大学では海外留学を目指しているけど、欧州や欧米以外の国で質の高い学問探求はできないだろうか。
先進国ではなく、開発途上の環境で社会課題と向き合ってみたい。そんな志を抱く方へフィリピンが誇る
名門大学「フィリピン大学ディリマン校」(以下ディリマン校)を紹介します!
長い歴史と豊富な研究実績を軸にハイレベルな教育を提供する国立大学は、長年にわたりフィリピンの最高峰の大学であり続けています。
本記事では、そんな同大学の特徴や魅力に迫っていきます。
- フィリピン大学ディリマン校とは
- フィリピン大学ディリマン校の学部
- フィリピン大学ディリマン校出身の著名人
- フィリピン大学ディリマン校への留学のメリット
- フィリピン大学ディリマン校への留学のデメリット
- フィリピン大学ディリマン校の周辺環境
- まとめ
フィリピン大学ディリマン校とは
具体的な特徴に入る前に、ディリマン校の簡単なプロフィールを紹介します。
1909年に設立した「フィリピン大学ディリマン校」は、フィリピン大学が持つ主要な5つのキャンパスの一角で、最も大規模な大学です。
所在地はフィリピンの首都マニラで、東京ドーム100個分の広大な敷地に約28,000人の学生が集います。
学部数は80に上り、うち20が国家から優良認定を受けています。
更に270を超えるコース(学士70、 修士105. 博士48、その他)を提供するマンモス大学です。
とりわけ、科学や先端技術分野で強みを持ち、キャンパス内に国営の研究施設を保有するなど国内での技術研究のイニシアティブを握っています。
同校の教育水準の高さは大学ランキングにも表れており、フィリピン国内では常にNo.1に鎮座しています。
参考ですがアジアでは366位、世界では1,348位です。
またその他のメトリクスで見ても、在籍学生数、卒業生数、学部数、図書館等の学習施設の充実度で国内1位を獲得し、名実ともにフィリピン最高峰の大学であり続けています。
以上が簡単なプロフィール紹介ですが、ディリマン校がいかにハイレベルな教育機関であるかが伺えますね。
フィリピン大学ディリマン校の学部
続いてはディリマン校がフィリピン最高学府と言われる所以の一つ、学部の幅広さを紹介します。
多くの方が経験する学士課程に絞っても、文系理系共にハイレベルで多様性あふれる学部、コースを提供します。
中でも強みとされる領域は先にも述べた科学やテクノロジー分野、フィリピンの遺伝子研究の施設を持つことから遺伝学や病理学、更にはジェンダー学などがあげられます。
そのほかにも国内No.1の評価を受ける分野は多岐に渡ります。
理系分野では、環境科学分野(地理学、地学、生態学、海洋学、古生物学)、エンジニアリング分野では(数学、光工学、電気工学)、生物学、物理学(量子物理学、ナノテクノロジー、天文物理学)、化学分野などがあります。
文系分野では、社会科学(政治学、法学、社会学、哲学)のレベルが非常に高いことで有名です。
このようにあらゆる学問に対し網羅的にハイレベルな環境を整えることができる点は、私立大学や州立大学とは一線を画する国立大学ならではの魅力ですね。
フィリピン大学ディリマン校出身の著名人
先に紹介したように幅広い学問分野且つ、ハイレベルな環境を持つディリマン校は、多方面で活躍する卒業生を輩出しています。
歴代7人の大統領や外交官など国家の中枢を担う人材、法曹やジャーナリスト、芸術家、歌手、俳優など様々な角度から一流人材を生み出しています。
今回は特に有名な3名の著名人を紹介します。
1人目はフェルディナンド・マルコスです。彼はフィリピン第10代大統領に就任し、フィリピン史に残る独裁者として約20年間実権を握り続けました。(1965-1986)
就任当初は、農業政策や社会インフラへの投資強化などを行い、失業率の低下、経済成長に貢献しました。
しかし、長期政権となり権力集中が進むと汚職、圧力等で政府は機能不全に陥り経済失速を招いてしまったため、独裁者としての印象が強い大統領となりました。
2人目はエリー・ブエンティアです。彼はフィリピンのビートルズと称される4人組ロックバンド「Eraserheads」のメインボーカル、ギターを担当した音楽家です。
国内外で様々なアワードを受賞した稀代のミュージシャンとして現在も活躍中です。
最後に紹介するのはマリア・レッサです。彼女はジャーナリストとして、CNNのマニラ支局、ジャカルタ支局の立ち上げを行いました。
その後フィリピンにて、完全デジタルのニュースサイト「ラップラー」を立ち上げ、報道の平等性、透明性の向上に尽力しました。
2021年にはジャーナリストとして民衆の側に立ち、表現の自由の死守に奔走したことを認められ、ノーベル平和賞を受賞します。
以上がディリマン校の著名な卒業生の紹介でした。
この他にも多くの英才を世に送り出していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
フィリピン大学ディリマン校への留学のメリット
ここまでディリマン校の基本情報や卒業生を紹介してきましたが、何となく優れた大学であることは伝わったのではないでしょうか。
ここでは、改めてディリマン校の魅力を3点に絞って紹介します。
まず1点目は、探求する学問の選択肢の豊富さです。
学部紹介でお伝えした通り、文理共に幅広い学問探求の機会があるのは大学として何よりの魅力です。
加えて、ただ選択肢が多いだけではなく、あらゆる学部が国内トップの質を誇るため、より深く、より濃い研究を行える点にディリマン校に留学するメリットが詰まっています。
また、国立の研究センターがキャンパスに隣接していることもあり、科学や医学など特定の分野で最先端の理論を学べる環境もディリマン校ならではの魅力です。
2点目は、優秀で多様性豊かな学友の存在です。
ディリマン校はフィリピンでは群を抜いて入学難易度が高いです。
そのため、国内からは選りすぐりの学生が集まります。
加えて留学生の受け入れにも積極的で、アジア、欧州、欧米など世界中から充実した研究環境を求めて秀才が集まります。
そんな多様性豊かで優秀な学生たちと出会い、切磋琢磨できる環境は日本でも中々希少なため、大きな魅力の1つと言えるでしょう。
3点目はやはりコストです。
ディリマン校に限らず、フィリピンの多くの大学にあてはまることですが、他国比較でとにかく学費、生活費共に割安です。
学費に限ると、セメスター(学期)10万円程度と破格です。(参考平均:アメリカ350万円/年、イギリス250万円/年)
生活費も、特別浪費や節約をしない場合でも寮費を含めて、7〜10万円程度/月に抑えることができます。
この圧倒的リーズナブルさはフィリピンへの大学留学最大のメリットと言えるでしょう。
以上がディリマン校留学における傑出したメリット3選になります。
どうですか、留学してみたくなってきましたか??
