
フィリピンへの旅行や留学、出張で訪れる際に気になるのが
「クレジットカードは使えるのか?」という点ではないでしょうか。
フィリピンではクレジットカードの利用が可能ではありますが、いくつか注意すべき点があります。
本記事では、フィリピンで使えるクレジットカードの種類や、カード利用の注意点を詳しく解説します。
この記事を読めば、フィリピンのクレジットカード事情がわかり、支払いに関する不安を解消できるでしょう。
- フィリピンのクレジットカード事情
- フィリピンで使える主なクレジットカード
- フィリピンでクレジットカードを使う際の注意点
- フィリピンでクレジットカードが使える場所・使えない場所
- フィリピンでクレジットカード以外の支払い方法
- まとめ
フィリピンのクレジットカード事情
フィリピンではクレジットカードの利用が可能です。
ただし、全ての場所で利用できるわけではない点に注意が必要です。
日本政府観光局(JNTO)が発行する「フィリピン市場外国旅行の動向」によれば、フィリピンでは「クレジットカードの保有率は18歳以上の15%程度」とあり、株式会社JCBの2023年度調査で発表された日本人のクレジットカード保有率87%を大きく下回ります。
その状況を反映するように、フィリピンでクレジットカードが使えるのは、都市部や旅行者が多い場所に限定されます。
フィリピンへの留学の場合でも、ビザに関する支払いについては、手続きを代行してくれる学校に現金で払う場合が多く、カードの使用はできないと思っておいたほうがよいでしょう。
しかし、クレジットカードを使用できる場所が限定的ではあっても、クレジットカードの利用には、下記のようなメリットがあります。
・多額の現金を持ち歩かずに済む
・海外キャッシングが利用できる
・利用履歴を簡単に確認できる
・ポイントの還元を受けたり、保険の利用ができたりする
フィリピンではどこでもカードが使えるというわけではありませんが、旅行や留学の際は、予備の分も含めて、2〜3枚はクレジットカードを持っていくことをおすすめします。
フィリピンで使える主なクレジットカード
フィリピンでは、マニラやセブなどの主要都市であればVISAやMastercardといった国際ブランドのクレジットカードが使えます。
American ExpressやJCBのクレジットカードを使える場所もありますが、利用できる場所はかなり限られます。
American ExpressやJCBのカードは予備のカードとして、VISAやMastercardのカードをメインに準備しておくのがよいでしょう。
人気の「楽天カード」や「三井住友カード」は2枚持ちができるので、渡航に備えて新しくカードを作るのであれば、VISAとMastercardが両方持てるよう準備できると安心です。
フィリピンでクレジットカードを使う際の注意点
フィリピンでクレジットカードを使う際は、下記の6つのポイントに注意しましょう。
・決済手数料が安いカードを使う
・通貨選択ができる場合はペソを選ぶ
・ATMの利用手数料に注意する
・ATMのカードの吸い込みに気をつける
・海外旅行保険の利用条件を確認する
・不正利用を防止する工夫をする
以下でそれぞれ詳しく解説します。
1. 決済手数料が安いカードを使う
フィリピンでの使用に限った話ではありませんが、海外でクレジットカードを使う際は、できるだけ決済手数料の安いカードを使うのがおすすめです。
海外でクレジットカードを使うときには、為替手数料や海外事務手数料といった手数料がかかります。
海外事務手数料は2.20%〜3.85%が一般的で、これはカード会社によって設定が異なります。
カード利用の際は、海外事務手数料の安いカードや手数料が無料のカードを選び、できるだけ出費を抑えましょう。
2. 通貨選択ができる場合はペソを選ぶ
カード決済の際に、日本円で払うか、現地通貨のフィリピンペソで払うかを選べる場合は、フィリピンペソでの支払いを選びましょう。
日本円での決済には為替手数料が上乗せされていることが多く、結果として現地通貨で支払うよりも割高になることが多いからです。
フィリピンでのカード払いで通貨選択がある場合は、フィリピン・ペソで支払うほうがお得で安心です。
3. ATMの利用手数料に注意する
海外のATMから日本のクレジットカードでお金を引き出す「キャッシング」をする場合、ATM利用手数料に加えて、日本のカード会社に払う海外事務手数料が発生する点にも注意しましょう。
ATM利用手数料は250ペソが相場で、海外事務手数料は110〜220円が相場です。
海外事務手数料はカード会社のウェブサイトで確認できることが多いので、気になる場合はあらかじめ確認しておきましょう。
また、キャッシングの利用には利息がかかる点にも注意してください。
4. ATMのカードの吸い込みに気をつける
クレジットカードを使ってATMからお金を引き出す際は、ATMの操作に時間を掛けすぎないよう注意が必要です。
ATMでの操作に時間がかかりすぎると、防犯のため、カードがATMに入ったまま戻ってこないことがあります。
カードが戻らなくなってしまったときは、ATMに記載の電話番号に連絡が必要です。
カードが吸い込まれないよう手早く作業することも重要ですが、万一の場合に備えて、予備のカードを用意しておくことも大切です。
5. 海外旅行保険の利用条件を確認する
クレジットカード付帯の保険の利用を希望するなら、利用条件をよく確認するようにしましょう。
