アイルランド料理ってどんなもの?代表的な料理から、日本でも食べられるレストランまでご紹介!

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アイルランドは北西ヨーロッパに位置する緑豊かな美しい島国です。寒暖差が少なく過ごしやすい気候であり、治安が良いという点もアイルランドの魅力です。

今回の記事では、アイルランド料理についての情報をまとめました。伝統的な料理だけでなく日本で食べられる・作れるメニューも紹介するため、アイルランドについての知識を深めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

アイルランドの基本情報

まずは、アイルランドの基本的な情報を説明します。アイルランドに渡航予定がある方は、次のような情報を把握しておきましょう。

アイルランドの人口や面積

アイルランドの面積は7万300平方キロメートルで、日本の地形に合わせると北海道の約8割強の広さです。また、アイルランドの人口は約515万人であり、首都のダブリンには約145.8万人が暮らしています。アイルランドの公用語は英語ゲール語で、英語で問題なく生活を送れます。

アイルランドの気候

アイルランドは年間を通して寒暖差が少なく、夏の平均気温は15度程度、冬の平均気温は5度前後です。雨季や乾期もないことから、1年中過ごしやすい気候だと言えるでしょう。

夏にアイルランドに行く場合でも、長袖の羽織を用意するべきです。また、アイルランドは1日の中に四季があると言われるほど、天気の移り変わりが激しいです。雨具や防寒具を持ち歩き、臨機応変な対応ができるようにしてください。

アイルランドへの行き方

現段階では日本からアイルランドへの直行便はなく、ロンドン・パリ・中東などで乗り継ぎしなければいけません。乗り継ぎ時間を含めると、日本からアイルランドまでの移動時間は16〜24時間だと考えてください。航空券の相場は片道8.5万円〜10.5万円です。

アイルランドの歴史

アイルランドとイギリスには複雑な関係と歴史があります。

アイルランドはイギリスとの宗教の違いや土地の支配などを原因として、イギリスから植民地支配を受けていたのです。複数回の独立運動や戦争を繰り返し、アイルランド南部は独立したものの、イギリスとつながりが強い北アイルランドの独立問題は今も残り続けています

アイルランドでは、イギリスや北アイルランドの話題はデリケートな問題であることを知っておきましょう。

アイルランドの宗教

アイルランドは約69%がカトリック教徒です。カトリック教にはローマ教皇が頂点に位置する位階制度があり、教会が最大の権限を持つと考えています。カトリック教は、世界に約13億人の信者がいる世界最大のキリスト教組織です。

アイルランド料理の魅力について

アイルランドは、緑豊かな丘陵地帯と美しい海に囲まれた自然の恵みが多い国です。そのため、新鮮なシーフード・濃厚なチーズ・栄養満点な野菜を使った魅力ある料理が多数存在します。

アイルランドの主食はじゃがいも

アイルランド料理の主食はじゃがいもです。アイルランドではじゃがいもを添え物ではなく主食として扱うため、非常に多くのじゃがいも料理が生まれました。代表的なじゃがいも料理は、以下を参考にしてください。

コルカノン:マッシュポテトにキャベツやバターミルクを加えたもの
チャンプ:マッシュポテトに小ネギやバターミルクを加えたもの
シェニーズ・パイ:パイ生地の代わりにマッシュポテトを使ったパイ
ボクスティ:じゃがいもを使ったパンケーキ

じゃがいもは非常に栄養価が高く、栽培しやすいという特徴を持ちます。

ラム肉・牛肉が主役

アイルランド料理では、ラム肉と牛肉がよく使われます。特に放牧で育ったラム肉は肉質が良く、シンプルな塩やハーブで調理するだけでおいしくいただけます。また、塩漬けの牛肉であるコーンビーフは保存食として重宝されています。

濃厚なチーズを含む乳製品

アイルランド産の乳製品は非常に濃厚であり、日本のものとは異なります。特にバターはアイルランドの家庭料理で多用され、世界中から人気を集めているのです。また、ワインやビールと相性が良い多種多様なチーズも魅力的です。

シンプルな調理法で楽しむ野菜

アイルランドの煮込み料理の具材に欠かせない野菜は、シンプルな調理法が好まれます。アイルランドではキャベツ・アスパラガス・ブロッコリー・トマト・ズッキーニ・きゅうり・なすなど、日本で馴染み深い野菜も栽培されています。

調理方法は煮る・焼くがメイン

アイルランド料理の調理法は、煮る・焼くがメインです。煮込み料理が普及した理由は、農作業の間に暖炉でゆっくり煮込み料理をするスタイルが定着したためと考えられています。また、オーブンの普及により焼き料理のレシピも増えていきました。

調味料は少なめの素朴な味わい

アイルランド料理は食材の本来の味を活かす調理が主流であり、調味料の使用は最小限に抑えられています。アイルランドはスパイス交易の影響が少なく、地元で手に入る食材に依存した期間が長かったことから、調味料ではなく食材の味を楽しむ文化が定着したと考えられています。

おうちで作ろうアイルランド料理

この章では、自宅で作れるアイルランド料理のレシピを紹介します。特に作りやすい3種類のレシピを説明するため、ぜひチャレンジしてみましょう。

アイリッシュシチュー

アイリッシュシチューは伝統的なアイルランド料理の一つです。野菜とラム肉を、長時間コトコト煮込んで作ります。ラム肉の匂いは、脂肪をしっかり取り除くことで軽減します。