フィリピン大学ディリマン校への留学のデメリット
ここまでディリマン校の魅力のみを紹介してきましたが、もちろん考慮しなければいけない点はあります。
留学を真剣に検討する際は負の側面を知ることも重要と言うことで、ディリマン校に留学することのデメリットを3点紹介します。
1つ目は、生活インフラの脆弱性です。
残念ながらフィリピンの生活インフラは依然開発途上です。
水回りや電力、ネットワークなどの生活インフラは日本のそれと比較すると脆弱です。
そのため、生活の中で感じる不便や不快にはある程度覚悟しておく必要があります。
2つ目は、必ずしもネイティブ英語の環境ではない点です。
欧米や英国の一流大学と比較すると、英語の環境や授業のスピード感等は劣ります。
授業がフィリピンの公用語であるタガログ語混じりで行われるなんてこともあります。
そのため、英語力を重点的に鍛えたい場合だと、希望には沿えない留学となってしまうかもしれません。
3つ目は、選択肢が多いが故に悩んでしまう点です。
こちらはメリットと表裏一体の話ですが、やりたいことが明確でない場合多すぎる選択肢は却って決断を鈍らせる要因になりかねません。
あまり豊富な選択肢に目移りしていたら時が流れてしまい、何も極めることができなかった、、ということはよくある話です。
無論、留学の目的が明確な場合は問題ありませんが、そうではない方は入念な事前準備が必要になります。
以上がディリマン校に留学するデメリット3選でした。
正負の側面双方を鑑みて本当に留学先として相応しいか、しっかりと検討した上で出願をしましょう!
フィリピン大学ディリマン校の周辺環境
実際に留学する際に気になることはやはり現地の生活環境ですよね。
ということで、ここからはディリマン校のキャンパスとキャンパスが位置するマニラ「ケソン」を紹介します。
ケソンを端的に表すと自然環境と急速に進む都市化の狭間を味わうことができる街です。
古くから残る豊かな自然に、急激に都市機能が追加され刻一刻と変化する街並みが大きな特徴です。
ディリマン校のキャンパスは493ヘクタール(東京ドーム100個分)と非常に広大で、国立公園を彷彿とさせる広大でのどかな自然が魅力です。
また、キャンパス内には、競技場、コンビニ、銀行、ショッピングセンター、医療施設など生活に必要な機能がすべてそろっているため、もはやキャンパスから出ることなく生活の全てを完結することも可能です。
そんなキャンパスがあるケソンエリアは、国内でも特に人口が集まります。
ショッピングモール、カフェ、レストラン、アクティビティ施設も豊富なため観光としても人気なため、交通の便もよく利便性も非常に高いです。
ぜひ、お気に入りのスポットを見つけてみてください!
以上がディリマン校の周辺環境の紹介になります。
広大なキャンパスと併せると、生活面で困ることはほとんどなくキャンパスライフを送れるでしょう。
この生活機能の充実ぶりも大きな魅力ですね。
まとめ
ここまでフィリピン大学ディリマン校の特徴、魅力を紹介してきましたがいかがでしたか。
フィリピンが誇る名門大学には、洗練された研究設備、教育環境、そして充実した生活空間が揃っていましたね。
それでいて圧倒的にリーズナブルな価格である点は非常に魅力的に見えたのではないでしょうか。
大学留学挑戦を志している方には、選択肢の1つに踊りでてきたのではないでしょうか。
本記事をきっかけにフィリピン留学に前向きな想いを抱いてくれたのであれば幸いです。
私はみなさんが挑戦の一歩を踏み出していくことを願っています。

①経歴(英語を使用した経歴)
>交換留学、インターンシップ、現職
②英語に関する資格(資格、点数など)
>TOEIC 955
③留学経験(渡航先、留学期間、学校名)
>ケニア 10か月間 ナイロビ大学
④海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、旅行など)
>ニュージーランド 語学留学
>ベトナム 企業インターンシップ
>ケニア 交換留学
⑤自己紹介
初めましてRockeyです。ありがたいことに学生時代より海外渡航の機会に恵まれてきました。その時の経験や、アップデートし続ける情報を生かし、読者の方が海外経験を身近に感じ、思わず日本を飛び出したくなるような記事を発信していきます!