クレジットカード付帯の海外旅行保険には、カードを持っているだけで保険の利用ができる「自動付帯」と航空券やツアーの支払いにカードを利用することで保険の利用ができる「利用付帯」があります。
「自動付帯」か「利用付帯」かは、カードの種類や保有ランクによっても異なるため、カード付帯の保険利用を考えているなら、利用条件を確認し、条件を満たせるカードの使い方を検討しましょう。
6.不正利用を防止する工夫をする
フィリピンでのクレジットカードの利用では、カードを不正に利用されるリスクがあるため、カード情報が抜き取られないようにする工夫や、カードの利用状況の把握が重要です。
ATMやレジ周りでは周囲に注意を払い、暗証番号が漏れないように気をつけましょう。
カード裏面のセキュリティコードをシールで隠しておくのも有効です。
また、オンライン決済をする場合は、公共のオープンWi-Fiは使わず、利用パスワードが必要なネットワーク上での利用に限定することも重要です。
利用明細をこまめに確認し、見覚えのない取引を発見した場合は、すぐにカード会社に連絡するようにしましょう。
フィリピンでクレジットカードが使える場所・使えない場所
フィリピンでクレジットカードが使える場所とそうでない場所を簡単にまとめると以下のようになります。
| クレジットカードが使える場所 | クレジットカードが使えない場所 |
| ・空港 ・都市部のホテル ・都市部のレストラン ・都市部のカフェ ・リゾート施設 ・大型ショッピングモール ・スーパー |
・地方のホテル ・地方のレストラン ・地方のカフェ ・小規模な店舗 ・公共交通機関 ・マーケットや露店 ・公的手続き機関 |
ファストフード店やカフェなど、海外ブランドのチェーン店であればカードが使えることがほとんどですが、ホテルや個人経営の飲食店では、都市部か地方かでカードが使えるかどうかが異なります。
交通機関や屋台など、都市部でも現金のみしか受け付けないところもあるため、クレジットカードと現金の両方を使えるようにしておくのがよいでしょう。
フィリピンでクレジットカード以外の支払い方法
フィリピンでクレジットカード以外の方法で支払うなら、下記の2つの方法があります。
・現金払い
・QRコード決済
現金払い
フィリピンではほぼすべての場所で現金での支払いが可能です。
現地通貨を手に入れるには、両替所での両替も方法の1つですが、手数料を安く抑えるのであれば、クレジットカードを使ったATMからの引き出しがおすすめです。
VISAカードであれば「PLUS」、Mastercardであれば「Cirrus」のマークの付いたATMであれば、現金の引き出しができます。
地方だと高額紙幣を受け取ってもらえない場合もあるので、ショッピングモールやスーパーマーケットでの買い物で崩したり、両替をお願いしたりして、早めに小額紙幣や小銭にしておくと安心です。
QRコード決済
フィリピンではPayPayの利用はできませんが、代わりにGCashやMaya、GrabPayといったキャッシュレス決済サービスの利用が可能です。
フィリピンでは銀行口座保有率が低いのですが、QRコード決済は銀行口座がなくても利用できるため、多くの人がサービスを利用しています。
以下は各サービスの特徴をまとめたものです。
| サービス名 | サービスの特徴 |
| GCash | ・フィリピンで普及率が最も高いQRコード決済方法 ・フィリピンの通信会社「Globe」が提供 ・クレジットカードからのチャージはできず、コンビニ端末やレジから現金チャージが必要 |
| Maya (旧PayMaya) |
・フィリピンでの普及率第2位のQRコード決済方法 ・フィリピンのデジタル金融サービス企業「Maya」が提供 ・本人確認では英語での通話も必要 |
| GrabPay | ・フィリピンでの普及率はGCashやMayaほど高くない ・配車・フードデリバリーサービス会社の「Grab」が提供 ・クレジットカードでのチャージが可能 |
GCashとMayaは、本人確認のステップがあるため、旅行者の利用にはあまり向きません。
旅行での利用の場合は、使える場所が少ないという難点はありますが、クレジットカードでのチャージもできるGrabPayの利用がおすすめです。
まとめ
フィリピンのクレジットカード事情について紹介しました。
フィリピンではVISAやMastercardのカードであれば利用可能な場所も多くありますが、地方や小さな商店では現金のみしか受け付けない場所もあるため、カードと現金を両方用意しておくのが安心です。
フィリピンでのクレジットカードの利用では、万一の場合に備えてカードは複数枚用意し、通貨選択やATM手数料、不正利用のリスクに注意するようにしましょう。
◇経歴
・ワーホリ3ヵ国経験あり
・海外企業の営業・マーケティングで5年の経験あり
・留学サポート経験あり
◇資格
・ケンブリッジ英検 FCE
・TOEIC 900点以上
◇留学経験
・イギリス・エディンバラ大学附属の語学学校にて1ヶ月の語学留学経験あり
◇海外渡航経験
・ニュージーランド、カナダ、アイルランドでワーホリを経験
・アイルランドの企業で営業・マーケティングを担当(出張でマルタやイギリス、アジア圏の国々にも行きました)
・これまで仕事や旅行で訪れた国は20ヵ国以上
◇自己紹介
留学サポートの経験も経て、現在はWebライターとして活動しています。
大学から本格的に英語を学び始め、留学・ワーホリ経験を通して、世界各国の人たちと交流する楽しさを知りました。現在は、日本で国際交流・異文化理解の場を作るお手伝いもしています。