みなさんは、オーストラリアと聞いてどのようなもの・ことをイメージしますか?
美しいビーチ、雄大な自然、明るいオーストラリアの人々、ラグビー、オージービーフなど、イメージするものは人によってさまざまではないでしょうか。
オーストラリアは、留学やワーキングホリデー、旅行として訪れる人からも常に人気が高い国のひとつです。
そこで、今回の記事では、そんな
オーストラリアの「特徴」
を詳しくご紹介していきたいと思います。
国の基本的な情報から、地理・気候、歴史・文化、食事・料理、オーストラリア英語、家・住環境といったことの特徴をわかりやすく解説していきます。
- オーストラリアの概要
- オーストラリアの特徴:地理・気候
- オーストラリアの特徴:文化・歴史
- オーストラリアの特徴:オーストラリア英語
- オーストラリアの特徴:食事・料理
- オーストラリアの特徴:家・住環境
- まとめ
オーストラリアの概要
まずは、オーストラリアという国の概要から確認していきましょう!知っているようで意外と知らないこともあるかもしれませんよ……!
オーストラリアの基本情報
オーストラリアの正式国名は「オーストラリア連邦(Commonwealth of Australia)」といいます。
首都はキャンベラで、首都に暮らす人口は約46万人(2022年12月時点。出典:豪州統計局)です。
通貨はオーストラリアドルが使われています。
オーストラリアの人口・民族・言語
外務省のウェブサイトによると、オーストラリアの人口は約2,626万人(2022年12月時点。出典:豪州統計局)となっています。
民族構成としては、アングロサクソン系などの欧州系を中心として、そのほか中東系、アジア系、先住民などが暮らしています。
人口密度(1㎢あたり)は3人で、日本は334人のため、日本の111分の1となります。
言語は英語が公用語となっています。
宗教はキリスト教43%、無宗教38%(出典:2021年国勢調査)となっています。
オーストラリアの州と主な都市
オーストラリアは6つの州(ニューサウスウェールズ州・ビクトリア州・クイーンズランド州・西オーストラリア州・南オーストラリア州・タスマニア州)と1つの準州、首都キャンベラのある首都特別地区からなります。
シドニー、メルボルン、ブリスベン、パース、アデレードなどが主な都市ですが、オーストラリアの大部分の都市が海岸沿いに位置しています。
オーストラリアの特徴:地理・気候
ここからは、オーストラリアの地理や気候に焦点をあてて特徴をご紹介します。
オーストラリアの地理
オーストラリアは、世界で6番目に大きな国です。面積は日本の約21倍です。
東は南太平洋、西はインド洋、北はアラフラ海、南は南極海に囲まれています。
大部分が砂漠地帯となっており、大陸の約20%を占めています。
東海岸は熱帯雨林が広がっています。
西部から中央部にかけては、大きな砂漠、石や砂だらけの台地が広がっています。
内陸部はエアーズロックなどがそびえたっています。
オーストラリアの気候
オーストラリアにも四季がありますが、南半球に位置しているため日本とは季節が逆になります。
国土が広いため、地域によって気候の特徴にも差があります。
ダーウィンなどの北部は熱帯性気候で、夏は高温多湿、冬は乾燥することが多いです。
アデレードやメルボルンなどの南部は温帯性気候で、はっきりした四季をもっています。
中央は乾燥した砂漠地帯が広がっており、気温差が大きいことが特徴です。
オーストラリアの特徴:文化・歴史
つづいてここからは、オーストラリアの文化や歴史の特徴をご紹介します。
オーストラリアの簡単な歴史
オーストラリアの歴史をひもといてみましょう。オーストラリア大陸には、もともと先住民族であるアボリジニが数万年以上前から住んでいました。
歴史的な大きな転換点となったのが、1770年にイギリス人の探検家・クックが現在のシドニー郊外のボタニー湾に上陸し、英国領有宣言をしたことです。
1788年にはイギリスの海軍大佐らがシドニー湾付近に入植を開始しました。
1901年には、豪州連邦が成立。
1942年には、イギリス議会から独立した立法機能を取得しました。
1986年には、オーストラリア法が制定され、イギリスからの司法上の完全独立を獲得しました。
現在、立憲君主制がしかれており、議会は上院・下院の二院制です。
オーストラリアの文化
オーストラリアは、多様性に富む国です。
アボリジニの人々(先住民族)の文化、イギリス文化、そして移民の文化が融合しています。
芸術、音楽、スポーツといったさまざまな文化活動が盛んです。
スポーツでは、クリケットやラグビーが特に人気があります。
オーストラリアの特徴:オーストラリア英語
ここからは、みなさんもきっと興味が強いであろう、オーストラリア英語の特徴をご紹介していきたいと思います。
「オージーイングリッシュ」とも呼ばれるオーストラリア英語ですが、どのような特徴があるのでしょうか?
