オランダの治安はどう?世界的に見た治安ランキングや気をつけるべき犯罪をご紹介

オランダ治安、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

オランダの旅行を検討しているけれど、「治安がどれくらい安全なのか心配」「注意すべきエリアやトラブルを事前に知って対策しておきたい」と悩んでいませんか?

この記事では、世界的に見たオランダの治安ランキングを紹介し、オランダで特に注意すべきエリアや巻き込まれやすい犯罪、事前にできる安全対策などを詳しく解説します。

これからオランダの旅行を検討している方は、この記事を読んで参考にしてください。

世界平和度指数とは

世界平和度指数とは、経済平和研究所(IEP)が毎年発表している世界各国と地域の平和度を数値化した指標です。

世界人口の99.7%を占める163ヶ国を対象に「安全・安心」「国内・国際紛争」「軍事化」の3つのカテゴリに分類された合計23項目をもとにして評価されています。

平和度を1〜5の5段階で評価し、指数が低いほど平和な国であるとされており、世界の紛争や治安状況の変化を分析するために活用されています。

参考:世界平和度指数 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%B9%B3%E5%92%8C%E5%BA%A6%E6%8C%87%E6%95%B0

世界的に見たオランダの治安ランキング

経済平和研究所が発表した2024年の世界平和度指数データによると、オランダは18位で前年と比較して1位上昇しています。

ちなみに日本の順位は17位という結果になっており、現在のオランダの治安は日本と同じくらいだと考えられます。

参考:世界平和度指数(Global Peace Index)
https://www.economicsandpeace.org/global-peace-index/

また2025年4月現在、外務省海外安全ホームページを確認するとオランダに危険情報は出ていません。これらの結果から世界的に見たオランダの治安は、比較的安全だといえるでしょう。

しかし旅行中に犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性もあるため、油断してはいけません。

2023年のオランダでの盗難被害は56件発生しており、この件数はパスポートを含む場合のみであるため、実際はそれ以上の被害が出ていると考えられます。

参考:外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_157.html#ad-image-0

ではオランダを旅行する際に注意すべきエリアや、どのような犯罪・トラブルに巻き込まれやすいのか、詳しく見ていきましょう。

オランダで特に注意すべきエリア

オランダでは次の3つのエリアで犯罪やトラブルが頻発しています。

・アムステルダム中央駅やダム広場周辺
・スキポール空港
・アウトレットモール等の大型ショッピング施設

それぞれ詳しく解説します。

アムステルダム中央駅やダム広場周辺

アムステルダム駅構内やダムラック通り、ダム広場東側の観光スポットでは、スリや置き引きなどの犯罪が多発しています。

麻薬の売人や浮浪者がたむろしている場所もあり、治安が良いとはいえません。特に夜間にひとりで出歩くのは危険なため、注意してください。

また、このエリアでの写真やビデオ撮影は、トラブルに巻き込まれるおそれがあるため、慎重に行いましょう。

スキポール空港

空港の出発・到着ロビーや両替所付近、タクシー乗り場や駐車場付近で、旅行者を狙った置き引きの被害が発生しています。

特にハンドバッグやアタッシュケースなどの小さなカバンは、スーツケースの上に置きがちで、それを狙った犯行者も多くいます。

置き引き被害に遭わないために、カバンを常に身体から離さないよう心掛け、中に現金やパスポートなどの貴重品を入れないよう注意しましょう。

アウトレットモール等の大型ショッピング施設

旅行者や買い物客が多く集まるアウトレットモール等の大型ショッピング施設でも、スリや置き引きなどの犯罪が頻発しています。

買い物に夢中で貴重品の管理が疎かになったり、財布をカバンから出し入れした時にジッパーを閉め忘れたりと、油断した隙に狙われることもあります。

また、飲食物を勧められる睡眠薬強盗の被害も報告されているため、注意しましょう。

オランダで巻き込まれやすい犯罪・トラブル

オランダで巻き込まれやすい犯罪やトラブルには、特にスリや置き引きなどによる盗難被害が目立ちます。

貴重品を持ち歩く日本人旅行者は犯人に狙われやすく、複数人による犯行も少なくありません。巧妙な手口で注意をそらし、隙を突いて盗まれるケースが多く発生しています。

具体的に巻き込まれやすい犯罪やトラブルについて、次の3つに分けて解説します。

・公共交通機関や空港での盗難被害
・ホテルやレストランでの盗難トラブル
・観光地や街中での詐欺・強盗

公共交通機関や空港での盗難被害

公共交通機関で移動する際や空港到着時は、盗難被害に遭いやすいため注意が必要です。

例えば、列車の行き先や地図を見せながら話しかけてきて、注意をそらしている隙に仲間の犯行者に金品を盗まれたり、列車内で居眠りや景色に夢中になっている間にカバンを取られたりするケースが報告されています。

また列車から降りる際に後方から財布を抜き取られたり、空港到着ロビーでターンテーブルからスーツケースを持ち去られたりする被害も発生しています。

こうした被害に遭わないためには、列車内で荷物を網棚には置かず、常に自分の足元もしくは前に抱えて持つようにしましょう。

また話しかけられた際には、荷物や貴重品から注意をそらさないよう警戒することが重要です。

ホテルやレストランでの盗難トラブル

ホテルやレストランでの盗難被害も発生しているため、油断はできません。

よくある被害は、食事や会話に夢中になっている際に、貴重品の入ったカバンを盗まれたり、ビュッフェ形式の食事で、カバンをイスやテーブルに置いたまま食事を取りに行き、戻るまでの間に盗まれたりといったケースです。

