フィリピン大学への留学条件を徹底解剖!〜フィリピン留学人気のワケ・特徴・入学のシステム・条件〜

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フィリピンへの留学は現在、非常に人気がありますが、語学留学だけでなく、大学への留学もたくさんの魅力があります。

今回は、フィリピンの大学留学の特徴や入学システム、その条件などについて解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。 

最近フィリピン留学が人気なワケ

コストパフォーマンスが高い

フィリピン留学の最大の魅力の一つは、留学費用が非常にリーズナブルであることです。

フィリピンでは、生活費、航空券が他の英語圏の国と比べて安価であり、コストパフォーマンスが高いです。

また大学も学費が非常に安いことが特徴です。公立大学では年間の学費が約10万円、私立大学でも20万〜40万円程度で通うことができます。

アメリカやイギリスの大学と比較すると、とてもリーズナブルな価格となっています。寮を持つ大学もあり、コストだけでなく、安全性が保障されていることも人気のポイントです。

アクセスが良い

日本からの飛行時間は約4〜5時間で、短期留学にも適しています。

マニラやセブ島など主要都市への直行便が多いので、乗り継ぎがないこともうれしい点です。さらに国内での移動手段も複数の選択肢があり、アクセスは良好です。

また、日本とフィリピンの時差は1時間で、時差ぼけなどの影響が少ないことも大きな魅力です。

英語力を大きく伸ばせる

スパルタ式の教育環境で、大量の課題が日々課されます。授業もすべて英語で進められるので、自然と英語力を向上させることができます。

現地の人々の親しみやすさ

フィリピンの人々は非常に友好的で親切なため、温かい雰囲気の中で英語を学ぶことができます。

英語でのコミュニケーションが活発に行われていますし、優しく話してくれる人が多いので、現地の人との交流を通して英語力を向上させることができるでしょう。

リゾート環境がある

フィリピン留学の醍醐味となるのが、その美しいリゾート環境です。

青い海や白い砂浜など、普段は触れることのできない自然環境に囲まれて生活することができます。学業も余暇も両方を大いに充実させることができる点が人気の理由です。

フィリピン大学の留学の特徴

主な学部

・ビジネス系

経営学やマーケティング、国際ビジネスなど

・エンジニアリング系

機械工学、電気工学、土木工学など。フィリピンのエンジニアリング教育は高い評価を得ており、実践的な教育が行われています。

・IT系

情報技術や情報システムが盛んで、多くの大学が最新のカリキュラムを提供しています。

・教育系

教育学、保育学などがあり、フィリピン国内外で教員を育成するためのプログラムも充実しています。 

・人文科学系

社会学、心理学、文化人類学など、フィリピンの文化や社会を学ぶための学科があります。特に社会福祉関連の専攻は人気です。

・医療系

医学、看護学、薬学など、医療に関する学部も多く、高い教育水準を誇ります。

授業

一般的なのは、大講義室での講義と小グループでのディスカッションが組み合わさった形式です。

特にグループワークが重視されており、学生同士の協力が求められます。

また、パワーポイントを使用した発表も多く、アクティブラーニングを重視するスタイルが見受けられます。

寮生活

フィリピンの大学には寮を持つ学校があります。

学生寮では相部屋が基本で、同じ学校の友人たちとたくさんの交流ができるため、スピーキング力の向上にもつながります。

さらに住まいを探す手間を省くこともできますし、生活費を節約できる可能性もあります。

また、大学によってはカウンセラーが常駐するシステムを利用して、安心・安全が確保されている場合もあります。

フィリピン大学の主要大学

・フィリピン大学(University of the Philippines)

フィリピン大学は、1908年に設立された大学です。

マニラ首都圏のケソン市に本部を構えており、フィリピンにおける最大の国立大学とされています。特にディリマン校(University of the Philippines Diliman)が有名です。

多くの学問分野でリーダーシップを発揮しており、卒業生も全国各地で活躍しています。2025年のランキングでは国内1位という評価を受けています。

・デ・ラ・サール大学(De La Salle University)

デ・ラ・サール大学は、マニラに位置する名門の私立大学であり、1911年に設立されました。

カトリック系の教育機関で、教育、経済、工学、情報技術、ビジネスなど多様な学部を有しています。

ナノテクノロジーや環境問題に関するさまざまな研究プロジェクトに取り組んでおり、民間企業との共同研究も活発です。

 ・聖トマス大学(University of Santo Tomas)

聖トマス大学は、マニラに位置する私立のカトリック系大学で、1611年に設立されました。

この大学はアジアで最も古い大学とされ、現在でも非常に評価の高い教育機関の一つです。教育、ビジネス、健康科学など多岐にわたるプログラムを提供し、伝統的な教育機関としての地位を確立しています。

 ・アテネオ・デ・マニラ大学(Ateneo de Manila University)

アテネオ・デ・マニラ大学は、マニラに位置するカトリック系の私立大学で、1859年に設立されました。

リベラルアーツやビジネス分野で高い評価を受けています。「社会のために貢献する人材を育成する」という理念を持っており、倫理観やリーダーシップの重要性を教育の中で強調しています。

 ・サン・カルロス大学(University of San Carlos)

