フィリピンの山岳地帯に位置するバギオは、真剣に英語を習得したい留学生におすすめの場所です。
他のフィリピン留学先と比べて日本人比率が低く、厳格な「English Only Policy」が徹底されているため、24時間英語漬けの環境に身を置くことができます。
標高1,500メートルに位置するバギオはフィリピンの暑さがなく、涼しい気候の中で集中して学習に取り組めます。
自然に囲まれた静かな環境と厳しいスパルタ式教育があるので、短期間での英語力向上を目指す方に向いています。
バギオ留学の魅力:涼しい気候と学習環境
バギオは、フィリピン屈指の語学留学先として知られています。
最大の特徴は、他の地域では珍しい涼しい気候です。
標高が高いため年間を通じて過ごしやすく、フィリピン国内で唯一エアコンが必要ない地域として知られています。
勉強に集中できる環境と言えるでしょう。
「サマーキャピタル」としても知られるバギオは、3月から5月の乾季には大統領府などの政府機関が移転してくるほど快適な気候です。
暑さが苦手な方やエアコン環境での生活が苦手な方には理想的な留学先なのです。
多くの学校では「English Only Policy」が厳しく守られており、キャンパス内では母国語の使用が禁止されています。
セブなど他の地域では同様のルールがあっても実際には守られていないケースが多いようですが、バギオでは徹底されているため24時間英語漬けです。
スパルタ式教育の効果と実態
バギオの語学学校の特徴として、ほとんどの施設がスパルタ式教育を採用している点が挙げられます。
これはただ厳しいというだけでなく、効率的に英語力を伸ばすために作られた学習システムです。
平日は朝から夜まで授業やグループ学習、自習時間が組み込まれ、英語漬けの生活を送ることになります。
日本人は多いが質は高い
バギオの学校の多くは日本人留学生の割合が約20%に保たれています(一部例外あり)。
フィリピンの語学学校の中でもこの割合は低い方ではありますが、実際は5分の1もいたら多いと言えるため、デメリットにもなりえるでしょう。
ただ、注目すべきはバギオを留学先に選ぶ日本人学生の英語意欲の高さです。
「集中して英語を習得したい!」という学生がほとんどで、互いに刺激し合いながら学習できる環境が整っています。
授業は少人数制で行われ、講師との距離が近いことも大きなメリットです。
質問がしやすく、自分の弱点に合わせた指導を受けられます。
厳しい校則のもと宿題や予習・復習も徹底して行うため、短期間での上達が見込めます。
バギオのスパルタ教育は厳しさだけでなく、達成感や充実感も得られるのが特徴です。
仲間と共に乗り越えられるためかけがえのない経験となり、英語力と共に世界中に友達ができるかもしれません。
スパルタ式カリキュラムの具体例
バギオのスパルタ式語学学校では、朝6時の起床から夜10時の消灯まで、ぎっしりと学習時間が詰まったスケジュールが組まれているところもあります。
典型的な一日は早朝の単語テストから始まり、午前中に文法やリーディングの授業、午後にはスピーキングやライティングの実践クラス、夕食後には翌日の予習や課題に取り組む時間が設けられています。
週に複数回の単語テストや文法テストが実施され、一定の点数に達しない場合は補習授業が課されることもあります。
このような授業が学生の学習意欲を高めてくれます。
多くの学校では「発言ノルマ」が設定されており、クラスでの積極的な発言が求められます。
最初は抵抗を感じる学生も多いですが、この環境に慣れることで英語を使うことへの心理的障壁が低くなります。
週末には、学んだ英語を実践する機会として市内観光やボランティア活動が組み込まれているケースもあります。
教室で学んだ知識を実際のコミュニケーションで使う経験を積めるのは嬉しいですね。
バギオの人気語学学校ランキング紹介!
