目的や費用などの面で留学先選びに苦しんでいる方は多いのではないでしょうか。
中でもフィリピンとフィジーはどちらも非常に人気のある留学先ですが、留学の内容や費用の違いは分かりづらいです。
そこで、この記事ではフィリピン、フィジー短期留学の特徴と費用の比較、さらにその他の短期留学しやすい国を紹介していきます。
フィリピン留学の特徴
メリット
● 留学費用がリーズナブル
フィリピンは、他の英語圏に比べて留学費用が非常に安いです。
1ヶ月の留学費用は大体40万円前後で、アメリカやイギリスなどの欧米圏と比べて約60%も安い場合があります。
これはフィリピンの物価が安いことと、多くの語学学校が寮を完備し、食費や宿泊費を含めた料金を提示しているからです。
● マンツーマンレッスンが主流
フィリピンの語学学校では、マンツーマンレッスンが一般的です。
マンツーマンレッスンの大きな利点は、自分のペースで学習を進められ、指導方法も個人のニーズに合わせてくれるという点です。
英語が全く分からない初心者の場合でも気軽に質問でき、英会話能力を効率よく伸ばすことができます。
● 教育プログラムが豊富
フィリピンには多様な語学学校があり、それぞれ異なるコースを提供しています。
英語初心者向けの基礎コースから、TOEICやビジネス英語に特化したコースまで様々です。
たくさんの選択肢があるため、自分の目的に合う最適なコースを見つけることができます。
● リゾート環境
フィリピンには美しいビーチや自然が多く、セブ島やダバオなど観光地も多いです。
週末にはリフレッシュするためのアクティビティも豊富に用意されており、勉強も遊びも並行して楽しむことができます。
デメリット
● 費用面
フィリピン留学のコストは基本的には安いですが、長期留学に関してはコストパフォーマンスが良くない場合があるので注意が必要です。
3ヶ月以上の長期留学になってくると、書類手続きやビザの申請に伴う費用が発生し、総合的に見て高くなりがちです。
短期留学では格安で済むことが多いため、利用目的をよく考慮する必要があります。
● 学習面
ネイティブスピーカーから学ぶ機会が少なく、日常的に英語を話す機会が限られてしまうことがあります。
ですので、ネイティブが使用するフレーズや言い回しを学びにくかったり、英会話上級者にとっては物足りなく感じたりすることがあるかもしれません。
さらに、日本人留学生が多いので日本語に頼ってしまうと、英語力がなかなか伸ばせなくなるので注意が必要です。
● 生活面
インフラが整っていない場合があり、トイレやシャワーの設備が日本と比べて劣っていることが多いです。
衛生面についても注意が必要で、水道水は飲むことができず、ミネラルウォーターが必須となります。
フィジー留学の特徴
フィジーの特徴
フィジーは南太平洋に位置する島国で、ヤサワ諸島やママヌザ諸島は観光地として非常に有名です。
美しいビーチや熱帯地方特有の生態系がたくさんの人々を惹きつけています。
気候としては、年中高温多湿ですが、南東貿易風の影響で雨季と乾季があります。
フィジー留学のメリット
● フレンドリーな国民性
フィジーの人々は、非常にフレンドリーで優しいです。
初等教育から英語を学んでいるため、言葉の壁も少なく、英語初心者でも気軽に会話ができる環境が整っています。
話す速度もゆっくりとしていますし、英語を学ぶ上で安心してコミュニケーションを楽しむことができます。
● 温暖な気候
フィジーは熱帯雨林気候で、年間を通じて平均気温が約23℃から28℃と常夏です。
乾季と雨季がありますが、特に乾季は過ごしやすく、留学中の生活がとても快適になります。
● 低コストでの留学
フィジー留学も、欧米諸国と比べて費用が非常に安く抑えられることが魅力の一つです。留学費や生活費が1ヶ月あたり約15万円から20万円程度であり、欧米の1/3から1/5のコストで留学が可能です。
ですので、予算の確保が難しい学生にとっても良い選択肢となります。
● 自然豊かな環境
フィジーには美しいビーチや豊かな自然が広がっています。リゾート地として非常に有名で、滞在中にマリンスポーツや観光も楽しむことができます。
透明度の高い海と熱帯魚、サンゴ礁が楽しめるため、学ぶだけでなくリフレッシュも存分にすることができます。
フィジー留学のデメリット
● 英語上級者には物足りない
フィジーでの語学学習環境は英語初心者や中級者に適していますが、英語上級者にとっては物足りなさを感じることがあります。
上級者が求めるような高レベルの授業や会話の機会が少なく、飽きが来る可能性があるので注意が必要です。
● 衛生面の課題
フィジーは衛生環境が日本とは大きく異なり、ゴミの処理や公共の場の清掃状態に注意しなければなりません。
飲食物の衛生面でも問題がある場合があり、食あたりなどのリスクもあります。
ですので、現地の食文化に対して敏感な人は特に注意が必要です。
● 食事の合わない可能性
フィジーの家庭料理は炭水化物中心で、油っこい料理が多いので、日本食に慣れている人には合わないかもしれません。
家庭の味が、スパイシーで辛い味付けの可能性もあります。
フィリピン短期留学にかかる費用とその内訳
1か月の短期留学の場合を考えてみます。
