近年、家族一緒に渡航し、語学学習や異文化体験ができる親子留学が人気を集めています。特にフィリピンへの留学は、親子にとって安心できる環境が整っているとされています。
とはいえ、
「初めての留学は不安がいっぱい」
「ひとりでも不安なのに、子どもがいて大丈夫?」
そんな声も聞かれます。
この記事では、1週間のフィリピン親子留学について詳しく紹介します。
留学スケジュールや持参したい持ち物、気になる留学費用についても解説しています。
親子留学を検討中の方はぜひ最後までお読みください。
親子留学の概要とフィリピンが選ばれる理由
ここでは親子留学について詳しく知りたい人に向けて、親子留学の概要について解説します。
親子留学とは親と子が一緒に留学先に渡航し、語学や異文化交流をするプログラムです。ひとりではなく、家族で異文化に触れることで、親子間の絆も深まり、家族全員が共通の体験を通じて成長することができます。
では、親子留学でフィリピンが選ばれるのにはどのような理由があるのでしょうか?
フィリピンは親子留学の理想の場所として以下のような4つの特徴があります。
1.英語人口が多い
英語が第二言語として話されているフィリピンは、語学留学の目的地として人気があります。フィリピン人の約90%以上が英語が話せるとされており、学校外でも英語に触れる機会がたくさんある点が特徴です。
2.費用が安い
欧米へ留学するのに比べて、フィリピンへの留学は非常にリーズナブルです。親子留学となると、留学費用には2名分以上の学費、渡航費、生活費がかかりますが、フィリピンはコストパフォーマンスに優れている留学先としてたくさんの人々に選ばれています。
また、フィリピンの語学学校には、リーズナブルな親子留学プランが提供されています。留学費用が安いにも関わらず、授業時間は長いため、集中して英語学習をしたい人におすすめの国です。
3.明るくフレンドリーな国民性
フィリピン人は明るく、フレンドリーでコミュニケーション能力の高い人が多いとされています。その上ホスピタリティ精神も高く、日本のことが好きな人も多いです。
初めて留学する人にとって、外国の人々と接することに不安を感じることもあるでしょう。
全ての人に当てはまるわけではありませんが、フィリピンの人たちは社交的な人が多くいるため、安心して異文化交流を楽しむことができます。
4. 時差が少ない
日本とフィリピンの時差は±1時間です。直行便で約4時間半のフライトで体力の消耗を避けられます。特に小さなお子様の場合は、長時間のフライトへの不安や、時差ボケによる影響が親御さんにとって心配な点でもあります。
移動の負担が少なく、時差の影響を受けにくいところがフィリピンが選ばれる理由のひとつです。
1週間の留学スケジュール
フィリピンへの親子留学は日曜日出発のプログラムが一般的です。ここではフィリピン親子留学の1週間のスケジュールを紹介します。
日曜日(日本出発日) | 日本出発、フィリピン到着。学校、滞在先への移動 |
月曜日 | 入学、レベル分けテスト |
火曜日 | 授業 |
水曜日 | 授業 |
木曜日 | 授業 |
金曜日 | 授業 |
土曜日 | 午前中授業。観光、帰国の荷造りなど |
日曜日(日本帰国日) | フィリピン出発、帰国 |
渡航時間が短いこと、時差が少ないことが1週間の留学の実現を可能にしています。移動の疲れや時差ボケを最小限にすることで、平日のスケジュールをしっかりとこなすことができますね!
みっちり学校で勉強するようなスケジュール感ですが、平日は授業が終われば完全にフリータイムです。お子様とプールやプレイグラウンドで思いっきり体を動かしたり、ショッピングモールに出かけたりすることもできます。
食事付きのプログラムの場合、自炊をする必要もありませんので、フリータイムを存分に楽しむことができますね。
費用と準備
親子留学では、荷物や費用が2倍かかります。早めに準備をしておくことで、現地で慌ててしまうのを防ぐことができます。特に小さなお子様連れの場合、現地では調達できない物もあります。使い慣れた物を持って行くことにより、現地での滞在をより快適にできます。
以下は1週間の親子留学にかかる費用と準備物について紹介します。
1週間にかかる費用
フィリピンに親子留学をした場合にかかる費用は以下の通りです。
人数 | 費用(海外旅行保険・航空券代別) |
---|---|
親1名+子1名 | 15~30万円 |
親2名+子1名 | 40~50万円 |
親2名+子2名 | 55万円~65万円 |
※渡航者全員が語学学校に入学する場合の料金です。
※お子様の受け入れ年齢は学校によって異なります。
親子留学に必要な持ち物一覧
準備するものは滞在先で使うものだけでなく、飛行機での移動中に必要なものもあります。子供のものを準備する場合は、お子様の年齢や性格に合わせたものをご家庭で用意しておきましょう。
【必ず必要なもの】
・パスポート(有効期限内、残存期間も要確認)
・クレジットカード
・現金
・航空券
・海外旅行保険(コピーやスクリーンショットなど)
【生活用品】
・洗面道具
・化粧品類
・眼鏡やコンタクトレンズ
・常備薬
・衛生用品(マスク、除菌シート、ウェットティッシュ、ポケットティッシュなど)
・必要な衣服(洗濯機がある場合もあります)
・洗濯ネット
・スマートフォン/タブレット
・充電器・変圧器
・ドライヤーなど美容家電
・折り畳み傘(お子様はレインコートなど)
【学習に必要なもの】
・文房具類
【その他】
・お子様用の身の回りのもの、おもちゃ、折り紙、本など飛行機内で遊べるもの
・水着、虫よけスプレーなど
・SIMカード
ホテル寮、コンドミニアム寮など滞在先によって用意されていないものがあります。滞在先の設備を事前に確認しておくと安心です。
この中には現地で購入できるものもありますが、1週間の滞在では買い出しの時間ももったいない!という人もいます。あらかじめ日本で準備して行くことで現地で買い物にかかる時間が省け、しっかりと学習の時間を取ることができるでしょう。
