ブリスベンはオーストラリアのクイーンズランド州の州都であり、
同州最大の都市です。
人口は約250万人で、シドニーやメルボルンに次いでオーストラリアでは3番目に大きな都市となっています。
年間を通して暖かい天候が特徴で、冬でも平均の最高気温は20℃を超えます。
アートや音楽、食文化も盛んで文化施設やレストラン、カフェが多くあり、多様な文化に触れることができます。
この記事では、たくさんの魅力のあるブリスベン観光について紹介していきます。
ブリスベン観光の基本情報
ブリスベン観光に関する基本的なポイントを説明します。
季節・シーズン
ブリスベンは年間を通じて温暖な気候のため、どの季節でも観光を楽しむことができます。
季節ごとの特徴は、次のようになります。
春(9月〜11月)
ブリスベン観光のベストシーズンは、春(9月〜11月)です。
晴れの日が多く、爽やかな気候が特徴です。
平均気温は、16°C ~26°Cほどになります。
降水量は、平均72.7mmほどです。
日中は半袖や薄手の長袖シャツで過ごすことができ、夜間は少し肌寒く感じることもあるため、薄手のカーディガンやジャケットを持参するとよいでしょう。
公園や庭園で花が満開になるため、屋外でのアクティビティに最適な季節となっています。
夏(12月〜2月)
ブリスベンの夏(12月〜2月)は、高温多湿の季節です。
平均気温は、21〜30°Cで、
年間を通して降水量が最も多い季節になります。
雷や洪水が発生することもあります。
また、日中は強い日差しが照りつけるため、日焼け止めや帽子、サングラスなどの紫外線対策も重要になります。
外出時には水分補給を忘れずに行うようにしましょう。
秋(3月〜5月)
ブリスベンの秋(3月~5月)の気候は、非常に快適です。
この時期は、暑い夏が終わり、気温が徐々に下がり始めます。
平均気温は16〜25°Cほどで、湿度が低く、雨は少ないです。
日中は半袖で過ごせる日もありますが、夜間は薄手の長袖や上着が必要になることがあります。
冬(6月〜8月)
ブリスベンの冬(6月~8月)は、オーストラリアの他の地域に比べて比較的温暖です。
平均気温は11〜21°Cほどで、降水量が少なく、晴天の日が多いのが特徴です。
日中は軽装で過ごせることが多いですが、日が沈むと気温が下がるため、アウターを用意しておくとよいでしょう。
交通手段
市内の移動手段としては、主にバス、電車、フェリーが利用されます。
バス
ブリスベンのバス網は非常に発達しており、特にブリスベン市内の移動にはバスが多く利用されます。
市内には「フリーループ(Free Loop)」と呼ばれる無料の観光バスがあり、朝7時から午後6時まで約10分間隔で運行されています。
電車
ブリスベンの電車は、周辺地域へのアクセスにも便利です。
市内中心部には主要な駅があり、電車を利用することで、近郊の観光地にも簡単にアクセスできます。
フェリー
ブリスベン川を利用したフェリーも観光の一環として人気があります。
「シティーホッパー」と呼ばれる無料のフェリーがあり、川沿いの美しい景色を楽しみながら移動できます。
フェリーは朝6時から深夜12時まで運行しています。
タクシー
ブリスベンのタクシー料金は、初乗り料金が約2.9オーストラリアドルで、その後は距離に応じて2.17オーストラリアドル/kmが加算されます。
フライト
日本からブリスベンへのフライトは、主に東京(成田・羽田)からの直行便が利用されています。
主な運航会社はカンタス航空、ジェットスター、フィジー・エアウェイズとなっています。
直行便のフライト時間は約8時間50分から9時間10分程度です。
料金は、季節により変動します。
平均して6月が最も安く、約80,000円になります。
また、12月と1月で最も高く、それぞれ約150,000円と約130,000円となっています。
ブリスベンで人気の観光スポット
ブリスベンで人気の観光スポットを紹介していきます。
モートン島(Moreton Island)
モートン島は、ブリスベンの北東約40kmの距離にあります。
この島は、世界で3番目に大きい砂の島として知られ、透き通った海と白い砂浜が特徴です。
シュノーケリングやダイビング、砂丘でのアクティビティが楽しめるスポットとして人気があります。
サウスバンク・パークランズ(South Bank Parklands)
