費用を抑えた格安留学ができる場所といえば、フィリピンが広く知られていますが、すでにフィリピン留学の経験があったり、もう少し遠くに行ってみたいと思っていたりする人もいるでしょう。
そんな人におすすめなのが、
フィジーでの語学留学です。
フィジーという国は日本ではあまり知名度が高いと言えませんが、アメリカやイギリスなどの主要英語圏よりもずっと費用を抑えた語学留学が可能な土地なのです。
この記事ではそんなフィジーでの語学留学のメリットや費用、現地での生活についてご紹介します。
フィジーの基本情報
フィジーのことをあまり知らない人向けに、まずは簡単にフィジーがどんな国かをご紹介します。
フィジーは正式名称をフィジー共和国といい、オセアニア地域に属する国です。
300以上の島で構成される島国で、
美しいビーチが楽しめるリゾート地として人気があります。
オーストラリアやニュージーランドから距離が近く、行き来がしやすいのも特徴です。
フィジーはイギリスの植民地だった過去があることもあり、英語の通用度が高く、公用語にもフィジー語のほか、英語も含まれています。
現在でもイギリス連邦に加盟しており、フィジーの国旗の一部にはイギリスの国旗の絵柄が含まれています。
フィジー留学の魅力・メリットとは?
フィジーでの語学留学には、さまざまな魅力やメリットがあります。
ここからは、その魅力・メリットについて詳しくご紹介します。
このメリットが気に入れば、フィジーを留学先候補として考えてみてもいいのではないでしょうか。
格安留学が可能!
前述でも少し触れているとおり、フィジー留学では格安留学が可能です。
これは格安留学で知られるフィリピン同様に、フィジーは物価が安いため、語学学校の費用も現地での生活費や娯楽費用も抑えられるからです。
欧米の留学費用に比べて3分の1程度の費用になることもあり、高額な費用をネックに語学留学を諦めそうな人でも、フィジーなら留学が実現できるでしょう。
日常的に英語が使える
前述のとおり、フィジーは公用語に英語が含まれています。
現地の人同士ではフィジー語や他の言語をメインに使うこともありますが、外国人に対しては英語でコミュニケーションを取ってくれます。
また、教育現場や仕事など、公式な場でも英語が使われることが多いです。
そのため、学校外の生活でも自然と英語で会話ができる環境となっています。
普通に暮らしていると、英語がメインの国だと感じるほど、フィジーでは英語の通用度が高いのです。
たとえばフィリピンだと、教育レベルによっては英語があまり話せない人もいますが、フィジーだと普通の教育を受けてきた人なら、日常会話レベルの英語は話すことができます。
フィジーの人はフレンドリー
フィジー人はフレンドリーな人が多いことで知られています。
初対面の人にも優しく接してくれるため、英語があまり話せなくても、緊張せずにコミュニケーションが取れるでしょう。
つまり、恥ずかしがらずに英語をどんどん話せる環境なので、英語が上達しやすいです。
フレンドリーな人が多いですから、留学生活を通してフィジー人の知り合いやお友達を作ることも難しくはありません。
自然に囲まれた環境で生活ができる
フィジーは自然豊かな環境が魅力的な国です。
そんなフィジーで暮らしていれば、自然の中でリフレッシュしながら落ち着いて勉強に集中できるでしょう。
美しいビーチが身近なので、海が好きな人にとっては最高の環境です。
治安が比較的良い
フィジーは比較的治安の良い国です。
あまり凶悪犯罪の話は聞きませんし、街中も穏やかで平和な雰囲気が漂っています。
特に語学学校やリゾート地のあるエリアは、治安が落ち着いており、危険を感じずに過ごしやすいです。
とは言え、日本とは違う海外ですし、フィジーで日本人は目立ちやすいですから、安心しきらず、最低限の注意は払うことが必要です。
フィジー留学の費用目安
費用面でフィジー留学を検討する場合、一番気になるのは費用がどのくらいかかるのかではないでしょうか。
フィジー留学にかかる費用は、滞在期間や渡航時期、そして為替レートによっても変わるため、一概には言えません。
ですが、費用目安を示すために、ざっくりと計算したフィジー留学費用をご紹介します。
1ヶ月 | 3ヶ月 | |
渡航費(往復航空券代) | 8~20万円 | 10~20万円 |
学費(滞在費込み) | 12~20万円 | 30〜60万円 |
生活費(観光なども含む) | 2~5万円 | 6〜15万円 |
合計 | 22~45万円 | 46~95万円 |
ホームステイにすると1日2食の食費も込みになるため、費用を抑えることができます。
フィジー留学では学生寮もありますが、その場合は食費が必要になるため、場合によってはもう少し高額になるかもしれません。
たとえば、アメリカやイギリスだと3ヶ月語学留学をするだけでも200万円前後必要になることもあります。
カナダやニュージーランドなど、主要英語圏の中ではやや物価が安めな国でも、150万円くらいは必要になるでしょう。
それを考えると、フィジー留学はぐっと費用を抑えることができるのです。
距離が遠く、渡航費がかかることもあり、フィリピン留学よりは費用がかかるように見えるかもしれませんが、やり方次第では、同等の価格に抑えることも可能です。
フィジーの語学学校の特徴
質が高いと評判の良いフィジーの語学学校。
具体的にどんな特徴があるのか気になりますよね。
ここからはフィジーにある語学学校の特徴をご紹介します。
質が高い授業でコスパ◎
