
アジアの中でも比較的リーズナブルに留学できる国、インドネシア。
多様な文化や宗教が共存するユニークな環境の中で、語学力だけでなく国際感覚も養うことができます。
本記事では、インドネシア留学を考えている方に向けて、必要なビザの取得方法、留学費用の目安、実際に暮らすうえでのメリット・デメリットを分かりやすくご紹介します!
インドネシア基本情報
インドネシアは、約1万7,000の島々で構成された
東南アジア最大の多民族国家です。
首都であるジャカルタは経済と文化の中心地として知られています。
また、インドネシアは全人口の約86%がイスラム教徒で、世界最大のイスラム教国としても注目されています。
この国は、年間を通じて約28.6℃の温暖な気候が特徴で乾期(4〜10月)と雨期(11〜3月)に分かれます。
特に12月は雨量が多い時期です。
日本との時差は2時間(バリ島は1時間)で、日本からは直行便で約7時間とアクセスも良好です。
インドネシアの公用語はインドネシア語ですが、英語も広く通じるため、特に都市部では留学生にとって生活しやすい環境が整っています。
さらに、インドネシアには複数の国際的に評価の高い大学があり、ジャカルタに位置するインドネシア大学やジョグジャカルタのガジャマダ大学などは、その代表例となっています。
インドネシア留学にはビザの取得が必要で、一般的には学生ビザや学士号ビザなどが該当します。
1ヶ月あたりの生活費や学費も比較的安価であるため、経済的に負担の少ない留学先としても人気があります。
正規留学や短期での語学留学先として、魅力的な選択肢と言えるでしょう。
インドネシアの主要都市
インドネシアは広大な国土を持つ多民族国家であり、首都ジャカルタをはじめ、多くの魅力的な都市が存在します。
それぞれの都市に独自の特色があり、留学やビザの選択を検討する上でも重要なポイントとなります。
以下では、留学先として人気の主要都市をご紹介します。
ジャカルタ
首都ジャカルタは、インドネシア経済の中心地であり、多くの大学や語学学校が集まる一大拠点です。
都会的なライフスタイルが特徴で、グローバル企業の存在感も強く、英語が頻繁に使われているエリアでもあります。
インドネシア留学を通じて国際的な環境や都市型文化を体験したい方におすすめです。
スラバヤ
ジャカルタに次ぐ大都市であり、インドネシア第2の経済中心地です。
この都市は歴史的な建物や博物館も多く、古き良きインドネシアの雰囲気も残されています。
また、教育インフラも整っており、スラバヤ大学をはじめとする教育機関が充実しています。
バンドン
首都から約150km離れた高地の街で、ジャワ島のパリという異名を持つほど美しい景観が魅力です。
涼しい気候と自然豊かな環境が特徴で、バンドン工科大学などの教育機関が集まっています。
ここではアカデミックな雰囲気の中、学びに集中することが可能です。
ジョグジャカルタ
インドネシア文化の中心地とされるジョグジャカルタは、ガジャマダ大学の所在地としても知られています。
この街は芸術や伝統文化が色濃く残り、語学やインドネシア文化を深く学びたい学生に人気です。
また、物価が比較的安いことも留学生にとって魅力の一つとなっています。
バリ
世界的なリゾート地であるバリは、美しいビーチや豊かな自然が魅力です。
ウダヤナ大学などの教育機関があり、観光学やホスピタリティの分野を専攻する学生に特に選ばれやすい地域です。
リゾート地特有の開放的な雰囲気の中で学ぶことができる点も特徴です。
これらの都市はそれぞれ特徴が異なり、留学先としての魅力や学べる分野に違いがあります。
自分の目的や興味に合った都市を選ぶことで、インドネシアでの留学がより充実したものになるでしょう。
インドネシアの有名大学
インドネシアは、多くの名門大学を有する国であり、その中でもいくつかの大学は留学生に大変人気があります。
以下では、特に有名なインドネシア大学、バンドン工科大学、ガジャマダ大学についてご紹介します。
これらの大学は、それぞれ異なる特色を持ち、学びの場として大きな魅力があります。
インドネシア大学は、首都ジャカルタに位置する国内最古かつ最も権威がある大学の一つです。
創立は1849年と長い歴史を持ち、インドネシア国内外から高い評価を受けています。
教育分野は多岐にわたり、人文科学から理工学、医療分野まで幅広い学部を有しています。
この大学では、英語で提供されるプログラムも充実しており、国際的な学問環境が整っています。
そのため、インドネシア語をまだ習得していない留学生にとっても安心して学べるのが特徴です。