サウスバンク・パークランズは、ブリスベン川の南岸に広がる美しい公園で、緑豊かなエリアや人工ビーチ、アートギャラリー、レストラン、カフェが揃っています。
特に、川沿いのレストランでは美しい景色を眺めながら食事ができるため、観光客に人気となっています。
ストーリー・ブリッジ(Story Bridge)
ストーリー・ブリッジは、象徴的なアーチ型の橋でブリスベンのシンボルとなっています。
ブリスベン川を横断して北部と南部の郊外を結んでおり、高さは約80メートルで、橋の上からはブリスベンの美しいスカイラインや周辺の自然を360度見渡すことができます。
観光客はこの橋を歩いたり、クライミングしたりすることもできます。
ローンパイン・コアラ・サンクチュアリ(Lone Pine Koala Sanctuary)
ローンパイン・コアラ・サンクチュアリは、オーストラリアの動物たちを間近で観察できる場所で、世界最古かつ最大のコアラ保護区です。
現在では130頭以上のコアラが飼育されており、コアラをじっくりと観察することができます。
他にもカンガルーやウォンバット、タスマニアデビルなどのオーストラリアの野生動物と触れ合うことができます。
家族連れにもおすすめのスポットとなっています。
クイーンズランド博物館(Queensland Museum)
クイーンズランド博物館は、自然史や文化遺産、科学に関する展示が豊富で、特に恐竜の化石やオーストラリアの先住民文化に関する展示が見どころです。
入場は無料で、子供から大人まで楽しめる内容となっています。
クイーンズランド博物館では、定期的に特別展やイベントが開催されており、最新の科学技術や文化に関する情報を提供しています。
マウント・クーサ(Mount Coot-tha)
マウント・クーサは、標高287メートルの小高い山です。
この場所には、ブリスベン市街地を一望できる展望台があり、特に夜景が美しいことで知られています。
ハイキングコースも整備されており、自然を楽しみながらの散策が可能です。
ザ・コレクティブマーケット(The Collective Markets)
ザ・コレクティブマーケットは、サウスバンク・パークランドのスタンレー・ストリートプラザ(Stanley Street Plaza)で毎週金曜日から日曜日に開催される大規模なマーケットです。
多国籍のフードトラックや地元アーティストの作品、洋服などが並び、昼間から夜まで楽しむことができます。
ブリスベンの中心部に位置しており、公共交通機関を利用して簡単にアクセスすることができます。
ローマストリート・パークランド(Roma Street Parkland)
ローマストリート・パークランドは、ブリスベンの交通拠点に隣接した広大な公園で、カラフルな植物や滝、噴水があり、散策やピクニックに最適です。
公園の面積は約16ヘクタールで、東京ドーム約3個分の広さを誇ります。
無料で利用できるバーベキュー施設もあり、家族連れに人気のスポットとなっています。
クイーンストリート・モール(Queen Street Mall)
クイーンストリート・モールは、ブリスベンの中心に位置する歩行者天国で、700以上のショップやレストランが立ち並び、ショッピングや食事を楽しむことができます。
特に週末は多くの人で賑わい、活気ある雰囲気が魅力です。
モール内では、季節ごとのイベントやコンサートが頻繁に開催されており、訪れるたびに新しい体験をすることができます。
ブリスベンで過ごすモデルコース!
観光スポット豊富なブリスベンでの観光モデルコースを紹介します
プラン1:サウスバンク地区で一日を過ごす
サウスバンク地区で一日を過ごすプランをご紹介します。
サウスバンクエリアには、ミュージアムやショッピングスポット、人工ビーチがあり、一日中楽しむことができます。
朝食
サウスバンクエリア内にあるカフェで朝食をとります。
朝食に人気のカフェには、次のような場所があります
・Coco Bliss South Bank
営業時間は、6:30~14:30です。
カジュアルな雰囲気で朝食メニューが充実しています。
・Nodo South Bank
営業時間は、7:00~15:00です。
ベーカリーも併設されていて、アウトドア席もあります。
・Denim Co.
