アメリカのパスポート申請や更新手続きの疑問解決!必要書類まとめ

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アメリカのパスポートを申請する方法、皆さんはご存じですか?

必要書類や手順が複雑で、戸惑う方も少なくありません。
特に初めての申請では、どこから手をつければよいのかわからないという声もよく聞きます。

この記事では、アメリカのパスポートの申請や更新手続き、必要書類などをまとめました。また、米国到着時の入国審査の手順もご紹介します。

アメリカのパスポートを持って渡米する予定の二重国籍の方、特にお子様のパスポートをご両親が申請・更新手続きする際には、ぜひ参考にしてみてください。

アメリカのパスポートを申請する場合

アメリカのパスポートを申請する場合、DS-11フォームの提出が必要です。

このフォームはアメリカ合衆国国務省のウェブサイトからダウンロードできますが、署名は必ず申請窓口の係官の前で行う必要があります。

アメリカのパスポート申請場所・料金・取得までに要する日数

申請は、アメリカ国内各地のパスポートセンター、指定された郵便局、図書館などでできます。アメリカではパスポート保有率が人口の40%を超えていると言われ、身近な施設で手続きできることはたいへん便利です。

なお、日本国内での申請手続きは、米国大使館(東京)、大阪・神戸米国総領事館、福岡米国領事館、那覇米国総領事館、札幌米国総領事館で受け付けていますが、ホームページからの事前予約が必要です。

※名古屋米国領事館では手続きできません(2025年11月時点)。

※大阪・神戸米国総領事館では、2025年12月22日まで施設工事のため、臨時パスポート申請のみの受付に限定されます。緊急を要さない手続きは、米国大使館(東京)または福岡・那覇・札幌の米国総領事館で可能です。

申請料金は、16才以上の場合$165、16才未満の場合は$135となります。

日本国内で申請する場合、通常の処理期間は6~8週間です。アメリカ国内で申請する場合は通常4~6週間で、有料で申請手続きを早めるサービスも利用可能です。日本での申請にはこのサービスはありませんが、パスポートの緊急発給が必要な場合には申請窓口で相談することができます。

アメリカのパスポート申請の必要書類

申請時には以下の書類が必要です。すべての書類は原本とコピー1部を用意する必要があります。

・米国籍の証明書類(出生証明書、帰化証明書、国籍証明書のいずれか)
・有効な身分証明書(運転免許証や政府発行の写真付きID)※外国語で書かれた身分証明書の場合は英訳も必要
・パスポート用の写真(6ヶ月以内に撮影された2×2インチのカラー写真)
・記入済みのDS-11申請書(署名はしないで持参)

・申請料金を事前にオンラインにて支払い、完了後に電子メールで届く支払い確認書を印刷して持参

・日本国内で申請する場合は、返信用レターパック

特に写真については、規定が厳しく、以下の条件を満たす必要があります。

・無地の白背景
・正面を向いた表情
・眼鏡は不可
・写真専用の光沢紙またはマット紙

アメリカのパスポート申請に関してよくある質問

では、アメリカのパスポートを申請する時に多い質問をチェックしていきましょう。

Q:オンラインでの申請は可能ですか?
A:DS-11フォームのダウンロードと記入は可能ですが、最終的には対面での申請手続きが必要です。本人確認を確実に行うためです。

Q:パスポートの取得にはどのくらいの期間がかかりますか?
A:日本国内で申請する場合、通常の申請では6~8週間程度かかります。
混雑時期は更に時間がかかる可能性があるため、余裕を持った申請をおすすめします。

Q:パスポートブックとパスポートカードの違いは何ですか?
A:パスポートブックは通常の冊子型のパスポートで、世界中どこへでも渡航可能です。
一方、パスポートカードはクレジットカードサイズの身分証明書で、カナダやメキシコから陸路で入国する場合と、カリブ海沿岸諸国やバミューダ諸島から海路で入国する場合にのみ使用できます。空路で入国する場合は、必ずパスポートブックが必要です。

Q:16歳未満の子供のパスポート申請には何が必要ですか?
A:両親2人とも同伴が必要です。
16歳未満の方の申請に必要な書類は以下のとおりです。

・米国籍を証明できるもの(原本とコピー1部)

※例:アメリカの出生証明書や、過去に発行された期限切れの米国パスポートも可

・両親2人それぞれの身分証明書(原本とコピー1部および外国語で書かれた身分証明書の英訳)

・親子関係の証明となる子供の出生証明書(原本とコピー1部)

