
フィリピンの観光地といえば、まずセブやマニラを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、フィリピンの魅力的なスポットはその2つだけではありません。
イロイロ(Iloilo)という都市をご存知でしょうか。
セブやマニラに比べると、イロイロはまだ認知度はそこまで高いとは言えませんが、歴史、エンタメ、グルメ、バカンスがそろった、フィリピン屈指の観光都市なのです。
今回の記事では、知る人ぞ知る名観光地イロイロの魅力を紹介していきます。
フィリピン・イロイロの基本情報
まずイロイロの基本的な情報をまとめます。
場所
イロイロ州イロイロ市は、フィリピンのちょうど真ん中あたりにあります。セブ島から西へ進んだパナイ島の南部に位置する都市で、西ビサヤ地方に属しています。
人口
2025年現在、人口はおよそ50万人です。東京都葛飾区(約47万人)八王子市(約56万人)と同じくらいの規模感です。
面積
イロイロ市の面積は78.34㎢。広くはなく、市内の主要スポットは比較的まとまっているため、数日あれば効率よく観光もしやすいでしょう。
言語
言語はイロンゴ語、タガログ語、そして英語が話されます。教育やビジネスの場面では英語が使われることが多いです。
アクセス(行き方)
日本からイロイロへの直行便はありません。マニラ空港まで行き、そこから国内線で約1時間ほどかけて向かいます。
気候
イロイロは一年を通して暖かい気候で、乾季と雨季があります。観光は比較的天気が安定しやすい乾季(12月〜5月頃)が過ごしやすいでしょう。
イロイロのおすすめ観光スポット
イロイロはハッキリ言って、セブやマニラに比べると、豪華な観光地が多いわけではありません。しかしセブにもマニラにもない魅力が、イロイロにはあります。主な観光スポットを見ていきましょう。
教会
敬虔なクリスチャンが多いフィリピンには、キリスト教の教会が数多くありますが、特にイロイロには魅力的な教会が揃っています。
サント・トマス・デ・ビリヤヌエバ教会、サンタ・バーバラ教会、サンホセ教会、ハロ教会、モロ教会など、1700〜1800年代に建てられた教会も多く、現在も礼拝の会場として使われています。歴史を感じながら巡る観光スポットとしても人気です。
ガリンファーム
ガリンファームは、キリスト教徒の巡礼地としても知られる農場です。農場ですが観光名所としても人気があり、宗教に関わらず多くの観光客が訪れます。
480段の階段の先に、イエス・キリストや天使の彫像、「最後の晩餐」や「ノアの方舟」など、聖書の内容をモチーフにした彫像が並びます。全て真っ白な彫刻でできており、「まさに天国のよう」と評される場所です。
営業時間は火曜日から日曜日の7時から18時までで、入場料は150ペソ(約394円)ほどです。
イロイロ博物館
イロイロ博物館は規模こそ大きくありませんが、展示内容は充実しています。石器時代の工芸品や太平洋戦争の遺留品など、フィリピンの歴史を感じることができる展示物は、歴史マニアにはたまらないでしょう。日本に関する展示物もあり、フィリピンと日本の関係性を感じることもできます。
イロイロ川
イロイロ川は、イロイロ市内を流れる大きな川です。この川は実は、イロイロの名前の由来になっています。この川を上から見ると、2つの鼻に見えるそうで、タガログ語で「鼻」を意味する「ilong」を2回続けたilong ilongが、イロイロになったといわれています。散歩やジョギングをしている人が多く、旅の疲れをリフレッシュするのにぴったりです。
ギマラス島
ギマラス島は、イロイロの対岸にある島で、船で30分ほどで行くことができます。ダイビングやトレッキング、洞窟探索など、アウトドアのアクティビティが目玉です。
また、マンゴーが名産のフィリピンでも特にマンゴーが有名で、世界一美味しいマンゴーが食べられる場所として知られています。毎年4月下旬~5月に「マンゴー祭り」が開かれており、その時期に合わせて訪れるのも良いですね。
イロイロでお土産を買うなら
旅の楽しみとして、やっぱりお土産は買いたいですよね。イロイロにはショッピングモールも多く、お土産を探すのに便利です。その中でもおすすめの5つをピックアップしました。
Festive Walk Mall
Festive Walk Mallは、高級レストランなどが建ち並ぶ大型ショッピングモールです。2018年に建てられたということもあり、全体的に新しく洗練された雰囲気があります。また、イロイロで初めてペット同伴可能になったモールとしても知られています。
SM City
SM Cityは4階建ての大型ショッピングモールです。飲食店からアパレル、デパート、スーパー、映画館まで揃っており、地元の人から観光客まで幅広い層が楽しめます。雨の日や家族連れの方にも向いています。
SM Delgado
SM Delgado、こちらもSM系列のショッピングモールですね。1945年オープンの老舗ショッピングモールで、地元の人々にも長く愛されています。SM Cityよりもコンパクトなモールですので、移動ついでや短時間で用事を済ませたい方に向いています。
Robinsons Place Iloilo
Robinsons Place Iloiloは3階建てのショッピングモールです。フィリピンのローカルブランドや、フィリピン料理を楽しめるレストランが多く、ローカル感を味わうのにはピッタリでしょう。また、子供向けの施設も充実しているので、家族連れでも楽しむことができるでしょう。
The Atrium Mall
The Atrium Mallは3階建てのモールで、レストランやアパレル店も比較的安く、庶民派のショッピングモールになっています。スーパーマーケットも充実しており、地元民にも愛されています。