基本的にはイギリス英語に近い
歴史的な背景から、基本的にオーストラリア英語はイギリス英語に近いと考えられています。
たとえば、アメリカ英語では「r」を舌を巻いて発音しますが、オーストラリア英語はイギリス英語のように「r」の音を発音しない(特に単語の終わりの「r」)傾向があります。
また、スペルも「er」を「re」という順番で書くという特徴があり、これもイギリス英語と同じです。たとえばcenterはcentreというスペルになります。
単語を短縮する傾向がある
オーストラリアの人々は、英単語をよく短縮することがあります。
ビジネスシーンではなく、日常会話で使われるのが一般的です。
たとえば「afternoon」を「arvo(アルヴォ)」、「barbecue」を「barbie」、「Australian」を「Aussie」、「mosquito」を「mossi(モージー)」のように省略したりします。
オーストラリアの特徴:食事・料理
ここからは、オーストラリアの食文化の特徴についてご紹介します。
イギリス料理の影響を受けつつ、多様な食が楽しめる
歴史的な背景から、料理もイギリスの影響を受けています。
ただし、移民も多くいることから、オーストラリア料理はさまざまな国の料理の要素を取り入れながら発展してきました。
特に都市部では、中華、韓国、和食、イタリアンなどを提供するレストランも多くあります。
また、大きなスーパーでは多国籍の食材を購入することもできます。
オーストラリアの代表的な料理
オーストラリアの代表的な料理としては、バーベキュー、ミートパイ、フィッシュアンドチップスなどが挙げられます。
また、オーストラリアならではといえるのが、カンガルーのお肉(ルーミートと呼ばれます)でしょう。
クセが少なく食べやすいのが特徴で、どのような調味料にも合います。スーパーでも手軽に買うことができます。
低脂肪、低カロリー、高タンパクなので、健康志向の方やダイエット中の方にもおすすめですよ。
ほかにも、ワニやエミューなども食べられています。
オーストラリアの特徴:家・住環境
最後に、オーストラリアの家や住環境の特徴をご紹介していきたいと思います。
床に座る習慣はない
日本の家では、床に直接座る習慣がありますよね。座布団やこたつ、ローテーブルなど、床に座ることを想定して作られたものも多くあります。
しかし、オーストラリアでは床に直接座る習慣はありません。
ソファ、アームチェア、ダイニングテーブルなど、床に座らない家具が多く置かれています。
キッチンシンクが2つある
一般的に、キッチンのシンクは2つあり、1つは大きめのもの、もう1つは小さめのものです。
一方のシンクに洗剤を入れた水を溜めて皿を洗い、もう一方のシンクをすすぎ用に使うからという理由です。
オーストラリアは水不足になやまされているため、水を流しながら洗い物をするのは推奨されていません。
シャワーとトイレが同室
日本でもホテルや一部のアパート・マンションなどでユニットバスのことがありますが、オーストラリアではユニットバスが一般的です。
また、シャワーだけ(浴槽がない)ということも多いです。こちらも、水不足の国で浴槽にお湯を貯めて入る文化があまりないということが影響しているようです。
湯船にゆっくりつかる日本の文化からすると違和感があると思いますが、オーストラリアの文化だと理解するようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、留学やワーキングホリデー、旅行の渡航先としても常に人気が高いオーストラリアの特徴についてご紹介していきました。
無用なトラブルに遭わないために、オーストラリアならではの特徴を知っておくことが大切です。
ぜひ、この記事でご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。
また、ご紹介したオーストラリアの特徴について、「もっと詳しく知りたい」「ネイティブの意見を聞いてみたい」と思った方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
ぜひ、みなさんの英語学習や渡航前の準備にレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!