バギオには多くの語学学校がありますが、特に評判の高い学校をランキング形式でご紹介します。
どの学校も独自の特色があるので、自分の希望と照らし合わせてみてください。
【1位】PINES メインキャンパス
バギオを代表する語学学校として知られるPINESメインキャンパスは、計画的なカリキュラムと質の高い講師陣が最大の魅力です。
初心者から着実に英語力を向上させたい方に高く評価されています。
英語の基礎から段階的にスキルを伸ばしたい方、集中力を高める真面目な学習環境を求める方、若い学生が多い活気ある雰囲気の中で学びたい方におすすめです。
【2位】Baguio JIC チャレンジャー校
Baguio JIC チャレンジャー校は、本格的なスパルタ環境で特にIELTS対策に力を入れている学校です。
施設が清潔で整っていることも高評価の理由となっています。
ワーホリに向けた語学試験対策を徹底したい方、 厳格な規律の中で自己管理能力も高めたい方、快適な設備環境で学習効率を上げたい方におすすめです。
【3位】PINES IELTS専門キャンパス
PINES IELTS専門キャンパスは、IELTS対策に特化した専門校で、試験対策に的を絞ったカリキュラムが特徴です。
試験で高スコアを目指す方には理想的な環境といえます。
IELTSの対策に集中して取り組みたい方、目標に向かって真摯に学ぶ仲間と切磋琢磨したい方、経験豊富な講師から効果的な試験対策法を学びたい方におすすめです。
バギオ留学の費用と生活コスト
バギオでの留学は、フィリピン国内の他地域と比較しても安く済みます。
マニラやセブといった都市部に比べて全体的な物価が低く、留学生にとって家計に優しいのです。
語学学校の授業料は、地方都市ならではの低コスト運営です。
講師の給与や施設維持費が都市部より低いため、学校側は都会と同じ授業量をより安く設定できます。
多くの学校では、宿泊費や食費も含めたパッケージプランが用意されており、全体でいくらかかるのかわかりやすい点がメリットです。
日常生活においても、レストランでの食事やアクティビティにかかる費用が抑えられます。
実際にバギオに留学した学生の中には、月々の追加支出が5,000円程度で済んだという例もあるほどです。
特にスパルタ式の学校では平日の外出が制限されることが多く、おのずと余分な出費が減ります。
食事については、学校内の食堂で3食提供されるケースが一般的です。
学外での食事を楽しむ際も、現地のレストランでは500〜1,000円程度で満足できる食事ができます。
週末のアクティビティも、近隣の観光地へのツアーが1,000〜2,000円程度で参加できるものが多いです。
通信費に関しては、現地のSIMカードを購入すれば月に1,000円前後で十分なデータ通信が利用できます。
学校内には無料Wi-Fiが整備されている場合がほとんどなので、基本的な連絡手段に問題はないでしょう。
バギオ留学は語学習得に集中できる環境が整いながらも、費用面で負担が少ないのが大きな魅力です。
質の高い教育とコストがかからない留学を両立させたいなら、理想的な選択といえるでしょう。
バギオ留学の注意点と成功の秘訣
バギオでの留学を成功させるためには、あらかじめ知っておくべき注意点がいくつかあります。
メリットが多い一方で、以下のような点には留意が必要です。
バギオ留学の注意点
まずはアクセスの問題があります。
バギオはマニラ国際空港から約6時間の道のりがあります。
合計10時間に及ぶ長旅になるため、座席用クッションや暇つぶしのアイテムなど、移動準備をしておくとよいでしょう。
また、バギオはセブやマニラのように華やかな夜の街やカジノといった娯楽施設が少ないのが特徴です。
ただし、ショッピングモールや地元の市場、カフェなどは十分にあります。
留学の主目的が英語学習であれば、むしろ誘惑の少ない環境が好ましいとも言えるでしょう。
6月から9月の雨季には、他の地域よりも雨が長く続く傾向があります。
山岳地帯特有の天気により、一度降り始めるとなかなか止まないことが多く、外出が制限されることもあります。
この時期の留学は、室内での学習に集中できる反面、週末の楽しみは減ってしまうかもしれません。
バギオ留学の成功の秘訣
バギオ留学を成功させるためには、以下の点を意識しておくと良いでしょう。
まず、留学前に基礎的な英語力を身につけておくことが何よりも重要です。
全くの初心者でも受け入れてくれる学校はありますが、最低限の文法や単語力がない場合、たとえスパルタ教育でも無理があります。
次に、具体的な目標を作りましょう。
「日常会話ができるようになりたい」といった漠然とした目標ではなく、
「IELTS〇〇点を取得する」など具体的な目標があると、学習にも張りが出ます。
また、積極的に英語を使う姿勢も大切です。
恥ずかしさを捨て、間違いを恐れず発言することで上達のスピードが格段に上がります。
教室内だけでなく、現地スタッフとの会話や週末の外出時も英語を使う機会と捉えましょう。
体調管理も留学成功の鍵です。
気候の変化や集中的な学習スケジュールに対応できるよう、十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
まとめ
バギオでの語学留学は、涼しい気候と厳しい学習環境が組み合わさった独自の魅力を持っています。
英語オンリーポリシーの徹底により、英語漬けの環境で学べる点が最大の強みです。
スパルタ式教育は厳しさがある一方で、短期間での英語力UPが期待できます。
都市部に比べて費用を抑えられるという経済的なメリットもあり、真剣に英語習得を目指す方にとって理想的な留学先といえるでしょう。
気候や立地の特性を理解し、目的意識を持って臨めば、バギオ留学は必ず良い成果につながるはずです。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。