イロイロの交通事情
旅行で絶対に確認しておかなければならないのが、交通事情です。移動手段を把握しておかなければ、思わぬ深刻なトラブルにつながることもあるため、事前に確認しておきましょう。ここでは、イロイロの交通手段などを紹介していきます。
主な交通手段
バス
空港からホテルなどの大まかな移動では、大通りを行き来しているバスが便利です。運賃も比較的安く、長距離の移動にも使えるので、要所要所で重宝するでしょう。
タクシー
フィリピンのタクシーは、基本的に日本と同じメーター制で、初乗り料金から走行距離に合わせて料金が増していくシステムです。乗車時には走行中のタクシーに手を挙げて止め、行き先を伝えるのが一般的です。ただ、ぼったくりや置き引きなどのトラブルもゼロではないため、荷物の管理などにも注意しましょう。
ジプニー
ジプニーは、ジープを改造して作った乗り合いバスです。他の交通機関よりも料金が格段に安く、節約したい人におすすめなのですが、システムがややわかりづらい面もあるため、最初は経験者と一緒に利用すると安心です。
トライシクル
トライシクルは、ジプニーの小さい版のような乗り物です。5〜7人乗れる3輪車で、基本的に行き先が決まっています。目的地方面のトライシクルを見つけたら、手を挙げて止め、そのまま乗り込みます。
慣れないうちはアプリがおすすめ
慣れないうちは、道に迷ったり、ぼったくりなどの被害に遭うリスクがあります。そのため最初は、「Grab」というタクシーの配車アプリを使うことをオススメします。Grabでは、アプリ内であらかじめ予約をしておけば、指定場所でピックアップしてもらえますし、料金の目安も事前にわかります。悪徳業者に出会うこともないので、慣れない土地でも安心ですね。
イロイロ観光で味わいたいグルメ
旅の醍醐味の1つがグルメですよね。本格的なフィリピン料理は日本ではなかなか味わえないものも多いので、フィリピンに訪れた際はぜひ現地の料理をたくさん食べておきたいですね。イロイロで絶対に食べておきたい食べ物を3つご紹介します。
マンゴー
日本ではマンゴーは高級フルーツのイメージがありますが、フィリピンでは日常的に食べられるフルーツです。先ほども紹介した、イロイロから30分ほどの場所にあるギマラス島では毎年5月に「マンゴーフェスティバル」があり、マンゴーの食べ放題などのイベントもあります。
牡蠣(カキ)
イロイロは海に面しているため、シーフードも充実しています。中でも牡蠣(カキ)が有名で、イロイロにはカキの専門店が多くあります。フィリピンでは薬味やソースなどで味付けをした蒸しガキや、焼きガキが定番で、日本のように生で食べることはあまりありません。日本のカキ料理との違いを楽しむのもいいのではないでしょうか?
バッチョイ
バッチョイはイロイロ発祥の麺料理です。スープの中に細めの麺と豚肉やレバー、卵などが入っており、ラーメンに近いイメージの食べ物ですね。フィリピン全土で食べられている料理ですが、発祥の地イロイロで本場の味を楽しむのもいいのではないでしょうか?
イロイロ観光の注意点・アドバイス
最後に、イロイロ観光をより楽しむためのポイントをまとめました。旅を充実させるために、以下のことに注意しておきましょう。
イベントに合わせて行ってみる
先ほど紹介した、毎年4月下旬から5月頃に行われるギマラス島の「マンゴーフェスティバル」や、1月に開催される「ディナギャン・フェスティバル」、2月に開催されるボートのイベント「イロイロ・パラウ・レガッタ・フェスティバル」など、イロイロでは年間を通してさまざまなイベントが催されます。そのイベントに合わせて訪れれば、旅のハイライトが1つ増えますよね。
歴史や文化を調べておく
イロイロは、文化や歴史を感じることができる都市です。教会巡りなどをする際は、その教会や地域の歴史や文化をあらかじめ調べておくことで、より楽しむことができるでしょう。
治安はいいが「日本よりは悪い」
イロイロはのどかなところで、海外の中では治安は良い方です。ただそれでも、「日本ほど安全ではない」ということは意識しておきましょう。スリや置き引き、強盗などの被害に遭わないよう、貴重品の管理はしっかりと行うのがおすすめです。
まとめ
イロイロは「ガッツリ観光!バカンス!」というよりも、のんびりじっくりと散策しながら街の空気感を味わうのに適した場所です。アクティブに楽しむ旅行もいいですが、心を静かに落ち着ける旅もまた良いのではないでしょうか?観光地としてではなく、現地の雰囲気をそのまま味わってみましょう。
◇経歴
・アメリカ、オクラホマ州の四年制大学を卒業
・英語学習に関するブログを中心に、英語ライター・翻訳家として活動(現在)
◇資格
・TOEFL503点(大学入学時)
・Bachelor of Arts(文学士号)
◇留学経験
渡航先:アメリカ、オクラホマ州タレクア
留学期間:2012〜2017(5年)
学校名:Northeastern States University
◇海外渡航経験
・高校卒業後に、アメリカのオクラホマ州にあるNortheastern州立大学へ5年間の正規留学を経験
◇自己紹介
高校時代にアメリカの音楽文化に興味を持ち、アメリカへの大学留学を決意したことが、英語学習を本格的に始めることになったきっかけです。渡米後に3ヶ月の語学研修とTOEFL試験をクリアし、正規入学を果たしました。音楽学部にてJazz Studiesを専攻し、複数のバンドでギタリスト・ベーシストとして活動したことは一生の財産です。言葉はその人の価値観を定義付け、語学の習得は世界の見え方を変えます。自分が今も現在進行形で経験している、言語の魅力を発信するために、日々、英語・語学に関する情報発信をしています。