・申請書DS-11

・パスポート用写真

もし両親の一方が同伴できない場合は、同意書(DS-3053)の提出が必要です。

Q:申請時の面接ではどのような質問がありますか?
A:面接といっても、主に書類の確認と本人確認が中心です。
申請目的、渡航予定、個人情報の確認などの基本的な質問がある程度です。
特別な準備は必要ありませんが、提出書類は整理して持参しましょう。

Q:写真の規定について詳しく教えてください。
A:6ヶ月以内に撮影された2×2インチ(約5×5cm)のカラー写真が必要です。背景は白で、正面を向き、自然な表情で撮影します。
眼鏡着用は不可です。ヘッドカバーの着用も原則として不可ですが、医療・宗教上の理由がある場合のみ例外が認められます。
アメリカのパスポート写真サイズに対応している施設で撮影することをおすすめします。

Q:申請料金の支払い方法は何がありますか?
A:事前のオンライン決済、現金、クレジットカード、U.S. Postal Money Order(アメリカ国内のみ)などが利用できます。

Q:パスポートの有効期限はいつまでですか?
A:16歳以上で申請した場合は、発行日から10年間で、16歳未満の場合は5年間です。なお、10年パスポートも5年パスポートも表紙の色は同じであるところが、日本とは異なります。

Q:申請時に提出した原本はいつ返却されますか?
A:証明書類(出生証明書など)の原本は、領事との面談終了後に返却されます。

Q:有効期限切れで失効したアメリカのパスポートを持っていますが、新しいパスポートを申し込みたい場合は「申請」ですか?「更新」ですか?

A:お持ちのパスポートの有効期限が過ぎている場合でも「更新」手続きとして受け付けています。

アメリカのパスポートを更新する場合

パスポートの更新は、初回申請と比べて少し簡単な手続きとなります。

多くの国では、入国時に最低6ヶ月の有効期限が必要です。

そのため、残存期間が1年を切ったら余裕をもって更新手続きを開始することをおすすめします。
多くの場合、DS-82フォームを使用して郵送での申請が可能です。
ただし、手元にあるパスポートが以下の条件をすべて満たしている必要があります。

・大きな破損がないこと
・16歳以上で発行されたものであること
・発行から15年以内であること
・現在の名前で発行されていること

(氏名の変更がある場合は、証明書類の提出が必要)

更新料金は、パスポートブックが130ドルです。パスポートカードのみの更新は30ドルとなります。初回申請時に必要だった手数料(35ドル)は、更新時には不要です。

アメリカのパスポート更新の必要書類

更新手続きの際は、以下の書類が必要となります。

・記入済みのDS-82フォーム
・現在所持しているパスポート(原本とコピー1部)
・パスポート用の写真
・更新料金(事前のオンライン決済が推奨されています)
・氏名の変更がある場合は、公的な名前変更証明書

・日本国内で更新する場合は、返信用レターパック

更新手続きでは、パスポートが著しく破損している場合や、紛失・盗難にあった場合は、郵送での更新手続きは利用できません。
この場合は、初回申請と同様の手続きが必要となります。

また、結婚や離婚などで名前を変更した場合は、婚姻証明書や離婚証明・離婚判決の原本などのような法的な名前変更証明書の提出が必要です(原本とコピー1部)。

提出する写真は、更新時も新規申請と同じ規定が適用されます。

アメリカのパスポート更新は郵送手続きが可能

更新手続きは、事前のオンライン決済が可能であれば郵送による手続きが推奨されています。郵送で更新を申し込む場合は、書類の紛失や遅延を防ぐため、追跡可能な郵送方法を選びます。
アメリカでパスポート更新する際には、USPS Priority MailやPriority Mail Expressの使用が推奨されています。日本国内であればレターパックを使用しましょう。

日本国内での米国パスポート更新書類の郵送先は、お住まいの地域によって以下のとおり指定されています。

・米国大使館(東京):愛知県・岐阜県・福井県とその東側に位置する地域にお住まいの方

・米国総領事館(大阪):滋賀県・三重県とその西側に位置する地域にお住まいの方

以上のように、アメリカのパスポート更新は、必要書類の準備や手続きの流れを十分に確認し、余裕を持って手続きをすることがおすすめです。
不明な点がある場合は、アメリカ合衆国国務省のウェブサイトや各パスポートセンター、日本での手続きなら「在日米国大使館と領事館」の公式サイトで確認しましょう。

公式サイト:パスポート - 在日米国大使館と領事館

アメリカのパスポートで入国審査を受ける手順

アメリカの入国審査は、世界でも最も厳格な手続きとして知られています。
アメリカのパスポートを所持していれば自動的に入国できると考えている方も多いかもしれませんが、注意しなければならないことがあります。