特に医療学やビジネス、経済分野において、質の高い学びを提供しています。
また、バンドン工科大学(Institut Teknologi Bandung)は、インドネシアの技術系大学の中でトップクラスの評価を受けている大学です。
西ジャワ州のバンドン市に位置し、都市の活気と学問的雰囲気が融合した環境が魅力です。
特にエンジニアリング、建築、自然科学分野の教育で知られており、その分野を志す留学生から注目されています。
また、この大学は創造性やイノベーションを重視しており、多くの卒業生が国内外で活躍しています。
インドネシア語だけでなく、一部のカリキュラムが英語でも提供されているため、海外からの留学生にも門戸が広く開かれています。
そして、ガジャマダ大学(Universitas Gadjah Mada)は、ジョグジャカルタに位置するインドネシア有数の名門大学です。
特に公立大学としては規模が大きく、インドネシア国内だけでなく、東南アジア地域でも高い評価を受けています。
1949年に設立され、現在では18の学部を有しており、留学生向けのプログラムも充実しています。
この大学はインドネシアの文化や歴史研究において特に強みを持っています。
また、農学や工学、法律学、社会科学の分野でもその質の高さが認められています。
ジョグジャカルタという学生に優しい環境も魅力の一つで、生活費が比較的抑えられることから、留学生にも大変人気があります。
インドネシア留学のメリット
インドネシア留学には多くのメリットがあります。
まず、最も大きな利点の一つは学費や生活費が比較的安価であることです。
欧米やその他の先進国と比べると、インドネシアの大学での学費や滞在費は格段に低く、1年間の留学でも大きな経済的負担をかけずに済むことが魅力です。
例えば首都のジャカルタや観光地であるバリ島でも、工夫次第で滞在中のコストを抑えることが可能です。
また、インドネシアは多様な文化を持つ多民族国家であり、異文化理解を深められる環境が整っています。
現地での生活を通じて、多文化共生の大切さを体感できることは、グローバルな視点を養う絶好の機会になります。
さらに、インドネシアでは主要な大学や都市部で英語が広く通じるため、言語の壁を感じることなく国際的な環境で学ぶことができます。
これはインドネシア留学を希望する方にとって大きな魅力の一つと言えるでしょう。
さらに、インドネシアでは活気あふれる大学キャンパスが魅力的です。
たとえばインドネシア大学やバンドン工科大学など、国内外で評価が高い大学での学びは、国際的な視点を持つ仲間たちとの交流や専門知識を深めることにも寄与します。
このように、インドネシア留学は学費を抑えながらも、質の高い教育や多彩な文化体験を得られる点で非常にメリットが多いと言えます。
インドネシア留学のデメリット
インドネシア留学には多くの魅力がある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
これらを事前に把握しておくことで、ギャップやトラブルを回避する準備を進めることができます。
まず、インドネシアでは多くの地域で英語が通じない場合があります。
一部の大学や観光地では英語が使用されるものの、日常生活では主にインドネシア語が使用されるため、言語の壁を感じる場合があるでしょう。
特にインドネシア語の習得が不十分な留学生にとっては、買い物や公共交通機関の利用、地元の人との交流などに不便を感じることがあります。
インドネシアの気候や食文化への適応の難しさもデメリットのひとつです。
現地ではスパイスを多用した料理が一般的で、日本の味に慣れている人にとっては食事の選択肢が限られることも考えられます。
また、インドネシアは一年中高温多湿で、年間を通して約28.6℃の平均気温があります。
この暑さや特有の湿気に慣れないと、体調を崩す可能性があります。
さらに、日本に比べると治安面での不安がある地域も存在します。
インドネシアは全体的に安全な国ではあるものの、主要都市や観光地以外の地域ではスリや詐欺といった軽犯罪が報告されることがあります。
留学生は常に注意を払い、安全に配慮することが必要です。
最後に、ビザの手続きや管理に関する複雑さも挙げられます。
留学目的に応じた適切なビザを取得する必要があり、その申請は書類準備や現地での手続きまで多くの時間と労力を要します。
一時滞在ビザや学生ビザなどは、延長申請などの追加対応も必要になる場合があり、これが負担に感じる人もいるでしょう。
インドネシア留学にビザは必要?
