フィリピン・ホロ島はどれくらい危険?犯罪に巻き込まれない対策や緊急連絡先も知っておこう

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フィリピン・ホロ島ってどれくらい危険なんだろう?」

犯罪に巻き込まれるリスクはどのくらい?どう対策すればいい?」

「ホロ島に行く前に知っておくべき情報は?」

そんなふうに考えている方もいるでしょう。

ホロ島はフィリピンの中でも特に治安に関して注意が必要な地域です。

この記事では、ホロ島の基本情報や危険レベル、過去に起きた事件を紹介します。

さらに、犯罪に巻き込まれないための対策方法や緊急時の連絡先についても触れていきます。

ホロ島旅行を考えている方やフィリピン旅行を控えている方は、ぜひご一読ください!

フィリピン・ホロ島とは

ホロ島(Jolo)は、フィリピン南部のスールー諸島の中央に位置する火山性の島で、面積は約869平方キロメートルです。

ボルネオ島とミンダナオ島という二つの大陸島の間にあり、スールー海とセレベス海に囲まれた場所に位置しています。

島の中心都市も「ホロ」と呼ばれ、スールー州の州都となっています。

人口は約53万人(2015年時点)で、主にタウスグ人(Suluk)やバジャウ人(Bajau)などが住んでいます。

ホロ島は、かつてスールー王国の首都として栄え、15世紀には中東との貿易が盛んに行われました。

その後、スペインやアメリカによる支配を経て、第二次世界大戦中には戦場となるなど、複雑な歴史を持っています。

現在でも島内にはモスクや歴史的遺構が点在し、イスラム教の影響を受けた独特の文化が息づいています。

ホロ島は、海上交通の重要な中継地としても知られており、長い歴史の中で交易と文化の中心地としての地位を確立してきました。

ホロ島の気候

ホロ島は熱帯気候に属し、年間を通じて高温多湿な環境が続きます。

雨季(5月から10月)と乾季(11月から4月)がはっきりしており、特に雨季には降水量が多くなるため、訪れる際は天候に注意が必要です。

旅行に最適な時期は乾季で、この時期は比較的降水量が少なく、晴れた日が多くなります。

特に1月から3月は気温が少し下がり、過ごしやすい気候となるため、屋外での活動がしやすくなります。

ホロ島へのアクセス方法

日本からホロ島への直行便は運航されていないため、まず、東京・大阪・福岡などの主要都市からマニラまたはセブ島へ渡航する必要があります。

マニラやセブに到着後は、国内線でミンダナオ島西部の都市、サンボアンガへ。サンボアンガに到着後、市内の港からホロ島行きのフェリーに乗り換えます。

フェリーの所要時間は約8時間ですが、天候や運航状況によって所要時間が前後することがあるため、事前に時刻表や運行情報を確認しておくことが大切です。

フィリピン・ホロ島の危険レベル

ホロ島は治安が不安定な地域で、特に近年ではイスラム過激派組織による武装活動が活発になっています。

これらの組織は、外国人観光客や住民を狙った誘拐事件や爆発物によるテロ活動を行っていることが確認されています。

また、治安状況は常に変動しており、旅行者は最新の情報を把握することが重要です。

なお、日本の外務省は、ホロ島を含むミンダナオ地方の一部に対して「危険レベル3」(渡航中止勧告)を発出しています。

このレベルは、テロや誘拐のリスクが高いため、やむを得ない事情がない限り現地への渡航を控えるよう強く勧告しているものです。

ホロ島は、特に、外国人観光客に対するリスクが高いため、訪問の際には慎重に検討する必要があります。

出典:外務省|フィリピン 危険・スポット・広域情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/legalmatters.html
外務省|フィリピン 危険・スポット・広域情報を加工して作成

フィリピン・ホロ島で起きた過去の事件

ここからは、ホロ島で実際に起きた事件について、時系列で詳しく紹介します。

ホロ島の危険レベルを正確に把握するためにも、ぜひ読み進めてください。

教会爆発事件(2019年1月27日)

2019年1月、ホロ島にあるカトリック教会「カルメル山の聖母マリア大聖堂」で大規模な爆発事件が発生しました。

この事件は2度にわたる爆発によって引き起こされました。

最初の爆発は、礼拝中の信者が集まる教会内部で、2度目は現場に駆け付けた軍人を狙って発生。

これにより少なくとも20人が死亡し、80人以上が負傷するという甚大な被害が出ました。

実行犯は、フィリピン国内外で活動する過激派組織「アブ・サヤフ」との関連が指摘されています。

この事件は、宗教施設に対するテロの深刻さと、島内における治安の脆弱性を改めて浮き彫りにしました。

連続自爆テロ事件(2020年8月24日)