フィジーの語学学校は、その授業の質の高さに定評があり、実際の留学生たちからも好評を博しています。
フィジーの語学学校で講師をしているのは、フィジー人の中でも特に英語が堪能な人たちです。
さらに、外国人に英語を教えることにおいて、豊富な経験を持つ講師も多く、しっかりとした指導をしてくれます。
講師たちもフレンドリーな人が多いため、質問をしやすい環境ですし、授業外でも楽しくコミュニケーションを取れるでしょう。
少人数制の学校が多い
フィジーの語学学校は比較的小さな規模の学校が多いです。
1クラスの人数もあまり多くはなく、アットホームな雰囲気が漂います。
クラスが違う留学生たちとも顔見知りになれたり、友達になれたりしやすく、単に英語を学ぶために学校に行くのではなく、友達に会いに行くような感覚にもなれるでしょう。
会話重視のカリキュラム
フィジーの語学学校では、英語を使ってコミュニケーションをすることに力を入れた、会話重視のカリキュラムが多いです。
もちろん、文法や語彙力を鍛えるための授業もありますが、習ったことを会話という形で実践することに力を置いているため、読み書きだけではなく、聞く・話すといったスキルもしっかり鍛えやすいです。
日本人留学生が多め
フィリピン留学ほどではありませんが、フィジー留学も格安留学先として日本人に知られているため、フィジーの語学学校は日本人留学生が多めな傾向があります。
また、フィジーは語学学校の数がそれほど多いとは言えないため、日本人留学生が少ない学校を探すのは非常に難しいです。
もちろん日本人以外の留学生もフィジーで英語を学んでいますから、日本人以外の留学生との交流の機会も豊富です。
しかし、日本人が多い環境を避けたい人にとっては、日本人が多めというのはデメリットになるかもしれません。
とは言え、フィリピンの語学学校も日本人が多いので、その点について差はあまり感じないでしょう。
日本人スタッフがいる学校も
フィジーには日本人スタッフがいる語学学校があります。
特に英語初心者にとっては、日本人スタッフの存在は心強く感じるのではないでしょうか。
何か問題があったときや、複雑な問い合わせをしたいとき、日本人スタッフがいれば誤解を生むことなく、スムーズにコミュニケーションが取れます。
フィジーの生活環境
最後に、フィジーでの留学生活がどんなものになるのか、より具体的にイメージしやすいように、フィジーの生活環境についてもご紹介します。
自然の中でリラックスした生活
フィジーは豊富な自然が魅力の国。
どこにいっても自然豊かな景色が広がり、リラックスした雰囲気が漂っています。
あくせくと忙しく騒がしい都会での暮らしを避けたいなら、フィジーでの生活をきっと気に入るはず。
また、休暇を兼ねた留学にも、最適な土地と言えます。
そんなフィジーでは、自然を思う存分楽しめるアクティビティも豊富ですから、授業のない時間は、さまざまなアクティビティを楽しめます。
マリンアクティビティならシュノーケリングやダイビング、陸のアクティビティならハイキングやジップラインなど、さまざまなものがありますし、フィジーの文化を体験できるようなアクティビティも開催されています。
生活水準はあまり高くないことも
フィジーの生活環境は、日本と比べるとインフラ面や衛生面で多少不便に感じる場面もあります。
特にローカルエリアでは水圧やWi-Fiの不安定さを感じることも。
ただし、都市部や語学学校の学生寮などでは、比較的快適な生活が送れるケースも多く、場所によって差があります。
しかし、不便さを異文化体験として楽しめる人や東南アジアなどの国に慣れている人なら、フィジーも楽しいはずですよ。
治安は良好!でも軽犯罪に注意
日本人にとって治安はとても気になる点ではないでしょうか。
フィジーは治安が比較的良好な国のため、日中なのに周囲の様子に警戒しながら過ごさなければならない…なんてことはありません。
普通に暮らしていて、危険を感じることもほとんどないでしょう。
しかし、スリや置き引きといった軽犯罪は起こる可能性があります。
また、外国人が夜中に一人で歩くのも、安全とは言えません。
外で行動する際には、持ち物や周囲の様子にある程度注意し、夜中に一人で出歩かないという基本的なことを守っていれば、フィジーで危ない目に遭う可能性はかなり低いです。
まとめ
格安留学が可能な国として、密かに人気を集めるフィジー。
語学学校の選択肢は多いとは言えないものの、のんびりとした雰囲気の中で落ち着いて学習に励むことができ、リフレッシュできる環境も整っています。
費用を抑えて留学したい人や、フィリピン以外の国に留学してみたい人は、フィジー留学を検討してみることをおすすめします。

◇経歴
・英日翻訳および翻訳校正
・Webライター(ジャンル:英語・留学・旅行など)
・英会話講師
・カスタマーサポート/コールセンター(イギリスおよび日本・英語使用)
・カフェ店員(イギリス)
◇資格
TOEIC935点
英検準1級
ケンブリッジ英検FCE合格
◇留学経験
・イギリス:約10ヶ月(ロンドン内語学学校)
・グアテマラ:約3ヶ月(アンティグア内語学学校)
◇海外渡航経験
・イギリス:合計5年弱(内1年10ヶ月ワーホリ)
・グアテマラ:合計9ヶ月
合計50カ国に渡航歴あり
◇自己紹介
国内外で翻訳者兼Webライターとしてフリーランスをしています。これまで手がけた記事は1万記事以上。翻訳経験は通算7年位になります。
21歳の頃語学留学で渡英し、その後ワーホリビザ等を取得し、数年ロンドンで働いていました。
グアテマラへのスペイン語留学経験もあります。