
格安料金で体験できる語学留学先といえばフィリピン・セブ留学が有名ですが、治安や慣れない海外生活に不安を抱える人も少なくありません。
そんな中で今注目されているのが、
北海道・ニセコでの国内留学です。
北海道・ニセコでは外国人の観光客数が年々増加しており、街を挙げて英語対応を進めているほど英語が身近にあります。
こうした環境にあるからこそ人気を集めているのが、北海道・ニセコ留学です。
そこで気になるニセコ留学について、留学にかかる費用に注目して解説していきます。
ニセコとは?
世界中から多くの観光客がやってくる北海道・ニセコは、
ふわふわで軽いパウダースノーで世界的に有名なスキー場や温泉がある冬の人気リゾート地です。
東京からは飛行機で約1時間35分、大阪から約2時間で最寄りの新千歳空港に到着しますし、空港からは車で約2時間で自然豊かなニセコに着きます。
そんな北海道・ニセコでは、街を挙げて外国人観光客に対応していることでも有名です。
ほとんどの公共施設や観光施設では英語での案内に対応しており、街では日本語よりも外国語を多く耳にします。
ここでビジネスチャンスを求める外国人も多く、移住者向けスーパーやインターナショナルスクールなども多くあります。
そのため北海道・ニセコは「日本の中の外国」と称され、近年では国内留学先として日本でも大注目されています。
冬のニセコはまさに外国
北海道・ニセコには年間を通して多くの観光客が訪れますが、冬はほとんどが外国人観光客で、街では英語が飛び交っています。
飲食店のメニューは英語表記ですし、会話も英語なので、冬のニセコはまるで外国にいるかのような雰囲気です。
働きながらニセコ留学をする日本人も多く、冬はリゾートバイトの求人数も一気に増えます。
冬のニセコでは英語が必須ですから、海外まで渡航しなくても一日中英語漬けの生活を送ることができます。
ニセコ留学のメリット・デメリット
さまざまな国の言葉や文化に対応できる人材が求められているなか、英語力向上を目的に語学留学を検討する人が増えています。しかし実際に渡航して語学留学をするとなれば、宿泊施設代・学費・滞在費と、多くの費用が必要です。
その点、北海道・ニセコ留学は国内留学ですから、ビザ取得にかかる費用や手間はいりませんし、治安も心配ありません。
とはいえ留学=海外渡航のイメージが強いのが現状で、国内留学の費用に関する情報は、いまいち決め手に欠けるという人も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、北海道・ニセコ留学の費用に関するメリット・デメリットを、同じく安さが人気のフィリピン・セブ留学と比較しながら紹介していきましょう。
ニセコ留学・費用に関するメリット
海外の語学留学で費用の大きな負担となるのが、渡航費用です。往復航空券だけでも安くて5万前後、高いと30万円になることもあります。
人気のセブ・マクタンは、日本からセブ国際空港まで直行便があり、往復航空券代の相場は4万円前後と比較的安めです。 ただしビザ取得費用が別途かかります。
その点、国内旅行と同じ扱いである北海道・ニセコは、航空券代が安いうえ、ビザ取得の費用も手間もかかりません。
五つ星高級リゾートホテルや高級ホテルも多数あるので、ホテルグレードをアップし、リゾート気分で語学留学することもできます。
フィリピン・セブで費用を抑えるならセブシティやITパークの格安ホテルを選ぶことになりますが、無料Wi-Fiがない・虫が出る・バスタブがないなど、設備面での問題も少なくありません。
北海道・ニセコは富裕層向けの高級ホテルが非常に多く、こうした高級ホテルで住み込みのリゾートバイトをすれば、宿泊料も抑えられます。
ニセコ留学・費用に関するデメリット
北海道・ニセコ留学は、冬が最も英語に触れる時間が長くなります。
リゾートバイトをすれば働いている間も英語で会話ができるので、いつでもアウトプットができるでしょう。
ただし、外国人観光客がほとんどいない春〜秋は、アルバイトを探すのも一苦労です。
また日本人観光客が大半となるため、1日英語を話さないこともあります。
語学学校についても、 春・夏は小中学生をターゲットにした短期留学プログラムがありますが、大学生や社会人向けはほとんどありません。
加えて、冬は航空券代や宿泊施設代がかなり高くなります。
ですから春〜秋は費用は安くても語学留学の目的が達成しにくく、冬は留学費用が高くなりがちというデメリットがあります。
ニセコ留学の費用相場
治安の不安がなく面倒な渡航手続きもない北海道・ニセコ留学は、大学生や社会人だけでなく、小中学生にも人気があります。
プログラムにもよりますが、北海道・ニセコ留学では最短1週間未満の超短期留学も体験ができます。
ただし実際に申し込みをする人の多くが2週間以上の留学を希望しており、半年から1年の長期留学を希望する人もいます。
そこで北海道・ニセコ留学に関する費用相場を、いくつか例を挙げて簡単に紹介しましょう。
社会人・大学生のニセコ留学費用相場
社会人・大学生の場合は、プログラムが充実している語学学校を選ぶことが、費用を抑えるポイントです。
しかし、社会人・大学生向けのプログラムを用意している学校は多くありません。
そんな中、ニセコインターナショナルアカデミーは、社会人・大学生向けプログラムが通年で用意されています。
1週間単位で留学プランを立てられますが、利用者の多い1ヶ月留学のベーシックプランで授業料が24万9000円〜、ポピュラープランだと32万9000円〜です。
マンツーマン授業が多いフィリピン・セブ留学では、1ヶ月の授業料相場が24万100円とされているため、ニセコ留学の方がフィリピンセブ留学より高いと言えます。