翌年の2020年8月には、ホロ市の中心部で連続自爆テロが発生しました。

この事件では10人以上が死亡し、多数の市民と治安関係者が負傷しています。

特筆すべき点として、このテロの実行犯は女性2人とされ、過激派組織による自爆攻撃の戦術が多様化していることが示唆されました。

今回の攻撃も「アブ・サヤフ」による犯行とされ、地域社会に大きな不安を与える結果となりました。

誘拐事件の多発

ホロ島では長年にわたり、観光客や地元の有力者を標的とした誘拐事件が多発しています。

事件の多くは身代金目的で行われており、外国人が誘拐されるケースも過去に複数確認されています。

誘拐は計画的かつ組織的に行われており、被害者が長期間にわたって拘束されることもあるため、訪問者にとって深刻なリスクとなっています。

軍との衝突

過激派組織「アブ・サヤフ」とフィリピン国軍との間では、断続的に武力衝突が発生しています。

2019年2月には、ホロ島を含むスールー州で激しい銃撃戦が繰り広げられ、双方に死傷者が出ました。

こうした戦闘は突然発生することが多く、旅行者や一般市民が巻き込まれる危険性も否定できません。

戦闘地域に近づくことは極めて危険なため、現地の情勢に関する情報を常に把握することが大切です。

犯罪に巻き込まれないための対策

フィリピンを訪れる際には、犯罪に巻き込まれないように対策することが大切です。

ここでは、犯罪被害を防ぐために心がけたい具体的な対策について紹介します。

夜間の外出を避ける

夜間は犯罪の発生率が高まる時間帯です。

人通りの少ない場所や照明の不十分なエリアでは、強盗や暴行などに遭う危険性が高まるため、特に注意が必要です。

不要な外出はできる限り避け、やむを得ず出かける場合には、信頼できるタクシーや配車アプリを利用しましょう。

危険エリアに立ち入らない

滞在前には、現地の治安情報を事前にしっかりと確認しておくことが重要です。

特にフィリピン南部のミンダナオ地方やホロ島は、武装勢力によるテロや誘拐事件が繰り返し発生しており、外務省からも「渡航中止勧告(危険レベル3)」が出されることがあります。

こうした地域は、外国人も標的になるおそれがあるため、やむを得ない理由がない限り、渡航は慎重に判断すべきです。

また、状況は日々変化するため、渡航前だけでなく滞在中も、現地在住者や宿泊施設のスタッフ、日本大使館・領事館などから最新の治安情報を入手するよう心がけましょう。

移動時には人目の多い時間帯やルートを選び、不安を感じるエリアには決して近づかないよう注意が必要です。

目立たない行動を心がける

観光客であることが明らかになると、スリや詐欺などの被害に遭いやすくなります。

現地では高価なアクセサリーや時計を身につけたり、多額の現金を人前で取り出したりするのは危険です。

また、派手な服装や大きな荷物は目立ちやすいため、落ち着いた服装を心がけ、貴重品の管理にも細心の注意を払いましょう。

スマートフォンやガイドブックを持ちながら歩かない

街中でスマートフォンやガイドブックを見ながら歩いていると、観光客であることが一目で分かり、犯罪者に狙われやすくなります。

目的地やルートは事前に確認し、必要があればカフェやホテルのロビーなど、安全な場所で地図を確認するようにしましょう。

また、道に迷った場合も、その場で立ち止まるのではなく、まずは落ち着いた場所へ移動することが賢明です。

不審な人物に注意する

街中では、不審な人物やストリートチルドレンに声をかけられることがありますが、安易に応じるのは避けるべきです。

中には観光客を誘い出して金品を奪うことを目的としたグループも存在します。

声をかけられても冷静に対応し、すぐに人通りの多い場所へ移動することが重要です。

また、複数人で行動することで犯罪に巻き込まれるリスクを軽減できます。

フィリピンでの緊急連絡先

フィリピン滞在中に緊急事態に直面した場合、適切な対応をとるためには、信頼できる連絡先を事前に把握しておくことが重要です。

現地の緊急サービスは全国共通の番号が整備されており、警察、消防、救急いずれも911へ連絡することで対応が可能です。

日本と同様の感覚で利用できるため、覚えておきましょう。

万が一、病気や事故などの医療対応が必要となった際には、フィリピン赤十字の救急ダイヤル「1432」も利用できます。

救急搬送などの手配を受け付けており、特に大都市圏では迅速な支援が期待できます。

まとめ

ホロ島はフィリピン南部スールー諸島に位置し、歴史と文化に恵まれた地域として知られています。

しかし、近年は治安の悪化が深刻化しており、特にイスラム過激派によるテロや誘拐事件が頻発しています。

安全を最優先に、渡航の是非について慎重に検討することが大切です。

また、海外でのトラブルを回避するためには、ある程度の英語力を身につけておくことも重要です。

現地の情報収集や緊急時の対応など、英語でのやりとりが求められる場面は少なくありません。

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