以下では、アメリカのパスポートを使用して入国審査を受ける際の手順と、スムーズに通過するためのポイントを解説します。

飛行機到着前に税関申告書を記入しておく

入国審査をスムーズに進めるためには、機内での準備が大切です。
多くの航空会社では、到着前に税関申告書が配布されます。

この書類には以下の情報を記入しなければいけません。

・パスポート情報(番号、有効期限)
・滞在先の住所
・持ち込み品の申告
・渡航目的
・滞在予定期間

特に滞在先の住所は正確に記入する必要があります。ホテルに宿泊する場合は、予約確認書を手元に用意しておくとスムーズです。

国務省公式サイトでは、旅行出発前から入力できるフォーム(CBP フォーム 6059B - 日本語)も提供されています。入力したものを印刷して税関申告書として利用可能です。

なお、入国審査で自動化ゲートやMPCアプリを利用する場合は紙の税関申告書の提出が不要になります。

入国審査場でのレーンと準備するもの

飛行機を降りたら、まず入国審査場に向かいます。
アメリカのパスポートを持っている場合は、US Citizens/US Passportsと書かれた専用レーンを使用できます。
この時点で以下の書類を準備しておきましょう。

・アメリカのパスポート
・税関申告書(自動化ゲートやMPCアプリを利用する際は不要)
・必要に応じて滞在証明書類(ホテル予約確認書など)

自動化ゲート(APC)があれば利用可能

主要空港では、アメリカのパスポート所持者は自動化ゲート(Automated Passport Control:APC)を利用できる場合もあります。
APCを使用する場合の手順は以下のとおりです。

1. パスポートをスキャン
2. 顔写真の撮影
3. 質問事項への回答(タッチスクリーンで操作)
4. レシートの印刷

APCを使用すると、通常の入国審査よりも待ち時間を大幅に短縮できます。このような自動化の促進で、入国スタンプの押印も省略されるようになりました。
ただし、すべての空港でAPCが利用できるわけではないため、事前に確認が必要です。

MPCアプリが利用できる空港も多い

アメリカでは、入国審査としてMPC(Mobile Passport Control)の利用も開始されています。MPCは無料でダウンロード可能なスマホアプリで、このアプリを利用すれば紙の税関申告書の記入は不要です。12人までの同行者の情報を登録できるため、家族や友人との旅行ではひとつにまとめられます。

MPCを使用する場合の入国審査の手順は、以下のとおりです。

1. アメリカ到着前に情報入力を済ませて保存

2. 現地到着後に、カメラ機能で同行者全員の顔写真を一人ずつ撮影して登録

3. 撮影後に表示される「MPC領収書」画面とパスポートをMPC専用レーンの係官に提示

アメリカの国際空港では、35の空港でMPCが利用可能です(2025年7月時点)。日本からの直行便が到着する空港はほとんど含まれていますが、最新情報は公式サイトでの確認をおすすめします。

公式サイト:Mobile Passport Control (MPC) | U.S. Customs and Border Protection

入国審査官との対面

APCやMPCを使用した場合でも、最終的には入国審査官による確認が必要です。
この際、審査官から以下のような質問を受ける可能性があります。

・渡航目的
・滞在予定期間
・滞在先
・職業
・持ち込み品の確認

これらの質問に対しては、簡潔かつ正直に答えることが重要です。
審査官は、回答の一貫性や態度なども確認しています。昨今は審査がより厳しくなり、入国拒否になる事例もしばしば報告されているため注意しましょう。

指紋採取と顔写真撮影

アメリカのパスポートを持っていても、生体認証のための指紋採取と写真撮影が必要で、本人確認のために行います。手順は以下のとおりです。

・両手の人差し指の指紋を採取
・デジタルカメラでの顔写真撮影
・必要に応じて他の指の指紋も採取

税関申告

入国審査を通過したら、次は税関申告です。ここでは以下の点が確認されます。

・申告した持ち込み品の確認
・禁止品や制限品の有無
・現金の所持(10,000ドル相当額以上の場合は申告が必要)
・食品や農産物の持ち込み

税関検査では、X線検査や開封検査が行われる場合があります。
特に食品や農産物の持ち込みには厳しい規制があるため、注意が必要です。

まとめ

アメリカのパスポート申請は、初めてだと不安もあると思います。しかし、手順さえきちんと押さえていれば難しいことはありません。

申請を行う職員からの指示もありますが、公式サイトで事前に情報を得て、準備しておけばより安心できます。申請用フォームの書き方で不明な点がある場合も、必ず公式サイトで確認しましょう。

また、更新手続きについても申請時と同じように、手順と手続きを知っていればスムーズに進める

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