サン・カルロス大学は、セブ市に位置する私立大学で1935年に設立されました。

工学、看護学、ビジネスおよび医療分野でのプログラムが特に評価されています。

地域発展への貢献にも力を入れている大学として知られており、地域社会と密接に連携しながら教育と研究を進めています。

 ・マプア工科大学(Mapúa University)

マプア工科大学は、1925年に設立された私立高等教育機関であり、工学と情報技術の分野で広く知られています。

フィリピン最大の工科大学の1つとされ、国内外での評価も高く、多くの卒業生が素晴らしいキャリアを築いています。

 ・シリマン大学(Silliman University)

シリマン大学はネグロス島ドゥマゲッティに位置する著名な私立大学で、1901年に設立されました。

プロテスタント系の大学として知られ、芸術、音楽、環境科学など広範な分野で評価されています。国際交流の機会も豊富に提供しており、海外から多くの留学生を受け入れています。

フィリピンの大学への入学システム

出願

出願方法の確認を行いましょう。学校の公式ウェブサイトや募集要項を参照し、必要書類を用意します。具体的には、高校の卒業証明書や推薦状などが必要になります。

自分ひとりで入学手続きを行うのが難しいと判断した場合は、手続きのサポートや現地の大学との連絡を代行してくれる留学エージェントを利用しましょう。

書類提出

フィリピンの大学に入学するためには以下のような書類が必要になります。

・卒業証明書

最終学歴の学校からの卒業証明書を取得し、英訳されたものを用意する必要があります。

・成績証明書

最終学歴の学校からの成績証明書も英訳されたものが必要です。

・戸籍謄本(全部事項証明書)

戸籍謄本も英訳したものが必要です。

・英語能力の証明

多くの大学では、IELTSやTOEFLのスコアが求められます。名門大学では、IELTS6.0以上やTOEFL iBT60~80以上が一般的な基準となっています。

・推薦状

高校の教員や大学教授からの推薦状が必要な場合もあります。

入学試験

フィリピンの大学の入試は、日本の大学入学共通テストのような統一試験は存在せず、各大学で独自のテストが行われます。

入試の形式や内容は大学ごとに大きく異なるため、受験する大学の情報を事前にしっかりと把握しておくことが重要です。

・筆記試験

英語、数学、化学等の科目から構成され、受験生の基本学力を評価します。特に英語力が重要視されます。

・面接

面接が含まれる場合もあり、学校側は受験生の意欲や目標、卒業後の進路を確認します。英語でのコミュニケーション能力が求められるため、事前の準備が必要になります。

 ※入試のタイミングは大学によって異なりますが、マニラのトップ大学では通常8月入学のため、前年の7月に試験を受けなければなりません。また、地方の大学では、2回の入学周期(8月と2月)があることが一般的です。

学生ビザ

大学に正規留学する場合、フィリピンでは学生ビザが必要です。

学生ビザを取得するためには、入学許可証や医師の診断書などを提出する必要があります。ビザ取得のための手続きも念頭に置いておいてください。

フィリピンの大学への入学条件

フィリピンの大学への入学条件としては、上述のように、大学独自の入学試験(UPCAT)に合格する必要があります。もしくは、SAT(学際的能力試験)、GCE(一般教育資格)、国際バカロレア(IB)などの試験で大学の求める点数を取得することでも入学は可能です。これに加え、英語能力の証明が必要になります。

 

以下に主な大学のIELTS、TOEFLのスコア要件を記載します。

英語力要件

・フィリピン大学(University of the Philippines)

TOEFL PBTスコア: 500以上

TOEFL CBTスコア: 173以上

TOEFL iBTスコア: 61以上

IELTSスコア: 5.5以上

・デ・ラ・サール大学(De La Salle University)

TOEFL PBTスコア: 550以上

TOEFL CBTスコア: 220以上

TOEFL iBTスコア: 85以上

IELTSスコア: 6.0以上

 ・聖トマス大学(University of Santo Tomas)

TOEFL iBTスコア: 80以上

IELTSスコア: 6.5以上

 ・アテネオ・デ・マニラ大学(Ateneo de Manila University)

TOEFL iBTスコア: 79以上(学士)

IELTSスコア: 6.0以上(学士)

TOEFL iBTスコア: 80以上(大学院)

IELTSスコア: 6.5以上(大学院)

・サン・カルロス大学(University of San Carlos)

TOEFL iBTスコア: 60以上

IELTSスコア: 6.0以上

・マプア工科大学(Mapúa University)

TOEFL PBTスコア: 477以上

TOEFL iBTスコア: 65以上

IELTSスコア: 6.0以上

・シリマン大学(Silliman University)

具体的なスコアの記載なし

まとめ

フィリピンの大学留学では、費用面、語学面などたくさんのメリットがあります。

もちろん、授業についていくために予習や復習をしっかりやる必要がありますし、日々の課題の量も多いです。

さらに文化の違いや複数人での生活など、数多くの障壁があるでしょう。しかし、そういった経験こそがあなたの人生を大きく変えてくれるはずです。

ぜひ、新しい学びの機会にフィリピンへの大学留学を検討してみてはいかがでしょうか。

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