現地での宿泊料金は、北海道・ニセコではルームシェアに限り無料で提供されるケースもあり、フィリピン・セブ留学では学校費用に含まれるのが一般的です。
ただしフィリピン・セブ留学では、ビザ代などを含めると往復航空券代が5万円以上かかります。
一方、北海道・ニセコ留学は、格安航空会社や早期予約特典で15,000円前後に抑えられることもあり、渡航費は非常に安くなります。
小中学生のニセコ留学費用相場
小中学生のプログラムは、春休みと夏休みに集中します。
この時期の留学生は約4割が小中学生で、プログラムを提供する団体も多いです。北海道・ニセコの小中学生向け留学プログラムは、内容や期間にもよりますが、おおよそ20万円~が目安とされています。
フィリピン・セブと北海道・ニセコのどちらにするか悩むときは、U-GAKU(ユーガク)が運営するセブ島・小中学生イングリッシュキャンプがおすすめです。
費用も安く、1人あたり14万9800円〜で留学ができます。
ニセコ留学で追加で必要になる費用
国内留学なので、アメリカやオーストラリアのような海外留学の定番と比較すると、費用が抑えられるのは事実です。
しかし北海道までの往復航空券料金は語学学校の留学費用に含まれませんから、別途追加で必要になります。
また冬リゾートのオンシーズンとなれば、レストランや食堂などでは観光客価格に設定されることが多いです。
そうなればオフシーズンよりも食費にかかる費用が高くなるため、追加費用が必要になります。そのほかにも北海道・ニセコ留学ならではの追加費用があります。
滞在する上で必要となる追加費用
留学先で滞在中に必要になる費用には、通信費用と交通費用があります。
国内とはいえ、調べものやオンラインで英語学習をしたりする場面は増えるため、通信料が多くなることは想定しておきましょう。
無料Wi-Fiが整備されていない場所や施設があるためWi-Fi代は別途必要になることもあります。
交通費は基本実費ですが、主な公共交通機関は路線バスです。ただし、本数が少なかったり、バスだけではアクセスしづらいケースもあります。
その場合はタクシーかレンタカーを利用することになるため、交通費は多めに用意しておきましょう。
季節によって追加となる費用
日本の中の外国と呼ばれる冬は、実践的な英語に触れるチャンスです。
しかし逆に言えば、富裕層の外国人観光客が多く訪れるのも冬なので、物価が非常に高騰します。
レストラン以外にフードトラックも多いですが、カレーライス1杯3000円・おにぎり1個1000円など、価格はかなり高めです。
地元の人は街から少し離れた一般スーパーに出かけられるので、生活費が高くなることはありませんが、公共交通機関だけで買い物に出かけるのは至難の業です。
しかもスキーリゾート地ですから、冬はちょっとの移動でも雪の影響で思うように動けないことがあります。
また防寒着や防寒アイテムも現地で追加購入が必要になるので、冬の留学は春~秋留学よりもさまざまな面でお金がかかると思っておきましょう。
ニセコ留学での費用対効果を高めるには?
リゾートバイトで滞在費用を稼いで語学留学をすることも可能なのが、北海道・ニセコ留学の特徴です。
とはいえ、あくまでも「日本の中の海外」で語学留学することが目的であって、リゾートホテルに旅行で滞在するのとは全く違います。
達成したい目標は人それぞれ違ったとしても、現状より英語力を高めたいという点は共通することでしょう。
また語学学校へ通うわけですから、学費やプログラムに参加するための費用については、決して安いとは言えません。
では費用対効果を高めるには、どんな点に注意すべきでしょうか。
基礎英語は勉強しておく
「国内留学だから英語が話せなくても何とかなる」という安易な気持ちでニセコ留学に挑んでしまうと、非常に苦労します。
リゾートバイトで費用の負担を抑えるにしても、アルバイト先では英語での会話が必要です。
英語が話せなければ、仕事はなかなか見つからないでしょう。
小学生の語学留学であれば、全く英語が話せなくても体験を通して学べるプログラムもあります。
しかし成人向けプログラムではそうもいきません。
日本国内とはいえ、あくまでも語学留学ですから、少なくとも基礎英語はきちんと勉強しておくようにしましょう。
留学の目的を明確にする
費用が安いから選ぶのでは、費用対効果は上がりません。
何のためにニセコ留学を選ぶのか、留学後にどんなことをしたいのかを明確にしておかなければ、英語力が上がることはないでしょう。
例えば「英語で自分から話しかけられるようにする」
「ワーキングホリデーの予行練習にする」
なども、留学の目的になります。
人気の海外留学より安いとはいえ、旅行と比べると留学はかなり高額です。
きちんと目的をもって留学に臨みましょう。
プログラム内容や現地情報は事前に収集
学校のプログラムや現地のリゾートバイト情報は、事前にしっかりと調べておくのがおすすめです。
学校の授業内容やコマ数は十分にあるか、マンツーマン指導が受けられるかなどは、事前に学校へ問い合わせればすぐにわかります。
働きながら勉強するなら、宿泊先から近いリゾートバイトをあらかじめ見つけておくのも、現地で過ごす時間を無駄にしない方法です。
まとめ
日本にいながら英語力が上げられる北海道・ニセコ留学は、費用を抑えたい人や治安に不安がある人にはメリットが多いです。
世界的に知名度の高い冬スキーリゾート地だからこそ、冬シーズンは英語に触れる機会が非常に多くなります。
しかしニセコバブルと呼ばれる物価高騰で、飲食代は同じ国内とは思えないほど高いのも事実です。
その点フィリピン・セブ留学は、一年中英語に触れられますし、物価も安いので滞在費が抑えられます。
コスパ重視で語学留学を決めるなら、北海道・ニセコ留学とフィリピン・セブ留学を比較して検討するのがおすすめです。