体験談の紹介
以下はフィリピン留学を経験した親子の体験談の一部をご紹介します。
フィリピンに親子留学をするきっかけ
・欧米各国と比較してリーズナブルだった
・子供の留学をきっかけに同行することにした
・親子で英語が話せるようになりたかった
・エージェントにフィリピンを勧められて
・マンツーマンレッスンのある留学を探していた
フィリピン留学の良かった点
セブ留学でリゾート気分も満喫できた
日本人だけでなく他国の友人ができた
アクティビティに参加する機会があった
保護者に自由時間があり、観光ができた
学校・授業について
講師がフレンドリーで親しみやすかった
グループレッスンのある子供たちに友達ができた
大人はマンツーマン授業で英語力が向上した
子供のコースには体を動かすアクティビティがあって良かった
子供が幼く、受け入れ年齢対象外の学校が多く、選択肢が限られた
生活環境について
家事によるストレスがなく、学習に集中できた
学校の寮の食事が美味しかった
無料で使えるプールやジムがあり、運動不足を解消できた
インフラが安定しなかったので子供との生活に不安があった
これ以外にも、学校情報のクチコミなどで親子留学の体験談を読むことができます。地域や滞在先により環境が異なることもありますので、学校名で情報を検索し、チェックしておきましょう。情報収集のためにさまざまな体験談を読んでおくことは非常におすすめです。
留学中の生活環境
フィリピン留学中はどのような生活になるのかイメージが湧かない人も多いのではないでしょうか。フィリピンの生活環境は日本の文化と比較すると驚くようなことがある点が特徴です。心の準備をしておくことで、以下のようなカルチャーギャップにも適応しやすくなるでしょう。
物価の安さ
円安が叫ばれる近年は、海外に渡航することを控える人が増えました。しかしフィリピンはその中でもまだまだ物価は安めです。このことは日本からの留学生にとって大きな魅力となっています。
衛生面
清潔な日本で暮らしていると、フィリピンの衛生面が気になる日本人が多くいます。フィリピンでは日本ほど公共施設や道路の清掃が十分ではないと感じることも多く、ローカルエリアではゴミが散乱していることもあります。
また、食べ物についても注意が必要です。水道水は飲まず、必ずペットボトルのミネラルウォーターを飲むようにしましょう。歯磨きの際のうがいにも、水道水は避けておくことをおすすめします。生のフルーツにも要注意です。
虫に注意する
フィリピンでは蚊が媒介する病気にかからないよう、虫よけスプレーなどで対策を講じておくことが重要です。滞在先の部屋でも思わぬ場所から虫が出てくることがあります。虫が苦手な人やお子様を蚊から守りたい人は蚊帳などを使用し、虫よけ対策をしておきましょう。
不安定なインフラ
フィリピンのインフラは日本ほど発達していません。フィリピンのインフラに日本と同じ基準を求めることは、ストレスが溜まる要因になります。
インターネットや電力の供給が不安定な面は、生活の中で大きな影響を及ぼします。停電時でも使えるライトやモバイルバッテリーを準備しておくなどの対策をしておくと安心です。
学校外でのコミュニケーション
フィリピンの公用語はタガログ語ですが、英語人口が非常に多いため、学校の外では英語を使ってコミュニケーションをとります。ショッピングやアクティビティに参加する際も英語でコミュニケーションを取ることができるため、実践的な英語力が身に付きます。
学校のレッスン以外に英語を使う機会を増やすことで、留学中の英語を飛躍的に伸ばすことができるでしょう。
まとめ
フィリピンへの親子留学は語学力の向上だけでなく、家族の絆が深まる絶好の機会です。事前に情報を集めて準備しておくことで、よりスムーズに留学生活を送ることができるでしょう。特にお子様連れの場合は準備も2倍です。1週間という短い留学期間でも充実した留学生活を送るためにはしっかりとした計画が必要です。
限られた1週間でも、フィリピンの温暖な気候やフレンドリーな人々との交流を通じて、かけがえのない思い出が作れるでしょう。
この記事をお読みいただいた皆様の親子留学の不安が解消されると幸いです。

◇経歴(英語を使用した経歴)
・オーストラリアのカフェで半年間勤務
・国内/国際線客室乗務員として5年間勤務
◇英語に関する資格(資格、点数など)
TOEIC、英検受験経験有り
アメリカのコミュニティカレッジにてEarly Childhood Educatorコース修了
◇留学経験
・オーストラリア シドニーへ1か月間の短期留学。
→週5日で語学学校へ通う。
・ワーホリでオーストラリア・ゴールドコーストに1年間滞在。
→Gold Coast Institute of TAFEの語学コースで学ぶ。
・2020年から4年間、家族の仕事でアメリカに滞在。
→州立のコミュニティカレッジでEarly Childhood Educationコース及びアカデミック英語コースを学ぶ。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
仕事→韓国、中国、台湾、香港などアジアを中心とした国
旅行→アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)、カナダ、
シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、イタリア、
ギリシャ、クロアチア、ベトナム、タイ、バハマ、オランダ領セント・マーティン島など
◇自己紹介
旅行、海外生活関連のwebライター。
最初の短期留学の経験のおかげで、人生が変わったと言っても過言ではないと感じています。海外に滞在することがきっかけで、人生の選択肢が大きく広がり、成長を続けていきたいと思うようになりました。海外での長期滞在・留学経験者の視点から、皆さまにわかりやすい記事を書いていきたいと思っています。