営業時間は、6:00~17:00です。
ヘルシーな料理とコーヒーを楽しむことができます。
・Morning After
営業時間は、7:00~15:30です。
ヘルシーなものからガッツリした料理まで楽しむことのできるカフェです。
・The Gunshop Cafe
営業時間は、7:00~15:00です。
創造的な料理が楽しめ、にぎやかな雰囲気のカフェです。
朝食後は、サウスバンク・パークランズの人工ビーチ(ストリート・ビーチ)で過ごしたり、散歩などしたりして楽しむのがおすすめです。
昼食
昼食は、ザ・コレクティブマーケットで地元の食材を使った料理を楽しむのがよいでしょう。
ザ・コレクティブマーケットで人気のあるレストランを紹介します。
・The Jetty South Bank
オーストラリア料理を中心に食事を楽しむことができます。
美しい川の景色を眺めながら食事ができるのも魅力です。
・Popolo
ピザが評判のイタリアンレストランです。
新鮮な食材を使用したメニューが楽しめます。
・MADO Cafe & Restaurant
地中海料理やトルコ料理などが楽しめます。
家族連れにも人気のレストランとなっています。
食事の後は、サウスバンク周辺にある地元のお土産屋さんやアートショップを巡り、ショッピングを楽しむのがおすすめです。
パークランズ内には、「ウィールズ・オブ・ブリスベン(The Wheel of Brisbane)」という観覧車もあり、黄昏時には、特に美しい眺めが楽しめるので、乗ってみるとよいでしょう。
夜・ディナー
サウスバンク内にあるディナーにおすすめのレストランを紹介します。
・OTTO Ristorante Brisbane
高級イタリアンで、パスタやシーフードが人気です。
リバーサイドで景色を楽しみながら食事をすることができます。
・Lamberts Restaurant
洗練された空間で、オーストラリア料理を楽しむことができます。
肉料理が評判で、ワインの種類も豊富です。
・Rogue Bistro
カジュアルでありながら、高品質な料理を提供するビストロで創作料理が人気となっています。
ディナーの後は、サウスバンクからストーリー・ブリッジを眺めたり、川沿いを散歩したりして夜景を楽しむのもおすすめです。
プラン2:モートン島への日帰り観光
モートン島への日帰り観光のモデルコースを紹介します。
朝
ブリスベンからモートン島へは、ホルトストリート埠頭(Holt Street Wharf)からフェリーが出ているので、そちらを利用します。
フェリーの所要時間は、約75分となります。
ホルトストリート埠頭へは、ブリスベン市内中心部から車で約20分、ブリスベン空港からは、約10分ほどです。
公共交通機関はないので、タクシーやUber、もしくは、ゴールドコーストからのシャトルバスを利用する必要があります。
フェリーの運航時間は、以下です。
ブリスベン発:7:00、10:00、12:00、17:00
モートン島発:8:30、14:00、16:00
最も早い7:00発のフェリーに乗船すると、より多くのアクティビティを体験することができるでしょう。
モートン島で楽しめるアクティビティには、以下のようなものがあります。
・タンガルーマ沈没船でのシュノーケリング
・砂丘でのサンドボーディング
・カヤック、スタンドアップパドルなどのウォータースポーツ
・四輪バイク
・ホエールウォッチング
・ヘリコプター遊覧飛行
様々なアクティビティがあるので、計画的に楽しみましょう。
昼食
昼食は、タンガルーマ・アイランド・リゾート内のレストランがおすすめです。
中でも、ビーチカフェ(Beach Cafe)は、人気のレストランとなっており、ハンバーガーやピザなどの食事を、美しい景色を眺めながら楽しむことができます。
昼食後には、午前中に体験できなかったアクティビティを楽しんだり、ビーチでゆったりと過ごしたりするのがよいでしょう。
フェリーの時間に遅れないように注意しましょう。
モートン島は、魅力的なスポットやアクティビティが満載です。
ブリスベンからは、日帰りでも訪れることができるので、旅行計画を立ててみてはいかがでしょうか。
子供と楽しむブリスベン
ブリスベンでは子供と楽しむことのできるアクティビティが多数あります。 様々な体験を通して、ブリスベンで家族だけの貴重な思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
ブリスベン川でのクルーズ
ブリスベン川でのクルーズでは、川沿いの景色を眺めながら、リラックスした時間を過ごすことができます。
さらにクルーズの多くでは、0〜2歳の子供は無料で参加することができます。
ブリスベンの歴史や文化についてクルーズ中にガイドをしてくれるため、子供たちが学びながら楽しむこともできます。
ローンパイン・コアラ・サンクチュアリ
ローンパイン・コアラ・サンクチュアリでは、子供と一緒に楽しむための多彩なアクティビティが用意されています。
コアラを抱っこする体験は終了してしまったようですが、カンガルーに餌をあげたり、猛禽類ショーや、牧羊犬のショーなどが行われたり、子供たちが動物との触れ合いを存分に楽しむことのできる環境が整っています。
リバーライフ・アドベンチャー・センター(Riverlife Adventure Centre)
リバーライフ・アドベンチャー・センターでは、カヤックやロッククライミング、アブセイリングなどの体験ができます。
家族向けにお得なファミリーパックなども用意されているので、家族全員でアクティビティを楽しむことができます。
まとめ
ブリスベンには、魅力的な観光スポットが数えきれないほどあり、年間を通して115万人の観光客を魅了しています。
さらにブリスベンは、2032年のオリンピック開催地としても注目されており、これに向けたインフラ整備やイベントが現在進行中です。
今後ますます観光地としての魅力が高まっていくはずです。 ぜひ、ブリスベン観光に訪れてみてはいかがでしょうか。

◇経歴
海外向けデバイスのソフト設計開発、関連資料翻訳
◇資格
TOEIC 900点
◇留学経験
ワーキングホリデーにてカナダ、オーストラリアに滞在経験あり
◇海外渡航経験
ワーキングホリデーでは、ホテルやレストランで仕事をしていました。
◇自己紹介
普段は翻訳などの仕事をしていますが、Webライターとしても活動しています。
興味の幅が広く、様々なテーマで記事を書いています。
皆様にとってわかりやすく面白い記事を書けるよう頑張ります。
よろしくお願いいたします。