【材料(4人分)】

・ラム肉 600g

・じゃがいも 4個

・玉ねぎ 2個

・胡椒 少々

・タイム 少々

・ローリエの葉 1枚

・ビーフブイヨン固形 大1個

・水 500ml

・パセリ 少々

【調理方法】

1.ラム肉を3cm角程度に切り、分量外の塩を少々加えた熱湯に通して脂肪とあくを洗い流す

2.じゃがいもは皮をむき、1cm程度の厚さに切る・玉ねぎは薄切りにする

3.厚手の鍋に野菜の玉ねぎの半量、ラム肉を入れてから胡椒やタイムを振り入れる

4.残りのじゃがいもと玉ねぎを先ほどの鍋に入れる

5.鍋にビーフブイヨン・水・ローリエを入れて、弱火で1時間半程度煮込む

6.じゃがいもが煮崩れるまで煮込み、最後に分量外の塩を入れる

7.器に盛ってパセリを飾る

コルカノン

コルカノンはアイルランドの定番じゃがいも料理であり、ハロウィンの日に作られることが多いです。調味料を調整して、好みの味に仕上げてください。

【材料(2人分)】

・じゃがいも 2個

・キャベツ 50g

・スライスベーコン 2枚

・バターA 10g

・バターB 5g

・牛乳 大さじ2

・生クリーム 大さじ1

・塩 小さじ1/4

・ブラックペッパー 小さじ1/4

・ナツメグパウダー 小さじ1/8

・イタリアンパセリ 1〜2本

【調理方法】

1.じゃがいもを洗って丸ごとラップし、600Wの電子レンジで5〜6分加熱する

2.加熱したじゃがいもの皮をむいてマッシャーで潰す

3.バターAと牛乳を潰したじゃがいもに入れて混ぜる

4.バターと牛乳を混ぜたじゃがいもに、生クリーム・塩・ブラックペッパー・ナツメグを加える

5.キャベツをざく切り・ベーコンは1cm幅に切ってバターBで炒める

6.じゃがいもと炒めたキャベツ+ベーコンを混ぜる

7.器に入れて刻んだイタリアンパセリを飾る

ギネスチーズスプレッド

ギネスチーズスプレッドは、クラッカー・パン・ホットドッグにつけるために作られます。ギネスビールのほろ苦さを楽しめるレシピです。ギネスチーズスプレッドは、ホームパーティーで振る舞われる代表的なメニューです。

【材料】

・チェダーチーズ 200g

・ブルーチーズ  60g

・クリームチーズ 90g

・キャラウェイシード 小さじ1

・パプリカパウダー 小さじ1

・ギネススタウト 1/2カップ

【調理方法】

1.フードスプレッサーでチェダーチーズ・ブルーチーズ・クリームチーズを混ぜる

2.キャラウェイシード・パプリカパウダー・ギネスを混ぜたチーズに追加する

3.材料が滑らかになるまでよく混ぜる

4.盛り付けて完成

アイルランド料理が食べられる場所

最後に、日本で本格的なアイルランド料理を食べてみたいという方におすすめのレストランを紹介します。アイルランド料理に興味がある方は、ぜひ訪れてみてください。

東京「The Shannons’」

JR大崎駅から徒歩3分の立地にある落ち着いたテイストのアイリッシュパブです。1999年に開業した老舗であり、店内はカジュアルで温かい雰囲気です。ランチ営業をしているので、お酒ではなくアイルランド料理だけ楽しみたい方でも行きやすいでしょう。

岩手県宮古の漁港から直送される新鮮なマダラを使った「フィッシュ&チップス」は、2サイズ用意されています。また、じっくり煮込んだラムひき肉と野菜の上にマッシュドポテトを被せた「シェパーズ・パイ」も人気です。

大阪「Murphys Osaka」

大阪の心斎橋にある「Murphys Osaka」は1991年から続くアイリッシュパブです。内装までこだわり抜かれており、まるでアイルランドのパブにいるような雰囲気を楽しめます。

店内ではアイルランドだけでなく世界各国から集まったビールと、さまざまな種類のアイリッシュウイスキーも用意されています。お酒にぴったりのメニューが多いため、お酒好きの方におすすめです。

島根「巨人のシチューハウス」

レストラン名通り、2mもの身長があるアイルランド出身のオーナーが開いたレストランです。2015年東京にオープンした「巨人のシチューハウス」は、2021年に島根に移転しました。店内にはアイルランドについての展示コーナーも設けられています。

人気メニューの「ラムシチュー」は、柔らかいラム肉とたっぷりの野菜を長時間煮込んだ栄養価の高い一品です。アイルランドの名物「ギネスビール」「アイリッシュウイスキー」も楽しめます。

まとめ

アイルランド料理は素朴かつシンプルでいて、毎日食べても飽きないという魅力があります。ラム肉・牛肉を主役にしてじゃがいもと合わせて食べるメニューが多く、煮込み・焼き料理がメインであるため、健康的だと言えるでしょう。アイルランド料理に興味がある方は、アイルランド料理を楽しめるレストランを訪れてみてください。

この記事を参考に、自分でアイルランド料理を作ってみても良いでしょう。

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