この期間だと、フィリピン留学にかかる総費用は、約25万円から45万円が目安となります。
● 学費
学費には含まれるのは、基本的に語学学校の授業料・滞在費・食費です。平均的な学費は約10万円から15万円程度ですが、学校ごとに設備やコースに応じて異なります。
● 渡航費
日本からフィリピンへの航空券は、時期によりますが往復で約3万円から10万円程度です。繁忙期では価格が高騰するため、早めに予約するとよいでしょう。
● 生活費
<フィリピンでの生活費は、日本に比べて安く、1ヶ月あたり約3万円から5万円程度の予算が必要と言われます。
食費や交通費、娯楽などが含まれますが、地元の食事は基本的にリーズナブルです。
● 海外旅行保険
海外留学保険は、1ヶ月で約1万円から3万円が一般的です。
フィリピンでは医療費は高額になることもあるので、保険への加入は必須です。
● 手続きにかかる費用
学生ビザや特別就学許可証(SSP)の申請費用が必要です。SSPの費用は約6,500ペソから7,000ペソ(日本円で約1万6,250円から1万9,000円)程度となっています。
フィジー短期留学にかかる費用とその内訳
フィジーでの1か月の短期留学にかかる費用の目安は、30万円から40万円です。
その内訳をみていきましょう。
● 学費
フィジーの語学学校における学費は、1か月で約12万円から18万円程度です。一般的にこの費用には、滞在費が含まれているプランが多いです。
● 渡航費
往復の渡航費は約8万円から16万円となります。航空会社や時期によって価格は大きく変動し、早めに予約することでコストを抑えることができます。
● 滞在費
滞在する場所に応じて費用が異なりますが、多くの場合、学費に滞在費が含まれているため、ホームステイを選ぶと通常は2万円から4万円ほどの追加費用がかかります。
● 生活費
生活費は1か月で2万円から4万円が一般的です。フィジーの物価は比較的安いため、外食を利用しても1食300円から1,000円程度で済ますことができます。
ホームステイによる食事提供がある場合では、さらにコストを抑えることができます。
● 海外旅行保険
海外旅行保険は約2万円から20万円と幅広く、選択する保険内容によって異なります。初めての海外留学であれば、しっかりとした保険に加入し、不安をなくしておきましょう。
● ビザ申請費用
留学の期間が15日以上の場合、短期学生ビザの申請が必要で、その手数料は約5千~1万円です。
長期の留学であればさらに異なるビザが必要になります。
その他短期留学費用が安い国
短期留学をしようと考えるとき、費用を抑えられる国を選ぶことが非常に重要です。
ここでは、留学費用の安いおすすめの国を紹介します。
マルタ
■ 4週間の留学費用
約37〜70万円
■ 特徴
マルタはヨーロッパにありながら、費用が比較的安い留学先です。
美しい海に囲まれた環境で英語を学びながら、歴史的な観光スポットも楽しめるメリットがあります。日本人のコミュニティが少ないため、英語に触れる機会も豊富にあります。
マレーシア
■ 4週間の留学費用
約20〜30万円
■ 特徴
マレーシアは教育水準が高く、かつ留学費用が安い国として非常に人気があります。英語の語学学校も充実しており、多国籍の学生と交流できる機会も豊富です。
ポーランド
■ 4週間の留学費用
約20万〜40万円
■ 特徴
語学留学だけでなく、音楽や料理、スポーツなどに特化したプログラムもあるので、幅広い学びを得ることができます。
ワーキングホリデー協定国でもあるため、短期留学中にアルバイトをすることも可能です。
アイルランド
■ 4週間の留学費用
約30〜80万円
■ 特徴
日本人留学生が比較的少ないため、英語を学ぶ上で非常に集中しやすい環境となっています。
さらに、留学生活を通じて美しい風景や歴史的名所を訪れることができ、勉強だけでなく観光も同時に楽しむことができます。
ニュージーランド
■ 4週間の留学費用
約30〜50万円
■ 特徴
多くの語学学校があり、初心者から上級者まで様々なレベルに応じたプログラムが用意されています。
さらに、雄大な自然が広がるニュージーランドには観光名所が多く、授業の合間や週末にアウトドアアクティビテも楽しむことができます。
まとめ
フィリピンとフィジーの短期留学の違いについて理解は深まったでしょうか。どちらも比較的リーズナブルな価格で留学することができますし、観光名所となる美しい自然環境に囲まれながら英語を学ぶこともできます。
両方にメリットはありますが、より厳しい環境で英語を学びたい方はフィリピン、ゆったりとリラックスして学びたいという方にはフィジーが良いといえるかもしれません。
ぜひこれからの留学先選択の参考にしてみてください。

◇経歴
海外向けデバイスのソフト設計開発、関連資料翻訳
◇資格
TOEIC 900点
◇留学経験
ワーキングホリデーにてカナダ、オーストラリアに滞在経験あり
◇海外渡航経験
ワーキングホリデーでは、ホテルやレストランで仕事をしていました。
◇自己紹介
普段は翻訳などの仕事をしていますが、Webライターとしても活動しています。
興味の幅が広く、様々なテーマで記事を書いています。
皆様にとってわかりやすく面白い記事を書けるよう頑張ります。
よろしくお願いいたします。