との交流を通して、さまざまな英語のアクセントに慣れ、実践的なコミュニケーション能力も身につけられます。
特徴②短期間で自分を追い込みたい人
「短期集中型」で最大限の成果を求める人にとって、スパルタ式学校の環境は効果的です。
1〜3ヶ月間の留学であれば、ゴールまでがそう遠くはないため、モチベーションを維持しやすい傾向にあります。
いくら英語好きな人でも、毎日朝から晩まで一日中スケジュール管理された英語漬けの生活はストレスがたまります。半年以上のフィリピン留学を考えている人は、スパルタ式でないコースを選ぶと良いでしょう。
特徴③目的が明確な人
「英語を話せるようになったら実現したいこと」や「なぜ英語が必要なのか」といった明確な目標がある人は、スパルタ式学校での学習を継続できる傾向にあります。
平日はスケジュール管理されて自由時間がほぼないため、苦痛に感じる場面が少なからずあるでしょう。
以下のような具体的な目標を立て、それを実現するための厳しい環境と向き合う覚悟があるかどうかを再検討しましょう。
フィリピン留学スパルタ校の費用目安
ここでは1ヶ月と3ヶ月の期間別の費用目安を把握して、自分の予算に合った留学プランを立てましょう。
1ヶ月間でおよそ38万円
1ヶ月間のスパルタ校の留学費用は、約30〜40万円が目安となります。学費には授業料や宿泊費、食費が含まれており、これに航空券や現地費用、生活費を加えた総額が38万円程度です。
日本人は30日以内の滞在であれば、ビザ不要で入国可能です。1ヶ月間の留学にかかる現地納入費は、主に以下の項目となります。
30日を超える場合は現地納入費の負担が多くなるため、以下でその点について詳しく解説します。
3ヶ月間でおよそ103万円
3ヶ月間のスパルタ校留学費用は、約100〜110万円が目安となり、1ヶ月の留学費(およそ30〜40万円)の約3倍の費用がかかることがわかります。
30日を超える滞在では、2回のビザ延長と外国人登録が必要となるため、「現地納入費」の費用が大幅に増加します。日本円ではなくフィリピンペソでの支払いが必要です。
渡航費用はおさえられるものの、3ヵ月の留学では、上記の現地手続き費用の負担が大きくなる点を把握しておきましょう。
フィリピン留学スパルタ校の費用内訳
フィリピンへの留学費用は、日本で支払う費用と現地で支払う費用に分かれます。特に現地費用は「フィリピンペソ」での決済となるため、事前の両替や現金準備が必要です。
項目 | 内訳 | 1ヶ月 | 3ヶ月 |
渡航前費用 | 学費(授業料・宿泊・食事) | 約20万円 | 約60万円 |
航空券 | 約7万円 | 約7万円 | |
海外保険料 | 約3万円 | 約8万円 | |
現地費用 | 現地納入費(ビザ等) | 約2万円 | 約10万円 |
テキスト代 | 約1万円 | 約2万円 | |
水道光熱費 | 約1万円 | 約3万円 | |
生活費・娯楽費 | 交通費 | 約2万円 | 約6万円 |
通信費(SIM・データ) | 約0.5万円 | 約1万円 | |
アクティビティ・観光 | 約2万円 | 約6万円 | |
総額 | 約38万円 | 約103万円 |
フィリピン留学費用を抑えるコツ
希望する学校の費用が高いという理由であきらめるのは、少し待ってください。
ここで紹介する3つの節約ポイントをおさえ、あなたが希望するスパルタ校での留学を実現させましょう。
①なるべく早く学校や航空券を予約する
学校や航空券の費用は年々上昇傾向にあるため、なるべく早く(できれば半年以上前に)予約をとりましょう。人気校の場合、希望する時期や寮の部屋が定員で埋まってしまうリスクも避けられます。
ただし、語学学校のキャンセルポリシーは学校によって異なり、格安航空券は払い戻しが不可な場合があるため、次の対策をとりましょう。
リスクを最小限にするために、キャンセルポリシーは必ず確認しましょう。
②経由便の航空券を購入する
韓国(仁川空港)を経由する便を選ぶことで、航空券代を大幅に節約できるケースがあります。
航空券の価格は、時期や航空会社、予約のタイミングにより大きく変動します。一般的な価格と所要時間は以下のとおりです。
ルート | 航空券価格(目安) | 所要時間 |
日本→フィリピン直行便 | 8万円 | 4.5~5時間 |
日本→韓国→フィリピン | 3~5万円 | 6.5~7時間+乗継時間 |
仁川空港での乗り継ぎは、案内に従って手続きすれば難しくはないため、初めての人でも問題なく乗り継げる環境が整っています。
長時間の移動での疲労も考慮したうえで、航空券を安く抑えたい人は、経由便を購入してみてはいかがでしょうか。
③クレジットカードの海外保険を使う
以下の条件で海外保険付きのクレジットカードを活用すると、保険料を大幅に節約できます。
一般的な保険は1ヶ月で約3万円、3ヶ月で約8万円かかりますが、クレジットカードの海外保険を利用すると保険費用は0円に抑えられます。
ただし、補償内容が一般的な海外保険と比べて限定的な可能性があるため、以下の内容が含まれているかを事前に確認しましょう。
まとめ
フィリピンのスパルタ校留学費用は、1ヶ月約38万円、3ヶ月約103万円が目安となります。欧米留学と比較すると、大幅に費用を抑えられるでしょう。
ただしスパルタ式学校は、自分のペースで勉強したい人やモチベーションが低い人には向かない場合もあるため、事前の自己分析が大切です。
まずは、厳しい環境にも打ち勝てる、明確な目標を立てましょう。その目標を達成するにはフィリピンのスパルタ式学校が最適なのかを再検討し、納得したうえで留学の準備を進めてください。

◇経歴
・公立中学校英語教師(6年間)
・Webライター(英語学習、金融ジャンル)
◇資格
・中学校・高校英語Ⅰ種
・TOEIC 800点
・実用英語検定準1級
・児童英語教授法(TESOL for Children)
◇留学経験
カナダ(1年間)
多文化共生についてのフィールドワークや、トロント国際映画祭のボランティア活動へ参加しました。
◇海外渡航経験
カンボジアでのスタディツアーで現地の小学校を訪れ、英語で授業しました。
生きるために必死に勉強する現地の子どもたちから刺激をもらい、もっと英語を上達させて彼らと色々な話ができるようになりたいと思い、カナダ留学を決意しました。
◇自己紹介
カナダでの留学経験や英語教師としての実務経験を活かして、英語学習や留学のことで悩む読者の方にとって有益な情報をお届けできたらなと思っています。
具体的なアクションプランを示せるよう意識して執筆します!