インドネシアでは、留学に際して適切なビザを取得することが義務付けられています。
30日以上滞在する場合や観光以外の目的での滞在を希望する場合、一時滞在ビザや学生ビザが必要になります。
学生ビザを取得するための手続きは比較的スムーズですが、必要な書類や申請条件には注意が必要です。
一般的に、パスポートコピー、大学からの入学許可証、預金残高証明書、健康診断の証明書などが求められます。
さらに現地の役所や大使館で手続きを進めるため、早めの準備が推奨されます。
インドネシア留学を計画する際、ビザの手続きについてしっかり確認することがとても重要です。
ビザ手続きについての不明点や不安がある場合は、大学自体が留学生向けにサポートしていることが多いため、事前に相談することをおすすめします。
インドネシア留学にかかる費用目安
インドネシアへの留学費用は、期間や生活スタイル、滞在する都市などによって大きく異なりますが、大まかな目安として以下の数字があります。
1ヶ月の費用は約10~20万円、3ヶ月で20~60万円、半年で30~100万円、1年間では60~200万円とされています。
物価が日本より比較的安いため、工夫次第で生活費を大幅に抑えることが可能です。
費用の内訳としては、まず渡航費が挙げられます。
往復航空券の価格は季節によりますが、4~6万円です。 春から夏にかけては航空券が安くなる傾向にあります。
次に学費は1ヶ月あたり1~6万円ほどで、通う大学や目的によって異なります。
滞在費としては、コスと呼ばれるシェアハウスとアパートの中間のような住居施設を利用すれば月2~7万円ほどに抑えられる場合があります。
さらに生活費は、自炊を中心にローカルな生活を心がけると月2~4万円ほどで済む場合もあります。
インドネシア留学の費用を節約する方法
インドネシア留学を実現するうえで、費用を抑えることは非常に重要です。 インドネシアは物価が比較的安いため、工夫次第で学費や生活費を節約することが可能です。
ここでは、費用を節約する具体的な方法をご紹介します。
まず、生活費を抑えるためには外食ではなく自炊を中心とした生活を取り入れるのがおすすめです。
インドネシアには安価で新鮮な食材が揃う市場やスーパーが多く、調理道具が揃っているコスを選べばさらにコストパフォーマンスを高められます。
特にローカルの市場を活用することで、一食あたりの食費を大幅に削減することが可能です。
さらに、渡航費を節約する方法として、航空券は春から夏にかけて早めに予約することをおすすめします。
多くの航空会社が割引キャンペーンを提供しているため、事前にリサーチをすることで4〜6万円未満の往復航空券を見つけることも可能です。
加えて、学費を抑えるためには英語を活用した奨学金制度を利用するのも一つの方法です。
インドネシアの大学や留学プログラムでは、多くの場合、優秀な学生に対して奨学金を提供しています。
これらの方法を活用することで、インドネシア留学の費用を抑えつつ、充実した留学生活を送ることができます。
費用面の計画をしっかり立て、無理のない範囲で挑戦してみましょう。
まとめ
インドネシアは、費用の安さや温暖な気候、多様な文化に触れられる環境があるなど留学先として魅力的な選択肢です。
一方で、言語や生活習慣の違いに戸惑うこともあるかもしれません。
留学前に経験者の体験談を読んだり、事前のリサーチをしっかりと行うことで、自分に合った環境かを見極めることが大切です。
インドネシアでの新たな学びと出会いが、あなたの人生をより豊かにしてくれることを願っています!
◇経歴
高校は日本国内の文部科学省グローバル教育指定校に通学。
高校卒業後、タイの国立タマサート大学に1年間正規留学。
その後、転入先であるチェコの国立マサリク大学で政治とメディア学を専攻。
イギリスの企業でマーケティングインターンを経験し、その後ジュニアマーケターとして採用され、英語での実務経験もあります。
◇資格
・TOEIC 800(高校2年次取得
・ IELTS 6.5(高校3年次取得
・ CEFR C1 (大学2年次取得)
◇留学経験
・アイルランド・ダブリンで2週間のホームステイ (高校2年次)
・タイ国立タマサート大学(1年間正規留学)
・チェコ国立マサリク大学(現在3年目で政治とメディア学専攻)
◇海外渡航経験
・25カ国訪問済み(例:ギリシャ、ベトナム、アルバニアなど)
・現地での留学やインターンシップの経験あり
・現在は30歳までに30カ国訪れることが目標
◇自己紹介
旅行が大好きで、異文化交流や新しい経験を大切にしています。これまでの経験を活かし、留学の良さを伝えていけたらと嬉しいです。