またホテルの受付でチェックインやチェックアウトをしている隙に、スーツケースの上に置いた貴重品を取られたり、従業員を装った犯人が清掃と称して部屋に入り、カバン等を持ち去られたりする被害も報告されています。

レストラン等で少し席を離れる場合でも、荷物はイスやテーブルに置いたままにせず、常に持ち歩くようにしましょう。またホテルだからといって油断せず、貴重品の管理は徹底することが大事です。

観光地や街中での詐欺・強盗

観光地や街中でも、詐欺や強盗に遭う可能性があります。

例えば、観光スポットでの記念撮影や地図を確認している最中に、足元やベンチに置いたカバンから貴重品を抜き取られたり、カバンごと持ち去られたり、といった被害がよくあるケースです。

親切なフリをして話しかけてきた人に飲み物やお菓子を勧められ、それを飲食した後、意識がもうろうとしている隙に所持品を盗まれるという睡眠薬強盗の被害も出ています。

親切に話しかけてきた人でも強盗や詐欺を行うおそれがあるため、油断しないように注意しましょう。

またレンタカーなどの車を駐車場に停め、貴重品が入ったカバンを車内やトランクに入れたまま車を離れた際に、窓ガラスを割られて車内の荷物が持ち去られる車上荒らしも発生しています。

駐車時は車内に貴重品や荷物を置かず、必ず持ち出すようにしましょう。

オランダでできる安全対策

ここではオランダで巻き込まれやすい犯罪やトラブルを避けるために、事前にできる安全対策について解説します。

基本的な防犯行動を心がける

オランダで犯罪やトラブルに遭わないためには、すぐに実践できる基本的な防犯行動を心がけることが大切です。

以下の防犯対策を覚えておくと、被害に遭う確率を下げられます。

・貴重品の入ったカバンは身体から離さず、常に目に見える位置に所持する
・現金は必要最小限の額を分散して持ち、クレジットカードとは別々に分けて所持する
・見知らぬ人が話しかけてきたり、電車等の窓ガラスを外からノックしてきたりした場合、注意をそらすことを目的としている可能性があるため注意する
・ATMを利用する際は、暗証番号を盗み見されないように背後に気をつける
・飲食物を勧められても口にしない
・公共交通機関の利用時はバッグを身体の前で抱え、特に乗降口付近はスリに狙われやすいため注意する
・荷物を足で挟んでいても持ち去られる可能性があるため、荷物をなるべく足元に置かないよう注意する
・レストランやカフェでは、イスやテーブルに荷物を置いたまま席を離れない
・駐車した車から離れる場合は、短時間であっても貴重品やカバンを車内に置いたままにしない
・万が一、強盗やひったくりの被害に遭いそうになった場合は無理に抵抗しない

特に多くの日本人は、飲食店で荷物をテーブルに置いたまま離れる癖があるため、貴重品を常に所持する意識を持ちましょう。

防犯グッズを活用する

基本的な防犯行動に加えて、さらに対策を行いたい方は防犯グッズを活用するのがおすすめです。

例えば、防犯機能が備わった防犯リュックは、外側からファスナーが開けられにくい設計になっているため、スリなどの被害を防ぐのに効果的です。

オランダでは現金よりカード払いが一般的であるため、カード情報のスキミング被害の対策としてRFIDブロッキングカードケースを活用するのもおすすめです。

カードケースには電波による情報の読み取りをブロックする機能がついており、電波を遮断する特殊な素材で作られているため、カード情報が不正に読み取られることを防ぎます。

また急な連絡や情報収集などでインターネットが必要になったときのために、eSIMを活用することもおすすめです。eSIMは物理的なSIMカードをスマホに挿入せず、直接プロファイルをインストールすることで海外でも簡単にインターネットを利用できます。

被害に遭った際にすぐ連絡ができるよう、ネットに接続できる環境を整えておくことも大切です。

オランダで被害に遭った際の緊急連絡先

緊急連絡先 国際線専用
警察 1-1-2(国内共通)
救急車 1-1-2(国内共通)
在オランダ日本国大使館 (市外局番070)-3469544
国外からは(国番号31)-70-3469544

万が一、オランダで犯罪やトラブルの被害に遭った場合は、すぐに最寄りの警察に被害届を出しましょう。警察署で発行される紛失証明・報告書は、後で保険会社への保険金の請求時に必要になるため、大切に保管してください。

またパスポートの盗難に遭った場合は、在オランダ日本国大使館への連絡が必要です。

まとめ

2024年に経済平和研究所が発表した世界平和度指数のデータによると、オランダは17位で日本とほぼ同位であることから、比較的安全な国であるといえます。

しかし、スリや置き引きなどの盗難被害が多数報告されており、決して油断してはいけません。

被害に遭う多くの日本人は、荷物から目を離した隙に貴重品等を盗まれているため、常に手元から離さないように心がけ、隙を見せない行動をとることが大切です。

この記事で解説した防犯対策を参考にして、オランダの観光を安全に楽しみましょう。

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